ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

我が娘の新入社員研修

我が家の娘の集合形式による新入社員研修が4月22日に終了しました。
最初の一週間は研修施設に泊まり込み、残り2週間は毎日、5時に起きて、6時には家を出発という日々でした。
昨日が最終日だったのですが、話を聞くと、この3週間で自分の会社がますます大好きになったようです。
今の世の中、新入社員の3割が3年以内に辞めてしまうと言われます。娘が入社した企業は年間退職率が1%以下と聞いていたのですが、愛社精神を育てるというか、自分の会社が大好きになるような要素なり仕組みがいっぱいあるようです。

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私の本職は教育分野なのですが、自分で立ち上げた教育研究施設での試行錯誤をしていて思うのは、優しく指導したり、威圧して指導するのは愚の骨頂だということです。そういう指導になるのは技術不足なのだと思います。
指導する側として大切なことは好かれることではなく、信頼されることなのですが、きっと娘が受けた新入社員教育では信頼できる方々がたくさん登場されたのだと思います。

教育という場で大切なことはたくさんあります。

その中でも重要なもののひとつに教えないということがあります。
教えずに、気づかせるのです。

手取り足取り教えるのは簡単ですが、自分の力で気づき、考え、解決するという中でこそ学ぶ喜びにふれる機会も生まれやすくなります。
本物の学びにもなります。
教えずに気づかせるというのは指導する側にしたらしんどいものです。

もちろん教えるべきことは教えないといけないのですが、これが度を超すと教えを待つという作法に毒された人になります。一方で教えずに、気づかせるという時間の中で育った人は挑戦するココロ、志を持つようになります。
小中高校生のいるご家庭では教えてもらうということに毒されていないか、一度ふり返ってみるとよいと思います。教えてもらう、特に耳から聞くだけということで教えられるということが多いと、確実に忘れてしまいます。しかし、ヒントを与えられて、自分で調べ、考え、こねくりまわすことは、大変なことですが、身につき度合いはまるで違います。将来の力になります。

小さい時の学び方の作法、環境は社会に出た時に、大きな力の差となって出てきます。
小さな頃の学び方をまちがえると、社会人になってから、自分が伸びないのは、教える側が悪いと本気で思ってしまうような大人にしてしまうかもしれません。

さて、娘はしばらくの間、これから営業研修にどっぷりつかります。半年から一年の間ぐらいらしいとしかわかっていませんが、クリエイティブ職で採用されても、営業研修をとことんするという企業姿勢にも好感が持てます。営業がわかる、センスがあることはクリエイティブ職にも大事なことです。
娘と話をしていると、営業研修が嫌という気持ちはまったくなく、楽しんで挑戦してこようという意気込みだとわかります。どうやら社会に立ち向かうための育て方は間違っていなかったようです。
女子力という視点での育て方は成功なのか、失敗なのかは定かではありませんが。。。

 

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