日曜日、武蔵野美術大学の芸術祭に行ってきました。
昨年までは娘が通っていたので、見に行っていましたが、春に卒業したので、行く理由がないと言えばないのですが、行くと元気がでたり、刺激になるので、今年も行ってきました。
テーマは「まうかくし」
何のこっちゃ?
と、思いながら、自転車で約15分。
到着。
入り口はこんな感じです。
入り口を入って、中央の通りを進んでいくと、こんな光景。
妖怪?
「まうかくし」の「まう」はMAU。
武蔵野美術大学の英語名はMusashino Art University。
この頭文字がMAU。つまり「まう」
ある日突然人が姿を消してしまう現象を「神隠し」といいますが、ムサビの学生が妖怪となって、芸術に興味関心のある人を知らないうちに、芸術祭に連れてくる。
つまり「神隠し」ならぬ、「まうかくし」。
こんな発想でした。
娘はもう卒業したのに、引き寄せられるようにやってきてしまった。
まさしく「まうかくし」。
ひとりで、ふむふむ納得しながら、あちこちを見て回りました。
ムサビの学園祭を知るまでは、大学の学園祭というと、来る人を楽しませるのではなくて、自分たちで楽しむものというイメージがありました。
食べ物の模擬店。
外部から芸能人を招いたイベント。
参加している学生のための、自分たちが楽しむための学園祭。
行っても、楽しいと感じられるものを探すのに苦労したものですが、ムサビは違いました。
午前中から行って、修了間近までいないと堪能できないくらいなのです。
何と言っても美大生って、すごいじゃないかというのが実感できるのです。
芸術というのは、自己満足ではなく観にきた客にいかに影響を与えられたかというのが大切なのかというのもムサビの芸術祭に来るとわかります。
美大なので、その場で手づくり作品の販売もあちこちで行われています。
本格的なものがあちこちで見つかります。
どこも、かなりごった返しています。
未来の有名アーティストの作品にも出会えるかもしれません。
パレードやショーもありますが、全て美大生の手づくり。
美大生だけあって、あでやかさもありますが、本気度が違います。
ごった返していて、にぎわいのある祭りです。
この美大生はきっかけと出会い次第で大化けするような気がしたので、パチリ。
一号館のところでぶらぶらと作品販売のコーナーを眺めていて、手に取ったのがこれ。タイトルを見て、何気なくめくってみたら、美大生の就活の体験を赤裸々に綴った小冊子でした。昨年の娘の就活のあれこれが思い出され、昨年、一昨年の作品と合わせて3冊、購入しました。美大の就活は複雑怪奇なのです。
途中、学食でランチ。
MAUランチ。410円。
校内のいたるところで本気の作品があふれていますが、学内の一番奥には本物の美術館もあります。
美術館で行われていた「あかり / AKALI」という展示はへぇ〜の連続。
150年ほど前に西洋技術が輸入されるまで、日本の「あかり」は炎と日本の文化が融合して、独自の進化ととげてきました。
すごい展示ばかりでした。
写真OKでしたので、ちょっとだけ紹介。
下の写真は、枕行灯(まくらあんどん)です。
旅などに持っていく、携帯用のあかりです。枕の中に、行灯、そろばん、鏡などがおさめられています。なかなかよくできています。小学生の筆箱の二つ重ねたぐらいの大きさです。
いつもは自転車置き場ではない場所まで、こんな感じでした。
去年は4万人の入場者だったそうです。
エネルギーを感じさせたムサビの芸術祭「まうかくし」。
元気の源をいっぱいいただきました。
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