上野にある東京都美術館に我が奥様と一緒に「ムンク展―共鳴する魂の叫び」へ行ってきました。
これがチラシです。
「叫び」が初来日しているのです。
私のコレクションの中にキティちゃんの「叫び」があります。
↓これです。
いつか本物を見たいと思っていたのですが、まさか日本で見ることができるとは思ってもいませんでした。
東京都美術館に着くと、550円、二人で1100円を出して音声ガイドを借りました。
これは大正解でした。
解説を聞いていると、波瀾万丈の人生だったというのがよくわかりましたが、一番びっくりしたのは、「叫び」で描かれている人物は、実は叫んでいないということでした。
叫んでいると思っていた人物は、夕暮れ時、突然、幻聴や幻覚に襲われ、自然を貫く果てしない叫びに耳を塞いでいる姿だそうです。
恐ろしくなり、懸命に不安と戦うために、手で耳をふさいだのです。
人間の不安が極限に達した一瞬を描いた作品でした。
ノルウェーの由緒ある家系に生まれたムンクでしたが、幼いころに母と姉をなくし、自身も病弱だったそうです。
画家を目指してパリに留学していた20代の時には父親も亡くなっています。
39歳の時には別れた恋人がストーカーになり、彼女が銃の暴発をさせて、大事な左手を負傷しています。
ヨーロッパで個展が大成功するようになりましたが、一方で、アルコール依存から精神病を患って入院もしています。
ナチスドイツが台頭した後は、退廃芸術と糾弾されました。
ナチスドイツの占領下となったノルウェーの自宅で一人亡くなったそうです。
波乱万丈な人生でした。
ムンクの生涯や人物を追いながらの展示は見応えがありました。
日本でムンクの作品が約100点も展示されるのは貴重です。
初来日の「叫び」。日本で見られる機会はめったにありません。
ぜひ出かけてみてください。
ちなみに、会場の最後にグッズコーナーがあります。
我が奥様はムンクの色彩豊かな作品のポストカードなどをお土産に買っていました。
また、妙なものを買っていると思われたのではないかと思いますが、私もお土産を買いました。
↓これです。
ムンクとポケモンのコラボです。
貴重なコラボです。
ピカチュウ、ミミッキュ、イーブイ、モクロー、コダック。
ポケモン達が、ほっぺに手をあてて、大きな口をあけて「叫び」を再現していたのです。
素敵な「叫び」との出会いでした。
「ムンク展―共鳴する魂の叫び」は、2019年1月20日(日)まで開催中です。
ぜひ、本物を見に行ってください。