ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

まうかくし

日曜日、武蔵野美術大学の芸術祭に行ってきました。
昨年までは娘が通っていたので、見に行っていましたが、春に卒業したので、行く理由がないと言えばないのですが、行くと元気がでたり、刺激になるので、今年も行ってきました。

テーマは「まうかくし」

何のこっちゃ?
と、思いながら、自転車で約15分。
到着。
入り口はこんな感じです。

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入り口を入って、中央の通りを進んでいくと、こんな光景。

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妖怪?
「まうかくし」の「まう」はMAU。
武蔵野美術大学の英語名はMusashino Art University。
この頭文字がMAU。つまり「まう」

ある日突然人が姿を消してしまう現象を「神隠し」といいますが、ムサビの学生が妖怪となって、芸術に興味関心のある人を知らないうちに、芸術祭に連れてくる。
つまり「神隠し」ならぬ、「まうかくし」。
こんな発想でした。

娘はもう卒業したのに、引き寄せられるようにやってきてしまった。
まさしく「まうかくし」。
ひとりで、ふむふむ納得しながら、あちこちを見て回りました。

ムサビの学園祭を知るまでは、大学の学園祭というと、来る人を楽しませるのではなくて、自分たちで楽しむものというイメージがありました。
食べ物の模擬店。
外部から芸能人を招いたイベント。
参加している学生のための、自分たちが楽しむための学園祭。
行っても、楽しいと感じられるものを探すのに苦労したものですが、ムサビは違いました。
午前中から行って、修了間近までいないと堪能できないくらいなのです。

何と言っても美大生って、すごいじゃないかというのが実感できるのです。
芸術というのは、自己満足ではなく観にきた客にいかに影響を与えられたかというのが大切なのかというのもムサビの芸術祭に来るとわかります。

美大なので、その場で手づくり作品の販売もあちこちで行われています。
本格的なものがあちこちで見つかります。
どこも、かなりごった返しています。
未来の有名アーティストの作品にも出会えるかもしれません。

パレードやショーもありますが、全て美大生の手づくり。
美大生だけあって、あでやかさもありますが、本気度が違います。
ごった返していて、にぎわいのある祭りです。

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この美大生はきっかけと出会い次第で大化けするような気がしたので、パチリ。

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一号館のところでぶらぶらと作品販売のコーナーを眺めていて、手に取ったのがこれ。タイトルを見て、何気なくめくってみたら、美大生の就活の体験を赤裸々に綴った小冊子でした。昨年の娘の就活のあれこれが思い出され、昨年、一昨年の作品と合わせて3冊、購入しました。美大の就活は複雑怪奇なのです。

 

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途中、学食でランチ。

MAUランチ。410円。

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校内のいたるところで本気の作品があふれていますが、学内の一番奥には本物の美術館もあります。

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美術館で行われていた「あかり / AKALI」という展示はへぇ〜の連続。
150年ほど前に西洋技術が輸入されるまで、日本の「あかり」は炎と日本の文化が融合して、独自の進化ととげてきました。
すごい展示ばかりでした。

写真OKでしたので、ちょっとだけ紹介。

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下の写真は、枕行灯(まくらあんどん)です。

旅などに持っていく、携帯用のあかりです。枕の中に、行灯、そろばん、鏡などがおさめられています。なかなかよくできています。小学生の筆箱の二つ重ねたぐらいの大きさです。

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 いつもは自転車置き場ではない場所まで、こんな感じでした。

去年は4万人の入場者だったそうです。

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エネルギーを感じさせたムサビの芸術祭「まうかくし」。
元気の源をいっぱいいただきました。

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ポケモンGOと我が家

ある日、娘との会話の中でポケモンGOが話題になりました。
ポケモンGOが日本でスタートしてしばらくした日の夜だったと思いますが、ダウンロード初日から検証済み?でしたので、使ったことがあるのがあたり前のように話をしていたところ、我が奥様にポケモンGOをしているのがばれてしまいました。
え〜、ポケモンGOなんかしているの?
という非難めいた口調で言われました。

仕事で必用だから、実際に試してみた。
実際に触ってみないと、仕事上困るから。
・・・というのが、この種の非難を受けた時にいつも使う説明なのですが、
仕事って、便利な言葉ね、
と、この日はさらに非難めいた口調で言われてしまいました。

誓って言いますが、歩きながらポケモンGOは初日だけしかしていません。
というのも、これには理由があります。
自宅でポケモンGOを起動するとこんな画面になります。

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家の目の前にポケストップやジムがあるのです。
このためなのか、自宅でポケモンGOを起動すると結構な確率でポケモンが出現します。街を歩き回ってポケモンを捕まえなくとも、増えていくのです。
約30年間にわたり、ゲームは私の仕事上のウォッチの対象になっているというのもあるのでしょうが、ゲームに本気でのめり込むことはなくなっています。我が奥様は疑っているかもしれませんが。

さて、ポケモンGOでは約3年前からサービスが始まっている位置情報ゲームIngress上が下地になっています。Ingressでエージェントと呼ばれるプレイヤーの方々が写真を撮り、ここにポータルを立ててほしいという申請を開発会社に出し、受理されたポータルがポケモンGOのポケストップとして活かされています。

ポケモンGOを自宅で起動すると、家から歩いて数分のところにもポケストップがあるのですが、「明倫桜」というポケストップでした。
ポケストップの説明書きを読むと、「日向の国・秋月藩の学問所・明倫堂跡に今も残る桜」と書いてあります。

今の場所に住んで長く経っているのですが、こんな近くに学問所なるものの跡地があったとはまったく知りませんでした。
教育の分野で仕事で生活をしてきているので、今住んでいる場所は縁があってたどり着いているのではないかと、感慨深いものがありました。
休日の午後にお塩・油揚げ・もやし・・・などの買い物を頼まれたついでに学問所跡地にある桜の木を見てきました。
これです。

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誰かがこの場所をIngressでポータル申請をしなければ、知るよしもなかった場所です。申請したのは誰なのかわかりませんが、ものすごく感謝です。
デジタル技術と人がかかわることで、新たな価値が生まれるヒントを頂くことになりました。
何事も実際に試し、行動なくしては、得られるものはないのです。
決して、ゲームをしたいからしているのではありませんよ。
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ポケモンGOと生徒指導

先日、私の仕事場のひとつである狛江市にある秘密基地で中学生からポケモンGOがしたいけれど、親がスマホを持たせてくれないがどうしたらよいか、という相談?を受けました。
秘密基地はアダプティブラーニングの試みを続けている研究施設です。
アダプティブラーニングとは、ひと言で言うと、一人ひとりの生徒にあわせて学習内容、レベルを調整し提供することで学力をあげることです。小学生から高校生まで、いろいろなタイプの生徒が通ってきています。
一見すると塾のようですが、生徒にはここは塾ではないと宣言してやっているからなのでしょうか、なぜか勉強以外の相談も多くされます。

3日間に渡り、繰り返し話した結果、スマホは持たない方がよいということになったのですが、闇雲に否定をしてはいません。
スマホを持つべきかどうかは、生徒によって答えは異なります。生徒の成長度合いや家庭環境、保護者の考え、友だち関係などによって、持たせるタイミングが違ってきます。スマホを持つことで成績が下がるのではないかという懸念を保護者は持ちやすいのですが、成績のよい生徒は健全な使い方をしていて、さらに伸ばす道具になったりしていることもあります。

さて、ポケモンGOが日本でリリースされた日、私もさっそくダウンロードしています。何でも、自分で実際に触ってみなければ、本当のところはわかりません。

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ちなみに、我が家では初代ファミコンの時からあたり前のようにゲーム機がありました。

ポケモンGOは、スマホを持って街を出歩かないといけないゲームです。
現実の街中を歩いて行くと、ポケモンに出会うことができ、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルも出来るというゲームです。
GPSの仕組みを使用することで成り立っているのが新鮮です。
GPSとは、Global Positioning System(グローバルポジショニングシステム)の略で、日本語で訳すと全地球測位システムですね。
GPSは人工衛星を利用して自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すことができるシステムです。アメリカ軍の軍事技術のひとつで、人工衛星が発信する電波を利用して、受信機の緯度・経度・高度などを数cmから数十メートルの誤差で割り出すことができます。例えばスマホは3つの人工衛星からの電波を受信し、それぞれの人工衛星との距離を算出することで経度と緯度を割り出します。
なお、人工衛星が発する電波に含まれるデータには暗号化されているものと、暗号化されていないものの2種類があります。
暗号化されているものの誤差は数センチから数十センチで米軍しか使えません。誘導兵器などに使われています。
暗号化されていないものは民間で使え、わざと精度が大きくなるようになっているため、誤差は10メートルほどになります。
GPSの民間利用は昔は航空機や船舶などの航行システムで利用されていましたが、やがて地図のシステムとGPSの融合でカーナビが生まれ、技術の進歩により小型化、低価格化が進み、あたり前のようにスマホで利用され、ポケモンGOで身近な存在になりました。

ポケモンGOはGPSを使うので、別の見方をすると、自分がどこにいるかという情報を発信しているということになります。どのユーザーが今、どこにいるのか、どういう行動パターンなのかということが常にポケモンGOをしていると判明してしまいます。ポケモンGOは最初にユーザー名を登録しないと使えませんが、実名とかSNSで使っている名前で登録すると個人を特定されたり悪意を持ったユーザーが近づいてくる可能性があります。

といったことをいろいろ我が秘密基地の中学生とは話をしたのですが、何事も利用するだけの側に立ったら、未来は開かれません。
サービスを利用する側のままで生きていくか、
サービスを作る側になって生きることができるか、
これは大きな違いです。

アダプティブラーニングの秘密基地としては、進路指導や生活指導もアダプティブにならないといけないという気持ちでの試行錯誤をしているところです。

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穏やかな日曜日と表札

午前中、家のまわりは土砂降りでしたが、心おだやかな日曜日でした。
慌ただしい日々が続いていたので、こんな気持ちは久しぶりです。

娘は何か創らねばならないものがあるらしく、材料を買いにいくといったまま戻ってきません。
どこぞで創作活動に励んでいるのでしょう。
就職しても、クリエイティブ職で採用されているというのもありますが、美大時代と生活様式は変わりませんね。

奥様はというと、今日は表札などを描いていました。
木の素材に花をたくさん描いています。
可愛らしい華やかな花でたくさんの表札ができあがりましたが、こういう雰囲気の方だそうです。
人柄を思い浮かべながらいつも描いている様子ですが、私から見ても渡した時の笑顔が想像できます。
表札はその家の家族の象徴でもあるので、住む人のことの想い描くというのは幸せなことです。

時々、木の表札作りを見ているせいでしょうか、表札は木が一番だなと思います。プラスチックや金属、ガラスではなく、天然の素材がよいなと思います。
住宅街を歩いていると、自然と表札に目がいってしまうのですが、表札がないとその家には住人がいないという雰囲気でよろしくないなぁと思います。表札があると運気も呼び込むような気がします。

ちなみに、我が家の表札はこれです。

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15年以上も前の我が奥様の作ですが、定期的にニスを塗ることで、今も現役です。
今、描くと違う作風のものができると思うのですが、ずっとこの表札が我が家を守ってきてくれているので、これからも大事にしていきたいと思います。

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鬼太郎と猫とリ・クリエイト

土、日、月、火、水と夏休みでした。
やらねばならないことが多すぎて、休んだという気持ちにはならなかったのですが、こんな中、我が奥様がそごう美術館のミュージアムショップのところで作品を展示していたので、初日に激励に行ってきました。
行ってみてわかったのですが、8月21日の日曜日にはトールペインティングの体験教室をするそうです。

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手描きハンカチを作るというのがテーマのようです。
興味のある方はぜひどうぞ。

ちなみに、初日に来てよかったことがいくつかありました。
鬼太郎と猫とリ・クリエイトです。

鬼太郎はこれです。

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我が奥様の展示の通路をはさんだところで、水木しげるさんのイラストの展示があったのですが、鬼太郎折紙なるものを売っていました。思わず購入してしまいました。今月いっぱいはやっているそうです。

猫はこれ。

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そごうの下のほうの階で猫にちなんだイベントをやっていて、なかなか見応えのあるグッズがありました。

最後がリ・クリエイト。
せっかく横浜そごうに来たのでということで、そごう美術館で実施している「レンブラント リ・クリエイト展2016」を鑑賞してきました。

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リ・クリエイトというのはいわゆる複製画のことです。
17世紀のレンブラントという画家の複製画。複製画だから・・・という意識で入ったので、絵はふ~ん、複製画なんだよねという気持ちでぶらぶらと歩いていきました。
夜警というのが、目玉の作品らしいということで、この絵の前では足をとめてじっと見つめてみました。
視力がよくないのもありますが、じ~と眺めていると、複製画って言われなければ、わからないなぁと思いながら、次に、絵の横にかかげてあった解説のパネルを読んでみました。
絵よりも、パネルに見入ってしまいました。

レンブラントの最高傑作と言われているのが「夜警」というこの作品です。

ちなみに、美術館の中は写真撮影が自由にできました。デジタル作品だからなのでしょう。

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この作品は火縄銃手組合からの注文で1642年に完成したそうです。しかし、1715年にアムステルダム市庁舎へと移される時に、作品の上下左右が切り詰められてしまったそうです。これは市庁舎の部屋の 2本の柱の間に絵がきちんと収まるように、切り取られたそうです。現在、本物の夜警はアムステルダム国立美術館に展示されていますが、最初の作品とは異なっているのです。
最初に作品が完成された後にヘリット・ルンデンスという方が模写をしていました。
この模写をもとに切り詰められた部分も含めて今回は再現されています。

パネルを読んでいくと、さらに面白いことが書いてありました。

今回、最初は1715年に切断された部分も含めたサイズでの完全複製を試みたそうです。
ところが、そごう美術館の天井の高さは310センチ。
最初の原寸サイズは高さが388.4センチ。
このままでは垂直に展示できないので、最初は斜めに展示することが考えられたそうです。
ところが、斜めにした場合には、真正面から鑑賞しようとすると、床に寝そべるか、もしくは一段高いところから見下ろす形での展示になってしまう。これは困った。
では、縮小すればいいかと言うと、それは夜警ではなくただの絵画になってしまう。
いろいろと検討した結果、総合監修を担当したエルンスト・ファン・デ・ウェチリンク教授が提案したのが、第二の夜警で切り取られてしまった上下左右を再現した上で、上部を美術館の高さに合わせて切り取るというものでした。
第一、第二、そして今回のそごう美術館での作品を比較したパネルを見ると、確かに、第一の夜警にあった群衆の動きが再現するにはこの方法が一番よいと思いました。

パネルの説明を読んでから、夜警のところでしばし鑑賞。
絵の鑑賞はやっぱり知識があるとないのとでは、まるで違うなと思った次第です。
絵の鑑賞も事前学習は欠かせないなぁと思います。

ちなみに、夜警という通称で呼ばれるようになったのは18世紀後半だそうです。
一部の人物にしか強い光が当たっていないこと、場所が暗い通路であること、そして画面全体が年月とともに暗く変色したことによって、夜を描いたものだと誤解されたからだそうです。

今回の展示が複製画と言わずに、“リ・クリエイト”という名前になっていますが、これも普通の複製画とは根本的に異なっているからだということが、行ってみてわかりました。
リ・クリエイトとは、複製ではなく、文字通り再・創造を意味しています。
単に再現するのではなく、作家の世界観、生命観を最新のデジタル画像技術で翻訳した新たな創造物なのです。作品は数百年にわたる経年劣化で、細部が失われています。この部分は元通りになりませんが、この失われた部分に作者の本当の想いが宿っていたとしたら・・・という発想で再現したので
リ・クリエイトと呼んでいるのだそうです。

資料、監修者の意見、当時の状況の推測などから基本修復設計を作成。
当時使われた顔料、素材を取り寄せ、本来の色、質感をスタッフ全員で共有。
作者が求めた色、コントラスト、光と影、細部のディテールの意図の解釈などから全体のイメージを確定。
創造のポイントを整理し、基本データを制作。
様々なキャンパス地にプリントし、生地を確定し、その生地での再現性を最大限にするようにデータをサイド加工。
最終作の完成。

妥協を許さない工程を経て、作品が生まれていました。

私もデジタルを活用した教育を仕事のひとつのテーマにしてやってきているのですごくよくわかりましたが、デジタルはやっぱり創造する側の心意気のあるなしで、まったく効果が違うと思った次第です。

今回のそごう美術館の展示も、18カ国に点在するレンブラント作品を一堂に鑑賞できるのは、デジタルの時代だからと言えます。デジタルでやれることはまだまだ無限にありそうです。

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いざ横浜へ

横浜駅の中央改札を出て、目的地は東口の方向にありました。

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てくてくとしばらく歩いていくと、目的地に到着。
横浜そごうです。

 

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我が奥様に連れられてたどり着いたのは6階。
そごう美術館のところだというので、行ってみると、レンブラント リ・クリエイト展のたまたま初日でした。
結構、人がひっきりなしに訪れています。

リ・クリエイトというのは複製画のことでした。
レンブラントが描いた17世紀当時の作品を分析し、経年劣化で変色する前の色を再現したり、盗難で行方不明になった作品や損傷を受けた作品を、最新のデジタル技術で17世紀当時の姿へと複製画で忠実に再現した展示でした。18カ国に点在するレンブラントの作品を一度に鑑賞できるのは、デジタルの時代ならではだなと思いました。
デジタルの技術は飛躍的に進化したというのもわかる展示です。
9月4日まで開催されています。

なぜここに来たのかというと横浜そごうで8月16日から我が奥様が展示をするのですが、その場所というのが、なぜかそごう美術館の左横にあるミュージアムショップの一角なのです。
どうしてこのような場所でさせて頂けることになったのかよくわかりませぬが、へぇ〜、、、本当にここでするの?、とびっくりするぐらい由緒正しい?雰囲気が漂っていました。

事前に見に行ってみたいと言われ、一緒について来たのですが、なるほど前もって見ておいて、念入りに検討しないといけない場所でした。
そごう美術館
ミュージアムショップ
この空気感を大事にした演出が必要になりそうです。

さて、調査終了ということで、せっかく遠くまできたのでということでぶらぶら散歩のスタートです。

上の階から順に下に向かってウィンドーショッピングです。
いつも思うのですが、二人で歩くと興味関心がまるで違うので、気がつくとまったく違う方向に向かったりと、ちぐはぐな行動になります。何度か、行方不明になりました。

男性用の商品があるフロアは素通りして、ほとんどが女性もののフロアばかりを回ったのですが、ふむふむ色に特徴があるなぁと思いながら歩いていると、「今年のトレンドカラーは「赤」でキマリ!」というパネルがあるではないですか。
じっと見ていたらお姉様が寄ってきて、説明をしてくださいました。

今年の夏のトレンドカラーは赤ですよ♡
赤をワンポイントで使うのがオシャレです。
奥様にいかがですか?

途中から質問攻めにしてしまったのですが、流行色というのは毎年12月に翌年の色が決まるというのがわかりました。
カラー・オブ・ザ・イヤーですね。
世界中で使用されている色の見本帳というのがあり、それを提供しているアメリカのパントン社が発表しています。
色のプロの方々が毎年ひとつの色を決めています。
実は、2016年のカラー・オブ・ザ・イヤーは初めて2色選ばれたそうです。
淡いビンクのローズ・クォーツと淡いブルーのセレニティです。
でも、私が立ち止まっていたお店では、あえて赤、それもとても目立つ赤をトレンドカラーとして選択していました。
なぜ2色で、このお店ではなぜ赤になったのかを説明し始めたのですが、調べればわかると思ったのと、またもやはぐれてしまっているという危険タイマーが成り始めたので、ここで退散。

赤を戦略的に使うと、ヒロインになれるそうです。
なかなかおもしろい店員さんでした。
にこやかでしたが、目だけが笑っていなかったのが、ちょっと怖かったのですが。。。

横浜そごうを出て、せっかく横浜に来たのでということで、ぶらぶらと海の方向へ散歩をしてみました。
横浜そごうを出て右手に進んでいくと、見えてきたのが、横浜ベイクォーター

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横浜ベイクォーターの前をてくてく歩いていたら、遭遇したのがガリガリ君

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親子でガリガリ君を買い求める人でごった返していました。
人気者でした。

さらに歩いていくと横浜ベイクォーターの前にシーバスの停留所がありました。
横浜駅東口みなとみらい21、赤レンガ倉庫、山下公園を結んでいる海上バス。
中華街と元町とみなとみらいを移動するる手段としてゆったりした時間も過ごせる交通手段ですね。

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さらにぶらぶらと歩いていくと、日産の広々としたギャラリー。
大昔のダットサンから最新の車まで、自由に写真を撮らせていただいたり、たくさん資料をいただいたりしました。

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息子が今、関西で医者の修行をしているのですが、来春、卒業し、そのまま兵庫で地域医療の修行に入ります。研修医として勤務する病院がほぼ決まったのですが、車がどうしても必要になります。ということで、日産のギャラリーは真剣そのものだったのです。

夜景がきれいでした。
家についたらくたくたでしたが、心地よい半日でした。

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験をかつぐ

前回ご紹介した私の狛江の秘密基地のブラックボードの漢字の問題。
連休明けの漢字の問題は、
「験をかつぐ」
にします。

読めますか?
答えは「げんをかつぐ」です。

以前やってみてよい結果が出た行為を繰り返しおこなうことですが、これをするとよい結果を出せると自分を信じ込ませるという意味合いもあります。

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秘密基地では、小中高校生が学習をスタートする前に必ずけん玉をしています。

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けん玉には、様々な効果が実はあります。
少しだけ列挙してみると、
・目と体でけん玉の玉を追うことで集中力が得られます。
・けん玉の玉を見ながら手を動かすので、手と目の連携した動きを訓練することができます。
・繰り返し挑戦することで根気を養い、次第にできるようになるので達成感も得られます。
・うまくできるようになるには、ただ単にくり返すのではなく、頭を使っての練習が必用になると気づきます。勉強と一緒です。
・・・・

実は、最終的に実感して欲しいのは、集中の儀式の効果です。

学習スタートの前に、必ず、けん玉をするので、けん玉が集中の儀式にもなっています。ひとつの決まった行動をしてから学習するのが習慣になると、その行動をすると体と意識がこれから学習するぞのモードになります。
集中の儀式をあらかじめ作っておくと、自然に学習エンジンがかかるようになります。

試験開始の時、何かの勝負の時、こんな時に集中の儀式を作っておくと、強くなれます。
成功の確率も高まります。

イチロー選手は、スパイクは左から履くそうです。靴を履く順番から、ドアを開ける手まで、家を出てからバッターボックスに入るまで全ての行動が決まっているそうです。ベンチの座る位置、グラブとバットを置く位置も決まっています。
一つひとつをこなしていく流れの中で、自然に鈴木一朗からイチローへと切り替わることができるそうです。

五郎丸選手のポーズ。
拝むように手を合わせ、前かがみになってから蹴る独特の一連の手順。
五郎丸選手のポーズは「ルーティン」という言葉で紹介されることが多いですが、イチロー選手、五郎丸選手も行動科学的にはとても理にかなったものだと言えます。


「験をかつぐ」という言葉から話が広がりましたが、
一番大事なことは「目標を持つ」ことだと思っています。

その目標に到達するため、毎日、体と心を集中させるために行動を一定に保ち続け、一つひとつの小さな目標をクリアし、偉大な目標に到達する。

目標を持ち、作法を変えると、日常が変わってきます。

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身を粉にする

7月4日の月曜日からの五日間、我が奥様は新宿の西口広場のイベント会場で作った作品を広げていました。

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私の勤務先は新宿の高層ビルのところにあります。午前中はここで仕事をして午後から狛江に移動して小中高校生相手に塾のような塾ではない秘密基地を切り盛りしています。
初日、最終日と移動途中で寄ってみましたが、とても暑くて大変そうでした。
私は暑いのが大の苦手なので、思わず、身を粉にして働くという言葉が浮かびました。

 

身を粉にする・・・皆さんは読めるでしょうか。

 

狛江の秘密基地では、毎週、漢字の問題をブラックボードに書いて、入り口前に掲示しています。

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秘密基地の前を通る小学生や中学生の集団が立ち止まって、ああだこうだと言いながら、しばらくすると去っていきます。わかった子供はドアをあけて、解答を自信満々に話していきますが、結構、間違えます。
悔しそうです。
正解の時は誉め称えますが、間違えた時は答えを教えません。

考えるには練習が必要です。
でも、練習をしないまま大きくなっていくケースが最近はとても多いと感じています。
小学生が一番よくやってくるのですが、決して教えません。
いろいろな話をしながら考えることの大切さを伝えるけっかけにブラックボードを使っています。

考えもせずにわからない。
考えてもわからない。
この二つのわからないは質がまったく違います。

でも、考えてもいないのに、考えたけれどわからないという子供が恐ろしく多いなと感じています。

何か間違えた時、逆にどうしてそう考えたのかを聞くようにしています。
考える力を伸ばしたいからです。
なぜ?、なぜ?攻撃は子供の力を伸ばします。

日常的な子供との会話でもなぜ?、なぜ?攻撃は大事です。
「これ大好き」と子供が言ったら、「どうして好きなの?」、「どこが好きなの?」となぜ?、なぜ?攻撃をしてみましょう。

これを繰り返していると、理由や根拠を考えてから意見を言う能力がついてきます。
自信もつきます。

ブラックボードで漢字を間違えたら、最後に自分で調べてくるように話をしています。
わからないことは人に聞けばいいという発想ではなく、自分で調べることを促すことが、考える力を鍛えることになります。

さて、「身を粉にする」は読めましたか?

千疋屋と父の日

土曜日に京橋の千疋屋ギャラリーに行ってきました。
武蔵野美術大学で工芸工業デザイン学科テキスタイルの田中秀穂先生から教わった時の仲間で定期的に実施してきたトロピックという名の展示会です。
ここが千疋屋で、2階にギャラリーがあります。

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今回を最後にトロピックは終わるそうです。
テーマは「未来へ」
我が奥様の作品のみしか公開できませんが、ご覧下さい。

 

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さて、終了後に1階の千疋屋の店舗に寄りました。
この日はこの後、仕事で打合せがあるのですが、千疋屋に行くと伝えたら買ってきてと頼まれたものがあったのです。
我が家用のも買いました。
千疋屋のレジのところにはギャラリーの案内も置いてくださっていました。

 

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買ったのはこれです。

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ビールではありません。
「乾杯輪果・ビール風オレンジゼリー」という名前です。
つぶつぶ果肉入りのオレンジゼリーの上にレモン風味の泡ゼリーを重ねたビール風ゼリーです。
食べてみると、さすが千疋屋という味です。つぶつぶとプルンとした食感がとても素敵でした。
500円でした。
父の日限定で19日まで販売されています。

 

翌日の日曜日、娘から父の日のプレゼントをもらいました。
洒落た感じのポロシャツです。
自分では買わない雰囲気のポロシャツなのですが、美大で学び、クリエイティブ職で社会人一年目となっただけあって、着てみると、心地よく、見た目もへぇ~という感じになりました。
日曜日の夜はDo As Infinity(ドゥ・アズ・ インフィニティ) のライブに家族で行く予定なので、さっそく着ていきます。

上野で「じゃくちゅう」、モネ、涼宮ハルヒの憂鬱

5月17日から24日まで、我が奥様は上野の東京文化会館で作品を展示していました。基本的によほどのことがない限り、あちこちで作品展示をすると出かけていって激励と写真撮影をしてきます。

上野の東京文化会館は公共の施設で制約があり、写真を公開できないのです。
ちょっと残念です。

ということでちょっと違う写真をご紹介していきます。


まず、上野の東京文化会館の向かい側にある国立西洋美術館

 

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ちょうど前日、国立西洋美術館世界文化遺産に登録すべしと諮問機関が勧告したばかりでしたので、中はごったがえしていました。
国立西洋美術館は57年前に建てられています。
すごいなぁと思うのは、57年前の建造物なのに古めかしいといった雰囲気がまったくないことです。長く通用する建築のすごさを感じさせます。
パリを拠点にして活躍した20世紀を代表する建築家のル・コルビュジエが設計しています。1959年に完成した西洋美術館本館は日本にある唯一の作品で、国立西洋美術館を含む7か国の17施設のル・コルビュジエの建築作品をユネスコの諮問機関が世界文化遺産に登録するように勧告したのです。
7月には正式決定される見込みのようです。


次の写真はこれ。

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上野駅の中に上野の美術館のチケット売り場があるのですが、こんなことはめったにあることではありません。

次に東京文化会館の我が奥様の展示場の前で撮った写真がこれ。

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なんと、140分待ち。
何だこれは??というのが、私の第一印象。
この看板を持った人は次から次と質問攻めに会っていました。
「じゃくちゅう展はいつもこんなに混んでいるんですか」
おお、「じゃくちゅう」とはこれだったのか・・・というのが次に私が思ったことでした。
我が奥様から、「じゃくちゅうてん」ですごい人だとは毎日のように聞かされていたのですが、「じゃくちゅうって何だ?」と思いつつも、生返事をしていたのでした。当然、知っているよねえという雰囲気で話すので、負けず嫌いの私としては知ったふりをしていました。
しかし、本当にすごい人、人、人です。
ちょっと見に行ってみるかということで東京都美術館にてくてくと歩いて行きました。
途中でこの看板に遭遇しました。

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おぉ、このニワトリは知っている。
ここでようやく「じゃくちゅう」なる人のイメージが自分の知識と一致しました。
伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)は江戸時代の画家の一人です。
ニワトリのイキイキとした絵しか私は知りませんでしたが、江戸中期に様々な作風で大活躍した方です。
今回は、生誕300年を記念した展示だそうです。
東京都美術館の前に来ました。

本当に長蛇の列でした。

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もう「若冲展」は閉幕してしまいましたが、来場者は44万人だったそうです。ちなみに、去年、私は東京都美術館の「モネ展」に行ったのですが、調べて見ると2015年の美術展入場者数ランキング首位で76万だったそうです。
会期が違うので、総入場者数は「若冲展」のほうが少ないですが、1日あたりの人数が飛躍的に多く、長蛇の列になったようですが、
じゃくちゅうが30日間の会期で44万人。1日平均1万5千人。
モネ展が会期75日間で76万人。1日平均1万人。
約5千人でこんなに行列の長さが違うものなのかとちょっとこちらの事実のほうがびっくりでした。
今回はあまりの行列の長さに入場するのは断念しましたが、展示方法とか、観客層の違いなども列の長さに影響しているのでしょうか。

なお、モネ展ではこんなものをゲットしてきています。


モネ展のオフィシャルサポーターの俳優・田辺誠一画伯のトートバッグです。カールおじさんのようなモネのイラスト。
かなりお気に入りのバッグなのです。

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東京都美術館は結構、いい展示をするのですが、6月11日から9月22日まではポンピドゥー・センター傑作展です。
約30年前に仕事でパリに行ったことがあるのですが、時間を作ってポンピドゥー・センターを訪問したことは懐かしい想い出です。
これは何としても行かないといけません。
ピカソマティスデュシャンなどの絵画がやってきます。

そして、10月8日から12月18日まではゴッホゴーギャン展です。
調べたところ、音声ガイドナレーターを小野大輔さんと杉田智和さんが担当されるそうです。
小野大輔さんは『宇宙戦艦ヤマト2199』で古代進をされていましたが、このお二人からすぐに私が頭に浮かぶ作品は『涼宮ハルヒの憂鬱』。
小野大輔さんが古泉一樹杉田智和さんはキョンを担当されていました。
有名な声優さんなので、このお二人を目当てにやってくる方もいるのではないでしょうか。


じゃくちゅう展の前でぶらぶらしていたら、こんな声が聞こえてきました。
「お母さんのうそつき!! ヒヨコいなかった!! ニワトリだけだった!!」
小さな女の子が怒っています。

確かに伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)はニワトリの躍動感あふれる絵が印象的ですが、ヒヨコは描かれていないように思います。
微笑ましい光景でした。

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以上、いろどり工房ココニコのホームページ管理人(ボランティア)のお話でした。

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初任給の使い道

5月の中旬、国分寺の梅の花というお店に夕食を食べに行きました。
会計担当は我が家の娘です。
4月の初任給で家族をディナーに連れて行ってくれたのでした。

うれしいような照れくさいような気持ちでした。

ちなみに、この日、関西の大学に通っている息子も一緒にご馳走になっています。息子は医学部の最終学年になり、3月は兵庫、4月は沖縄、5月は神奈川と日本全国の病院での実習が続いています。5月の神奈川は自宅からは2時間以上の場所のため平日は病院の近くに宿泊していますが、土曜日の夜は自宅に来ているので、家族四人そろっての食事となりました。

では、料理の数々をご紹介します。

梅の花というお店はお豆腐料理の専門店です。

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今まで大勢の新入社員と接して来ましたが、初任給の使い方をふり返ると5年後10年後が違っていたなと実感します。

1 初任給をもらったら、親に感謝を形でも示す。
2 将来のための貯蓄を開始する。
3 自己投資になる使い方をする。

この3点は大事だと思うのですが、娘には何も言いませんでしたが、3つとも実行に移していました。
ちょっとびっくりでした。

朝5時過ぎに起床して、毎日、元気よくでかけていきますが、毎日が楽しい様子です。頼まれた仕事も、美大生ならではの創意工夫を盛り込んで仕事をしているようですが、デザイン分野の修行をずっとしてきたからこそできる仕事っぷりになっているようで、絵心のない自分としてはうらやましい限りです。
さっきも家で妙なものをMacに向かって作っているなぁと思っていたのですが、これも仕事のアイデアを形にする作業でした。やるからには、持てる力を最大限に使って、えっ、えっ、えぇっ!という形にしているようです。

5月には母の日もありました。
我が奥様がもらっていた母の日のプレゼント。
去年までとは、あきらかに違いました。
これも初任給効果ですね。
6月の父の日が楽しみです!

楽器が歌う日本武道館

5月7日の土曜日の夜、日本武道館に行ってきました。
土日は分刻みでやることが目白押しなのですが、この日の土曜日の夜をあけるため、ものすこく忙しい土曜日でした。

日本武道館へ行った目的はB'zの松本孝弘さんのライブ。

ライブのタイトルは
Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-

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グラミー賞を受賞したこともあるギタリストのソロライブ。
うまく伝えられないのですが、本当にすごいライブでした。
ステージには歌を歌う人はいません。
ひたすら刺激的な音が響き渡っています。
音の職人。
びっくりしました。

舞台中央には映像美の世界が広がり、映像世界と体にびんびんと響きわたる音。

松本孝弘さんはステージでこう言われました。
「楽器が歌うっていうのも、悪くないでしょう?」
この発言が全てをあらわしていましたが、本当に楽器が歌っていました。

歌のない、音だけの空間がこんなにも心地よいものなのかと実感できた幸せな数時間でした。

さて、この日、一緒にいったのは女子2名。
ひとりは我が娘。
新入社員くんですね。
今は営業研修の真っ直中ですが、疲れを癒やすいい時間になったと思います。

もう一人は姪っ子の小6女子。
券が一枚余ったので、義理の妹一家に声をかけたのですが、てっきり義理の妹の旦那さんが手をあげると思っていたら、小6女子が行きたいと。。。

B'zだけど松本さんだよ。
歌はないよ。
ギターだけだよ。
演奏だけだよ。
何度も念を押しましたが、終わってみれば、大満足の様子でした。
ニコニコの笑顔でした。

素敵な経験をさせて頂き、B'zの松本孝弘さんに感謝です。


ちなみに、こんなお花がありました。

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一番手前は氷室京介さん。
奥の方のお花は、、、

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あのご夫婦ですね。色を変えてお二人でふたつを贈られていました。

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いつの間にか一年中があたり前に

つい数日前、冷凍庫を開けた我が奥様が発した言葉が「何、これ! 信じられない!」。
冷凍庫にこっそり入れておいたアイスクリームを発見されたのです。
冷凍庫の中は元々かなりギュウギュウ状態でした。
そこにアイスクリームをこっそり押し込んでいたので、怒られたのでした。

今の場所に引っ越してきてちょうど4年が経ちました。
引っ越してからアイスクリームを食べることがとても増えました。
正確には、私が買うことが多くなったのですが、これには理由があります。
駅前のスーパーマーケットがアイスクリームだけは一年中、4割引きというセールをしているからなのです。
4割ということは、半額に近いのです。
4割引き!
一年中4割引き!
ここに引っ越してきてよかったなと心底思ったものです。

さて、冷凍庫に入れていたアイスクリームがこれです。

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仕事帰りに買い物をたのまれ、スーパーに寄ったところ、今までこのお店に置いていなかったアイスクリームを発見したのでした。
スーパーカップの「練乳いちご味」!

新製品だそうです。

定価130円ですが、これも4割引きになります。
つぶつぶとした食感のいちご果肉に練乳がかかっていて、幸せな気分になります。もうひとつのアイスクリームも今まで扱っていなかった商品でした。じっと見ていたら、買いなさいという声が聞こえてきて、気付いたらレジに向かっていました。買ってきたと話せば、怒られるので、こっそり冷凍庫に押し込みました。

アイスクリームについて、子供と大人では聞いてみるとイメージがかなり違っているようです。

アイスクリームというとかなり以前は夏に食べるものというイメージがありました。暑い時に食べるのがアイスクリームでした。

しかし、流通の仕組みが変わり、一年中買うことができるようになり、いつでも食べられるというイメージにアイスクリームは変わりました。
手軽で、手頃な値段で食べられるスイーツなのです。
ハーゲンダッツの高級感あふれるアイスクリームが店舗展開から、コンビニ展開に変えてからだいぶたちましたが、これによってさらにいいものが一年中提供されているスイーツがアイスクリームという意識に変わってきています。
ケーキや果物とは異なり、アイスクリームは冷凍庫で長期保存も可能です。

昔、アイスクリームは夏場のものでしたが、今は違うのです。
この変化をうまく応用していない食品メーカーや街のお店はもったいないことをしているのです。
ちなみに、駅前のスーパーもアイスクリームを客寄せの手段にして、大成功している様子です。

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我が娘の新入社員研修

我が家の娘の集合形式による新入社員研修が4月22日に終了しました。
最初の一週間は研修施設に泊まり込み、残り2週間は毎日、5時に起きて、6時には家を出発という日々でした。
昨日が最終日だったのですが、話を聞くと、この3週間で自分の会社がますます大好きになったようです。
今の世の中、新入社員の3割が3年以内に辞めてしまうと言われます。娘が入社した企業は年間退職率が1%以下と聞いていたのですが、愛社精神を育てるというか、自分の会社が大好きになるような要素なり仕組みがいっぱいあるようです。

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私の本職は教育分野なのですが、自分で立ち上げた教育研究施設での試行錯誤をしていて思うのは、優しく指導したり、威圧して指導するのは愚の骨頂だということです。そういう指導になるのは技術不足なのだと思います。
指導する側として大切なことは好かれることではなく、信頼されることなのですが、きっと娘が受けた新入社員教育では信頼できる方々がたくさん登場されたのだと思います。

教育という場で大切なことはたくさんあります。

その中でも重要なもののひとつに教えないということがあります。
教えずに、気づかせるのです。

手取り足取り教えるのは簡単ですが、自分の力で気づき、考え、解決するという中でこそ学ぶ喜びにふれる機会も生まれやすくなります。
本物の学びにもなります。
教えずに気づかせるというのは指導する側にしたらしんどいものです。

もちろん教えるべきことは教えないといけないのですが、これが度を超すと教えを待つという作法に毒された人になります。一方で教えずに、気づかせるという時間の中で育った人は挑戦するココロ、志を持つようになります。
小中高校生のいるご家庭では教えてもらうということに毒されていないか、一度ふり返ってみるとよいと思います。教えてもらう、特に耳から聞くだけということで教えられるということが多いと、確実に忘れてしまいます。しかし、ヒントを与えられて、自分で調べ、考え、こねくりまわすことは、大変なことですが、身につき度合いはまるで違います。将来の力になります。

小さい時の学び方の作法、環境は社会に出た時に、大きな力の差となって出てきます。
小さな頃の学び方をまちがえると、社会人になってから、自分が伸びないのは、教える側が悪いと本気で思ってしまうような大人にしてしまうかもしれません。

さて、娘はしばらくの間、これから営業研修にどっぷりつかります。半年から一年の間ぐらいらしいとしかわかっていませんが、クリエイティブ職で採用されても、営業研修をとことんするという企業姿勢にも好感が持てます。営業がわかる、センスがあることはクリエイティブ職にも大事なことです。
娘と話をしていると、営業研修が嫌という気持ちはまったくなく、楽しんで挑戦してこようという意気込みだとわかります。どうやら社会に立ち向かうための育て方は間違っていなかったようです。
女子力という視点での育て方は成功なのか、失敗なのかは定かではありませんが。。。

 

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杉山家の4月1日、そして悩める美大生へのメッセージ

4月になりました。
杉山家の4月も始まりました。
一番大きな変化と言えば、美大生だった娘が社会人になったことでしょうか。4月1日、入社式があり、そのまま新入社員全員は合宿研修で山梨の施設へ行きました。合宿研修は約10日間。どんな顔で帰ってくるのでしょう。

娘は美大生でしたが、就活は本当に大変でした。

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美大生のための就活はどうしたらいいのか。
美大生のための就活情報が世の中にはほとんどありません。
就活対策本はいろいろ出ていますが、美大生向けのものは他人事ではないかと思うようなものが今にして思うと、多いなと感じています。

●あこがれのクリエイティブ枠採用

娘はひたすら「クリエイティブ枠採用」を受け続けていました。
いろいろ私もアドバイスや支援をしたつもりですが、最初は不採用の連続でした。
「クリエイティブ枠採用」は未知の世界、その上、元々、数人から多くても10人ぐらいの採用枠です。

企業別に課題が出され、連日連夜、作品作りをしていた日々は今思い出しても、家の中に緊張感がただよっていました。

●赤帽は美大生の就活の必需品

びっくりしたのは、その課題作品を持ちこむために赤帽が必用だったことです。美大生の間では常識のようなのですが、親としては、本当にびっくりぽんでした。
すごい作品を作っては赤帽で運んでいましたが、不採用の場合でも心血注いで創り上げた作品はほとんど帰ってきませんでした。
不採用よりも、あんなにがんばって作った作品、それも結構巨大な作品が没収されてしまうのは、何と理不尽なんだろうと思ったものです。

本人も気落ちした頃、ポンポンポンと内内定をもらえるようになりました。
結果的に不採用だった企業も含めて、親から見ると、一番いい企業だと思える企業に入社することになりました。
でも、就活をする時は、本人も私もまったく想定していなかった企業です。
やりたいこともでき、私からみても愛すべき企業だというのは終わってみれば、娘の就活は大成功でした。

このブログはどうも娘の関係者、後輩?なのか美大生も読んでいる様子があります。
ということで、ここから先は美大生に向けたアドバイスを書き起こしておこうと思います。

ポートフォリオ地獄に陥ってはいけない

美大生の就活と言えば、まずポートフォリオ
4年間で創ってきた作品の写真とプレゼン資料で構成された作品集のことです。
相手先によってはポートフォリオは作り直しが発生します。
これは結構しんどい作業です。

但し、間違えてはいけないのは、就活はポートフォリオを作る事とイコールだと思っている美大生は多いようですが、これは勘違いです。

OB・OG訪問も美大生はポートフォリオを見せなくてはいけないと勘違いしていて、訪問が遅くなったり、結局、ほとんど行っていないという美大生も多いようです。
ポートフォリオ作りは大切なことではありますが、企業研究は大事です。

●美大生の武器はポートフォリオではない

美大生の大学生活は正解のない答えを見つける日々です。
なおかつ、他人とは違う、ひと味違った答えを表現するという訓練が続きます。
4年間、本気で美大生の生活をしていると、すごい力がついています。
娘は365日、何かしら創っていましたし、描いていました。
1日も休まずです。
このことはすごいと娘をほめてやりたい気持ちです。
実はこの4年間の過ごし方が一番の就活の武器になっています。

表現技能を4年間訓練してきていることに加えて、正解のない課題に取り組んできた経験を積んできていて、他人と違う答えを出そうとする習性も身についてます。
この修行の日々で成長した「人そのもの」が強い武器なのです。
ポートフォリオは武器になりません。

美大の就活はポートフォリオを作る事だと勘違いしていると、とんでもないことになります。
採用する側は作品ではなく、人を見ています。
ポートフォリオを見せて、評価してもらうのではなく、自分のありのままを見せて、評価してもらうのです。
これに気がつくと、就活の行動、企業に出向いた時の行動が違ってくると思います。
どの企業からも娘は何度も呼ばれていましたが、夜、その日の様子を聞くと、ある時から、おっこれはいけると思うようなやり取り、企業側の担当者の発言が感じられるようになったのですが、ポンポンポンと内々定がでるようになりました。


●美大生は宇宙人

美大生は私が知っている限りでは、我が道を行くという人種が多いように思います。
本当に宇宙人です。
元々、普通ではない道を進んでいこうとしている人種です。
なおかつ、いい意味で自信過剰な面があります。
私には才能があるという自信がなければ、美大には来ないと思うので、これは必然です。

宇宙人としての人物の魅力が伝えられるようになると、内々定が取りやすくなっていきます。

娘は最初は失敗の連続でしたが、その中で学んだことで結果が出せたのだと思います。
娘にとってさらによかったのは、失敗したことで、応募することなど想定していなかった企業がその後のタイミングで自分の目の前に登場し、なおかつ、今までで一番魅力的な企業だったことです。
終わってみれば、大成功の就活でしたが、はらはらドキドキの日々でした。

美大生が目指すクリエイティブ職の採用はどんな企業でもひとりから多くても十数人です。今年の就活もスタートしていますが、美大生がひとりでも多く自分の目指す仕事にたどり着いて欲しいと願っています。

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以上、いろどり工房ココニコのホームページ管理人(ボランティア)のお話でした。

ココニコの方程式は

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

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