ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

武蔵美の卒業制作展2 おそるべし原研哉先生のゼミの部屋

昨日に続いて、自分の備忘録も兼ねて、日曜日に我が奥様と行ってきた武蔵野美術大学の卒業・修了制作展について語ります。

 

到着してすぐに一番手前の建物の最上階に行きました。

いきなり原研哉先生のゼミの方々の展示に遭遇しました。

ふむふむ、これも何かの縁を感じるなぁと思いながら入ろうとして、心意気が伝わってくる入口正面に掲げられたメッセージ。

言葉が生きていました。

紹介するのは著作権上よろしくないので、できないのですが、原先生の問いかけがぐさっとささってきた気持ちでした。

 

展示会場に入り、原研哉ゼミの学生さんの作品に見入りました。

すると、ハガキ大の大きさに書かれた学生一人ひとりのメッセージがまたすばらしいのです。デザインというものは、論理力が必要だと私は思っているのですが、この考えが正しいことを実感させてくれました。

作品というのはこれはどうだ!と示すものでも、これをわからないなんておかしいと主張するものでもないと思います。

作品を通じて、見る人それぞれに感じさせ、考えさせるものが本物だと思います。

正直、はがき大の白い紙に書かれた言葉、メッセージを形にしたらこれでいいのかという気持ちになるものも多数ありました。

でも、デザインを仕事にする者にとって一番大事な魂を一人ひとりが教え込まれているというのは伝わってきました。基礎基本を徹底し、大切な本当の教養、感性を原先生は伝える仕事を美大という場でされているのだなというのが実感でした。

 

いい美大だなと思いました。

いい美大、いい大学になるためには、人が大事なのだとあらためて思いました。