ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

帝国劇場で水樹奈々さんのミュージカルを堪能

ュージカルに行ったことがありますか?
ミュージカルは音楽、歌、セリフ、ダンスが一体となった総合芸術です。
ミュージカルの魅力は、幕が開いた瞬間からその空間全体が現実とは違う世界に変わることです。劇場は大規模な空間ではないので、自ら物語に入り込み、まるでその世界にいるような気分にさせてくれることが最大の魅力です。

f:id:kokoniko:20170813191851p:plain


8月11日の祝日(山の日)に、日比谷の帝国劇場へミュージカル「Beautiful」を観に行ってきました。アメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングさんの10代から30歳ぐらいまでを描いたミュージカルです。
ミュージカル「Beautiful」はブロードウェイミュージカルで、アメリカでは数々の賞を受賞しています。今回は日本版の初公演です。
キャロル・キングさんの役はWキャスト方式です。
公演の回によって主役を演じる方が違うのです。
Wキャストは平原綾香さんと水樹奈々さん。
平原綾香さんはシンガーソングライターであり、サクソフォーン奏者ですね。
水樹奈々さんは、声優、ミュージシャン、ナレーター、その他いろいろなことに取り組む多彩な方です。
今回は水樹奈々さんの回に行ってきました。

お昼ちょっと前に帝国劇場に着きました。
通称、帝劇です。

f:id:kokoniko:20170813191105j:plain

中に入ると歴史を感じさせ、重厚な雰囲気がただよう劇場です。
お手洗いの表示も「ご婦人用」と「紳士用」と書かれています。
伝統を感じさせます。
水樹奈々さんはミュージカル初挑戦でしたが、「Beautiful」が終わった直後の我が奥様のひと言が全てをあらわしています。
「よかったね」
ココロのこもった「よかったね」でした。
ストーリーもよかったですが、キャストの皆さんの演技は迫力があり、ココロが豊かになるミュージカルでした。
すごい声量とフルオーケストラの迫力、帝劇ならではの迫力。
体全体で生演奏と生の歌声と一体感のある空間を感じるあっという間の3時間でした。
映画でも、コンサートやライブでも感じることのできない時間でした。
プロの仕事でした。
毎回、毎回が勝負の公演。毎回、違うのが舞台のよさです。
生きている舞台です。

今回のミュージカルは、キャロル・キングさんの10代から30歳ぐらいまでを描いています。
水樹奈々さんの回だけあって、ファンらしき人がかなりいましたが、この人たちは帝劇の常連さんだなとおぼしき方々も大勢いました。不思議な感じのお客さんの集団でした。
水樹奈々さんのライブに行ったことがありましたが、今回のミュージカルはまた別の姿をみることができました。10代の若々しさ、20代の勢いのあるキャロルキングさんを見事に演じていました。
プロの仕事でした。
終わってからのカーテンコールはライブの時の水樹奈々さんらしいふるまいに戻り、微笑ましい感じを受けました。水樹奈々さんのミュージカルらしい、スタンディングオベーションでした。カーテンコールだけは、水樹奈々ライブという感じで面白い時間と空気感でした。

ミュージカル「Beautiful」は2013年にアメリカのブロードウェイで上演されて大ヒットし、ロングランを続けています。
キャロル・キングさんは今、75歳
ミュージカルでは、10代から音楽の世界に入り、妻、母として波乱に満ちた生活をしつつ、人間として成長し、シンガーソングライターとしてカーネギーホールに立つまでの30歳ぐらいまでを描いています。
「ロコ・モーション」の曲が流れた時、あっこれはキャロル・キングさんの作品だったのかと知ったのですが、これ以外にもかなり懐かしい曲が流れました。水樹奈々さんがこんなジャンルの歌もうまいというのも新たな発見でした。歌唱力がすばらしいです。

ストーリーを少しご紹介します。
1958年のブルックリン。
16歳のキャロルキングさんは音楽出版やプロデュースを展開するドニー・カーシュナーさんに自分の曲を売り込みにマンハッタンへ行きます。母親はピアノが上手だったそうですが、母に反対されながら、10代の女の子はブルックリンを飛び出します。
父親からは「何をやってもいいけど、そこで一番になれ」と言われていたそうですが、体にその言葉が染みついていたのでしょう、誰がどんなに反対しても、苦境に遭遇しても、自然に頂点を目指して行きます。
採用されない日々が続きますが、ニューヨーク市立大学に通いながら、ジェリー・ゴフィンと出会います。意気投合したキャロルとジェリーはやがて数々の名曲を生みだしていきます。
そして、ライバルであり、強い信頼関係を築くことになる作詞家のシンシア・ワイル、作曲家バリー・マンとの出会い。この2人もつき合うようになります。
この後、シンガーソングライターとして成功するまで、本当に波瀾万丈です。

この物語(実話ですが)、サクセスストーリーが生まれる文化や空気感のあるアメリカ社会らしさを感じます。日本はと言うと、硬直化した教育、日本の今の何とも言いがたい空気観が少しさびしいキモチになります。少しでも風穴をあけたいものです。

ドニー・カーシュナー役は武田真治さん。すごい存在感がありました。
ジェリー・ゴフィン役は伊礼彼方さん。うまいです。見事でした。
シンシア・ワイル役はソニンさん。ミュージカル女優としてのすごさを感じました。
リー・マン役は中川晃教さん。いい役者さんです。
日本ミュージカル界のスター達が水樹奈々さんの周りを固めています。

 

なお、NHKのBSのBS世界のドキュメンタリー
ナチュラル・ウーマン ~キャロル・キングのすべて~
の再放送がこれからあります。
2017年8月18日(金)午後5時00分~
です。

www6.nhk.or.jp

興味のある方はぜひ。

f:id:kokoniko:20170814183606j:plain