ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

ペット

が奥様が先日、一生懸命に犬の絵を描いていました。
木製の楕円系のボードに写真を見ながら、描き続けています。

 

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亡くなられたペットの犬の絵だそうです。
渡された写真を横に置いて描いていました。
依頼をされた方から直接話を聞いていて、想いとかキモチも共有して描いているせいでしょうか、絵に命が吹き込まれていくような感じを受けました。
絵と言っても、いわば犬の肖像画のような描き方でした。

 

これまでも、ごくまれに犬やネコなどのペットの絵を描いていることがありました。
多くの場合、亡くなって依頼される場合が多いようです。
依頼される方は写真以外でも何かの形で飾ってあげたいのでしょう。
肖像画があることで、亡くなったペットがそばにいるようなキモチになればよいなと描く様子を見て思いました。

 

犬の肖像画を見ていたら、ふと想い出されたことがありました。
もう15年ぐらい前のことだったと思います。
ある朝、勤務先に着くと電話がありました。
部下からだったのですが、休みたいとの連絡でした。
今日と明日、休みたいと。

 

木曜日でしたので、木、金と休み、土日もあるので、次に来るのは月曜日です。
休まれるとピンチの連続に陥るのが頭をよぎりました。
有休取得の理由は聞かない主義でしたが、当日の突然の休み連絡でしたし、この日はいつになくやる事が立て込んでいてチーム全体に影響が及ぶということもあり、本人の声の様子がおかしかったので、何かあったのかと聞きました。

 

「飼っていたペットの犬が亡くなりました」
絶句しました。

しばらく、かける声がみつかりませんでした。
こういう理由で休みたいと言われることに遭遇したのははじめてでした。でも、ペットは家族同然というキモチはとてもよくわかります。

 

この後、周囲には休みの理由は一切伝えませんでした。理解しないであろう人も多いと思ったからです。
仕事、ペット…価値観は人それぞれですが、ペットの死を理由に会社を休むことに対して否定的な人が一定数いる、という印象は当時も今も変わらないように思います。

価値観の違いだけは、何事も埋めるのがとても難しいと思います。どちらが正しいと言えるものではなく、育ってきたまわりの意識や環境の結果なので、どちらもその人にとって正しいのだと思います。

 

家族のペットがなくなるのは、悲しくて仕方ないと思います。

亡くなったペットもかけがえのない家族の一員ですので、こういう時は時間が過ぎるのを待つ以外に心を癒やす方法はないと思うのですが、どうなのでしょう…。