ココニコのキモチ

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いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

日常生活に刺激 メトロポリス編

日常生活には刺激が必要です。
刺激が原動力になり、次の第一歩のきっかけを生みます。

我が杉山家では無理矢理、刺激を創る手段として
コンサート
ライブ
映画
舞台
などには定期的に触れるようにスケジュール化と準備がされるようになっています。

今日は、この無理矢理、刺激を得る日・・・なのでした。
午後から渋谷のBunkamuraシアターコクーンに行き、
舞台「メトロポリス」を鑑賞してきました。
私、奥様、娘の3人組です。

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メトロポリスは1927年、ドイツでモノクロのサイレント映画になったことがあります。
2026年の未来都市を描いた映画として、「SFの原点にして頂点」と呼ばれた名作です。

日本で舞台化されるのははじめてということで、これは行かねばならぬということで観てきました。
演出は串田和美さん。出演は松たか子さん、森山未來さん、飴屋法水さんなど。

平和で繁栄する未来都市メトロポリス
しかし、実態は摩天楼に住む支配者階級と、地下で過酷な労働を行う労働者階級。
二極化された階級社会。
権力者の息子・フレーダー(森山未來さん)と労働者階級の娘・マリア(松たか子さん)が出会い、フレーダーは地下社会の実態を知る。労働者たちに階級社会の矛盾を説き続けるマリア。
労働者たちの反乱の機運が高まり、フレーダーの父がマリアを誘拐し、マリアそっくりのアンドロイド(松たか子さんの二役)を作り、アンドロイドによって、労働者たちの団結を崩そうとする・・・。

こんなお話です。

大きなメトロポリスのセット。
モノクローム調の色使い。
照明の光と影、明と暗。
支配階級と労働者階級を視覚でうまく表現していました。

支配者階級ですが、労働者と共に過ごそうとするフレーダー。
森山未來さん演じるフレーダーが自身の葛藤の様子を不思議な動きのダンスで表現。
松たか子さんは演技がお見事ですが、歌う場面が多く、これがとてもいい。
舞台美術も骨組みだけで創られた舞台らしい舞台という感じでした。
一方で、最新映像技術を使った表現もあり、楽しませて頂きました。

アンドロイドは「スターウォーズ」のC-3POにも影響を与えた映画史上最も美しいロボットと言われていますが、今回の舞台でもインパクトのあるものでした。

舞台は考えさせられたり、刺激を受けたりできるので、いい時間を過ごすことができるのですが、今回はパワーを頂きました。
今回の舞台の作り上げられた方々の創造力、発想力の凄さに触れることができただけでも幸せでした。
原作とはまるで違っていたので、かなりびっくりしましたが、2016年の東京・渋谷に出現したメトロポリスはすばらしい世界でした。今の日本や世界に対する問題提起という面もありました。このままどこに進んでいくのか、えっそっちに行くのか、おぉーそこかぁ、などと異次元の空間に放り込まれたような気分でした。
いい意味で支離滅裂な展開でしたが、ものすごさを秘めた支離滅裂でした。

近未来を表現されていますが、実は今の世界で気づかないうちに起き、進行している世界ではなかろうかという意味合いもあったと思います。
演劇っていいなぁと実感できた一日になりました。

ところが、我が奥様と娘は終了後、かなり辛辣な意見を述べていました。
難しすぎる。
わからない。
理解できない。
確かにひたすら楽しむという感じではなく、自分で解釈しないとついていけない舞台ではありました。今回は自分で観たいものを選択していたので、この世界観は非難されるかもという予感はあったのですが。
でも、娘は松たか子さんの歌は上手と言っていたので、これだけでもよしとしましょう。

中公文庫では舞台に合わせて、こんな特別カバー付きで原作の文庫本を拡販していました。

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この特別カバーの文庫本を事前にちゃんと用意して、リビングのテーブルの上にずっと置いておいたのですが、手に取った様子もありませんでした。

嫌な予感がしていたのですが、ぶうぶうの嵐でした。
ぶうぶう言われましたが、これも含めてたくさんの「刺激」を頂きました。
ぶうぶう言われたので、帰宅途中でエイジング珈琲で有名なコクテル堂に寄り、ケーキを買って帰りました。いつもはかなりの値段のケーキなのですが、偶然、12月4日まで390円のセールをしていて満足、満足で帰宅しました。次の家族での刺激の日は約一ヶ月後です。次はどうなることでしょう。
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以上、いろどり工房ココニコのホームページ管理人(ボランティア)のお話でした。
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