ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

ビニール傘を大事にしていますか?

りたたみ傘を毎日、持ち歩いています。
天気予報に関係なく、カバンにいつも入れています。

 

折りたたみ傘を持ち歩く人は慎重派で、用意周到な人物だそうです。

何でも準備を完璧にしないと気になって仕方がないから、いつも折りたたみ傘を持ち歩いている。
心配性の一面がある。

 

逆に傘は持ち歩かないという人は、雨が降っても何とかなるさと楽天的で我が道を行くという性格だそうです。


心理学ではまずこういう分析をするとある高名な大学の先生に教わったのですが、自分にあてはめるとあたっているようで、あたっていません。
軽さと丈夫さを兼ね備えた折りたたみ傘を娘からプレゼントされてから、持ち歩くようになったのですが、それまでは重いので、天気予報次第で持ち歩くかどうかを決めていました。
今の私の傘の持ち歩き習慣は、統計学が土台にある心理学的な分析にはあわないのです。

 

折りたたみ傘は軽いとサイズが小さいものが多いですが、娘からもらったものは適度な大きさで便利で、かつ、自分では買わないデザインでした。美大を卒業しているだけあって、個性的なデザインで、自分では選ばないものを誕生日とか父の日にいつももらいます。美大デザインを追究したせいでしょうか、見た目と実用性と丈夫さがいつもあるので、結果的に愛用&ものすごく長持ちになります。付加価値として、新たな生活提案とか新たなキモチ作りなどもあるなと感じています。
このあたりがデザイン学を学ぶものにとっての基礎基本の結果なのでしょう。

 

さて、我が家の傘立てを見ると、かなりのビニール傘が差し込まれています。
日本では、毎年数千万本のビニール傘が消費されているそうです。
つまり、毎年ほぼ同じ数だけ捨てられていることも意味します。
ビニール傘は構造や素材からも仕方ないと思いますが、燃えないゴミとして処理されます。雨に遭遇すると数百円でコンビニなどでも買えるので、使い捨てにされる傾向があります。

 

数百円だから乱雑に扱われるのだと思いますが、今の時代感覚では仕方ないことなのでしょう。もったいないビニール傘の運命です。
子供の頃から数百円の使い捨て感覚で扱われるビニール傘も大事にする精神を養うことができていると、大分違うのになと思います。訪問先に着いた時に、濡れた傘の雨水を静かに切ってから、外でたたむということが自然にできるべきだと思いますが、満員電車での傘の扱い方を見ていても、そうではない人が増えてきているように思います。びしょびしょの傘をたたみもせずに乗ってくる人がいますが、残念なキモチになります。

 

一方で、ビニール傘もちょっとしたデザインの力で大きく変わることができます。
こんなビニール傘をいただきました。

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しろねこがプリントされたビニール傘です。
武蔵野美術大学の油絵学科の遠藤彰子先生の描きおろしです。
美大生は荷物が多いのでサイズも65センチでゆったりしています。
ほかに「くろねこ」のもあるそうです。ねこがビニール傘に新たな命を吹き込んでいます。

 

ビニール傘は安いから、また買えばいい。
乱雑に扱っても気にしない。
結局、お金を大事にしないコスト意識もない感覚で包まれてしまうと思いますが、ちょっとした絵の力と工夫で変えられるなと思いました。ビニール傘も大事にされて、喜ぶことでしょう。