7月4日の月曜日からの五日間、我が奥様は新宿の西口広場のイベント会場で作った作品を広げていました。
私の勤務先は新宿の高層ビルのところにあります。午前中はここで仕事をして午後から狛江に移動して小中高校生相手に塾のような塾ではない秘密基地を切り盛りしています。
初日、最終日と移動途中で寄ってみましたが、とても暑くて大変そうでした。
私は暑いのが大の苦手なので、思わず、身を粉にして働くという言葉が浮かびました。
身を粉にする・・・皆さんは読めるでしょうか。
狛江の秘密基地では、毎週、漢字の問題をブラックボードに書いて、入り口前に掲示しています。
秘密基地の前を通る小学生や中学生の集団が立ち止まって、ああだこうだと言いながら、しばらくすると去っていきます。わかった子供はドアをあけて、解答を自信満々に話していきますが、結構、間違えます。
悔しそうです。
正解の時は誉め称えますが、間違えた時は答えを教えません。
考えるには練習が必要です。
でも、練習をしないまま大きくなっていくケースが最近はとても多いと感じています。
小学生が一番よくやってくるのですが、決して教えません。
いろいろな話をしながら考えることの大切さを伝えるけっかけにブラックボードを使っています。
考えもせずにわからない。
考えてもわからない。
この二つのわからないは質がまったく違います。
でも、考えてもいないのに、考えたけれどわからないという子供が恐ろしく多いなと感じています。
何か間違えた時、逆にどうしてそう考えたのかを聞くようにしています。
考える力を伸ばしたいからです。
なぜ?、なぜ?攻撃は子供の力を伸ばします。
日常的な子供との会話でもなぜ?、なぜ?攻撃は大事です。
「これ大好き」と子供が言ったら、「どうして好きなの?」、「どこが好きなの?」となぜ?、なぜ?攻撃をしてみましょう。
これを繰り返していると、理由や根拠を考えてから意見を言う能力がついてきます。
自信もつきます。
ブラックボードで漢字を間違えたら、最後に自分で調べてくるように話をしています。
わからないことは人に聞けばいいという発想ではなく、自分で調べることを促すことが、考える力を鍛えることになります。
さて、「身を粉にする」は読めましたか?