ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ポランティア)のキモチブログです

つくし、ツバキ、文房具

気に入りの文房具を使うと、気持ちが上向き仕事も勉強もはかどるものです。
20代の頃、勤務先の当時の社長から「モノ作りをするなら、文房具にはこだわりなさい。会社から支給してもらって当たり前と思うなかれ」と言われたのをきっかけに、それまで仕事では会社支給のペンやシャーペンを使っていたのをやめ、文房具にこだわり、自分で購入したものを使うようになりました。

言われた時は若かったからだと思いますが、経営者はケチが多いのかというキモチが多少なりともよぎったのですが、アイデアを出したり、クリエイティブな見方を提示するのを仕事にしてきているので、文房具のこだわりは大切だったと自分を恥じるようになりました。
今だとロフトとか、東急ハンズに行くと手軽にひと味ちがったもので、使い勝手のよいものを見つけやすいですが、何十年も前のことなので、こだわると言っても、インターネットもないし、こだわるものを見つける手段も情報も限られてはいました。

だからでしょうか、今でも街中でいい雰囲気の文房具のお店を見つけると時間がなくても無理に寄り道をしてきます。そのまま長くいてしまい、本来の目的地に行くのに必死に走るということはよくあります。

今のお気に入りの文房具店のひとつが「つくし文具店」です。

つくし文具店

自宅から自転車で走っているうちに道に迷い偶然遭遇したのですが、店長さんは武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業ということで、学科も同じの娘の先輩でした。店長さんと言いながら、本職はデザイン関係の仕事を別に持たれているようで、ここは地域の文化拠点にもなっている場所のようです。

 

もうひとつ今のお気に入りの文房具店はと聞かれたら「ツバキ文具店」と答えるでしょう。

ツバキ文具店
http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/

NHKのドラマです。
多部未華子さん演じる通称ポッポちゃんのお話です。
小さいころに母親に捨てられて、「ツバキ文具店」を営む祖母、雨宮カシ子(倍賞美津子)に厳しく育てられたポッポちゃん。そんな祖母に反抗して鎌倉を飛び出したのですが、祖母が亡くなったのをきっかけに、8年ぶりに鎌倉に戻り後を継ぎます。
ツバキ文具店という名前ではありますが、実は「代書屋」という仕事もしているお店です。
この代書屋の仕事にまつわる物語が中心になっています。

代書屋というのは本人に代わって手紙の代筆をする職業です。
大昔、明治時代にさかのぼると、識字率が低く、手紙を書くというのは困難という人々が結構いたそうです。そこで、その人に代わって手紙を代筆するという仕事が職業として成り立っていたそうです。
識字率が向上した時代以降も役所などへの手続書類の代書は仕事として成立していて、この仕事が現在の行政書士へと姿を変えています
現在、手紙を代筆するという代書屋なるものが生き残っているのかはよくわかりませんが、実際のところはどうなのでしょう。

ドラマは毎週金曜日の夜10時から放送されていますが、人のココロのあたたかさ、優しさをうまく描いている作品です。
久しぶりに素敵なドラマだと思って観ています。
先日、ある学校教育界の大御所の方と何気なくこのドラマの話になり、なぜか社会人2年目になる娘がはまっているという話をしたところ、このドラマのよさがわかるなんて、いい育て方をしましたねと言われました。
どちらかと言うと、勝手に育ったのですが、妙な視点でのほめられ方をされ、ちょっとうれしい思いをしました。

今放送しているテレビドラマはというと、派手なドンパチだの、殺人事件ぽっ発だの、不倫だの、ひっついたはっついただのが目立つので、そういう意味でもちょっと異色のドラマです。

子供の文字、書き方、姿勢は学力に直結するので、仕事上のアンテナが働いて、何気なく、ふ~ん代書屋?というキモチで見始めたのですが、物語には派手な演出は不要で、演じる方々、創られる方々の想いが大事なのだと気づかされました。
静かにお話が進んでいきますが、受け身で楽しむドラマが多い中、いろいろと考えさせられ、いいドラマです。能動的なキモチ、相手を想うキモチがなければ楽しめないドラマかもしれません。こういうドラマがつまらないと言われるのであれば、それは日本の学校教育、家庭教育が健全ではないということだと学校教育界の大御所の方とは意気投合しました。

光の当て方、カメラのアングル、音声、小道具、ちょっとしたコミカルな部分・・・至る所に作り手の皆さんの心意気が感じられます。
目の演技が上手な方がそろっているのもいい作品になっている理由だと思います。

なお、原作本があります。

 

ツバキ文具店

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ツバキ文具店

ツバキ文具店

 

ドラマが終わってから、その回の部分を読むと、小説、ドラマ、それぞれのプロの仕事が感じられてまたよいものです。
この原作本もとてもよい本です。
ぜひ書店で手に取ってみてください。