ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

電報

しぶりのブログ更新になります。
この間に義理の妹(家内の妹)が亡くなりました。
まだ48歳でした。
病とのたたかいに、家族は皆で力を合わせがんばっていたのですが、残念なことです。
通夜と告別式も終えたところです。
書きためていたものはいろいろあったのですが、ドタバタしていて載せる気がしませんでした。

告別式の翌日、娘から弔電ってああいうのが普通なの?と聞かれました。
告別式では弔電が紹介されますが、たいてい定型文か、もしくは定型文を少しアレンジされたものが普通です。
今回は紹介された弔電がどれもオリジナルの文章ばかり、心のこもった手紙でした。
それもものすごい長文ばかりでした。
電報は文字数で料金がかかります。調べたところ、65文字までは1380円。66文字以上は5文字単位で90円でした。ものすごい文字数の弔電ばかりでしたので、いずれも何万円もかかったのだと思います。
弔電はあらかじめ用意された文例集の中から選ぶことが多いと思いますが、エピソードや故人の人柄がしのばれる内容が入った弔電は気持ちがこもっていていいものです。

f:id:kokoniko:20170910193622p:plain

電報は情報伝達の手段として進化を遂げた後、用途によっては消えようとしています。
私の学生の頃は大学合格通知には電報が使われていました。
サクラサク」「サクラチル」の電文の電報です。
大学合格の通知の世界の電報は、あっという間にインターネットに駆逐されています。

電報は電話が普及していない時代の緊急連絡手段として発達しましたが、電話の普及とともに需要がなくなり、世界を見渡すと電報が消えている国が増えています

今でも電報が使われている最後の国のひとつが日本です。
世界では通信手段としての道を進んだ電報。
日本では通信手段ではなく、慶弔用の習慣として電報は残りました。
日本では日本人のココロを伝える手段としての道を電報は進みました。
日本の文化のひとつになったから、電報が生き延びているのだと思います。
技術の進歩に勝つにはサービスを日本の文化へ昇華させる切り口があるのですね。
もうひとつの勝つ切り口は人のココロという中に眠っているのではないかと思います。

日本の電報は大切な役目を担って、これからも大事な使命を全うして欲しいと思います。

白紙のお話シリーズ③stoneのフォントへのこだわり

々回でご紹介した日本デザインセンターからまもなく発売予定の「書く気分を高めるテキストエディタ」stone

kokoniko.hatenablog.com

下書きをstoneで書いても、最後の仕上げではフォントを変えることのできるエディタに変更し、書くキモチを高め、中身にまで心地よい影響を与えるのにフォントは不可欠だと書きました。
stoneチームのYさんからメールでメッセージがきて、デフォルトの書体でも、ていねいに使うことで実は美しい書体だということに気づいて欲しいという思いもあってふたつの書体だけにしていると教わりました。
なるほど。
なるほど。
こだわりを持って作られているのがわかりました。

広告・デザイン制作会社らしいこだわりでもあります。
ブログでは書きませんでしたが、メールでこの他に気になる点を指摘をしたところ、賛同してくださり検討項目に加えてくださるというやり取りもしていますが、こだわりを持ってモノ作りをする人、チームはキモチのよいものです。

さて、それではということで、私のフォントへのこだわりをふり返るため、私がMacで文章を書く時に使うフォントをあらためて見つめ直してみました。
下のフォント一覧を見て下さい。

f:id:kokoniko:20170820155953p:plain


最初のふたつはstoneで採用されているフォント。
残り4つが文章の仕上げの段階、推敲の時に使っているフォントです。

イデアを練っている時は
エディタでキーワードを羅列しているか、
白紙の紙に万年筆を使って手描きで書き出している
ということが自分のスタイルなのですが、特に手描きの時はその時のキモチが文字にあらわれます。白紙にずらずらといろんなキーワードや短文が並んでいる状態を見つめていると白紙の上の文字が自分に語りかけてくるような気分になります。

f:id:kokoniko:20170820160657p:plain


書くということは、書いた文字、文章を読んで、さらに書き直すという推敲の作業が発生するわけですが、お気に入りのフォントで表示された文字や文章を画面上で見つめているとしゃべりかけてくるような気分になります
フォントが語りかけてくるのです。
やさしい声、
力のこもった声、
楽しさにあふれた声、
真剣に見つめているとこんな声が聞こえてくる気がするのです。
パソコンではなく、手描きの文字で白紙をうめると、あちこちから違う声優さんが語りかけてくる気がする場合もあります。
妙な性格だと言われれば、それでオシマイではありますが、勢いがある文字、自信のない文字、礼儀正しい文字、誠意のある文字、、、文字には不思議な力があります。

Windows95が登場する頃、ある教育ソフトを開発していたことがあります。その時、ものすごくフォントにこだわったことがあり、その影響もあるのだと思います。

f:id:kokoniko:20170820160546p:plain


小中学校向けのソフトでしたので、教科書体のフォントが必要だったのですが、「この文字はこうして欲しい」とか、「いやそれはおかしい」といったやり取りをフォントメーカーの方としながら作ったものです。
職人気質の方だったということもあり、しんどい期間でしたが、キモチのよい仕事でした。
ちょうど教科書体と言えば、毛筆タイプが主流だった時代が変わろうとしていた頃でした。教室では鉛筆を使うので、硬筆で書かれた筆跡を取り入れるべきだけど、時代の流れを考えた時、毛筆か硬筆かでかなり悩んだものです。
文字のデザインにこだわるMacの文化、文字は手段として割り切るWindowsの文化が錯綜している時代でもありました。
パソコンと教育というものに取り組みながら、でも手描きの大事さ、奥深さは大切にしたいという思いは今も変わりありません。エディタに教科書体フォントとか楷書体フォント、手描き風フォントを設定しているのも、創造的な作業とこれらのフォントがココロやキモチの面で馴染んでいるのだと思います。

文字で書かれた資料とか文書を「見せる」場合、「読ませる」場合には、「視認性」「可読性」「判読性」を高めることを意識しながら、もっとも効果的なフォントを選ぶ必要があります。
長文だと可読性が大事なので、細いタイプの明朝体系がよいでしょう。
太いフォントだとパッと見が黒々とした紙になってしまい、可読性が下がりますので、ゴシック体ではなく明朝体、それも細いタイプがよいのです。
仕事で多用するプレゼン資料であれば、要点やポイントを的確に伝える必要があるので、
読みやすさの可読性ではなく、遠くからでもしっかりと文字を認識できる視認性を考えてフォントを選ぶことが重要です。だから、明朝体はよろしくないとなります。特に大事なポイントの部分とか、タイトルは存在感のある太いフォントを選択する必要があります。
ポイント以外の文章は判読性に注意しながらフォントを選択します。
通常の太さと強調する太字を使い分けながらだと、Macだとヒラギノのゴシック系、Windowsだとメイリオ系かなと思います。ソフトで太字を指定しただけで、可読性が高まる典型的なフォントだと思います。太字にすると太字になっただけで可読性は高まらないフォントがありますので、フォント選びは結構大切です。

フォントは手描きとデジタルの世界をつなぐ大事な技術だと思います。

仕事場のお引っ越し

事場が7月の下旬にお引っ越しをしました。
今までは新宿区の高層ビルの14階にいたのですが、今度は渋谷区の8階建てのビルの3階です。
引っ越し後の最初の出勤の日。
地図をたよりにビルの前まで来て、しばし呆然としました。

f:id:kokoniko:20170819161253p:plain


よく知っていたビルでした。
約30年ぐらい前に何度も来たことがあるビルでした。
よく歩いた街のそばとは思っていたのですが、まさか何度も行ったことのあるビルとは思いもしませんでした。

訪問していたのは2階にあったエプソン販売という会社でした。
今はまったく別の会社が入っています。
自分のフロアが3階だったので、エレベーターではなく階段を上っていきましたが、当時も同じ階段を上ったなあという記憶がよみがえり、なにか不思議なキモチになりました。

大昔、2階にあったのは、エプソン販売。
何をしに行ったかというと、パソコンの調達です。
当時はパソコンというとNECの98シリーズが日本のパソコン市場シェアの8割以上を占めていました。ひとつの企業が8割を占めるというのはすごいものでした。そこへエプソンが互換機で戦いを挑みましたが、NEC知的所有権を侵害しているとして裁判を起こしました。
結果的に和解し、NECエプソンの動きを黙認しました。
間近に迫っていた日本に襲来するIBM陣営との戦いには、98陣営を作って対抗できたのはよかったのだと思います。自社ブランドにこだわり知的所有権を大事にしたNECが、仕様を無償公開することで安価なパソコンで攻めてきたIBM陣営に圧倒され、こんなに早く市場の独占状態が終わってしまうとはびっくりしたものです。市場を独占してしまったがために、小さな判断ミスが続いたとふり返ってみれば言えることですが、なかなか難しいものです。

f:id:kokoniko:20170819161329p:plain

NECに比べると処理が高速、筐体が小さい、そして安かったというエプソンのパソコン。
当時担当していた小中学校向けのソフトを動かすにはちょうどよかったのです。
びっくりするような金額で卸して頂けたので、とても助かりました。
前日に連絡して、手配したトラックに運び込む作業を早朝からしたことなど、なつかしい想い出です。

土地には縁があるものです。
自宅として住む場所、仕事場として勤務する場所、それぞれ何度もお引っ越しをしましたが、後から考えると住む場所はなぜか自然と引き寄せられるように行き着いた土地でした。
仕事場の土地は後から思うとそれまでに何らかの形で何度も行ったことがあった場所とか、何かしら実は縁があったという場所ばかりでした。
不思議なものです。
土地にはある種のエネルギーがあると思うのですが、いいエネルギーの土地だったと後で言えるようにしていきたいなと思います。

白紙のお話シリーズ②日本デザインセンターが作った白い紙 stone

あって、日本デザインセンターという企業が開発中のstoneというテキストエディタを試用させて頂いています。

stoneのキャッチフレーズは「書く気分を高めるテキストエディタ
へぇ~と思いました。このキャッチフレーズを形にしたらどうなるのだろうと期待感が膨らみました。

感想や意見をレポートしないといけないのですが、使った感想をいろいろな場で発信して欲しいとも言われたので、このブログでもご紹介します。

 

日本デザインセンターは日本の広告・デザイン制作会社です。
広告デザイン業界では名前の知られた企業のひとつです。

 

まず、日本デザインセンターから渡された「書く気分を高めるテキストエディタ」stoneの紹介文を引用してみます。

---------【引用スタート】----------------
いざ文章を書こうとパソコンを開いても、思うようにはかどらないことがあります。
コーヒーを飲んだり、音楽を聞いたりして気持ちを鎮めても、
最初の一行が思い浮かばない。上手な言い回しができない。考えがまとまらない。
なぜでしょうか。私たちはこう考えます。
頭の中の想いを定着させる肝心のパソコン画面が
煩雑で、使いづらく、集中力を欠くようなものであるからではないかと。
鎮めないといけないのは、スクリーンのほうだったのです。
stone(ストーン)は、日本語を書くことに主軸を置いた文章作成アプリケーション。
清らかな気持ちで文章を書く。そのために機能は極力そぎ落とし簡潔に、
画面はシンプルで、文字が美しくつづられる、「素」のノートに徹しました。
書かれることを静かに待つかのように、凛と佇むスクリーン。
これまでにない書き心地のstoneは、あなたからどんな言葉を引き出すでしょうか。
stoneはmacOS向けのアプリケーションです。

---------【引用オシマイ】----------------

この紹介文を読んだだけで、ワクワク、ドキドキ。


立ち上げると白い紙が画面上に出現しました。

これです。

 

f:id:kokoniko:20170813103501p:plain

 

立ち上げて「書く気分を高めるテキストエディタ」と一行書いてみました。

おぉ~!と、しばしびっくりしました。
その画面がこれです。

 

f:id:kokoniko:20170813103523p:plain

 

最初の文字が中央部分から入力されるのです。
これは衝撃的でした。
今までにない感覚でした。
えっ?、えっ?、えっ?と、とまどいましたが、これは面白い感覚だと思いました。

 

私は仕事柄、教育用コンテンツやシステムと長い付き合いをしているのですが、教育用途の製品で大事にしてきたポリシーのひとつが「引き算の発想」でした。余計なものをそぎ落とすことで、「心地よい不便さ」が実現できることで、教育現場では本物の教育作法につながるのです。不便なこと、困らせることのほうが、子供は結果的に考えることとなります。
便利な道具も不便さを演出することが大切です。


例えば、便利なデジカメ。
デジカメを子供に自由に持たせると膨大な写真を撮ってきます。

そうではなく、撮影してもよいのは5枚だけにしようという不便なルールを決めると、5枚しか撮れないので、一生懸命にいいシーン、劇的なシーンを撮影しようと考えます。
自由に撮影させる場合と、5枚だけだよと制限した場合、どちらがすばらしい写真を撮ってくるかは一目瞭然です。5枚だけのルールがあると、なぜこの写真を撮ったのかについて説明させても、子供らしい知恵と創意工夫を発表します。

考えなければ、学習ではありません。

 

f:id:kokoniko:20170813103813p:plain

 

「引き算の発想」はクリエイティブな活動であれば、あるほど、活きてきます。
もちろん「引き算の発想」はそれを操る指導者の側の能力も試されることになります。

 

さて、今回の「書く気分を高めるテキストエディタ」stoneはこの「引き算の発想」の考え方に似てるようで、ちょっと違いますが、さすが日本の有名な広告・デザイン企業だけあって、発想がとても面白いと思いました。

テキストエディタというのは、文章を書くための道具ですが、stoneが持っている機能はとても少ないのです。
設定できる基本書式は次のわずか5項目です。
①書体の変更(明朝体とゴシック体だけ)
②文章の向き(縦書きと横書き)
③文字の大きさ
④行の空き
⑤一行の文字数

シンプルな白紙がパッと登場し、縦書きが出来たりするところは、広告の世界のコピーライターの方にはとてもよい構造だと思います。

オススメの書式が設定された定型パターンとして「レポート」「小説」「雑誌」「手紙」などが用意されています。利用者はこれを選択して文章を書きます。

 

f:id:kokoniko:20170813103920p:plain

 

基本設定で用意されていたものは、自分の用途にはそぐわなかったので、好みの形にカスタマイズしたファミジィ書式を作り、書いています。

実は、このブログの前々回の「白紙のお話シリーズ①白紙が肝になる作文」からはstoneを使って書くようにしています。

kokoniko.hatenablog.com

元々は前々回の中にstoneの話も書こうとしたのですが、気持ちよくstoneで書いていたせいか、長文になったので、文章を前回と今回の2回に分けました。

前々回のブログを書いていた時はstoneの白紙を画面上に大小の2つ立ち上げて、小さな白紙には書く時のメモだったり、キーワードを書き出しました。それを見ながら、もうひとつの大きな白紙で本文を書き起こすという使い方をしました。
その時の私のMacのデスクトップはこんな感じです。

f:id:kokoniko:20170813104224p:plain

前回の水樹奈々さんのミュージカルをテーマに書いていた時は、これ以外にスマホをそばに置いて、劇場の写真を表示して書いています。本当はディスプレイ上に文章を刺激する写真も表示したいところですが、そんなに広い画面ではないので、スマホが登場します。

 

立ち上げるとキモチのいい白紙の登場。
左上ではなく、白紙の中央の行から入力。
そして、シンプルな見た目。
これが「書く気分を高めるテキストエディタ」stoneの特徴ですが、元々、執筆の時のイデアやネタをこねくり回す段階ではアウトラインプロセッサーを使っていたので、stoneを使う時はこの作法に近づけるため、ふたつの白紙を表示した使い方になりました。

さらに、stoneは横書きと縦書きが切り換えられるので、その時のキモチに合わせて変えてみると文章にも変化が出てくると思います。
横書きのstoneはこんな感じ。

f:id:kokoniko:20170814205130p:plain


縦書きのstoneはこんな感じです。

f:id:kokoniko:20170813104334p:plain

キモチも切り替わって、いい感じです。

Macの縦書きエディタは出来のいい製品が限られていたので、独特の世界観の縦書きエディタが増えるのは選択肢が増えていいことだと思います。

アウトラインプロセッサーでアイデアや言葉を膨らます作業が終わり、文章の骨格も決まると、下書きはオシマイということで、いつもはここで書く道具を変えます。
前々回のブログで紹介した作文のメソッドで言うと清書の段階に相当します。
この最終段階での私の書くという行為での大事なポイントは、ひと味違った文章にすることです。

ひと味違った文章にする段階では
遊び心、個性、ユーモア、ココロの余裕
が欲しいので、エディタもそんなキモチになりやすい設定がしてあります。

それが、これです。↓

じ〜と画面上の文字を見つめてみて下さい。

 

f:id:kokoniko:20170813104446p:plain

 

いつも愛用しているエディタは縦書きもできます。
上の画面を縦書き表示に変更すると、こんな感じになります。↓

 

f:id:kokoniko:20170813104513p:plain

わかっていただけたでしょうか?

文字フォントは手描き風の少し丸文字に近いものを設定しています。

stoneではフォントが明朝体とゴシック体だけなのですが、「書く気分を高めるテキストエディタ」stoneでも、ぜひフォントがユーザー側で設定できるように追加開発してほしいなと思います。
書くキモチを高め、中身まで心地よい影響を与えるのにフォントは不可欠だと思います。

書く時はさらに、ココロを刺激する音楽とおいしい珈琲があれば、最強ですね。

書くという行動を、形から支援しようというキモチで作られた日本デザインセンターの「書く気分を高めるテキストエディタ」stone。

広告・デザイン業界がエディタを作るとこんな形の道具ができるのかというのはとても新鮮でした。製品版ができたら、引き続き使っていこうと思います。

「書く気分を高めるエディタ」を道具として使う場合に、利用者側でもうひと工夫するともっとよくなります。

それは、誰に向けて書くのかということを意識することです。

ちなみに、今回のブログは、今、お世話になっている日本デザインセンター・stoneチームのYさんに宛てて書いてみました。

 

道具はその道具が持つよさを利用者が理解し、自分なりの作法を編み出すことが大事だと思います。

道具ができた時、どう使ってもらうのか。

思いがけない使い方をどう引き出すのか。

思いもしなかった使い方をどう発見し、そのアイデアを利用者のココロにどうやって知らせるのか。

そして、おっあの人も使っているエディタかといえるための、あの人を作る。

・・こんなこともstoneには必要かなと思いました。

 

Macをお使いの方で文章を書く道具として、興味を持たれた方は、「書く気分を高めるエディタ」stoneも選択肢に入れてみてはどうかなと思います。

帝国劇場で水樹奈々さんのミュージカルを堪能

ュージカルに行ったことがありますか?
ミュージカルは音楽、歌、セリフ、ダンスが一体となった総合芸術です。
ミュージカルの魅力は、幕が開いた瞬間からその空間全体が現実とは違う世界に変わることです。劇場は大規模な空間ではないので、自ら物語に入り込み、まるでその世界にいるような気分にさせてくれることが最大の魅力です。

f:id:kokoniko:20170813191851p:plain


8月11日の祝日(山の日)に、日比谷の帝国劇場へミュージカル「Beautiful」を観に行ってきました。アメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングさんの10代から30歳ぐらいまでを描いたミュージカルです。
ミュージカル「Beautiful」はブロードウェイミュージカルで、アメリカでは数々の賞を受賞しています。今回は日本版の初公演です。
キャロル・キングさんの役はWキャスト方式です。
公演の回によって主役を演じる方が違うのです。
Wキャストは平原綾香さんと水樹奈々さん。
平原綾香さんはシンガーソングライターであり、サクソフォーン奏者ですね。
水樹奈々さんは、声優、ミュージシャン、ナレーター、その他いろいろなことに取り組む多彩な方です。
今回は水樹奈々さんの回に行ってきました。

お昼ちょっと前に帝国劇場に着きました。
通称、帝劇です。

f:id:kokoniko:20170813191105j:plain

中に入ると歴史を感じさせ、重厚な雰囲気がただよう劇場です。
お手洗いの表示も「ご婦人用」と「紳士用」と書かれています。
伝統を感じさせます。
水樹奈々さんはミュージカル初挑戦でしたが、「Beautiful」が終わった直後の我が奥様のひと言が全てをあらわしています。
「よかったね」
ココロのこもった「よかったね」でした。
ストーリーもよかったですが、キャストの皆さんの演技は迫力があり、ココロが豊かになるミュージカルでした。
すごい声量とフルオーケストラの迫力、帝劇ならではの迫力。
体全体で生演奏と生の歌声と一体感のある空間を感じるあっという間の3時間でした。
映画でも、コンサートやライブでも感じることのできない時間でした。
プロの仕事でした。
毎回、毎回が勝負の公演。毎回、違うのが舞台のよさです。
生きている舞台です。

今回のミュージカルは、キャロル・キングさんの10代から30歳ぐらいまでを描いています。
水樹奈々さんの回だけあって、ファンらしき人がかなりいましたが、この人たちは帝劇の常連さんだなとおぼしき方々も大勢いました。不思議な感じのお客さんの集団でした。
水樹奈々さんのライブに行ったことがありましたが、今回のミュージカルはまた別の姿をみることができました。10代の若々しさ、20代の勢いのあるキャロルキングさんを見事に演じていました。
プロの仕事でした。
終わってからのカーテンコールはライブの時の水樹奈々さんらしいふるまいに戻り、微笑ましい感じを受けました。水樹奈々さんのミュージカルらしい、スタンディングオベーションでした。カーテンコールだけは、水樹奈々ライブという感じで面白い時間と空気感でした。

ミュージカル「Beautiful」は2013年にアメリカのブロードウェイで上演されて大ヒットし、ロングランを続けています。
キャロル・キングさんは今、75歳
ミュージカルでは、10代から音楽の世界に入り、妻、母として波乱に満ちた生活をしつつ、人間として成長し、シンガーソングライターとしてカーネギーホールに立つまでの30歳ぐらいまでを描いています。
「ロコ・モーション」の曲が流れた時、あっこれはキャロル・キングさんの作品だったのかと知ったのですが、これ以外にもかなり懐かしい曲が流れました。水樹奈々さんがこんなジャンルの歌もうまいというのも新たな発見でした。歌唱力がすばらしいです。

ストーリーを少しご紹介します。
1958年のブルックリン。
16歳のキャロルキングさんは音楽出版やプロデュースを展開するドニー・カーシュナーさんに自分の曲を売り込みにマンハッタンへ行きます。母親はピアノが上手だったそうですが、母に反対されながら、10代の女の子はブルックリンを飛び出します。
父親からは「何をやってもいいけど、そこで一番になれ」と言われていたそうですが、体にその言葉が染みついていたのでしょう、誰がどんなに反対しても、苦境に遭遇しても、自然に頂点を目指して行きます。
採用されない日々が続きますが、ニューヨーク市立大学に通いながら、ジェリー・ゴフィンと出会います。意気投合したキャロルとジェリーはやがて数々の名曲を生みだしていきます。
そして、ライバルであり、強い信頼関係を築くことになる作詞家のシンシア・ワイル、作曲家バリー・マンとの出会い。この2人もつき合うようになります。
この後、シンガーソングライターとして成功するまで、本当に波瀾万丈です。

この物語(実話ですが)、サクセスストーリーが生まれる文化や空気感のあるアメリカ社会らしさを感じます。日本はと言うと、硬直化した教育、日本の今の何とも言いがたい空気観が少しさびしいキモチになります。少しでも風穴をあけたいものです。

ドニー・カーシュナー役は武田真治さん。すごい存在感がありました。
ジェリー・ゴフィン役は伊礼彼方さん。うまいです。見事でした。
シンシア・ワイル役はソニンさん。ミュージカル女優としてのすごさを感じました。
リー・マン役は中川晃教さん。いい役者さんです。
日本ミュージカル界のスター達が水樹奈々さんの周りを固めています。

 

なお、NHKのBSのBS世界のドキュメンタリー
ナチュラル・ウーマン ~キャロル・キングのすべて~
の再放送がこれからあります。
2017年8月18日(金)午後5時00分~
です。

www6.nhk.or.jp

興味のある方はぜひ。

f:id:kokoniko:20170814183606j:plain

白紙のお話シリーズ①白紙が肝になる作文

文はやだ!
絶対、嫌!

小学校5年生の男子がやだ、やだ、やだと言い張ります。

先日、勤務先が運営している学び方を教える塾のようなのですが、ちょっとひと味違う施設でこんな小学生に出会いました。
たまたま、その小学校5年生は「作文」がその日のテーマでした。

f:id:kokoniko:20170813020633p:plain

この日、この施設ではコーチングをする大人が不足していたので、私がその少年と向き合う役割をしたのですが、やだ、やだ、やだ攻撃を私にしてきます。
はじめて話す見知らぬ大人に対して、やだ、やだ、やだとはっきり言える少年。
まず、この行動ができる事は、すばらしい素質があると言えます。
通常は若者がコーチングをしているのですが、いきなりかなり年配の大人と向き合い、い・や・だとはっきりと言える。
すばらしいことです。
まず、この事実を褒めたところ・・・(えっ?、いつもの相手と違う雰囲気・・・)と悟ったのでしょう、まじまじと見つめてきます。
で、こちらとしては、ニッという表情をしてみたところ、少年もニッとしました。
(ふむふむ、よしよし、素直でよい子だ・・・)

この小学校5年生の男子にとっては、文章を書くことがとてつもなくつらかったのです。

ものすごくつらい。
つらいのです。
文章を書くのが好きという人には、この悩みは絶対にわからないものです。
大昔。
数十年前。
まだパソコンの世界にWindowsがない頃、小中学校や教育委員会の先生方と「作文CAI研究会」なる組織を一緒に運営していたことがあり、それ以来、作文指導をする先生方と大勢出会いましたが、この子供の「書くことのつらさ」を本当にココロから理解できる先生にはなかなか出会えませんでした
言葉として「書くことのつらさ」はわかっても、ココロからは理解できないものなのです。
書くことに限りませんが、子供の様々なつらさがココロから理解できる先生に出会えたとしたら、その子供にとってはその出会いが一生の財産になります。

同じ書けない人でも、理由は色々とあります。

今回の小学校5年生の理由は単純です。
ただ、ただ書けない。
書けないのです。
手が動きません。
脳も書けるわけがないと叫んでいます。
この感覚がわかりますでしょうか。
とにかく書けないのです。
書けないと信じ込んでいるのです。

こういう時に書きなさいと言うのは無意味です。
アドバイスをすればするほど、逆にやる気が低下します。
原因を見つけて、接する大人がゆっくりと対処することが必要です。

今回の場合は原因は2つと診断しました。

この少年の場合、作文を書けるようにする時の大事な基礎力が不足していました。
語彙力です。
言葉をたくさん知っているかは大事な要素です。
言葉を知らないから、文章を書けない。

但し、この少年の場合は、結果的に「書き始めることができる語彙力」の力が弱かっただけでした。
「書き始めることができる語彙力」の力が弱いということが原因のひとつ目です。

子供の文章は見方によってはとても幼稚です。
一生懸命やっても、笑われたら恥ずかしい。
クスッと笑われたことがあったようです。
語彙力はある程度ありましたが、書くのは恥ずかしいことだと思いこんでいます。
小学校5年生になるまでに、そうした恥ずかしい経験があって、体に染みついているのです。

解決する方法はひとつだけです。
どんな文章でも褒める。
子供に接する大人が褒めるところを見つけて、必ず褒めることが解決策の第一歩になります。

なぜ書けないのかの原因のもうひとつは、「書いたことがない」からです。
書く経験が不足しているのです。

作文でなくてもよいのですが、ある程度まとまった量の文章を書くというチャンスがものすごく不足しているのが今の子供を取り巻く環境です。
「書いたことがない」から、書けないのです。
最初はなかなか書けません。
書くためにはどうしたらよいかを話しても、最初はなかなか書けません。

この日は私のファミジィメソッドの中の書くについてのメソッドをこの少年と会話をしながらアレンジして、約1時間の作文教室になりました。
かいつまんでご説明しましょう。

1.テーマを決める
この日のテーマは課題として元々テキストの中に提示されていました。
「これまでに一番感謝したこと」でした。
なかなか難しいテーマです。
テーマは決まっていて、逃げられないので、ステップ2に移り、具体的に「感謝したこと」を洗い出していきます。

2.白紙に材料を書き出す
感謝ってどういうことだろうの問答を少年とゆっくりとして、手かがりとなる感謝の経験を発見していきます。
思いついたことを箇条書きにします。
ひとことのキーワードでもよいです。
この段階では、いつ、どこで、誰に感謝したことなのかははっきりしていません。
テーマを一段掘り下げた「感謝したこと」を具体的にしていきます。
会話をしながら、白紙にキーワードだったり、短文を書き出していきます。
作文の達人は、この会話が自問自答になります。
大人であればひとりブレストです。
今回の少年はこの作法が未知の世界なので、私と会話をしながら、でも自分で気づき、私が「すごい」「へぇ~」「いいね」と言う言葉に後押しされて、どんどんと白紙の上に文字が増えていきます。

3.材料を選ぶ
あっという間に白紙が文字でいっぱいになりました。
嬉しそうです。 ←これが大事です。
白紙をちょきちょき切って、私と会話をしながら、本人が分類していきます。
全て自分で作業をしていきます。
頭で考えるのではなく、体を使って考えているので、能動的な動きです。
嬉しそうです。 ←これが大事です。
大事なのは、これとこれとこれだということが本人の意志で決められたことです。
ここでコーチは反対してはいけません。褒めたり、驚いたりします。
本人は嬉しそうです。 ←これが大事です。

4.材料をふくらませる
書くと決めた事柄をもっと、もっと具体的に思い出す段階です。
いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように・・・。
自分のキモチも書き出していきます。
楽しかった、おもしろかった、びっくりした、うれしかった・・・
本当にふくらませていくと、その子供にしか表現できないキモチの言葉が出現します。
すごい言葉が出てきたら、最大限の称賛の言葉を伝えます。
嬉しそうです。 ←これが大事です。

5.材料を並べて、書く順番を決める
起承転結がベースですが、この日はこの小学生が野球少年だったので、
へぇ~とかワクワク、試合解説、変化球を投げる、試合結果のひと言解説
という形で起承転結を説明しています。
起承転結が合わない状況の時は、能楽序破急の作法を伝授しますが、説明しているとさらに長くなるので次に進みます。

6.下書きを書く(練習のつもりで書く)
下書きというのがポイントです。
文章が書けない。最初の一文字が書けない。
こういう場合の理由は意外とひとつです。
いきなり本番のつもりで書こうとしているからです。
下書きとか、練習だからと思うと、書けるものなのです。
今回は会話をしながら、はじめの一歩の後押しをそっとしています。

7.下書きを見直す
原稿用紙の使い方
句読点の位置はいいか
長すぎる文章はないか
話の流れがおかしなところはないか
・・・
チェックポイントはファミジィメソッドのノウハウの部分になるので、一般的なことだけにしておきますね。

8.清書する
作法をていねいに進んできた小学校5年生。
会心の出来だったのでしょう。
嬉しそうです。 ←これが大事です。
満足感あふれる顔つきになっています。 ←これが大事です。

f:id:kokoniko:20170813020202p:plain

作文の勝負を分けるのが、2.で登場する「白紙」です。
「白紙から始める」のがポイントです。
先入観のない状態で、白紙から始めて、白紙でどこまで向き合えるか、が大事です。
白紙で成功したら、気づいたら立派な作文ができているということになります。

作文は書く力だけでなく、観察する力、イメージする力が必要になります。
書く練習をくり返ししていくと、これらの力が自然に伸びていきます。
だから、書けるとも言えます。
書く練習はなかなかしずらいものがあります。
そんなご家庭には毎日、その日のうれしかったこと、びっくりしたことなどを保護者が聞くという習慣を作るとよいでしょう。観察する力、イメージする力が伸びます。書くための基礎力のひとつなので、書くための基礎力にもなります。

 

さて、実は今回のブログは本来は別のことを書こうとしていたのですが、途中から作文教育について書き始めてしまったがために、書くべき事にたどりつきませんでした。ということで、今回のお話は次回に続きます

アイロンが壊れた!

然、アイロンが壊れてから約1ヶ月が経ちました。
コンセントにさしても電源が入らないことが頻発していたのですが、ついにお倒れになり、全然熱くならなくなったのが約1ヶ月前のことでした。
今回は、壊れてアイロンを買い換えて1ヶ月の様子をご紹介します。

f:id:kokoniko:20170806191543p:plain

実は数ヶ月前から、我が奥様からなかなかあたたまらないことがあるので、そろそろ買い換え時かもしれないと言われていました。面倒くさくてほっておいたのですが、ある晩、アイロンを使おうとしたら、電源が入らない!
一大事です。
我が家ではアイロンは交代で担当しますが、最初に完全にお倒れになったのに気づいたのは私。
ものすごく、あわてました。
こういう時に限って、どうしてもアイロンが必要になったりするものです。

我が家はワイシャツは洗濯機で洗い、クリーニングには出しません。
だから、アイロンはかなり頻繁に使います。
頻繁に使うので、買った後で後悔したくありません。
こんな訳で、実物を見て決めるべき商品だと思い、翌日、さっそく仕事の帰りに量販店に行きました。

展示されていた商品を手に取りながら、一通り品定めをし終わったぐらいの頃に、うわ〜、寄ってきました。
店員さんです。

f:id:kokoniko:20170806191428p:plain
自分で選びますからと言ったのですが、おかまいなしに話を始めました。
買って下さいオーラが全開になっている男性の店員さんです。
笑顔が作られた笑顔でした。

私は話しかけられると、思考回路がストップする傾向があります
考えているようで、考えられなくなります
いろいろ言われるとハイハイと言いながら、違うことをはじめる傾向があります
たぶん仕事でもそう思われていると思います。
店員さんはずっと話し続けています。
だんだんイライラしてきました。
でも、商品選びのアドバイスの話ではなく、買ってくれ!のプレッシャー攻撃をしてくる店員さんでした。30代ぐらいの方でしょうか。

さらに困ったのは、やたらと特定のコードレスアイロンをすすめてくることです。
コードありのアイロンを選ぶと後悔するというような雰囲気で話をしてきます。

一番多い量のアイロンは私のワイシャツなので、私がアイロンをしないといけないことではあるのですが、こまめに奥様がアイロンをかけてくださいます。でも、仕事で一週間大忙しという時は、土日にまとめて私がアイロンを担当するということがあります。一度にアイロンをすると結構長時間になります。こういう時にコードレスは不便だと思うのです。
連続して長時間使うので、コードレスではないものを探していると言ったのですが、店員さんはピタッと寄り添ったままコードレスを買わないなんて信じられないという雰囲気をかもし出しています。
充電するのに時間がかかるし、充電が切れたら、また温度が高くなるまで時間がかかり不便だと言ったのですが、かなり進歩しているから大丈夫だと、何としてもコードレスを大絶賛してきます。
何がどう進歩したのか、聞いても教えてくれませんでした。

きっとコードレスのほうが利益が高いのでしょう

この時点で買うものは決まっていたのですが、買うのを中止しました。
残念だったのは、買わないとわかった後の彼の行動でした。
ありがとうございました、家で相談してから買いに来ますと言って去ろうとしたのですが、無言でした。残念なキモチでした。

f:id:kokoniko:20170806191614p:plain

その晩、量販店でこれはいいなと思っていたアイロンをアマゾン君で確認したところ、結果的にお店よりも安く手に入りました
買ったのは、これです。

パナソニック コード付きスチームアイロン ブルー NI-S55-A 

パナソニック コード付きスチームアイロン   ブルー NI-S55-A

パナソニック コード付きスチームアイロン ブルー NI-S55-A

 

 私の選択の観点は、

・コード付き
・スチーム力
・値段は数千円程度
・重すぎない
・軽すぎない
・シンプルなデザイン
・できるだけ置きやすい
・メーカー力

重さは壊れたアイロンがちょうどいい感じでしたので、これのグラム数を確認して比較をしました。店頭でグラム数を確認して、持ち上げた時の感触を何度も試して、絞り込みをしました。

本当は「すべりやすさ」も大事だったのですが、こればっかりは、実際に電源を入れてアイロンをかけてみないといけないので、裏側のつぶつぶの穴を見ながら、勘でこれなら大丈夫だろうと判断してみました。
重すぎない、軽すぎないというのは結構重要で、軽すぎると楽ですが、結局、シワを伸ばしにくくなるので、よくありません。
数学と理科を総動員すると、スチームは量が多くて、粒子が細かいほうがよいに決まっているのですが、粒子の細かさはパンフレットを見ても感覚的なことしか書いていないので、これも勘です。底面はチタンコートなので、すべりやすさもよいだろうと予測しました。

アマゾン君で翌日の晩には届きました。
さっそく試してみると、水を入れた時にちょうどよい重みにもなってなかなかです。

もう一歩という部分もありました。
温度調整をしたり、電源を入れるのが、丸いダイヤル式だったこと。
ちょっと固い感じがしますが、慣れれば気にならなくなりました。
安心して買える日本のメーカーがどんどん少なくなってきましたが、パナソニック製というのも当面は大丈夫だろうと思って購入しました。

実は、店頭で確認した時に一番気に入ったのが、コードの付け根部分です。何と表現していいのかわからないのですが、付け根がくるくるとまわる形の可動式になっているので、コードが邪魔になるという感覚があまりありません

2,000円ちょっとで購入もでき、コストパフォーマンス抜群でした。
電源を入れるとすぐに熱くなるので、満足です。

なお、後日、アイロンについて知人の週刊誌の編集者と何気なく雑談をしていた時に教えて頂いたのが、「コードレスアイロンは充電式ではない」という事実。
これにはものすごくびっくりでした。
コードレスは充電ではなく「蓄熱」をするのでした。
スタンドにアイロン本体を置いて蓄熱し、その余熱でアイロンがけするのが記本的な構造だということです。
充電式だと、何回も充電したら寿命も短いでしょうと言われ、そりゃそうだと納得しました。

次に買う時はコードレスがいいと講義?も受けたのですが、まとめてアイロンがけする時は時々、熱をためないといけないので、無駄が多いと思うのです。
何度もしばし待てタイムがあるとイライラするとも思うのです。
スタンドを置いた決まった場所に戻すというのも性格的に向いていません。

編集者の方は、なるほど性格の不一致というのは納得、そういう性格だよねと言われ、ん?、どんな性格だと思っているのだろうと複雑なキモチ。

結論です。
お買い物の一番大事なポイントは、買ったものは、とことんよい評価をし、愛することです。
子供と一緒ですね。
褒めれば褒めるほど、活躍するようになるものです。
アイロンもいいモノ買ったなと、思い込み、信じることが、一番よいのです。
いいモノだと信じているから、キモチも穏やかで、実際、大活躍するものです
もちろん事前に十分な吟味は必要です。
衝動買いは後悔することが多いのです。
よく調査し、実物を見て触り、一晩寝かして、決めたらとことん愛す
これが一番です。

どゃぶりの街とムサビ

18日の火曜日、夜、自宅の最寄り駅で降りると、何かいつもと違う。
道路がきたないのです。
都心でもかなりひどい雷雨だったので、ここも激しかったのかなと思ったのですが、家に向かう途中の道が結構荒れた感じでした。道路上に妙な痕跡があり、後で、これが雹(ひょう)だとわかりました。
雹(ひょう)は直径5ミリ以上の氷の粒。これが5ミリ未満だと霰(あられ)ですね。
道の無数の痕跡からすると直径10ミリを超えていたと思うのですが、そうすると大体時速50キロぐらいのスピードで降ってくるので、完全に凶器です。

夜、テレビのニュースを見ていたら、突然、武蔵野美術大学、通称ムサビが画面に登場。
ゲリラ豪雨で校舎が完全に浸水しています。
雷が落ち、火災報知器が鳴り響いています。
ものすごい状況でしたが、ムサビに近い我が家の周りの地面の様子はこれで当時の様子がわかりました。

f:id:kokoniko:20170723212057p:plain

後で知ったことですが、この日は試験期間中で、かつレポートの提出締め切り日
ムサビのことだから、何が起きていようとも容赦なく時間通りに窓口を閉じたに違いないのではと思いました。〆切には厳しい大学なのです。1分後に窓口に行っても、無情にもアウトとなるのです。
ムサビ生にとっては試練の日となったに違いありません。

f:id:kokoniko:20170723212129p:plain

でもきっとムサビ生のことだから、楽しんでいるに違いありません。
どしゃ降りの中で、目をキラキラさせたムサビ生の姿が想像できます。
どんな時でも学びのための空気でいっぱいの大学です。
偶然の中から何かが生まれるものです。偶然性はとても大事です。

美大のように、クリエイティブを学ぶ場では、師弟関係とか教えるということも大事ですが、個別指導では本物のクリエイティブを学ぶことはできません。天才は独学や師弟関係で伸びていきますが、フツウの才能はこれでは成長しません。基礎基本の力を身につけることを地道に実行しつつ、集団の場が必要です。作品を作る過程で創意工夫をし、他人の作品作りの様子を見ることで姿勢や行動を学び、作品を皆で並べ、正しい指導者が正しい目線で厳しい批評をする。評価されるものは必然的にほんの一握りです。この競争の場、緊張感のある場が才能を作っていきます競争の場は激しければ、激しいほどよいのです。泥臭く、一途に苦しみながら学ぶのです。ある意味残酷な世界という一面もありますが、悩み、苦しみながらも〆切に向けてやり通すことの積み重ねが成長につながります

娘が卒業してから1年半経ちましたが、ムサビに行かせてよかったと思います。

アコースティックだけどロックな時間

ックバンド「X JAPAN」のワールドツアー日本公演の最終日に行ってきました。
場所は横浜アリーナ

リーダーのYOSHIKIさんが激しいドラム演奏が原因で首を痛め、5月に人工椎間板置換手術を受けたため中止も検討されたツアーでした。激しいドラム演奏をするのがYOSHIKIさんの特徴ですが、今回はドラムをやめてピアノ演奏をおこなうアコースティックコンサートという形で開催されました。

最終日ということで、体もきつい日だろうなと思いながら、横浜アリーナへ到着。

f:id:kokoniko:20170723170159j:plain

会場前はとても混雑。

すごい髪と衣装のファンの方々が大勢。ロックです。
警戒にあたっているパトカーもいました。

f:id:kokoniko:20170723170227j:plain

パトカーも似合う。
ロックですね。
混雑の先にあったのが、これです。

f:id:kokoniko:20170723170254j:plain

YOSHIKIさんのドラムです。
素敵なドラムでした。
会場前は談笑するファンの姿で大混雑。
X JAPANのコンサートと言えば、時間通りにはじまらないことで有名で、今回のツァーも毎回、時間通りには始まらなかったようですが、最終日は係員の方が必死に今日は時間通りに始まるので入場してくださいと叫んでいました。
この日はWOWOWで生中継なので、時間通り?なのでしょう。

会場に入ると、開演開始までの間、映画「We Are X!」のスペシャル版の上映
これはお得でした。
映画「We Are X!」はX JAPANの波乱の過去の記録の映像。世界への挑戦、メンバーの死や解散、そして復活。ココロの傷、闇と闘いながら、苦悩し、光を求めて走り続ける姿はすごい人生だと実感しました。
しばらくして娘も到着。
「We Are X!」が終わるとちょうど、開演の時間6時でした。
「奇跡の夜にようこそ」というYOSHIKIさんの言葉。
すると、いきなり「Forever Love」。
なんと本当に時間通りに始まりました。
Forever Loveいい曲です。

名曲の数々が続きました。
激しいドラムが特徴の曲もドラムがなくてもこんなに美しい曲に再生されるのかというのがわかり、これにはびっくりしました。
自分の知っていたX JAPANとはまったく違うX JAPANが目の前にいました。
これぞプロの仕事だと実感しました。
映画「We Are X!」を観た後だったからでしょうか。言葉、話も染みるものがありました。

X には「無限の可能性」という意味がある。
不可能なんて何もない。
そしてこのツアーから新しい意味が加わった。
何があっても負けない。
絶対に諦めない。
100回倒れても、200回倒れても、また這い上がる。
だからお前らも頑張れよ。
YOSHIKIさんの言葉はココロのあるロックです。

5月の手術はアメリカでおこなわれましたが、この前に、遺書を書かされたと話されていました。失敗すれば命を落とすこともあるレベルの手術だったようです。
大手術は2回目なので、遺書も2回目だったそうです。

YOSHIKIさんの言葉は続きます。

遺書を書いた時、いろんなことを考えて、思い出って一番大事だなって思い始めた。
きょうはこの5人。
気持ちの中ではTAIJIもHIDEもいると思っている。

世界の壁をまだ壊していない。
父親を自殺で亡くしているので、自殺願望のようなものがあったけれど、初めてもっと生きたいと思った。
使命感かもしれない。

映画「We Are X!」で今までの過去を映像でふり返っていたということもあったからでしょうか、文字では到底あらわすことができないキモチが伝わってきます。

Tears
Without You
ART OF LIFE
Say Anything
Longing
KURENAI
Silent Jealousy
WEEK END

アコースティックコンサートってどうなるの?、何?、と思っていましたが、どれも違う曲に再生され、見事でした。
激しい曲と美しいピアノの音色。
こんな風にできるのかというのは衝撃でした。

リクエストはある?、という言葉に対して、会場からは当然のように「X」、「X」、「X」。
ピアノ演奏だけの「X」がはじまり、TOSHIさんの心に染みる歌声。
会場の全員で合唱し、そしてXジャンプ
これアコースティック?、と思いつつ、ジャンプ。
最終日だからでしょうか、喉の手術をしたのにもかかわらず、「We are!」を何度も叫び、観客も「X」と叫ぶ。

アンコールの頃から、時々、首をおさえていたのが心配でした。

最後は「ENDLESS RAIN」を演奏。

終わってから深々と頭を下げるYOSHIKIさん。
長い、長い時間頭を下げていました。

今しか観られないX JAPANでした。

f:id:kokoniko:20170723170928j:plain

3時間半ちょっとの時間があっという間でした。
映画「We Are X!」もあったので、4時間半ちょっとの長時間。

えっ、9時半をとっくに過ぎてる。。。
横浜駅周辺にやっと辿り着いて、周りはX JAPANだらけ。
娘と私はX JAPANのTシャツを着てましたが、横浜線は同士が大勢なので、気にならない。
八王子駅で中央線。
まだ意外と同士がいるので、大丈夫。
国分寺駅西武線に乗り換え。
さすがに同士はいない。
完全に周囲から大きく浮いている。
変な親子だと見られたに違いありません。

&TOKYOと街の風景とココロとキモチ

曜日に用事があって立川へ行きました。
用事のひとつに買い物がありました。娘から頼まれたものをロフトで買ったのですが、レジで頂いたのがこれ。

f:id:kokoniko:20170709201611j:plain

180円の文具を買って支払いをすませた時に
「今、アンド東京のピンバッチを差し上げています」
と言われ、受け取りました。
「アンド東京って、何ですか?」
と聞いたのですが、
「ええと・・・」
お店の人もうまく説明できず、後ろに列が出来ていたので、レジから離れました。

ロフトのホームページを見てみたら、次の説明が書いてありました。
------------------------
東京都による&TOKYOデザインの、非売品ピンバッジを、アプリ「お知らせ」に届いている専用画面のご提示で、先着プレゼントいたします。なんと各店それぞれ異なるカラーをご用意。なくなり次第終了となりますのでお早目に!
■対象店舗
 渋谷ロフト(黄色)・立川ロフト(緑):6月5日(月)~
 町田ロフト(青)・吉祥寺ロフト(赤):6月20日(火)~
 銀座ロフト(紫):6月23日(金)~
------------------------
「&TOKYO」というのは東京都が作成した東京を世界に発信するためのブランドロゴだそうです。
ロフトがレジに来た全員に配っていたということは、わざわざ欲しいという人が来なかったということでしょうか。

 

オリンピックの影響でどんどん東京の街が変わっていくのを感じます。
慣れ親しんだ街、見慣れた街の風景が変わっていくというのは、未来に向けた発展という面もありますが、一方で破壊される面もあり、想い出まで失われて行くキモチになり、悲しいものです。
東京にずっと住んできて、街が新しくなりワクワク感でいっぱいになった経験もたくさんしてきましたが、一方で、なんか違う、昔の東京の街が壊されたと思うことが最近は増えてきたように思います。
年齢のせいかもしれませんが、親しんでいた場所がズタズタにされたと思ってしまうこともあります。

引っ越しをくり返しながら、生活してきましたが、時間の流れにのんびりさが感じられる街を選んで来ている「つもり」です。
家族はどう思っているかわかりませんが、時間の流れにのんびりした雰囲気があり、ココロとキモチの心地よさが保たれるかどうかを基準にしてきた「つもり」です。
昼間はかなり、心理的にキツいことが次々と起こります。
ゆったりとした、ホッとするキモチは家族の皆の協力の結果ですが、昼間、様々な出来事に遭遇する自分自身はなかなかそうはできないので、街の雰囲気が大切で、キモチとココロを保つのに街には助けられています。
街には勢いが必用です。
一方であたたかさも必用です。
勢いとあたたかさの交差点。
ココロとキモチの交差点。
そんなTOKYOであってほしいものです。

ふたつの箱とATOK

曜日の夜に小さな宅配便が届きました。
その中に入っていたのはふたつの箱
ひとつ目の箱はこれ。

f:id:kokoniko:20170709164519j:plain

ジャストシステムATOKです。
エイトックと読みます。
日本語入力システムです。

ATOKにはじめて出会ったのはもう30年以上前ですが、「ひらがなを入力→スペースキーでかな漢字変換→リターンキーで変換候補の確定」という作法を編み出したのはATOKが最初でした。
日本語入力システムはいろいろ出ていますが、私の中ではATOKが確かなブランドとして染みついているので、離せない存在になっています。
世の中には品質では差がない商品はいろいろありますが、その時にブランド力は品質を実際以上に押し上げてしまうと思います。
日本語入力システムではATOKが私にとってそんな存在です。
ATOKを使って文章を書いているとポジティブな気持ちになり、ATOKとの間とのココロの絆がある感じです。
長い期間をかけて、変換できない言葉を登録して鍛えてきているので、手放せないということも理由ひとつです。
内蔵する辞書と自分で登録してきた変換情報で、日本語を入力している時の安定感、いらいらしない使用感など自分の好みの変換作法ができているのです。

今、ちまたでは人工知能が流行り言葉ですが、ATOKは20年ぐらい前から人工知能の変換技術を特徴にしていました。手作業による膨大な用例収集による変換の正確さも常に追究してきています。
今回のATOK 2017では、ディープラーニングによる学習機能を持ったATOKディープコアエンジンを搭載していて、使えば使うほど、日本語変換能力が向上していくツールに進化したそうです。今までは開発者が日本語を研究し、日本語の特徴を盛り込み、日本語変換を向上させてきていましたが、大量の日本語のテキストを人工知能ディープラーニング技術を用いて自動分析し、日本語の特徴を抽出し、この結果のデータを加えているそうです。

何かを愛用する時は、これが最高だと思うことが大切です。
何事もこれがすばらしいと思って利用すると最高になります。
ATOKは私にとってはそんな製品です。

さて、届いた箱のもうひとつがこれです。

f:id:kokoniko:20170709164557j:plain

こちらもATOKです。
ふたつの箱を並べてみましょう。

f:id:kokoniko:20170709164623j:plain

届いたのはちょっと特殊で
ATOK 2017 for Mac + Windows
というパッケージだったのです。
箱が2つあって、ひとつはMac用、もうひとつはWindowsです。
これはMac版とWin版の両方が入ったお買い得パックです。

Mac版の方が小さな箱ですが、理由は簡単。
Mac版はUSBでソフトが提供され、Windows版はDVD-ROMで提供されていたからです。

f:id:kokoniko:20170709164656j:plain


私のMacはUSBが使えるのでUSB版を選択し、Windows版は元々DVD-ROM版しかありませんでした。最新のMacは気づいたらノート型でUSBではなく、USB-Cという特殊な形状のものしかついていないので、今後はダウンロード版が主流になっていくのでしょう。ちなみに、今回届いたものは、どちらもインターネット経由でダウンロードしてインストールすることもできます

なぜ「ATOK 2017 for Mac + Windows」なのかというと、普段、私生活ではMacWindowsを併用しているからです。
どちらもノートタイプです。
Macは13.3インチディスプレイのMacBookProで、ちょっと重い。

WindowsソニーVAIO-Xで、薄くて軽いのです。
13.9mmという驚異の薄さで、700グラムちょっとしかありません。
当時としては最高傑作だと思います。
VAIO-Xは私の愛称が彫られている特注品です。
もう8年ぐらい使っていますが、現役選手です。
当時のVAIO部門はソニーの職人のような方々がされていたので、いい製品です。
外で書き物をする時で、荷物が多い時は今でもVAIO君です。
恐らく職人芸のような形でこだわりの持った製品開発はVAIOの中でもこのVAIO-Xがピークだったと思います。その後、あっという間に変わってしまいました。

今は私生活での主役のパソコンはMacになりましたが、きっかけは娘の美大入学でした。
娘が美大に入学した時、それまでは娘はパソコンにはほとんど縁がありませんでした。
娘は高校の中でパソコンを授業でやむを得ず触る場合以外では、必要最低限しかパソコンに触らないように私がしてきていましたひたすら、手で書き、手で描いていました。
美大に入り、一気に世界を変えるべきタイミングになったので、デスクトップ型の大画面のiMacと携帯に便利なMacBookAirを準備してから、家の中は基本的にMac系で再編成されました。スマホも必然的というか、効率を考えて家族全員も含めてiPhoneになりました。
必用なものをAppleでそろえるのは、効率的な作業をするためという理由がありますが、Appleの製品はそろえたくなるような統一感があるので理屈抜きに自然な流れだったと思います。
このAppleブランドで統一したくなるという気持ちを持たせるところは、流石です。
タブレットiPadになったのですが、これも必然でした。
統一化したくなるようなブランド力以外に、iCloudの手軽さも使い続けている理由のひとつです。
これらによって,シームレスにそれぞれの機種間でのデータ連係が行われるため,待たされたり,二度手間になったりといったことから解放されました。
iPhoneiPadで行っていた作業をMacに引き継ぐことで実務的なやりとりもごく自然に行うことができるようになったり,iPhoneで拾った情報をメモアプリやSafariの「リーディングリスト」に一時保管しておいてMacで処理したりと,大きな効率化と作業の連続化が図れたとも感じています。

便利さを追究して、家庭環境の改善は今後も続きます。

日曜日のお買い物とおでかけと、ばかばかばか

曜日、誰も家にいない日だったので、自由の日だったので、たまっていたことをお片付け。

ひとつめは眼鏡屋さん
いつも手元を見るのに使っているメガネと遠くを見るメガネの2種類を使っているのですが、手元を見るメガネを使っていてもぼや~とした感じが強くなってきたので買い換えです。

メガネはブランドにこだわりがないので、とにかく買いに行くのに便利な場所にあって大手と言われるところなら何かあった時には安心だろうということで、国分寺の駅ビルに入っている眼鏡屋さんのJINSへ。
開店して10分ぐらいに行ったのですが、もう結構混んでいました。

てくてく店内を歩き回り、フレームはパッとすぐに決まりました。
これです。

f:id:kokoniko:20170705220001j:plain

ここ数年はずっとこの形のフレームが多いのですが、なぜかというと、2月まで塾のような秘密基地でこんなキャラクターを作っていたからです。

f:id:kokoniko:20170705220047p:plain

元々はちょっと違う形のメガネだったのですが、このキャラクターを用意されてから、キャラクターのメガネの雰囲気に合わせたのです。最初はしっくりこなかったキャラクターも馴染んでしまったので、必然的にメガネ選びも似たようなものになっています。

 

さて、10分ほど待ってから視力の検針をしました。
「手元が見えにくくなったので、度数を強くして欲しい」とお願いしたら、手元を見る時は「度数を下げる」のだと教わりました。
度数を上げると遠くが見えやすくなるけれど、近くは逆。
よ~く考えたら、あたり前のことだったんですけれど、手元を見えやすくするには度数を下げるというのは感覚的にはびっくりでした。
検針をしてくださった女性の方がていねいに教えてくださったのですが、とてもいい教え方でした。教育の場では「間違えた時こそ学びのチャンス」というのが大事な考えなのですが、自分でも実感した出来事でした

レンズの在庫があるので、40分程で完成
びっくりしたのは、レンズ込みで5400円だったこと。
レンズは一番薄いタイプにして下さったのですが、フレームに表示されている料金のみで大丈夫でした。
5400円です!
私は若かりし頃からメガネを利用していましたが、昔はフレームで数万、レンズも数万、薄くするとまた追加・・・ということでメガネは高いという感覚の時代のほうが長かったので、5400円というのは脅威的でした。
それに検針から渡してもらうまでが早い!
お店に到着してから、受け取りまで、約1時間
素晴らしい眼鏡屋さんです。
6ヶ月以内なら、レンズの交換も可能だそうです。
近くにJINSがあってよかったと実感しました。

 

眼鏡屋さんの後は、国分寺から今度は埼玉の奥地へ
西武と東武を乗り継いで行きます。
東武の電車に乗ってびっくりしたのがこれです。

f:id:kokoniko:20170705220402j:plain

f:id:kokoniko:20170705220430j:plain

準急に乗ったのですが一席ずつ、分けられています。
ひとりでたくさんの席を占領する人対策になっていいなと思いました。

目的地の駅「高坂」に到着しました。

f:id:kokoniko:20170705220914j:plain

駅前にこんなものが。

f:id:kokoniko:20170705220546j:plain

2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんの出身地なんですね。
質量がゼロと思われていた素粒子ニュートリノに質量があることを発見した方です。

てくてくと歩いて行くと、マクドナルド。

f:id:kokoniko:20170705220638j:plain

「マックシェイクカルピス」のポスターにつられて、寄り道
7月中旬までの期間限定のマックシェイクカルピスです。
120円なのがいいですね。
おいしい!というのが、率直な感想。
こんなことをしている場合ではないということで、すぐに出発。

ぶらぶらと目的地を探しますが、道に迷いました。

f:id:kokoniko:20170705220724j:plain

 

f:id:kokoniko:20170705220839j:plain

のどかな公園です。
でも誰もいない。

やっと目的地に到着。

f:id:kokoniko:20170705221014j:plain

f:id:kokoniko:20170705221052j:plain

「喫茶ばか」です。

ネーミングすごいですが、ちゃんとした喫茶店です。

今日はここで、写真の個展をしています。
これです。

f:id:kokoniko:20170705221123j:plain

仕事でいつも助けてもらっている方も参加しているので、やってきたのです。
喫茶店の名前が「喫茶ばか」なのでということで、私のお目当ての作家さんは「車ばか」、「親ばか」、「仕事ばか」という作品タイトルで展示されていました。
写真を大きくプリントするとなかなかよいものです。

お店で注文したのは、これ。

f:id:kokoniko:20170705221219j:plain

美味しい珈琲とケーキでした。
ケーキセットで700円。
かなりいい意味で珈琲についてばかなのだと思いました。
この場合の「ばか」というのは、ほめ言葉。
「ばか」はほめ言葉というのを実感させるお店と個展でした。
アットホームな雰囲気の喫茶店と、写真がいい感じで溶け込んでいます。
こういうギャラリーを兼ねた喫茶店は大好きです。
店内に流れる静かな音楽もいい感じです。

ばかという言葉は結構好きです。
言葉は使い方次第です。

ばかになれ!
おまえ、本当にばかだな~

ばかは使い方次第で、人柄が伝わってきます。
相手を思いやるキモチが言葉から感じられる場合がありますが、そういう機会とたくさん出会えた人は幸せです。
ばかという言葉は、場の状況や人となりで意味合いが変わる言葉ですが、こういう人のココロを微妙な空気感で伝えることのできる言葉は大事だと思います。

ばかは明らかに悪口とか悪意で使われる場合も多くあります。
ばかという言葉で親しみやあたたかなココロを込めて話せるセンスを持ちたいものです。
但し、関西ではばかはよほどのことがないと使われません。
関西では侮辱や怒りなどを表すことが多いものです。
ばかが素敵な言葉に変身できるのは場所や相手にもよるので、とてつもなく難しい言葉でもあります。
「親しき仲にも礼儀あり」とも言います。
相手との関係性、相手次第で上手に使わないと、ばかを見ることになりますね。
ん〜、また途中から話が脱線してきたので、これにておしまい。

代ゼミでのひととき

曜日に仕事上のお付き合いの延長で代々木ゼミナールに行ってきました。
新宿にこんな大きなビルを構えています。

f:id:kokoniko:20170625205451j:plain

本部校の代ゼミタワーです。
代ゼミタワーにははじめていったのですが、場所は代々木ではなく、新宿の南口から歩いてすぐの所にありました。こんな所にあったとは知りませんでした。

代々木ゼミナールは1957年(昭和32年)に創立された予備校です。
「日日是決戦」「親身の指導」が建学の精神ですね。
代ゼミの愛称で、私も高校時代に夏期講習などでお世話になりました。
当時は生徒で校舎があふれかえっていたという記憶が残っています。

数年前に27カ所あった校舎を7カ所にまで激減していますが、衰退したのではなく、次の一手のための先手必勝の意味のある決断だったのだと今では思います。
代々木ゼミナールは株式会社ではなく、学校法人です。
税法上はかなり優遇されているので、教育業界の中でもちょっと立ち位置が異なり、面と向かってまともに直接対決すると、企業と学校法人では勝負にならない局面に追い込まれる場合があります。

行ってみたら、今年は創立60周年ということで、これを記念した代ゼミ教育展」を実施していたので、せっかくなのでこれも見学してきました。
1階にこんなポスターがありました。

f:id:kokoniko:20170625205602j:plain


まずはエレベータに乗ります。


エレベータ内のフロア案内を見ると、16階には空中庭園というのもありますが、まずは15階へ。

f:id:kokoniko:20170625205745j:plain

15階はベルヴュラウンジというスカイレストランです。この階だけは一般の人にも開放しているそうです。素晴らしい眺めの中で、食事を楽しむことができる明るい雰囲気の場所です。人があふれかえっていた代ゼミのイメージしかなかったので、びっくりしました。

ここでランチをご馳走になりました。
選んだのは、創立60周年記念ランチ

f:id:kokoniko:20170625205821j:plain


飲み物付きで600円です。
受験生には600円はきついなぁと思いましたが、とても美味しいお肉でしたので、まぁ仕方ないかなという感じです。飲み物はカルピスを頼みましたが、普通のカルピスウォーターよりも適度に濃厚な感じでした。
それにしても、おしゃれな雰囲気のレストランでした。

食事を終え、その上の16階の屋上へ。

空中庭園です。
すばらしい眺めです。

f:id:kokoniko:20170625205901j:plain

f:id:kokoniko:20170625205934j:plain

f:id:kokoniko:20170625210457j:plain

 

こんなのがありました。

f:id:kokoniko:20170625210003j:plain

ガラスに志望大学はこっちの方角にあるという矢印が貼られています
こちらの方角のガラスは東大、東京医科歯科大、東工大慶應上智、明治、法政。難関大学ばかりですが、こういうちょっとしたセンス?がいいなと思います。

神社もありました。
日日是決戦神社です。

f:id:kokoniko:20170625210043j:plain

立て看板の文章を読んでみましょう。

f:id:kokoniko:20170625210123j:plain

いいセンスです。
受験は本気になるかどうかが大事です。
「教育の庭」・・・いい言葉です。
絵馬もありました。

f:id:kokoniko:20170625210215j:plain

難関大学の写真と方向を示す矢印、そして神社。
受験生の意欲を引き出そうとしているいい工夫だと思います。

16階から下に降りる時に講師用のエレベーターに乗せて頂きました。

f:id:kokoniko:20170625210252j:plain

授業開始10分前から講師専用になるんですね。
このあたりの工夫はアナログ的です。
講師用のエレベーターに乗ってびっくりしたのが、これです。

f:id:kokoniko:20170625210354j:plain

ボタンが26階まであるではありませんか。

他のエレベーターは16階までしかボタンがないので、このエレベーターだけ17階以上に行けます。

フロア案内では16階まででしたが、実は、なんとその上に無数の居住空間としての学生寮の部屋が用意されていたのです。

f:id:kokoniko:20170625210611j:plain

同じ建物の中で学び、生活するというのはとても苦しい空気になりがちですが、これだけ開放感があるなら、いいなと思います。
予備校だというのを忘れてしまいそうです。
教えて頂いたところ、代ゼミタワーはグッドデザイン賞も受賞しているそうです。
なるほど納得です。
でも、ホントに眺めが良くて、生徒さんたちの精神衛生的には絶大な効果がありそうです。

教育展は基本的にパネル展示が多かったですが、私にとってはなつかしいものもありました。
かつての代ゼミの姿の写真が飾られていました。

f:id:kokoniko:20170625210701j:plain

こんな光景を目にしながら、勉強しました。

あの頃と今の代ゼミタワーは建物だけでなく、通っている生徒もまるで違う種族のようです。今日の代ゼミですれ違った生徒は、スマートな雰囲気の生徒ばかりでした。

 

なつかしい先生の写真もありました。

f:id:kokoniko:20170625211012j:plain


山本矩一郎先生がいたから私も通ったというのもありました。
教室に生徒が入りきらなかったことがあったのも覚えています。

最後に教育展のお土産も頂きました。

見学すると皆、頂けるそうです。

f:id:kokoniko:20170625210739j:plain


結構うれしい品ばかりでした。

「日日是決戦」のお札はどこに貼ろう。。。

60年の歴史が時代の出来事とともに写真と説明で紹介している冊子は貴重なものでした。
どれも大事にしたいと思います。

「代ゼミ教育展」は7月2日の日曜日まで毎日、午後6時まで開催しています。
7月1日の土曜日には講演会もあります。

興味のある方はぜひどうぞお出かけ下さい。

地下の水道管とあじさいの風景

西新宿線小平駅で降りて、「小平・ギャラリー遊」という場所を目指してテクテクと歩きました。我が奥様が手作り雑貨の展示をしていて、今日は最終日。終了後の片付けが終わった頃に行き、荷物運びを手伝います。

駅から歩いて行くと、サイクリングロードと遊歩道が並んで一直線の道路に遭遇しました。
看板がありました。

f:id:kokoniko:20170625184845j:plain


都立狭山・境緑道でした。

帰宅してから地図を眺めてみたところ、こんな感じでJR中央線武蔵境駅近くの境浄水場から多摩湖まで一直線で作られているそうです。

f:id:kokoniko:20170625184916j:plain

大正12年に作られた水道施設(水道管)の上を走る道が都立狭山・境緑道でした。
今も水が地下を流れているそうです。不思議な気分です。

f:id:kokoniko:20170625185417j:plain

f:id:kokoniko:20170625185516j:plain


小平のこのあたりは桜の木が植えられていて、きっと春にはきれいだったのだと思います。
歩いて行くと、途中に「あじさい公園」がありました。

f:id:kokoniko:20170625184950j:plain

 

f:id:kokoniko:20170625185027j:plain

f:id:kokoniko:20170625185106j:plain

f:id:kokoniko:20170625185143j:plain

f:id:kokoniko:20170625185209j:plain

f:id:kokoniko:20170625185244j:plain

f:id:kokoniko:20170625185324j:plain

あじさいは6月上旬~7月上旬の梅雨シーズンに見ごろをむかえる花です。
いろいろな色のあじさいがありました。

あじさいは日本生まれの植物です。中国を経て、18世紀頃にイギリスに持ちこまれ、「東洋のバラ」として人気がでたそうです。明治時代に多くの商人が日本からあじさいを買い付けて持ち帰ったそうですが、これがヨーロッパ各地で品種改良がおこなわれ、西洋あじさいが誕生し、大正時代には日本に逆輸入されています。

あじさいにはさまざまな花言葉が付けられています。
移り気
冷淡
無情
寛容
家族団らん
平和
友情
元気な女性

「家族団らん」は小さな花びらがたくさん集まって咲き、一つの大きな花に見えることからつけられた花言葉です。

「元気な女性」はフランスでの花言葉です。ヨーロッパのあじさいは赤やピンクが多く、明るいイメージからこの花言葉になったようです。

「移り気」あじさいは水色から青、ピンク、赤と少しずつ色が変化していく姿からこの花言葉になったようです。

見た目や色から花言葉がつけられるようですが、あじさいはいろいろな色なので、明るい花言葉から暗い花言葉まであるということのようです。

あじさいの花は、萼(がく)と呼ばれる葉っぱがたくさん集まって咲きます。
萼(がく)は根から吸収される土の養分によって花の色が変わります。
土が酸性なら青、アルカリ性ならピンクに変化する形です。
日本の雨水には二酸化炭素が溶けているので、日本の土は弱酸性が多くなり、日本のあじさいは青いものが多くなっています。根が吸い上げる量のばらつき、土の中のアルミニウムの量などによって色の濃さも変わります。
もっとも色が変わる仕組みの詳しいことはまだわからないことが多く、植えた場所によって土の成分が異なり、色が違うとだけ覚えておくとよいと思います。

こんな看板もありました。

f:id:kokoniko:20170625185658j:plain

f:id:kokoniko:20170625185733j:plain

ホタルを育てているのですね。
なかなかステキな場所です。
家から自転車で15分ぐらいのところにあったのですが、今まで知りませんでした。

やっと目的地です。

f:id:kokoniko:20170625185842j:plain


では荷物運びです。

のどかな雰囲気の街を歩くとほっとします。
いい日曜日のひとときでした。

オレンジの箱

の日ということで、娘からプレゼントを頂きました。
BEAMSの服です。
パッケージだけご紹介。

f:id:kokoniko:20170618201127j:plain

BEAMSのパッケージはオレンジ。
大好きなオレンジなので、箱を開けるのがワクワクします。
娘からは、過去にも何度か服をプレゼントされたことがありましたが、いつも絶対に自分では買わないデザインの服ばかりです。
今回も自分のセンスとはまったく異なります。
ちょっと派手な服なのですが、じ〜と見ると、とても味わい深く思えてきました。
デザインを美大で学んできただけあって、へぇ〜と思う部分がたくさんありました。
自分では絶対、検討の選択肢にない部分にこだわりが感じられます。

ひとつ目は手触り
手触りがとてもいい感じでした。
結構、体が弱いのか、休日になるとほっとするのか、休みの日になるとよく体調を崩すことがあるのですが、頂いた服は手触りが違うというか、素材がいいというのが実感です。
デザインは見た目もさることながら、素材も大事なのかというのは、服をプレゼントされるたびに気づかされます。
素材がよいからなのでしょうし、素材のもつ特徴も生かして、色合いの見た目も不思議な愛着がうまれてきます。心地よい肌触りと相まって、着るのが楽しみになりました。

ふたつ目が分析力。
いつもパッと見で派手な雰囲気なのですが、着てみると、あれ?、似合うではないですかというのをいつも実感します。客観的に着る人のことを分析して、選んでいるようです。
色合い、形、細部のデザインのどれをとっても自分では選ばない服なのですが、おゃ?、これはかなりしっくりする。いつの間にか、お気に入りに変身してしまっています。
今回は青が基調の服なのですが、自分が選ぶ青とは違う青なのですが、こういう青があるのかという青だったりしているのもひと味違うなぁとびっくりしています。

みっつ目がサイズ。
デザインがよくてもサイズが合わないと、あれれとなるものですが、本人が試着しているわけではないので、ゆったり感のあるものが選ばれているのですが、今回もらった服は絶妙なゆったり感になっていて、見た目も着た感じがとても心地よいサイズ感です。

服を選ぶ時はこういうところにも気をつけるといいのかというのを学ばせて頂いた父の日のプレゼントでした。