ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

心のこもった絶品のケーキ(吉祥寺のレモンドロップ)

新覚羅浩展に行った際に浩さんが友達に送った自筆の手紙の写真が掲載された「図録」を買ったというお話を前回はしました。

実は、杉並区の郷土博物館では過去に実施した展示の冊子も販売していました。
展示されていた過去の冊子を眺めていて、びっくりしました。
思わず手にとった冊子があったのですが、平成8年発行との記載があります。
もう22年も前の冊子ですが、私が行きたくても都合が合わず、行けなかった展示会のものでした。
それが「高円寺フォーク伝説」です。

 

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A4で45ページで600円。
情報量が多く、貴重な写真が掲載されていました。

 

今は中央線の国分寺の駅から西武線に乗ってひとつ目の駅が私の自宅の最寄り駅なのですが、歩いていこうと思えば国分寺まで歩ける距離の場所です。終電がなくなってしまうと歩いて帰ることができます。
1970~80年代、中央線の国分寺は吉祥寺、高円寺とともにフォークやロックのメッカとして「三寺」と呼ばれていました。

 

高円寺駅周辺には、ロック喫茶やライブハウスが最盛期で十数軒ありました。
出演していた方々の中には渡辺貞夫さんや上田正樹さんがいました。高円寺には吉田拓郎さんや南こうせつさんが住んでいましたが、国分寺、吉祥寺、高円寺の三寺では毎晩、ロックやフォークが奏でられ、夢や希望が語られていた地なのです。

 

2018年のクリスマス。
ケーキの調達係を担当したのですが、今年は吉祥寺まで出かけて行ったのも高円寺フォーク伝説という冊子がきっかけです。
自然に三寺というキーワードが浮かんできて、真ん中の吉祥寺のあるケーキ屋さんへ向かいました。


お店の名前は「レモンドロップ」。
吉祥寺のケーキ屋さんと言えば、「レモンドロップ」です。
ジャズ喫茶「Funky(ファンキー)」を皮切りにジャズの聖地「サムタイム」や「アウトバック」などをオープンし、吉祥寺をジャズの街にした野口伊織さんが1980年に始めたケーキ屋さんです。
 

ジャズ喫茶「Funky(ファンキー)」は会話禁止、私語厳禁の店でした。
今は時代に合わせて、変わってしまっていますが、ひたすらジャズを堪能するための店でした。
吉祥寺を「町」から「街」へと変えた男と言われた野口伊織さん。
吉祥寺が人気の街へと変える原動力のひとつが野口さんのアイデアと行動力でした。

 

これが「レモンドロップ」のクリスマスケーキです。

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残念ながら、野口さんは2001年に亡くなられました。
まだ五十代でした。今は野口さんの奥様が経営されていますが、優しいふんわりとした生クリームの味は変わらず、とてもおいしいです。

 

「レモンドロップ」ではクリスマスケーキにはろうそくを無料でつけてくれるのですが、こんなかわいいマッチもついてきます。

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こんな心遣いがうれしいものです。

 

レモンドロップ

https://www.lemondrop.jp

 

本店には喫茶店のスペースもあります。
レモンドロップは吉祥寺の駅ビルのアトレ吉祥寺店の1Fにもあります。
吉祥寺にお出かけの際はぜひレモンドロップでケーキを買ってみてください。
私は独特の味わいのチーズケーキを今度は買って帰ろうと思います。