土曜日に仕事上のお付き合いの延長で代々木ゼミナールに行ってきました。
新宿にこんな大きなビルを構えています。
本部校の代ゼミタワーです。
代ゼミタワーにははじめていったのですが、場所は代々木ではなく、新宿の南口から歩いてすぐの所にありました。こんな所にあったとは知りませんでした。
代々木ゼミナールは1957年(昭和32年)に創立された予備校です。
「日日是決戦」「親身の指導」が建学の精神ですね。
代ゼミの愛称で、私も高校時代に夏期講習などでお世話になりました。
当時は生徒で校舎があふれかえっていたという記憶が残っています。
数年前に27カ所あった校舎を7カ所にまで激減していますが、衰退したのではなく、次の一手のための先手必勝の意味のある決断だったのだと今では思います。
代々木ゼミナールは株式会社ではなく、学校法人です。
税法上はかなり優遇されているので、教育業界の中でもちょっと立ち位置が異なり、面と向かってまともに直接対決すると、企業と学校法人では勝負にならない局面に追い込まれる場合があります。
行ってみたら、今年は創立60周年ということで、これを記念した「代ゼミ教育展」を実施していたので、せっかくなのでこれも見学してきました。
1階にこんなポスターがありました。
まずはエレベータに乗ります。
エレベータ内のフロア案内を見ると、16階には空中庭園というのもありますが、まずは15階へ。
15階はベルヴュラウンジというスカイレストランです。この階だけは一般の人にも開放しているそうです。素晴らしい眺めの中で、食事を楽しむことができる明るい雰囲気の場所です。人があふれかえっていた代ゼミのイメージしかなかったので、びっくりしました。
ここでランチをご馳走になりました。
選んだのは、創立60周年記念ランチ。
飲み物付きで600円です。
受験生には600円はきついなぁと思いましたが、とても美味しいお肉でしたので、まぁ仕方ないかなという感じです。飲み物はカルピスを頼みましたが、普通のカルピスウォーターよりも適度に濃厚な感じでした。
それにしても、おしゃれな雰囲気のレストランでした。
食事を終え、その上の16階の屋上へ。
空中庭園です。
すばらしい眺めです。
こんなのがありました。
ガラスに志望大学はこっちの方角にあるという矢印が貼られています。
こちらの方角のガラスは東大、東京医科歯科大、東工大、慶應、上智、明治、法政。難関大学ばかりですが、こういうちょっとしたセンス?がいいなと思います。
神社もありました。
日日是決戦神社です。
立て看板の文章を読んでみましょう。
いいセンスです。
受験は本気になるかどうかが大事です。
「教育の庭」・・・いい言葉です。
絵馬もありました。
難関大学の写真と方向を示す矢印、そして神社。
受験生の意欲を引き出そうとしているいい工夫だと思います。
16階から下に降りる時に講師用のエレベーターに乗せて頂きました。
授業開始10分前から講師専用になるんですね。
このあたりの工夫はアナログ的です。
講師用のエレベーターに乗ってびっくりしたのが、これです。
ボタンが26階まであるではありませんか。
他のエレベーターは16階までしかボタンがないので、このエレベーターだけ17階以上に行けます。
フロア案内では16階まででしたが、実は、なんとその上に無数の居住空間としての学生寮の部屋が用意されていたのです。
同じ建物の中で学び、生活するというのはとても苦しい空気になりがちですが、これだけ開放感があるなら、いいなと思います。
予備校だというのを忘れてしまいそうです。
教えて頂いたところ、代ゼミタワーはグッドデザイン賞も受賞しているそうです。
なるほど納得です。
でも、ホントに眺めが良くて、生徒さんたちの精神衛生的には絶大な効果がありそうです。
教育展は基本的にパネル展示が多かったですが、私にとってはなつかしいものもありました。
かつての代ゼミの姿の写真が飾られていました。
こんな光景を目にしながら、勉強しました。
あの頃と今の代ゼミタワーは建物だけでなく、通っている生徒もまるで違う種族のようです。今日の代ゼミですれ違った生徒は、スマートな雰囲気の生徒ばかりでした。
なつかしい先生の写真もありました。
山本矩一郎先生がいたから私も通ったというのもありました。
教室に生徒が入りきらなかったことがあったのも覚えています。
最後に教育展のお土産も頂きました。
見学すると皆、頂けるそうです。
結構うれしい品ばかりでした。
「日日是決戦」のお札はどこに貼ろう。。。
60年の歴史が時代の出来事とともに写真と説明で紹介している冊子は貴重なものでした。
どれも大事にしたいと思います。
「代ゼミ教育展」は7月2日の日曜日まで毎日、午後6時まで開催しています。
7月1日の土曜日には講演会もあります。
興味のある方はぜひどうぞお出かけ下さい。