ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

女子高生に注目された本とよみがえるおでん女

の朝は早い。
もう一年以上、五時半起床が定着している。
五時半よりもっと早く起きる人は大勢いると思うが、我ながらよく続いてる。


国分寺駅から中央線を使うのだが、国分寺駅は西武の二路線の終着駅だ。
ふたつの路線から流れてくる人によって、数分違いの電車によっては混み具合がまるで違うことになる。


毎朝、西武で国分寺駅に到着。少し早歩きで中央線の乗り場に移動する。
西武のふたつの路線で1本前の乗客は数分前に発車した電車に全員が乗車している。
この既に行ってしまった電車はかなり混んでいる電車だ。
本や新聞を読む空間的な余裕はない。

 

私が乗り込む電車は1分前に到着したばかりだ。
私が乗り込む時には、席は埋まっているが、立っている人はそれほど多くない。
網棚に荷物を置き、ゆったりと本が読める。
ココロもおだやかなまま、乗り換えができる。


乗り込んで30秒ぐらい経つと、もうひとつの路線の西武の電車が到着する。
かなり混んでいて、人波がどどどと中央線側へ移動してくるのが中央線の窓から見えるが、私の乗った電車には間に合わない。
電車が発車する。


私が乗り換える駅まで、混み具合は若干混む程度で、ゆったり感が続く。

奇跡的に微妙なタイミングで乗車する人が少ないというゆったり電車が続く。
中央線としては貴重だ。貴重な電車に違いない。


中央線はほぼ毎日と言っていいほど、電車の遅延が発生する。
国分寺駅だと7時半を過ぎる電車はかなりの確率で遅延に巻き込まれる。
巻き込まれなくても元々大混雑なので本を読む余地はない。

 

朝の電車で本を読む。
このためだけに、時間をずらして乗ってみるという試行錯誤をくり返し、発見した1本の電車だ。
五時台に乗れば座っていけるのだろうが、毎日、もっと早起きするのは私には難しい。
そもそも座ってしまったら、寝るという誘惑に負けて本は読まない。
寝てしまったら、きっと着く頃は寝起きでぐだ〜としているに違いない。

 

なぜ、朝、本を読むのか。
キモチを到着までにピークにする方法が私にとっては読書なのだ。
ピークに達した状態で約2時間ある目標に向けて取り組む時間が毎日の日課になっている。仕事場でこれを終えると、勤務先に向かうという毎日を過ごしている。

 

先日、中央線の中で本を読んでいたら、女子高生の二人組が斜め後ろで何か言っている。
どうやら私が開いていたページをのぞき見て、「あの本、気になる~」といった感じのことを言っているのがわかった。
ちょうど次が私が乗り換える駅だ。
網棚から荷物をおろし、ドアのほうへ向く。
二人と目が合った。
おもむろに本をおおっていた書店の紙のカバーを「半分、取り」、表紙を二人に見せた。
二人が、あっ!という顔をして、ニコッとした。
私がニッとすると、二人がずっとにこにこしている。
丁度、駅に着いた。
ドアが開き、互いにさり気なく会釈しながら何事もなかったかのようにホームを歩き出す。

 

今、仕事上で女子高校生の進路指導や学び方指導をする機会が結構あるためなのか、私にとっては躊躇ない自然な流れの行動なのだが、周りからはパッと見は変なおじさんの行動に見られたかもしれない。

 

さて、私が読んでいた本のタイトルはこれだ。
「秋風羽織の教え 人生は 半分、青い。

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我が家では、NHK連続テレビ小説半分、青い。」を毎日録画して観ている。
半分、青い。」のヒロイン・楡野鈴愛(にれの すずめ)の漫画の師匠として登場したのが人気少女漫画家・秋風羽織先生だ。
ココロに響くいい話、するどい言葉が毎回のようにあり、秋風羽織先生が登場したあたりから、我が家の定番のドラマになった。

 

私が帰宅すると夕飯を食べながら「半分、青い。」を鑑賞。
娘が帰宅すると同じく「半分、青い。」を鑑賞。
我が奥様は既に観ているので、ひとりで都合一日に三回観るということになる。

 

秋風羽織先生の言葉はとても響く。
この「秋風羽織の教え 人生は 半分、青い。という本は、秋風先生の言葉が映像とともに蘇ってくるようで、読んでいると元気になる本だ。ぐっとくる言葉と写真でイメージがふくらむ。五平餅の作り方などのページもある。女子高生にのぞき込まれた時は秋風羽織先生の大きな写真とするどい言葉が大きな文字で載っていたページあたりだった。

 

興味のある方はAmazonで確認してみて欲しい。

秋風羽織の教え 人生は半分、青い。

秋風羽織の教え 人生は半分、青い。

 

 
子供の教育の成果として大切なことのひとつに、楽しく活字に親しむ習慣を持てることができたかというのがあると思う。
さらに、自分なりの感性や価値観で、素直に本を選択できることも大事だ。
自分なりのセンスで選び続けることができる能力はとても大切なのです。
自分に合っているかを見分ける力はいろいろな場面で勝負につながるとも思ったりする。
「秋風羽織の教え 人生は 半分、青い。という本を読むことも、
毎日「半分、青い。」を録画して鑑賞しているのも自分に合っているからしているといえる。

 

今、「半分、青い。」では、秋風羽織先生が登場していた漫画家時代は終わり、ある製品開発の話が進んでいる。実在する商品があるので、あれはこういう過程を経て作られたのかということもわかり、とても興味深く観ている。何で3万円以上もあの製品はするのかと思っていたのだが、あの製品が登場するまでの道のりを観ていたら、まぁいいかというキモチになってきた。でも、私は強力かどうかをこの分野の製品に求めているので、買うことはないだろう。でもドラマをきっかけに売れるかも、と家で話題になった。
理系を志望する高校生が見ていたら、参考になるはずだ。文系でも論理的に物事を追究することの大切さがわかると思う。
モノを創るというのは、こういうことなのか、生みの苦しみのためにとことんすることの大切さもわかる。生きた教科書のようでもある。
あるお店で、何でこれはこんなに高いのかと思って、じっと観察した製品だったので、余計、「半分、青い。」を見ていてびっくりしているところだ。

 

半分、青い。」と言えば、秋風羽織先生が登場していた漫画家の東京編の時に登場人物のひとりユーコの口から「カンチ」「リカ」「おでん女」という言葉が出てきたことがある。
懐かしい!と思ったが、これは「東京ラブストーリー」というドラマを知っていると通じる話題だ。
「ここぞというときにおでんを持ってきて、カンチをリカに会いに行かせないおでん女というのが流行りましたが、今はパン女です

この「半分、青い。」のセリフにはへぇ~と思った。おでん女ではなく、パン女か…。と思っていたら、東京では、突然、9月14日から平日の夕方に「東京ラブストーリー」の再放送が始まった。もう30年近くも前のドラマが、突如、再放送。ドラマはとんがったキャラクターと登場する言葉で勝負が決まると思うが、「東京ラブストーリー」はその代表作だと思うのだ。

 

「半分、青い」では似てるけれどちょっと違う音楽が流れていたが、小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」が流れているのが「東京ラブストーリー」。ドラマの中での音楽の使い方も当時は斬新だった。


東京ラブストーリー」を録画しておいて、観ようと思う。おでん女は最後の方の回で出てきたと思う。
はじめて、おでん女のシーンを見た時はいらっとしたが、今度はどう感じるのだろう。楽しみだ。