ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

家族でお食事

庫にいる息子がドドドドと東京に戻ってきて、数日を過ごした後、またすぐさま兵庫に戻っていきました。大学を無事卒業し、医師国家試験にも合格し、4月3日からは研修医として引き続き兵庫の病院に勤務します。
もう家族4人がそろう機会もあまりないだろうということで、皆で食事に行きました。
家族で食べに行く時はいつも豆腐料理の「梅の花」というお店に行くことが多く、今回は国分寺店です。
お昼の定番メニューの花ランチです。
席に着くと、すでに準備万端。

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あけてみると、

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おとうふ
菜の花と蛸の木の芽和え
春の卯の花煮
の3点。
そして、ユキピリカの豆乳です。

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うすい豆しゅうまい

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グラタンです。

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桜香る鯛のお造り

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茶碗蒸し

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駿河湾桜海老の豆腐サラダ

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もも色生麩餅

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東寺揚げと鰆(さわら)の錦揚げ

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季節の飯物と湯葉吸物

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香の物

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デザートは豆乳ぱふぇ

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大満足でした。

会計の伝票はこんなものにはさんで席に持ってきてくださいました。

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今回は予約からメニュー選定まで娘がてきぱきとしてくれました。
娘は4月から社会人2年目になりますが、営業したり、現場に出向いたり、POPを作ったり、工場に行ったりという修行の1年が終わりました。食事会の数日前に異動の内示があり宣伝部に配属されることになりました。決まった日はとてもうれしそうな連絡がLINEで来ました。
ということで今回は子供たちのお祝いという意味合いの会になりました。
これで一応、親としての勤めはほぼ終わりです。
少しさびしくもあり、うれしくもあるという複雑で楽しい食事会でした。

恐るべし、ちぃちゃん

が秘密基地と呼んでいた東京都狛江市の個別学習の研究施設「ファミラボ」は21日に大家さんに施設の引き渡しをおこないます。小学生から高校生までと接していた時は、子供たちから学ぶことや教えられることが多かったものです。そこからどう有意義な形でアウトプットし、子供たち、保護者の皆様にお返しできるかが私の役目でした。

妙なことも教えてもらえることが多かったのですが、そのひとつが「プリプリちぃちゃん!!」小学館の小学女子向けの月刊誌ちゃおで連載されているマンガですが、3月上旬に発売された4月号の付録のちぃちゃんにはびっくりしたものです。半信半疑で予約注文しておいて、忙しくて手つかずでしたが、今日、「組み立て」をしました。
ちゃおの4月号がこれです。

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付録に「ぷりちぃおそうじロボCHI-01」というのが付いています。
本誌と同じ大きさの箱に入っていました。箱を裏返すとこんな感じです。

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スイッチを入れると机の上を自分で動いておそうじする手のひらサイズのロボットです。
机のはしにくると、方向転換。
ルンバと一緒ですね。
びっくりです。
箱をあけてみましょう。

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おそうじロボットくんがばらばらにされた状態で入っています。
組み立てに道具は不要です。
組み立て途中の状態を見てください。

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すばらしい構造です

よくぞここまで簡単な仕組みにしたものだと思います。
親子で組み立てながら、どういう仕組みなのかを一緒に考えていくだけでものすごい学習効果が生まれます。
余計なものをはぶき、仕組みを可視化しているので、学習教材としても逸品です。
完成しました。

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プリプリちぃちゃんがモーターの上にかぶさっているところなど、デザインを担当された方の心意気を感じます。
前の足に相当する部分が落下防止センサーの役目を果たしています。
すばらしいです。

箱の上で動かしてみましょう。

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箱から落ちませんね。

なぜ落ちないのか。
もう一度、ひっくり返して、考えてみましょう・・・すばらしい学習ができます。

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付録込みで580円です。
恐るべし小学館
ロボットにこんなに安価でここまで身近に接することができるなんてさすがです。
ちなみに、「プリプリちぃちゃん!!」は4月からテレビアニメとして全国放送されるそうです。「プリプリちぃちゃん!!」の活躍を期待したいと思います。
さて、問題はこの「ぷりちぃおそうじロボCHI-01」を我が奥様が見たときの反応です。
また、妙なものを持ち込んだと思われるのでしょう。

一ヶ月、お休みしました

ヶ月ほどブログをお休みさせて頂きました。
様々な出来事が連続して起きていた一ヶ月でした。

 

私が秘密基地と呼んでいる東京都狛江市の個別学習の研究施設での受験生対応
全員の受験の終了と同時に施設を閉校することになり、この対応。
大学生の息子の医師国家試験の受験と卒業式と国家試験の結果発表
我が奥様は数年かけて学んで来たことがあったのですが、無事修了し、作品の幅が広がろうとしています。

等々、この一ヶ月で様々な出来事がありました。
怒濤の日々でした。

秘密基地の受験生は最終的に本人とご家族が決心した第一志望校に全員が合格しました。

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ほっとしました。
教育はデータが大切です。
偏差値、倍率の数値だけで見ると、無謀と言われても仕方がない挑戦になっている受験生もかなりいました。
実際、通っていた学校からは偏差値、倍率で反対されていた生徒もいましたが、受験のプロの立場からはいけると判断できるだけの事実の積み重ねがあり、全員に合格したいという強いキモチがあったので、今まで蓄えてきていたノウハウを総動員しての挑戦でした。
11月に合格のための必要条件は全てそろった状態になったので、一人ひとりの緻密なステップを組み立て、ひとつずつクリアしていきました。
終わってみれば全員合格。めでたしめでたしでした。

一方で、秘密基地はいろいろな事情が複合的にあり、閉校を決めました。
一番の懸念は来年受験をする学年の生徒でしたが、安心してバトンタッチできる塾などに移っていきました。

残った懸案事項の息子も無事、先週の金曜日に医師国家試験に合格しました。

まだまだ課題は山のようにありますが、我が家を取り巻いていた大きな壁がだいぶ取り除かました。
最大の懸念は秘密基地の原状回復工事が終わったら、さて、私は次は何の仕事をするのかということなのですが、どう決心するか思案をしているところです。
だいぶ霧が晴れてきたということは間違いないので、心機一転、ブログを再開します。

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引き続き、よろしくお願いいたします。

バレンタインデーと教育委員会のおじさまと鎖国

2月14日はバレンタインデー
チョコレートを仕事にしている方々が知り合いに増えたこともあり、結構な数のチョコレートを頂きました。
頂いたチョコレートの中の一番のお気に入りは我が奥様のチョコ。味と量が私好みのものをよく理解してくれています。
2番目がこれ。

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ロボットの形をしていますが、独特の味で美味でした。

3番目がこれ。

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スターウォーズのチョコ。

仕事・・・たぶん近い将来の仕事に関連してくると思われるのですが、新たな人間関係のつながりで日本ロボット学会なるものの一員になったこともあり、この種のチョコを頂くことが今年は増えました。

 

そして、バレンタインデーの日、私が担当している次世代型教育を研究している施設を2月末に終了させるということを聞きつけたある自治体の教育委員会のおじさま集団が大挙して見学にきたのですが、バレンタインデーの差し入れですと言われチョコレートを頂きました。女子以外からバレンタインデーにチョコレートをもらったのははじめての経験でした。。。

 

同じバレンタインデーの日、文部科学省は小中学校で教える内容を定めた学習指導要領の改訂案を発表しました。
つっこみどころ満載でしたが、へぇ〜と思ったことのひとつが、小中学校の教科書で「鎖国」という表記がなくなることでした。
鎖国」ということを散々学んできた世代としてはびっくりです。
学術研究が進んで、対外的に交易の窓口があったし、通商などをおこなっていたことが明らかになってきて、そもそも「鎖国」という表現を当時の幕府は使っていなかったから教科書の「鎖国」という表記をやめて、「幕府の対外政策」という表記にするそうです。
え〜、私の受けた歴史教育は何だったの?と思いました。

バレンタインデーに教育委員会の方々と一緒に来ていた教育センターという組織のセンター長さんは「鎖国」がなくなると決まったと、届いたばかりの情報をお伝えしたところ、ものすごくびっくりした顔をされていました。

鎖国という言葉を暗記して、テストにのぞんだ者としては、鎖国という言葉が通じない世代ができるというのは、すごいものだと思ってしまいます。
試験や受験で覚えた知識は一生役に立つものではないのだということですね。

今までの常識が一気に覆ってしまうのは、私は「おもしろい出来事」、講演会などで話すネタが増えてよかったとなるのですが、教えている立場の先生からすると、やりにくい部分があってちょっとかわいそうですね。

さて、今回がいい例ですが、こういう時こそ、学校ではなく、家庭の出番なのです。
鎖国」が頻繁に使われるようになったのは、明治20年代からだそうです。明治政府が江戸時代は非文明的だと非難する際に使われ、明治40年代に尋常小学校の教科書に「鎖国」という文字が登場しています。それから約100年の長きに渡り、「鎖国」という言葉が平成29年の学習指導要領の改訂案が出るまでは使われていたという日本の教育の歴史は別の意味で子供たちに教えるべきです。
これを現実感のある言葉で伝えることができるのは学校ではなく、「鎖国」を習ってきた家庭の親御さんです。
家庭教育の大事な果たすべき役割のひとつです。

鎖国」という言葉を昔は一生懸命に教わったんだよ。
鎖国」という言葉は孤立してかたくなに外国との関わりを閉ざしていたというイメージが伝わってくるね。
明治政府が自分たちが正しかったことを知らしめるために浸透させた「鎖国」という言葉が日本では教科書で約100年間も使われ続けたんだよ。
ということを話すのは家庭教育の大事な役目ではないかと思います。

江戸時代は日本は鎖国状態にあった、だから日本は遅れてしまったのだとか習ったなぁ。
長崎の出島というところでオランダと交易をしていたんだ。
三代将軍の徳川家光によって日本人の海外渡航は制限されてね、海外貿易も厳しく幕府が管理する体制が確立されたんだ。
これが鎖国ということの実態だと習ったんだよ。
と、最初は持てる知識の伝達ができれば家庭教育としては及第点でしょうか。

話しながら、一緒に調べるという行動も大切です。

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さらに、、、
キリスト教の影響を嫌って、貿易を制限したのかな。
もし鎖国をしなかったら日本はどうなっていただろう。
でもちゃんと幕府は国際交流のルートは保っていたね。
鎖国ではなくて、幕府による利益や情報独占のためなんだね。
幕末に海外との情報網を構築できた藩がつよくなったね。
鎖国ではなかったとしたら、黒船で来たペリーさんは何をしに来たのだろう。

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こんなふうに一緒に考え、一緒に探究の力を増強させる親子コミュニケーションができればすばらしいことだと思います。

鎖国」はまだいいほうで、今の教科書で出てきて子供に馴染みがある「聖徳太子」。

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小学校では 「聖徳太子厩戸王)」 と習い
中学校では 「厩戸王聖徳太子)」 と習うそうです。
なんとめんどくさいことをするのでしょう。
ちなみに厩戸王は「うまやどのおう」と読みます。
聖徳太子」は没後に使われるようになった呼び方で、歴史学では一般的に「厩戸王」と呼ぶためだからだそうです。
でも、子供たちは伝記などで「聖徳太子」の名前に触れる機会が多いので、並列して扱うことになったそうです。
やれやれというキモチです。

東京だと2月24日が都立高校の入試日です。
今回の改訂案に出てくる「鎖国」だとか「聖徳太子」とか出てこないことを祈るばかりです。

なお、研究が進むことで、教科書の内容が変わることはよくあることではあります。
「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」と覚えた世代ですが、今の教科書では間違いです。
「いい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府が正解になっています。
日本最初の貨幣は「和同開珎」と私は習いましたが、今は富本銭」が正解です。

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教育委員会や小中学校の先生方がお客様という仕事を15年ちょっとの期間していた時期、社会科は暗記科目ではないということを出発点にして授業を変えましょうというのが私のフレーズのひとつだったのですが、理解し考える科目だというのを実感しやすい出来事でした。

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【3/20追記】

本日の報道によると、次期指導要領で「聖徳太子」と「鎖国」などが復活する方向で文科省が改定案を修正しようとしているということがわかりました。

とても面白い動きです。こういうドタバタこそ、生きた考える教材の題材になります。教わるのではなく、自ら学ぶという姿勢がないといけないということが実感させられる出来事でした。

www.sankei.com

 

 

あれ買って、これ買って

うすぐ我が家の奥様の誕生日が来ます
何が欲しいか聞いてみたところ、「マフラー」との事。
今使っているマフラーは暖かいけれど、デザインがちょっと・・・ということで所望されたのでした。今使っているものを確かめたところ、確かにちょっと暗い感じの色合いです。でも、触ってみると手触りがとてもよくてものすごく暖かいのは間違いありません。
よ〜く見てみても素材が何なのかは書いていないので、これは自分であちこち探して手触りを確認しないと手に入れられないようです。がんばって探さないといけません。

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一応、本職のひとつは教育分野なので、こういう場面でも頭の片隅で違うことを思いつき、考えこむ習性ができています。
この時、欲しいものをねだる子供の姿が思い浮かびました。
ひどい旦那様かも知れませぬが、これを飯の種のひとつにしてきているので、致し方ありません。
思い浮かんだのはスーパーで「あれ買って〜、買って~」とだだをこねて泣く子供の姿です。
注 : 決して我が奥様とは何ら関係がない話です。

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こういう時、どうすればいいのでしょう。

やってしまいがちなのが、「仕方ないなぁ、今回だけだよ」
大人は今回だけと考えて、おとなしくさせるために簡単に言ってしまいます。
買うものが安いお菓子だとなおさらですね。
でもこれは、大人の負けです。子供はこうすればうまくいくと味をしめ、これを繰り返すことにつながり、とんでもない大人に成長する原動力?になります。
相手を困らせて、要求を通すという作法を大人になってしている人に遭遇することがありますが、幼少期の親子関係が原因のひとつになることがかなりあります。

次にやってしまいがちなのが、「絶対に買いません! 駄目なものはダメだ!」
無茶苦茶な要求をしている場合とか、子供が理解する力を持っている年齢であれば、これが一番です。

最後の方法は普段の親子関係次第ですが、「今日は買わないけれど、いつか買えるようにするにはどうしたらいいかな? 今買わないといけないものなのかな」と諭すことです。粘り強くわからせるという作法ですが、子供はどうしても気持ち優先なので、親も忍耐強く接する必要があります。好きなものを買うのは簡単ですが、お金を稼ぐということの大変さにも気づかせるやり取りにつなげられたらと思います。

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三つのバターンを紹介しましたが、最初の一時しのぎで買い与えるを繰り返していると、お店に行くとだだをこねるようになります。
だだをこねると買ってもらえるということを学習したからですね。
小さな子供であればあるほどやっかいなのは、理屈ではなく、体で覚えてしまうことです。
物心ついた頃から、個人差はありますが、小学校中学年ぐらいまでのこういう場面での対応が運命を分けてしまうと言っても過言ではありません。
特に一時しのぎで買うのが度重なっていくと、この経験と学習のまま、大きくなってしまいます。こうした大人は「だだをこねる」かわりに暴力的な言葉使いや自己中心的な振る舞いをするように成長します。
一歩間違えると、暴力をふるったり、要求を無理に通そうとする気質につながり、人との接し方でおかしな行動を取るようになっていくことがあります。

教育の世界では、成績を上げる前に行動を変えるというのが大事な作法なのですが、将来に悪影響を及ぼす気質を体で学んだり、習慣化してしまうことが最も恐ろしいことなのです。

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本は本を連れてくる

う大昔になりますが、我が息子の中学の家庭訪問がありました。

教育の分野で仕事をしているので、こういう時はできるだけ仕事を休み、待ち構えることにしていたものでした。仕事に活かせる気づきが得られる場合があるからです。

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家の中の様子も見て行かれたのですが、先生がある場所で立ち止まりました。

じっと見た後で、怪訝な顔でこちらを見たのを覚えています。

これはお父さんのですか?

 

先生が見ていたのは、私の本箱。

確かに普通ではありません。

妙なタイトルの本が並べられています。

例えば、毒物とか伝染病の本。

普通の心理学の本もたくさんありましたが、その横に犯罪心理学の本。

なぜか、サンダーバードの本とか。

それぞれ理由があって買ったのですが、何でこんなに不思議な本がいろいろあるのだろうと思われたのでしょう。「これはお父様の本ですか?」と聞かれたのでした。

この後、困ったような、あきれたような顔でじっと見られたのを覚えています。

 

本箱がある家、親も本を読む姿勢を示すことは子供の教育にとても大事・・・などと話をしていた後に、最後に家の中を見ていた際に見つかったのが私の本箱。

ものすごくばつが悪かったものです。

 

あれから10年以上たちましたが、今、我が家はあの時以上に本であふれています

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妙な本もますます増えました。

 

仕事場のひとつとして運営してきていた小中高向けのEdTechの実践拠点が役割を終え今月末で終了し、3月に引き払うのですが、自宅から持ち込んでいた大量の本を少しずつ持ち帰ってきているので、自宅の本が少しずつ増えてきているのです。ちなみに、EdTechというのはEducation×Technolog(教育×テクノロジー)の造語です。 教育とテクノロジーを融合させ新しいイノベーションを起こすビジネス領域を指します。 

 

一冊の本は本を連れてくるものです。

ひとつの興味関心がきっかけで次々と広がるのです。

本は興味関心の広がりを示しています。

でも、そろそろ我が奥様の我慢が限界になる様子があります。

本の収納について、何か手をうたないといけなくなってきました。

困りました。策を練っていますが、よい案が出てきません。

困りました

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武蔵美でのひととき

月の下旬、久しぶりに武蔵野美術大学に行ってきました。

娘が武蔵美を卒業して約一年になりますが、入学と同時に武蔵美から自転車で行ける範囲に引っ越していたので、卒業後も気軽に自転車で行くことがあるのです。

今回行ったのは、卒業制作展の日です。

美大は広々とした独特の空間で、卒業制作展は卒業を目の前にした美大生のキモチにふれることができるので、得られるものがたくさんあります。

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まず、食堂でエネルギー補給。定食を頂きました。

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美大と言えば、昔はハチクロのイメージしか持っていなかったので、さりげないアートの雰囲気が漂い、クリエイティブでちょっと不思議ちゃんのいっぱいいる空間でちょっと近寄りがたいという思い込みがあったものですが、娘のおかげで何度も武蔵美にでかける機会を得てからは、毎回、元気をいただける大事な場所のひとつになっています。大学の敷地内に美術館もあるので、気軽に訪れる人も多くなっています。

 

高校1年になる直前に芸大か美大に行きたいと言われ、???となりつつも、応援してからいろいろありましたが、幸せというのは親が決めるものではなく、本人が決めるべきものだというのが今は実感を込めて語ることができます。

娘から将来の希望を言われた時は不安がよぎりましたが、結果的には今は私にとってもよかったと思っています。教育分野の仕事をしていて、娘が武蔵美を卒業したこともあり、芸術系の大学に行きたいという子供を持った親御さんから相談を受ける機会があります。

大抵は、必死で止める親VS子供という構図が多いようです。

このキモチ、よくわかります。

でも、芸術系の大学を目指す子供が本当に真剣に考え、その上で表現活動をしたいという苦難の伴う道を選ぼうとしているのであれば応援すべきだとアドバイスしています。どこまで本気で考えているか、準備をしているかは確かめることは必要ですが、それを確かめずに反対してはいけません。

芸術系の大学は、「どうやって食べていくのか」という問題がついてまわりますが、中高生で目標として考え始めた子供にそれを言って、反対するのは悲しいことだと思います。

中途半端なままで進路を考えていたら、とことん現実も考えさせた上で結論を出せばいいことです。子供が子供なりに考えた道を否定するところから始めるのは、子供にとって百害あって一理なしです。

但し、芸術の分野では進学先はよく考えないといけません。大学であれば、とことん努力をしてどうにか合格できるという大学を選ぶべきです。美大であれば、専攻する分野にもよりますが、藝大、武蔵美多摩美を筆頭に数は限られていると思います。

芸術分野を志す子供は基本的に言うことを聞きません。時間があれば自分が進みたいと考えている分野の修行なり作品作りを続けます。もう寝なさいと言っても、のっている時はやめないものです。こういうところが資質としても必要です。

今、大学は山ほどあるので、苦労しなくても合格できる芸術系の大学がたくさんあります。そういう大学は卒業制作展に行くとわかりますが、中途半端な力で入れる大学とか、誰でも入れる芸術系の大学がたくさんあります。こういう大学はよろしくないと思います。

 

さて、卒業制作展の話に戻ります。

荒削りなものも多いですが、基本的に全力で制作した作品ばかりなので、見に行く側にもとても刺激になります。楽しい心地よい時間を過ごすことができました。

武蔵美の卒業制作はレベルが一定水準を超えないと教授によって却下され、たとえ前の日であろうとも撤収を命じられます。厳しい世界ですが、悩み、苦しみながら、全力でとことん制作に取り組むという経験はとても貴重です。

芸術系以外の大学だと卒論は書くことが目的になりがちですが、藝大や美大の卒業制作はこの最後の半年ぐらいの時間をかけて、限界に挑戦し、パワーをつけることが収穫となります。作品よりもプロセスが貴重なのです。

芸術の分野は教えることが難しいそうです。

自分でつかみ取ることが大切です。

こういう意味でも卒業制作は貴重な時間の連続です。

 

卒展を見ていて、言葉以外の表現力を持つということはすごいことだと感じました。

言葉によらないコミュニケーションをここまで実践しているなんてすごいと感じた逸材の作品を見ていると、これこそグローバル人材ではないかと思ったりもしました。

娘の武蔵美生活を思い返していても、黙々と作品を作るだけの生活ではなく、考えるための思考力を鍛え、コミュニケーション力を鍛えるといったカリキュラムになっていたなと思います。

常に課題を与えられ、模範解答のない世界で鍛えられます。

普通の大学にはない悩み、成長するための要素がつまっているなとも思います。

言葉だけではなかなか伝わらないことが多いですが、言葉以外の表現力を持った美大生はとてつもなくすごいことです。その活躍の舞台を得られるかどうかが最後の難関ですが、卒業制作展には可能性がいっぱいつまっています。

最後に卒業制作展での様子を紹介してオシマイにします。

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和紙の奥深さ

紙の原料になる植物は、繊維が長くて強いのが特徴です。
この長くて強い繊維を残したまま分解し、それを固めて和紙が作られます。
和紙は薄くて軽いのに、とても丈夫で長持ちするのはこれが理由です。
ちなみに、奈良の正倉院には、約1300年前に作られた和紙が、今も残っています。
洋紙とは比べものになりません。

なぜ和紙の話をはじめたかというと、理由がこれです。

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我が奥様の作品「和紙の手提げバッグ」です。

ノートとか本とか身近で目にする紙はパルプから大量生産するため、品質は一定で安価ですが、和紙にくらべ、繊維の長さは短く、細いので破りやすくなります。
紙袋はいずれ劣化しますが、和紙でできている袋は紙ですが、紙袋というよりバッグに等しい品質と耐久性なのです。

ちなみに、実は日本人は、毎日、和紙を日常的に使っています。

お札です。
お札には、ミツマタという木の皮を原料にした和紙が使われています。
くり返し折ってもやぶれにくいにくいですし、うっかりズボンのポケットにお札を入れたまま、洗濯機で洗濯してしまっても破けたりしないのはお札が和紙だからです。
日本のお札は洗濯したくらいでは破れない。
和紙だからです。
すごいことです。

「和紙の手提げバッグ」の現物は千疋屋ギャラリーで1月10日から15日まで実施中の「TODAY’S ACTION」という展示会で見ることができます。
一階が千疋屋の京橋本店で、二階に千疋屋ギャラリーがあります。

銀座にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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ロボットとブッフェとお正月

庫で大学に通っている息子が元旦の夜遅くに帰ってきました。
2日は皆で昼食に出かけました。
三が日に予約のできる場所を探し回って、やっと見つけたのがホテルサンルートプラザ新宿のレストラン。

予約時間までしばらく間があったので、ホテルのロビーにくつろいでいたら、pepper君がフロント近くにいました。

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pepper君に近づくとこちらを見て話しかけてきます。
黒い目の奥が赤く光っていて、このセンサーで人の顔を認識しているようです。
日本のあちこちに出没しているpepper君はどちらかというと客寄せパンダのイメージがあったのですが、ホテルのロビーにいたpepper君はどちらかというと会話やゲームをして、お客さんの待ち時間のストレス緩和の役割を担っている様子です。
おもてなしですね。
pepper君はまだ新しい体験として価値があるなぁと実感したのですが、これから普通にこういったロボット君が街中にいるようになると、おもてなし担当とか待ち時間のストレス緩和担当、人寄せパンダ担当からその先の役割を担えるように進化しているかが運命の分かれ道になるでしょうね。
じっとpepper君を見ていたら、接客が苦手というか、下手な従業員の人よりはきちんと仕事をするように進化するのではないかというのがあながちそう遠くない未来にあるのではと思いました。
本職の教育分野では数十人の小中高校生を相手にして仕事をしている時間があるのですが、数十人を9つの性格に分類し、行動特性を6分野7段階で分類して今日のこの場面ではこういう態度を取るのが最適だという判断をその都度しながら実行しています。さらに学習作法のパターンが山のようにあるので、知力と体力と瞬発力が必要になります。
これにさらに保護者の考え方や家庭での様子、家族関係なども含めた情報が加わっていくと、同じ成績の子供でも私が言うことはまるで違ったりします。きっと何であの子にはあんな風に言っていたのに、私にはまるで違うことを言うのだろうと思っている子供も多いはずです。

でも、一度に10人が学習空間にいる時間帯だと瞬時にこれらを判断する能力が突如として低下してしまい、後で、あの時はこうすべきではなかったという反省をする連続になります。
きっとpepper君が高度化すれば、こんな失敗はしなくなるのでしょうね。
どんな時でも膨大なパターンを元に、瞬時に判断できるpepper君がいると、絶対に失敗しないドクターXのようなティーチャーXができるのでしょう。

今はpepper君は高いですし、維持費も高い。壊れたらメンテナンスが必要ですし、自由には動き回れないなどできることよりできないことも多い。
でもそんな遠くない未来には、pepper君ひとりで社員数十人に匹敵する力を発揮して、コスト削減、売上げ拡大などでリアルに貢献していくという世界が来るのだと思います。

さて、食事のほうはブッフェ形式でとてもおいしいものでした。
特にこれはおいしいと思ったのが、チーズリゾット。

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席のところまで来て、目の前で調理するようすもわくわく感があり、味も格別。
お正月のひとときを楽しむことができました。
2017年もよろしくお願いいたします。

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日常生活に刺激 ヨシ子さんへの手紙編

が奥様と一緒に幸せのエネルギーに満ちあふれた空間に行ってきました。
時間は12月30日18時。
場所は横浜アリーナ
桑田佳祐さんのライブです。

来ている方々がみんな幸せそうな顔をしています。

おばちゃんも、おじちゃんも、みんな手を叩いて笑顔。
幸せに溢れた空間でした。

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桑田佳祐さんのライブのレポートを書くと大晦日のライブに行かれる方に失礼なので、別の角度からライブのよさや大切さを綴ってみたいと思います。

日常生活には刺激が必要です。
刺激が原動力になり、次の第一歩のきっかけを生みます。
ウォークマンとは違い、体と音の接触面積が圧倒的に違うのがライブです。
いい音を全身に浴びることで、耳だけで聴くのとは全く別次元の世界に入ることができます
一種の非日常体験です。

非日常体験があると日常とのギャップで大きな喜びを感じられるのです。
厳しい日常を生きていくエネルギーの補充になります。

休日が非日常になると、エネルギーが蓄えられます。
いつもと違う刺激を受けることで心身がリフレッシュされます。
音楽を聴くなら、ウォークマンではなく、時にはライブに行く。
気合いを入れて、超一流のものにふれると、よい休息になります。

知り合いの音楽業界の人からはCDが売れないとよく聞きます。
CDが売れないけれど、フェスとかコンサートなどのライブ市場は急成長しているそうです。
今は、完全にライブ市場がCD市場を追い抜いています。

我が家での過去を振り返ってみると、
音楽=無料でラジオやテレビで流れてきた時に聴く
音楽=レコードを買う
音楽=CDを買う
という変化を遂げながら、
音楽=ライブを体験する
という時代に突入しています。

音楽は買うモノから体験するモノに変化してきています。

インターネットやスマホの普及によるライフスタイルの多様化。
動画サイトの影響による、人々の音楽に対する価値観の変化。
CDを購入しなくても、音楽を楽しむことができてしまうのが今です。
いつでも気軽に楽しめる音楽そのものよりも、ライブやコンサートなどでしか体験することのできない、生の歌声や雰囲気に価値観を感じる人が、多くなったように思います。

音楽の世界に限らず、私の本職の教育の世界でもそうですが、
今は勝利の方程式がなくなったとも言える時代です。
誰にでもチャンスがある、ということですね。
ある意味、とても怖い時代です。

——

最後に少しだけ、桑田佳祐さんのライブに言及したいと思います。

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横浜アリーナで4夜連続して行われているライブ「ヨシ子さんへの手紙~悪戯な年の瀬~」
還暦を迎えた桑田佳祐さんのライブです。
年末ライブ。
おぉ!
ニコニコ!
という感じで始まったのですが、
ライブが進むにつれ、
へっ?
・・・
「おっ!」が、「おや?」「えっ」、「ありゃ!」「!」へと変化する体験。
すばらしいです。
桑田佳祐さんは時代の変化と総力戦で戦っているという印象がします。
凄いものを見せていただきました。
すばらしい時間を過ごさせていただきました。
あたたかなキモチになりました。
感謝しかありません。

極上の非日常体験はすばらしいものです。

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東京都の私立高校に通うと44万円支給?

在、6種類のブログなどの様々な場所で日々の感じたことを書いています。

毎日、20分の時間制限のルールを決めて、修行と鍛錬も兼ねて書いているのですが、1カ所が2月末で終了し、もう1カ所も終了しようかと運営側と相談しているところです。
日々の20分間苦行は続けようと思いますが、整理整頓の一環で今後、本職の教育分野のお話がこの「ココ二コのキモチ」のブログでは増えていくと思います。
どうぞ気軽にお付き合いください。

 

さて、今日は「東京都の私立高校無償化」についてです。
高校生以下のお子様がいるご家庭は注目です。

 

朝日新聞が速報を流しています。

www.asahi.com

 

年収910万以下で私立高校に通う場合は私立高校の平均授業料の年44万円を一律に支給するように東京都の負担分を増やすという来年度予算案実現に向けて小池知事が動いているということです。今までも私学に進学すると国と東京都から一定額は補助が出ていましたが、これを平均授業料まで支給するという予算を組もうとしているというニュースです。都議会で来年度予算が通らなければなりませんが、都議選もあるので議員さんは反対しにくいでしょうね。

私立高校の授業料無償化は大阪府世帯年収590万円未満、埼玉県が同500万円未満を対象に実施していますが、所得制限もかなり違います。埼玉県の子供が東京の私立高校に進学しても埼玉県は支給対象にはなりませんが、昔から東京は東京以外に進学しても支給しているところも違います。

自分の家庭の状況に照らし合わせて、メリットがある場合は喜び、メリットがない場合は悔しがる、こんなのおかしいと思う場合は次の選挙で意思表示をするというのが正しい反応の仕方ではないかと思います。

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教育分野が本職で、小中高校生、大学生と日常的に接しているので、様々な思いが浮かびます。思いつくことをつらつらと書き出してみます。

・年収911万以上のご家庭は悔しくて仕方がないでしょうね。ちょっと気の毒です。
所得制限という発想は個人的にはどうかと思います。働くと損することがおきるのはなんとかできないだろうかと思います。

・所得制限ではなく、学力で線引きをすべきという意見も出るでしょう。勉強したくないのにただ何となく高校に通ってる生徒にまで支給する必要はないという意見はあると思います。
但し、勉強しない子供は、そうなったのは本人だけが原因ではないことがとても多いのは事実なので、別の形でチャンスを提供するための財源を用意するというのはあるでしょう。

・私立高校は校風や伝統、特徴、仕組みなどの魅力に賛同して自由意思で選ぶものです。この私学であれば、お金がかかってでも行かせたいという家庭が多いのも事実ですので、自由意志で選択する以上、学費を支払う義務がともなうのは普通の考え方です。そういう意味では私立高校完全無償化ではなく、私立の平均学費を一律支給という案はよいと思います。

・私立高校そのものへ目を向けると、そもそも私学でも対象にすべき高校とそうすべきでない高校を分ける必要はあるでしょう。但し、私学を正しく評価する方法は難しいのが現状です。私も仕事として、たくさんの私立高校を今年も見に行きましたが、行かなければ評価できないことがたくさんあります。行ったからわかることのほうが多いものです。書類審査みたいなことであればしないほうがいいと思います。

・都立高校は無償で、高校選択を適正におこなえば都立高校への入学はできます。それでも私立高校に行くのは理由があるからです。理由があって、お金のかかる私立高校に進学しているのですから、私立高校無償化はおかしいという意見も出てくると思います。

・私立高校無償化のお金が用意できるなら、都立高校の教師の質や待遇改善、設備充実などに使うことをまず考えるべきという意見もあると思います。都立高校は無償化が実現できているので、私立高校の前に首都大学東京の無償化もしくは学費低減というほうがすべきこととしては優先順位が高いと思います。

・都議選に向けた小池都知事の目玉政策のひとつに見られるのは間違いないですので、やるのであれば、将来的にも続けられる財源はあるのかというのは大事な視点です。

つらつらと書いてみましたが、こういう時代だからこそ、子供の教育に本気で向き合う家庭が増えてほしいと思います。その家庭にふさわしい教育の選択肢は、家庭ごとでまったく異なるものです。教育の正解は家庭ごとに異なります

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炊飯器ものがたり

件が発生しました。
先週、我が家の奥様が約一週間、家をあけていました。
箱根の旅館で手作り作品の展示を泊まりがけでしていたのです。
こんな時に限って問題が起きるものです。

一日目の夜、家に帰ってから炊飯器のご飯をみたら、表面がかた〜くなっていました。
朝炊いたばかりでした。
数日前から炊飯器の様子がおかしかったので、そろそろ買い換えかも知れないとは言われていたのですが、ついにその時が突然やってきたのです。
奥様にメールで連絡してみると、
「安いのがあれば、買い換えてください。おまかせします」
との指令が届きました。

「安いのがあれば」というのがやっかいです。
結婚して約30年たっていますが、お金の使い方の価値観の相違は平行線をたどったままです。
「安い」というのが対象によって夫婦でまるで感覚が違うなと思うことばかりです。
ふむふむ、やっかいです。
やっかいですが、忙しそうでしたし、ご飯が炊けないのは困るので、独断で進めることにしました。

電気製品を買う時は量販店をはしごして、下見をしてくるのが私のいつもの行動パターンなので、まず3箇所の量販店をまわり確認してきました。

チェックポイント1 炊飯器の容量はどうする?

我が家では息子が関西の大学に行ってから、3人分なので、いつも2合を炊いています。
量販店で確認すると、
3~3.5合が1~3人暮らし向き
5.5合が3~5人家族向き
でした。
ウロウロしていたら、親切な店員さんが教えてくれました。
同じ量のご飯を炊いても、大きい炊飯器の方が消費電力も大きくなるそうです。
大きな釜で少量炊くと味も落ちる傾向があるそうです。

独断とは言っても大きさだけは相談しないと集中砲火をあびるので聞いてみたところ、これまでは5.5合の炊飯器だったのですが、3合とか3.5合でもよいということになりました。
めでたしめでたし。

チェックポイント2 加熱方式はどれにする?

加熱方式はIH、マイコン、ガスの3種類がありました。

最近の主流はIHでした。
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)のことです。
電磁力の働きで内釜自体を直接発熱するため、全体にむらなく熱を伝えることができ、火力も高いので一気に加熱することができるということがわかりました。
IHの中でも炊飯時に圧力をかける圧力IHが主流でした。
1万円台から10万円以上と価格帯はすごく差がありました。

次はマイコン
マイコン炊飯器はヒーターが釜の底部分のみにあり、その熱が釜全体に伝わって炊飯する方式でした。
値段が安価なものが多く、3~3.5合炊きはマイコン式が圧倒的に多くなっていました。

最後はガス。
ガスは火力が高いのが特徴ですが、我が家では置き場所の関係で選択肢には入りません。

加熱方式の違いで価格が大きく変わるというのがよくわかりました。

チェックポイント3 内釜の構造

いろいろありました。

厚釜
釜を厚くすることで、熱を蓄えて包み込むように炊き上げられます。

多層釜
層の数もいろいろありましたが、熱伝導率の高い素材を複数使うことで、火力をより伝えやすくしています。

真空釜
真空層がある釜です。魔法ビンとの構造と同じなので、熱が逃げにくく、熱が釜に奪われないので熱を早く内部に伝えることができるのが特徴です。熱効率が高いと表現されます。軽いのも特徴です。

土鍋釜
土鍋は蓄熱性が高く遠赤効果があり、ゆっくり熱が伝わり冷めにくいのが特徴だそうです。

この他に各社で様々な釜がありました。
鉄釜とか羽釜とか。
正直、何がいいのか調べれば調べるほどわからなくなりました。

チェックポイント4 見た目と操作性
見た目は大事ですね。
どっしり感があるほうが、おいしく炊けるような気がしました。
操作性は簡単かどうか。
あとは普段の使い勝手ですね。特にお手入れのしやすさ。

チェックポイント5 味
いろいろ考え抜いて、やはり味は大事だと思いました。
でもこればかりは、食べてみないとわからない。
困りました。
量販店を3箇所回って、聞いて回りましたが、わかりません。
味は人によって感覚が違うし、どうしたものか。

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結論です。
我が家にやってきた炊飯器は、
象印 炊飯器 マイコン式 3合ブロンズブラック NL-BS05-XB
です。
これです。

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熱が側面まで伝わりやすい5mmの黒厚釜を採用しています。
これがその5mmの黒厚釜です。

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メーカーの象印によるオススメポイントを紹介してみます。

広く浅めの形状で熱が側面までしっかり伝わる5mmの黒厚釜。
これで炊きムラが抑えられます。
495Wの強火で炊く豪熱沸とうなるワザでうまみを引き出し、芯までふっくらしたご飯が炊き上がります。
ふたヒーターつきでふっくらおいしい全面加熱。
ふきこぼれを抑える大型蒸気口。
栄養価の高い雑穀米や玄米、金芽米が炊ける健康米メニュー付き。
発酵から焼き上げまで手作りパンが楽しめるパンメニュー付き。
はずして洗えるディンプルアルミ遠赤内ぶた。

結局、決定する時の決め手となったのは、次の観点でした。
【価格が1万円】
量販店で実物と販売価格を確認し、結局アマゾンでジャスト1万円に近い価格になっていたので、アマゾンで購入。
実物を量販店で検討し、アマゾンと比較して安いほうで買うというパターンが我が家では多くなっています。
【デザインがおいしさを演出】
色とデザインをお店でじっと見ていたら、気に入ったのです。
5mmの黒厚釜のデザインも満足。おいしさを演出しているデザインだと思いました。
マイコン式は電気代が安い】
マイコン式はIHと比べると電気代が安いのがいいです。
2合を炊くなら、おいしさはマイコン式でもIHでも見分けがつかないらしいというのも決め手です。
IHは音がマイコン式より大きいらしいこともマイナスポイント。
象印だから】
ブランド力ですね。
私が持っている企業イメージだと象印であれば、炊飯器は職人気質のこだわりがある商品作りをしているというイメージがあります。マイコン式で5mmの黒厚釜というところはこだわりがあるからだと思ったのです。
IHなのにそんなに薄い釜はいかがなものかというメーカーもありました。

さて、実際にこの炊飯器で毎日食べるようになりましたが、今までの炊飯器よりは圧倒的においしいというのが今の感想です。
我が奥様が箱根から帰ってきてから、この炊飯器はいくらだったのかを聞かれないかドキドキしていたのですが、何も気にしていないようです。
自分では、1万円の炊飯器が高いのか、安いのか、手頃なのかはさっぱりわかりませんが、今日も新しい炊飯器くんはがんばってお米を炊いています。

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食(しょく)に関わる仕事

供向けの教育分野の仕事を本職にしているためなのか、子供のためになるならば、突然、自分の専門分野の枠を取り払ったことをしないといけなくなることがあります。
今回は、年明けに、なぜか「食(しょく)に関わる仕事」について話をすることになりました。
ふむふむ、ちょっと大変。
ドキドキ。

食に関連する仕事としてまず思いつくのは、調理師、パン職人、パティシエ、寿司職人とかでしょうか。
人の健康を支える仕事として管理栄養士や栄養士もありますね。
ソムリエとかフードコーディネーターなどもいます。

単に食を直接つくるだけでなく、
食品メーカーの新商品開発やマーケティング
外食産業の店舗開発、運営
コンビニのお惣菜の企画
学校での食の教育、、、
実に多岐にわたるのが食の仕事の世界です

年明けに話をするのは、食を直接つくるという分野を志す若者が対象です。

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調査してみたところ、食をつくるという分野に関わる仕事をしたいという人が増えている様子もあるようです。
彼らにまず伝えたいことは、自分の食すら作らない人、作れない人が他人の食をまかされる仕事をしたいと思うなかれということです。
自分の仕事を他人まかせにするなんて信じられないと言っていいかもしれません。
例えば、高校を卒業して食の世界に進もうと、この分野を学ぶことができる大学や専門学校に行こうとするならば、勉強も大切ですが、勉強よりも台所に立つ、自分で食事をつくる、食事のための買い物をするといったところから食に触れることが大事ではないかと思います。

食の仕事を目指す人の中には、どこそこのレストランがおいしいとか、あの有名なシェフの料理は実はたいしたことないとか、知識やうんちくはくわしいけれど、自分で包丁を使えないとか、料理を作れないとか、そういう人がとても多いのではないのかというのが栄養学を学ぶある大学の研究室を訪問した時に感じたことがありました。

シェフをめざしていなくとも、食にかかわる仕事をするのなら、自分で料理をつくる機会を増やすことからはじめてほしいなとその時に思ったのを覚えています。そうでなければ、いい仕事はできないと思うのです。

自分で料理を作ると、毎日の栄養のバランスとか、食材の選び方とか、学べることがたくさんあります。
長時間労働が問題になっている昨今ではありますが、プロであれば仕事場を出ても、残りの時間全てでプロとしての能力を磨こうとする本能があり、結果的に24時間、365日が学びの連続になっているものです。

食べることは生きることであり、食生活は健康の源です。
食の道で仕事をするということは、実は大げさに言うと他人の命をあずかることにつながります。
だからこそ、まず自分自身の食の自立からはじめてほしいと願うのです。
食の自立とは、健全な食のものさしを持ち、日々、実践することです。

私は教育のプロとしての自覚を持てるようになるため、実践の中から自分のものさしを持つようにしてきています。
ものさしはたえず変化の連続です。
教育でも食でも、どんな分野でもやる気のある人にとっては、夢膨らむ世界に変貌します。

この仕事なんて誰でもできる。
はやっているからやってみたい。
こんな安易な気持ちで仕事についても、長続きしないものです。

仕事をする時は、険しい山を見つけて登ってやろうという勇気と素敵なロマンや志が必要です。
毎日仕事と向き合うことで、人間にとってはこの分野はこうあるべきだ
という自分なりの思いや理念を磨いていかないと、
新しい発想力もつきません。
こういう姿勢がないと、
ちょっとつらいことや
ちょっと厳しいことを言われただけで
やめてしまう。

どんなにつらくても
おもしろいからやめられないような
自分を奮い立たせるような仕事を探すことが大事です。

ふむふむ、
食(しょく)に関わる仕事について若者に話さないといけないが
大丈夫か自分!と思っていましたが、
前半の話が書きながら固まってきたので、どうやら大丈夫そうです。

しばらくブログを更新していなかったので、
今日は食(しょく)に関わる仕事についてのひとりブレストをお届けしました。
実は、ここから先のお話が若者たちに一番伝えたい内容の部分に入るのですが、
それはまた別の機会ということで。
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日常生活に刺激 メトロポリス編

日常生活には刺激が必要です。
刺激が原動力になり、次の第一歩のきっかけを生みます。

我が杉山家では無理矢理、刺激を創る手段として
コンサート
ライブ
映画
舞台
などには定期的に触れるようにスケジュール化と準備がされるようになっています。

今日は、この無理矢理、刺激を得る日・・・なのでした。
午後から渋谷のBunkamuraシアターコクーンに行き、
舞台「メトロポリス」を鑑賞してきました。
私、奥様、娘の3人組です。

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メトロポリスは1927年、ドイツでモノクロのサイレント映画になったことがあります。
2026年の未来都市を描いた映画として、「SFの原点にして頂点」と呼ばれた名作です。

日本で舞台化されるのははじめてということで、これは行かねばならぬということで観てきました。
演出は串田和美さん。出演は松たか子さん、森山未來さん、飴屋法水さんなど。

平和で繁栄する未来都市メトロポリス
しかし、実態は摩天楼に住む支配者階級と、地下で過酷な労働を行う労働者階級。
二極化された階級社会。
権力者の息子・フレーダー(森山未來さん)と労働者階級の娘・マリア(松たか子さん)が出会い、フレーダーは地下社会の実態を知る。労働者たちに階級社会の矛盾を説き続けるマリア。
労働者たちの反乱の機運が高まり、フレーダーの父がマリアを誘拐し、マリアそっくりのアンドロイド(松たか子さんの二役)を作り、アンドロイドによって、労働者たちの団結を崩そうとする・・・。

こんなお話です。

大きなメトロポリスのセット。
モノクローム調の色使い。
照明の光と影、明と暗。
支配階級と労働者階級を視覚でうまく表現していました。

支配者階級ですが、労働者と共に過ごそうとするフレーダー。
森山未來さん演じるフレーダーが自身の葛藤の様子を不思議な動きのダンスで表現。
松たか子さんは演技がお見事ですが、歌う場面が多く、これがとてもいい。
舞台美術も骨組みだけで創られた舞台らしい舞台という感じでした。
一方で、最新映像技術を使った表現もあり、楽しませて頂きました。

アンドロイドは「スターウォーズ」のC-3POにも影響を与えた映画史上最も美しいロボットと言われていますが、今回の舞台でもインパクトのあるものでした。

舞台は考えさせられたり、刺激を受けたりできるので、いい時間を過ごすことができるのですが、今回はパワーを頂きました。
今回の舞台の作り上げられた方々の創造力、発想力の凄さに触れることができただけでも幸せでした。
原作とはまるで違っていたので、かなりびっくりしましたが、2016年の東京・渋谷に出現したメトロポリスはすばらしい世界でした。今の日本や世界に対する問題提起という面もありました。このままどこに進んでいくのか、えっそっちに行くのか、おぉーそこかぁ、などと異次元の空間に放り込まれたような気分でした。
いい意味で支離滅裂な展開でしたが、ものすごさを秘めた支離滅裂でした。

近未来を表現されていますが、実は今の世界で気づかないうちに起き、進行している世界ではなかろうかという意味合いもあったと思います。
演劇っていいなぁと実感できた一日になりました。

ところが、我が奥様と娘は終了後、かなり辛辣な意見を述べていました。
難しすぎる。
わからない。
理解できない。
確かにひたすら楽しむという感じではなく、自分で解釈しないとついていけない舞台ではありました。今回は自分で観たいものを選択していたので、この世界観は非難されるかもという予感はあったのですが。
でも、娘は松たか子さんの歌は上手と言っていたので、これだけでもよしとしましょう。

中公文庫では舞台に合わせて、こんな特別カバー付きで原作の文庫本を拡販していました。

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この特別カバーの文庫本を事前にちゃんと用意して、リビングのテーブルの上にずっと置いておいたのですが、手に取った様子もありませんでした。

嫌な予感がしていたのですが、ぶうぶうの嵐でした。
ぶうぶう言われましたが、これも含めてたくさんの「刺激」を頂きました。
ぶうぶう言われたので、帰宅途中でエイジング珈琲で有名なコクテル堂に寄り、ケーキを買って帰りました。いつもはかなりの値段のケーキなのですが、偶然、12月4日まで390円のセールをしていて満足、満足で帰宅しました。次の家族での刺激の日は約一ヶ月後です。次はどうなることでしょう。
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たった数行の問題文が読み取れない子供

昼間は小中高校生の塾のようで塾ではない施設を運営しています。
自律的に学ぶことができるようになったら、施設から卒業させるという方針で運営しています。
私はここを秘密基地と呼んでいます。
スタートしてから2年と9ヶ月が経ちました。
研究施設として立ち上げたというのもありますが、学力をあげるためであれば、保護者の方にお約束したこととは全く違うこともしながらやってきています。

はじめて半年ほどたったころから、「たった数行の問題文が読み取れない子供」というのが私の研究テーマのひとつになっています。

百ます計算の生みの親で、「見える学力・見えない学力」と言う概念を提起された岸本裕史という教育のプロの方がいました。亡くなられてから10年が過ぎましたが、岸本先生がよく例としてあげられた問題文があります。
------------------
ABCDの4つの市がある。AはCより大きく、CはBより小さい。BはAより大きく、DはAのつぎに大きい。4つの市を大きい順に書きましょう。
------------------
この問題文を読んでも、答えが出せないという小学校高学年の子供が恐ろしく増えているように思います。
中学生でもできない子供もいます。
これは恐ろしいことだと思わないといけません。

こういう状態なのに、保護者、学校の先生、結構な割合で「文章問題が苦手」という一言で終わらしていて、具体的な対処をされることはありません。

私の秘密基地では生徒一人ひとりをタイプ診断し、それぞれのタイプに沿った対応をしています。
ひとつのタイプの例を紹介するとタイプGの子供には問題文を一緒に読みます。ひとかたまりの文で立ち止まり、何が書いてあったかな?と聞きます。時には図示させたりします。これをすることで、文を読むことと、具体化し頭にイメージさせるということがイコールとなるようになります。
やがて読んだことを、頭にイメージし、さらに頭に入れるという習慣がついていきます。

これをするのはとても面倒です。
秘密基地は研究施設でもあるので、今年の春からは募集を中止し、私がかろうじて全員の子供と向き合える人数でシーリングしているのでできていることです。
もし、「うちの子は文章問題が苦手で」という曖昧な見方をされて過ごしていくと、恐ろしいことになります。
中学生になるとこういう子供は「人の話をしっかりと聞かない」習慣もついてしまっているケースがほとんどです。さらに悪いことに、中3の夏ぐらいになって高校受験が近づいたから、そろそろ受験勉強させようということで保護者の方は子供を塾に入れようとします。
でも、根本的な部分で問題を積み重ねてきた「たった数行の問題文が読み取れない子供」は半年ではどうにもならないことになります。

言葉の織りなす文章を頭の中でイメージ化することができないので、「たった数行の問題文が読み取れない子供」は、実は学校や塾の授業、日常生活で聞いた言葉、読んだ言葉を頭の中でイメージ化できないので、知識を吸収する能力が育っていないのです。
教科書は音読できても、本当の意味での読むことができていないので、生きた知識として吸収できません。
問題集の解説も読めませんので、自学自習ができません。
単にマルバツをつけて、答えを写しておしまいにしているケースがとても多いです。

やがて社会人になっても、口頭で指示されても伝わらない、仕事のマニュアルを読んでも理解できないということにつながります。
人が話す言葉、文字で書かれた文章の言葉を視覚イメージに変換し、理解し、頭に入れるというごく普通のこことができないままになります。
後から考えると、これは経験を積むということが不足していただけなのですが、とても不幸なことです。
かわいそうです。
本人に罪はありません。

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私の仕事のテーマのひとつがEdTechという分野なのです。わかりやすく言うとデジタル×教育がEdTechですが、デジタルの進歩、生活習慣や家族のあり方の変化が「たった数行の問題文が読み取れない子供」の増加をもたらしているひとつの原因になっています。
やっかいな時代です。

小中学生を持たれている方も結構このブログを読まれている様子なので、今回はいつもと違ったテーマで書いてみました。
この続きはまたいずれ。

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