ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ポランティア)のキモチブログです

バレンタインデーと教育委員会のおじさまと鎖国

2月14日はバレンタインデー
チョコレートを仕事にしている方々が知り合いに増えたこともあり、結構な数のチョコレートを頂きました。
頂いたチョコレートの中の一番のお気に入りは我が奥様のチョコ。味と量が私好みのものをよく理解してくれています。
2番目がこれ。

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ロボットの形をしていますが、独特の味で美味でした。

3番目がこれ。

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スターウォーズのチョコ。

仕事・・・たぶん近い将来の仕事に関連してくると思われるのですが、新たな人間関係のつながりで日本ロボット学会なるものの一員になったこともあり、この種のチョコを頂くことが今年は増えました。

 

そして、バレンタインデーの日、私が担当している次世代型教育を研究している施設を2月末に終了させるということを聞きつけたある自治体の教育委員会のおじさま集団が大挙して見学にきたのですが、バレンタインデーの差し入れですと言われチョコレートを頂きました。女子以外からバレンタインデーにチョコレートをもらったのははじめての経験でした。。。

 

同じバレンタインデーの日、文部科学省は小中学校で教える内容を定めた学習指導要領の改訂案を発表しました。
つっこみどころ満載でしたが、へぇ〜と思ったことのひとつが、小中学校の教科書で「鎖国」という表記がなくなることでした。
鎖国」ということを散々学んできた世代としてはびっくりです。
学術研究が進んで、対外的に交易の窓口があったし、通商などをおこなっていたことが明らかになってきて、そもそも「鎖国」という表現を当時の幕府は使っていなかったから教科書の「鎖国」という表記をやめて、「幕府の対外政策」という表記にするそうです。
え〜、私の受けた歴史教育は何だったの?と思いました。

バレンタインデーに教育委員会の方々と一緒に来ていた教育センターという組織のセンター長さんは「鎖国」がなくなると決まったと、届いたばかりの情報をお伝えしたところ、ものすごくびっくりした顔をされていました。

鎖国という言葉を暗記して、テストにのぞんだ者としては、鎖国という言葉が通じない世代ができるというのは、すごいものだと思ってしまいます。
試験や受験で覚えた知識は一生役に立つものではないのだということですね。

今までの常識が一気に覆ってしまうのは、私は「おもしろい出来事」、講演会などで話すネタが増えてよかったとなるのですが、教えている立場の先生からすると、やりにくい部分があってちょっとかわいそうですね。

さて、今回がいい例ですが、こういう時こそ、学校ではなく、家庭の出番なのです。
鎖国」が頻繁に使われるようになったのは、明治20年代からだそうです。明治政府が江戸時代は非文明的だと非難する際に使われ、明治40年代に尋常小学校の教科書に「鎖国」という文字が登場しています。それから約100年の長きに渡り、「鎖国」という言葉が平成29年の学習指導要領の改訂案が出るまでは使われていたという日本の教育の歴史は別の意味で子供たちに教えるべきです。
これを現実感のある言葉で伝えることができるのは学校ではなく、「鎖国」を習ってきた家庭の親御さんです。
家庭教育の大事な果たすべき役割のひとつです。

鎖国」という言葉を昔は一生懸命に教わったんだよ。
鎖国」という言葉は孤立してかたくなに外国との関わりを閉ざしていたというイメージが伝わってくるね。
明治政府が自分たちが正しかったことを知らしめるために浸透させた「鎖国」という言葉が日本では教科書で約100年間も使われ続けたんだよ。
ということを話すのは家庭教育の大事な役目ではないかと思います。

江戸時代は日本は鎖国状態にあった、だから日本は遅れてしまったのだとか習ったなぁ。
長崎の出島というところでオランダと交易をしていたんだ。
三代将軍の徳川家光によって日本人の海外渡航は制限されてね、海外貿易も厳しく幕府が管理する体制が確立されたんだ。
これが鎖国ということの実態だと習ったんだよ。
と、最初は持てる知識の伝達ができれば家庭教育としては及第点でしょうか。

話しながら、一緒に調べるという行動も大切です。

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さらに、、、
キリスト教の影響を嫌って、貿易を制限したのかな。
もし鎖国をしなかったら日本はどうなっていただろう。
でもちゃんと幕府は国際交流のルートは保っていたね。
鎖国ではなくて、幕府による利益や情報独占のためなんだね。
幕末に海外との情報網を構築できた藩がつよくなったね。
鎖国ではなかったとしたら、黒船で来たペリーさんは何をしに来たのだろう。

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こんなふうに一緒に考え、一緒に探究の力を増強させる親子コミュニケーションができればすばらしいことだと思います。

鎖国」はまだいいほうで、今の教科書で出てきて子供に馴染みがある「聖徳太子」。

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小学校では 「聖徳太子厩戸王)」 と習い
中学校では 「厩戸王聖徳太子)」 と習うそうです。
なんとめんどくさいことをするのでしょう。
ちなみに厩戸王は「うまやどのおう」と読みます。
聖徳太子」は没後に使われるようになった呼び方で、歴史学では一般的に「厩戸王」と呼ぶためだからだそうです。
でも、子供たちは伝記などで「聖徳太子」の名前に触れる機会が多いので、並列して扱うことになったそうです。
やれやれというキモチです。

東京だと2月24日が都立高校の入試日です。
今回の改訂案に出てくる「鎖国」だとか「聖徳太子」とか出てこないことを祈るばかりです。

なお、研究が進むことで、教科書の内容が変わることはよくあることではあります。
「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」と覚えた世代ですが、今の教科書では間違いです。
「いい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府が正解になっています。
日本最初の貨幣は「和同開珎」と私は習いましたが、今は富本銭」が正解です。

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教育委員会や小中学校の先生方がお客様という仕事を15年ちょっとの期間していた時期、社会科は暗記科目ではないということを出発点にして授業を変えましょうというのが私のフレーズのひとつだったのですが、理解し考える科目だというのを実感しやすい出来事でした。

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【3/20追記】

本日の報道によると、次期指導要領で「聖徳太子」と「鎖国」などが復活する方向で文科省が改定案を修正しようとしているということがわかりました。

とても面白い動きです。こういうドタバタこそ、生きた考える教材の題材になります。教わるのではなく、自ら学ぶという姿勢がないといけないということが実感させられる出来事でした。

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