ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

&TOKYOと街の風景とココロとキモチ

曜日に用事があって立川へ行きました。
用事のひとつに買い物がありました。娘から頼まれたものをロフトで買ったのですが、レジで頂いたのがこれ。

f:id:kokoniko:20170709201611j:plain

180円の文具を買って支払いをすませた時に
「今、アンド東京のピンバッチを差し上げています」
と言われ、受け取りました。
「アンド東京って、何ですか?」
と聞いたのですが、
「ええと・・・」
お店の人もうまく説明できず、後ろに列が出来ていたので、レジから離れました。

ロフトのホームページを見てみたら、次の説明が書いてありました。
------------------------
東京都による&TOKYOデザインの、非売品ピンバッジを、アプリ「お知らせ」に届いている専用画面のご提示で、先着プレゼントいたします。なんと各店それぞれ異なるカラーをご用意。なくなり次第終了となりますのでお早目に!
■対象店舗
 渋谷ロフト(黄色)・立川ロフト(緑):6月5日(月)~
 町田ロフト(青)・吉祥寺ロフト(赤):6月20日(火)~
 銀座ロフト(紫):6月23日(金)~
------------------------
「&TOKYO」というのは東京都が作成した東京を世界に発信するためのブランドロゴだそうです。
ロフトがレジに来た全員に配っていたということは、わざわざ欲しいという人が来なかったということでしょうか。

 

オリンピックの影響でどんどん東京の街が変わっていくのを感じます。
慣れ親しんだ街、見慣れた街の風景が変わっていくというのは、未来に向けた発展という面もありますが、一方で破壊される面もあり、想い出まで失われて行くキモチになり、悲しいものです。
東京にずっと住んできて、街が新しくなりワクワク感でいっぱいになった経験もたくさんしてきましたが、一方で、なんか違う、昔の東京の街が壊されたと思うことが最近は増えてきたように思います。
年齢のせいかもしれませんが、親しんでいた場所がズタズタにされたと思ってしまうこともあります。

引っ越しをくり返しながら、生活してきましたが、時間の流れにのんびりさが感じられる街を選んで来ている「つもり」です。
家族はどう思っているかわかりませんが、時間の流れにのんびりした雰囲気があり、ココロとキモチの心地よさが保たれるかどうかを基準にしてきた「つもり」です。
昼間はかなり、心理的にキツいことが次々と起こります。
ゆったりとした、ホッとするキモチは家族の皆の協力の結果ですが、昼間、様々な出来事に遭遇する自分自身はなかなかそうはできないので、街の雰囲気が大切で、キモチとココロを保つのに街には助けられています。
街には勢いが必用です。
一方であたたかさも必用です。
勢いとあたたかさの交差点。
ココロとキモチの交差点。
そんなTOKYOであってほしいものです。

ふたつの箱とATOK

曜日の夜に小さな宅配便が届きました。
その中に入っていたのはふたつの箱
ひとつ目の箱はこれ。

f:id:kokoniko:20170709164519j:plain

ジャストシステムATOKです。
エイトックと読みます。
日本語入力システムです。

ATOKにはじめて出会ったのはもう30年以上前ですが、「ひらがなを入力→スペースキーでかな漢字変換→リターンキーで変換候補の確定」という作法を編み出したのはATOKが最初でした。
日本語入力システムはいろいろ出ていますが、私の中ではATOKが確かなブランドとして染みついているので、離せない存在になっています。
世の中には品質では差がない商品はいろいろありますが、その時にブランド力は品質を実際以上に押し上げてしまうと思います。
日本語入力システムではATOKが私にとってそんな存在です。
ATOKを使って文章を書いているとポジティブな気持ちになり、ATOKとの間とのココロの絆がある感じです。
長い期間をかけて、変換できない言葉を登録して鍛えてきているので、手放せないということも理由ひとつです。
内蔵する辞書と自分で登録してきた変換情報で、日本語を入力している時の安定感、いらいらしない使用感など自分の好みの変換作法ができているのです。

今、ちまたでは人工知能が流行り言葉ですが、ATOKは20年ぐらい前から人工知能の変換技術を特徴にしていました。手作業による膨大な用例収集による変換の正確さも常に追究してきています。
今回のATOK 2017では、ディープラーニングによる学習機能を持ったATOKディープコアエンジンを搭載していて、使えば使うほど、日本語変換能力が向上していくツールに進化したそうです。今までは開発者が日本語を研究し、日本語の特徴を盛り込み、日本語変換を向上させてきていましたが、大量の日本語のテキストを人工知能ディープラーニング技術を用いて自動分析し、日本語の特徴を抽出し、この結果のデータを加えているそうです。

何かを愛用する時は、これが最高だと思うことが大切です。
何事もこれがすばらしいと思って利用すると最高になります。
ATOKは私にとってはそんな製品です。

さて、届いた箱のもうひとつがこれです。

f:id:kokoniko:20170709164557j:plain

こちらもATOKです。
ふたつの箱を並べてみましょう。

f:id:kokoniko:20170709164623j:plain

届いたのはちょっと特殊で
ATOK 2017 for Mac + Windows
というパッケージだったのです。
箱が2つあって、ひとつはMac用、もうひとつはWindowsです。
これはMac版とWin版の両方が入ったお買い得パックです。

Mac版の方が小さな箱ですが、理由は簡単。
Mac版はUSBでソフトが提供され、Windows版はDVD-ROMで提供されていたからです。

f:id:kokoniko:20170709164656j:plain


私のMacはUSBが使えるのでUSB版を選択し、Windows版は元々DVD-ROM版しかありませんでした。最新のMacは気づいたらノート型でUSBではなく、USB-Cという特殊な形状のものしかついていないので、今後はダウンロード版が主流になっていくのでしょう。ちなみに、今回届いたものは、どちらもインターネット経由でダウンロードしてインストールすることもできます

なぜ「ATOK 2017 for Mac + Windows」なのかというと、普段、私生活ではMacWindowsを併用しているからです。
どちらもノートタイプです。
Macは13.3インチディスプレイのMacBookProで、ちょっと重い。

WindowsソニーVAIO-Xで、薄くて軽いのです。
13.9mmという驚異の薄さで、700グラムちょっとしかありません。
当時としては最高傑作だと思います。
VAIO-Xは私の愛称が彫られている特注品です。
もう8年ぐらい使っていますが、現役選手です。
当時のVAIO部門はソニーの職人のような方々がされていたので、いい製品です。
外で書き物をする時で、荷物が多い時は今でもVAIO君です。
恐らく職人芸のような形でこだわりの持った製品開発はVAIOの中でもこのVAIO-Xがピークだったと思います。その後、あっという間に変わってしまいました。

今は私生活での主役のパソコンはMacになりましたが、きっかけは娘の美大入学でした。
娘が美大に入学した時、それまでは娘はパソコンにはほとんど縁がありませんでした。
娘は高校の中でパソコンを授業でやむを得ず触る場合以外では、必要最低限しかパソコンに触らないように私がしてきていましたひたすら、手で書き、手で描いていました。
美大に入り、一気に世界を変えるべきタイミングになったので、デスクトップ型の大画面のiMacと携帯に便利なMacBookAirを準備してから、家の中は基本的にMac系で再編成されました。スマホも必然的というか、効率を考えて家族全員も含めてiPhoneになりました。
必用なものをAppleでそろえるのは、効率的な作業をするためという理由がありますが、Appleの製品はそろえたくなるような統一感があるので理屈抜きに自然な流れだったと思います。
このAppleブランドで統一したくなるという気持ちを持たせるところは、流石です。
タブレットiPadになったのですが、これも必然でした。
統一化したくなるようなブランド力以外に、iCloudの手軽さも使い続けている理由のひとつです。
これらによって,シームレスにそれぞれの機種間でのデータ連係が行われるため,待たされたり,二度手間になったりといったことから解放されました。
iPhoneiPadで行っていた作業をMacに引き継ぐことで実務的なやりとりもごく自然に行うことができるようになったり,iPhoneで拾った情報をメモアプリやSafariの「リーディングリスト」に一時保管しておいてMacで処理したりと,大きな効率化と作業の連続化が図れたとも感じています。

便利さを追究して、家庭環境の改善は今後も続きます。

日曜日のお買い物とおでかけと、ばかばかばか

曜日、誰も家にいない日だったので、自由の日だったので、たまっていたことをお片付け。

ひとつめは眼鏡屋さん
いつも手元を見るのに使っているメガネと遠くを見るメガネの2種類を使っているのですが、手元を見るメガネを使っていてもぼや~とした感じが強くなってきたので買い換えです。

メガネはブランドにこだわりがないので、とにかく買いに行くのに便利な場所にあって大手と言われるところなら何かあった時には安心だろうということで、国分寺の駅ビルに入っている眼鏡屋さんのJINSへ。
開店して10分ぐらいに行ったのですが、もう結構混んでいました。

てくてく店内を歩き回り、フレームはパッとすぐに決まりました。
これです。

f:id:kokoniko:20170705220001j:plain

ここ数年はずっとこの形のフレームが多いのですが、なぜかというと、2月まで塾のような秘密基地でこんなキャラクターを作っていたからです。

f:id:kokoniko:20170705220047p:plain

元々はちょっと違う形のメガネだったのですが、このキャラクターを用意されてから、キャラクターのメガネの雰囲気に合わせたのです。最初はしっくりこなかったキャラクターも馴染んでしまったので、必然的にメガネ選びも似たようなものになっています。

 

さて、10分ほど待ってから視力の検針をしました。
「手元が見えにくくなったので、度数を強くして欲しい」とお願いしたら、手元を見る時は「度数を下げる」のだと教わりました。
度数を上げると遠くが見えやすくなるけれど、近くは逆。
よ~く考えたら、あたり前のことだったんですけれど、手元を見えやすくするには度数を下げるというのは感覚的にはびっくりでした。
検針をしてくださった女性の方がていねいに教えてくださったのですが、とてもいい教え方でした。教育の場では「間違えた時こそ学びのチャンス」というのが大事な考えなのですが、自分でも実感した出来事でした

レンズの在庫があるので、40分程で完成
びっくりしたのは、レンズ込みで5400円だったこと。
レンズは一番薄いタイプにして下さったのですが、フレームに表示されている料金のみで大丈夫でした。
5400円です!
私は若かりし頃からメガネを利用していましたが、昔はフレームで数万、レンズも数万、薄くするとまた追加・・・ということでメガネは高いという感覚の時代のほうが長かったので、5400円というのは脅威的でした。
それに検針から渡してもらうまでが早い!
お店に到着してから、受け取りまで、約1時間
素晴らしい眼鏡屋さんです。
6ヶ月以内なら、レンズの交換も可能だそうです。
近くにJINSがあってよかったと実感しました。

 

眼鏡屋さんの後は、国分寺から今度は埼玉の奥地へ
西武と東武を乗り継いで行きます。
東武の電車に乗ってびっくりしたのがこれです。

f:id:kokoniko:20170705220402j:plain

f:id:kokoniko:20170705220430j:plain

準急に乗ったのですが一席ずつ、分けられています。
ひとりでたくさんの席を占領する人対策になっていいなと思いました。

目的地の駅「高坂」に到着しました。

f:id:kokoniko:20170705220914j:plain

駅前にこんなものが。

f:id:kokoniko:20170705220546j:plain

2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんの出身地なんですね。
質量がゼロと思われていた素粒子ニュートリノに質量があることを発見した方です。

てくてくと歩いて行くと、マクドナルド。

f:id:kokoniko:20170705220638j:plain

「マックシェイクカルピス」のポスターにつられて、寄り道
7月中旬までの期間限定のマックシェイクカルピスです。
120円なのがいいですね。
おいしい!というのが、率直な感想。
こんなことをしている場合ではないということで、すぐに出発。

ぶらぶらと目的地を探しますが、道に迷いました。

f:id:kokoniko:20170705220724j:plain

 

f:id:kokoniko:20170705220839j:plain

のどかな公園です。
でも誰もいない。

やっと目的地に到着。

f:id:kokoniko:20170705221014j:plain

f:id:kokoniko:20170705221052j:plain

「喫茶ばか」です。

ネーミングすごいですが、ちゃんとした喫茶店です。

今日はここで、写真の個展をしています。
これです。

f:id:kokoniko:20170705221123j:plain

仕事でいつも助けてもらっている方も参加しているので、やってきたのです。
喫茶店の名前が「喫茶ばか」なのでということで、私のお目当ての作家さんは「車ばか」、「親ばか」、「仕事ばか」という作品タイトルで展示されていました。
写真を大きくプリントするとなかなかよいものです。

お店で注文したのは、これ。

f:id:kokoniko:20170705221219j:plain

美味しい珈琲とケーキでした。
ケーキセットで700円。
かなりいい意味で珈琲についてばかなのだと思いました。
この場合の「ばか」というのは、ほめ言葉。
「ばか」はほめ言葉というのを実感させるお店と個展でした。
アットホームな雰囲気の喫茶店と、写真がいい感じで溶け込んでいます。
こういうギャラリーを兼ねた喫茶店は大好きです。
店内に流れる静かな音楽もいい感じです。

ばかという言葉は結構好きです。
言葉は使い方次第です。

ばかになれ!
おまえ、本当にばかだな~

ばかは使い方次第で、人柄が伝わってきます。
相手を思いやるキモチが言葉から感じられる場合がありますが、そういう機会とたくさん出会えた人は幸せです。
ばかという言葉は、場の状況や人となりで意味合いが変わる言葉ですが、こういう人のココロを微妙な空気感で伝えることのできる言葉は大事だと思います。

ばかは明らかに悪口とか悪意で使われる場合も多くあります。
ばかという言葉で親しみやあたたかなココロを込めて話せるセンスを持ちたいものです。
但し、関西ではばかはよほどのことがないと使われません。
関西では侮辱や怒りなどを表すことが多いものです。
ばかが素敵な言葉に変身できるのは場所や相手にもよるので、とてつもなく難しい言葉でもあります。
「親しき仲にも礼儀あり」とも言います。
相手との関係性、相手次第で上手に使わないと、ばかを見ることになりますね。
ん〜、また途中から話が脱線してきたので、これにておしまい。

代ゼミでのひととき

曜日に仕事上のお付き合いの延長で代々木ゼミナールに行ってきました。
新宿にこんな大きなビルを構えています。

f:id:kokoniko:20170625205451j:plain

本部校の代ゼミタワーです。
代ゼミタワーにははじめていったのですが、場所は代々木ではなく、新宿の南口から歩いてすぐの所にありました。こんな所にあったとは知りませんでした。

代々木ゼミナールは1957年(昭和32年)に創立された予備校です。
「日日是決戦」「親身の指導」が建学の精神ですね。
代ゼミの愛称で、私も高校時代に夏期講習などでお世話になりました。
当時は生徒で校舎があふれかえっていたという記憶が残っています。

数年前に27カ所あった校舎を7カ所にまで激減していますが、衰退したのではなく、次の一手のための先手必勝の意味のある決断だったのだと今では思います。
代々木ゼミナールは株式会社ではなく、学校法人です。
税法上はかなり優遇されているので、教育業界の中でもちょっと立ち位置が異なり、面と向かってまともに直接対決すると、企業と学校法人では勝負にならない局面に追い込まれる場合があります。

行ってみたら、今年は創立60周年ということで、これを記念した代ゼミ教育展」を実施していたので、せっかくなのでこれも見学してきました。
1階にこんなポスターがありました。

f:id:kokoniko:20170625205602j:plain


まずはエレベータに乗ります。


エレベータ内のフロア案内を見ると、16階には空中庭園というのもありますが、まずは15階へ。

f:id:kokoniko:20170625205745j:plain

15階はベルヴュラウンジというスカイレストランです。この階だけは一般の人にも開放しているそうです。素晴らしい眺めの中で、食事を楽しむことができる明るい雰囲気の場所です。人があふれかえっていた代ゼミのイメージしかなかったので、びっくりしました。

ここでランチをご馳走になりました。
選んだのは、創立60周年記念ランチ

f:id:kokoniko:20170625205821j:plain


飲み物付きで600円です。
受験生には600円はきついなぁと思いましたが、とても美味しいお肉でしたので、まぁ仕方ないかなという感じです。飲み物はカルピスを頼みましたが、普通のカルピスウォーターよりも適度に濃厚な感じでした。
それにしても、おしゃれな雰囲気のレストランでした。

食事を終え、その上の16階の屋上へ。

空中庭園です。
すばらしい眺めです。

f:id:kokoniko:20170625205901j:plain

f:id:kokoniko:20170625205934j:plain

f:id:kokoniko:20170625210457j:plain

 

こんなのがありました。

f:id:kokoniko:20170625210003j:plain

ガラスに志望大学はこっちの方角にあるという矢印が貼られています
こちらの方角のガラスは東大、東京医科歯科大、東工大慶應上智、明治、法政。難関大学ばかりですが、こういうちょっとしたセンス?がいいなと思います。

神社もありました。
日日是決戦神社です。

f:id:kokoniko:20170625210043j:plain

立て看板の文章を読んでみましょう。

f:id:kokoniko:20170625210123j:plain

いいセンスです。
受験は本気になるかどうかが大事です。
「教育の庭」・・・いい言葉です。
絵馬もありました。

f:id:kokoniko:20170625210215j:plain

難関大学の写真と方向を示す矢印、そして神社。
受験生の意欲を引き出そうとしているいい工夫だと思います。

16階から下に降りる時に講師用のエレベーターに乗せて頂きました。

f:id:kokoniko:20170625210252j:plain

授業開始10分前から講師専用になるんですね。
このあたりの工夫はアナログ的です。
講師用のエレベーターに乗ってびっくりしたのが、これです。

f:id:kokoniko:20170625210354j:plain

ボタンが26階まであるではありませんか。

他のエレベーターは16階までしかボタンがないので、このエレベーターだけ17階以上に行けます。

フロア案内では16階まででしたが、実は、なんとその上に無数の居住空間としての学生寮の部屋が用意されていたのです。

f:id:kokoniko:20170625210611j:plain

同じ建物の中で学び、生活するというのはとても苦しい空気になりがちですが、これだけ開放感があるなら、いいなと思います。
予備校だというのを忘れてしまいそうです。
教えて頂いたところ、代ゼミタワーはグッドデザイン賞も受賞しているそうです。
なるほど納得です。
でも、ホントに眺めが良くて、生徒さんたちの精神衛生的には絶大な効果がありそうです。

教育展は基本的にパネル展示が多かったですが、私にとってはなつかしいものもありました。
かつての代ゼミの姿の写真が飾られていました。

f:id:kokoniko:20170625210701j:plain

こんな光景を目にしながら、勉強しました。

あの頃と今の代ゼミタワーは建物だけでなく、通っている生徒もまるで違う種族のようです。今日の代ゼミですれ違った生徒は、スマートな雰囲気の生徒ばかりでした。

 

なつかしい先生の写真もありました。

f:id:kokoniko:20170625211012j:plain


山本矩一郎先生がいたから私も通ったというのもありました。
教室に生徒が入りきらなかったことがあったのも覚えています。

最後に教育展のお土産も頂きました。

見学すると皆、頂けるそうです。

f:id:kokoniko:20170625210739j:plain


結構うれしい品ばかりでした。

「日日是決戦」のお札はどこに貼ろう。。。

60年の歴史が時代の出来事とともに写真と説明で紹介している冊子は貴重なものでした。
どれも大事にしたいと思います。

「代ゼミ教育展」は7月2日の日曜日まで毎日、午後6時まで開催しています。
7月1日の土曜日には講演会もあります。

興味のある方はぜひどうぞお出かけ下さい。

地下の水道管とあじさいの風景

西新宿線小平駅で降りて、「小平・ギャラリー遊」という場所を目指してテクテクと歩きました。我が奥様が手作り雑貨の展示をしていて、今日は最終日。終了後の片付けが終わった頃に行き、荷物運びを手伝います。

駅から歩いて行くと、サイクリングロードと遊歩道が並んで一直線の道路に遭遇しました。
看板がありました。

f:id:kokoniko:20170625184845j:plain


都立狭山・境緑道でした。

帰宅してから地図を眺めてみたところ、こんな感じでJR中央線武蔵境駅近くの境浄水場から多摩湖まで一直線で作られているそうです。

f:id:kokoniko:20170625184916j:plain

大正12年に作られた水道施設(水道管)の上を走る道が都立狭山・境緑道でした。
今も水が地下を流れているそうです。不思議な気分です。

f:id:kokoniko:20170625185417j:plain

f:id:kokoniko:20170625185516j:plain


小平のこのあたりは桜の木が植えられていて、きっと春にはきれいだったのだと思います。
歩いて行くと、途中に「あじさい公園」がありました。

f:id:kokoniko:20170625184950j:plain

 

f:id:kokoniko:20170625185027j:plain

f:id:kokoniko:20170625185106j:plain

f:id:kokoniko:20170625185143j:plain

f:id:kokoniko:20170625185209j:plain

f:id:kokoniko:20170625185244j:plain

f:id:kokoniko:20170625185324j:plain

あじさいは6月上旬~7月上旬の梅雨シーズンに見ごろをむかえる花です。
いろいろな色のあじさいがありました。

あじさいは日本生まれの植物です。中国を経て、18世紀頃にイギリスに持ちこまれ、「東洋のバラ」として人気がでたそうです。明治時代に多くの商人が日本からあじさいを買い付けて持ち帰ったそうですが、これがヨーロッパ各地で品種改良がおこなわれ、西洋あじさいが誕生し、大正時代には日本に逆輸入されています。

あじさいにはさまざまな花言葉が付けられています。
移り気
冷淡
無情
寛容
家族団らん
平和
友情
元気な女性

「家族団らん」は小さな花びらがたくさん集まって咲き、一つの大きな花に見えることからつけられた花言葉です。

「元気な女性」はフランスでの花言葉です。ヨーロッパのあじさいは赤やピンクが多く、明るいイメージからこの花言葉になったようです。

「移り気」あじさいは水色から青、ピンク、赤と少しずつ色が変化していく姿からこの花言葉になったようです。

見た目や色から花言葉がつけられるようですが、あじさいはいろいろな色なので、明るい花言葉から暗い花言葉まであるということのようです。

あじさいの花は、萼(がく)と呼ばれる葉っぱがたくさん集まって咲きます。
萼(がく)は根から吸収される土の養分によって花の色が変わります。
土が酸性なら青、アルカリ性ならピンクに変化する形です。
日本の雨水には二酸化炭素が溶けているので、日本の土は弱酸性が多くなり、日本のあじさいは青いものが多くなっています。根が吸い上げる量のばらつき、土の中のアルミニウムの量などによって色の濃さも変わります。
もっとも色が変わる仕組みの詳しいことはまだわからないことが多く、植えた場所によって土の成分が異なり、色が違うとだけ覚えておくとよいと思います。

こんな看板もありました。

f:id:kokoniko:20170625185658j:plain

f:id:kokoniko:20170625185733j:plain

ホタルを育てているのですね。
なかなかステキな場所です。
家から自転車で15分ぐらいのところにあったのですが、今まで知りませんでした。

やっと目的地です。

f:id:kokoniko:20170625185842j:plain


では荷物運びです。

のどかな雰囲気の街を歩くとほっとします。
いい日曜日のひとときでした。

オレンジの箱

の日ということで、娘からプレゼントを頂きました。
BEAMSの服です。
パッケージだけご紹介。

f:id:kokoniko:20170618201127j:plain

BEAMSのパッケージはオレンジ。
大好きなオレンジなので、箱を開けるのがワクワクします。
娘からは、過去にも何度か服をプレゼントされたことがありましたが、いつも絶対に自分では買わないデザインの服ばかりです。
今回も自分のセンスとはまったく異なります。
ちょっと派手な服なのですが、じ〜と見ると、とても味わい深く思えてきました。
デザインを美大で学んできただけあって、へぇ〜と思う部分がたくさんありました。
自分では絶対、検討の選択肢にない部分にこだわりが感じられます。

ひとつ目は手触り
手触りがとてもいい感じでした。
結構、体が弱いのか、休日になるとほっとするのか、休みの日になるとよく体調を崩すことがあるのですが、頂いた服は手触りが違うというか、素材がいいというのが実感です。
デザインは見た目もさることながら、素材も大事なのかというのは、服をプレゼントされるたびに気づかされます。
素材がよいからなのでしょうし、素材のもつ特徴も生かして、色合いの見た目も不思議な愛着がうまれてきます。心地よい肌触りと相まって、着るのが楽しみになりました。

ふたつ目が分析力。
いつもパッと見で派手な雰囲気なのですが、着てみると、あれ?、似合うではないですかというのをいつも実感します。客観的に着る人のことを分析して、選んでいるようです。
色合い、形、細部のデザインのどれをとっても自分では選ばない服なのですが、おゃ?、これはかなりしっくりする。いつの間にか、お気に入りに変身してしまっています。
今回は青が基調の服なのですが、自分が選ぶ青とは違う青なのですが、こういう青があるのかという青だったりしているのもひと味違うなぁとびっくりしています。

みっつ目がサイズ。
デザインがよくてもサイズが合わないと、あれれとなるものですが、本人が試着しているわけではないので、ゆったり感のあるものが選ばれているのですが、今回もらった服は絶妙なゆったり感になっていて、見た目も着た感じがとても心地よいサイズ感です。

服を選ぶ時はこういうところにも気をつけるといいのかというのを学ばせて頂いた父の日のプレゼントでした。

プログラミング教育とココロを刺激するロボット

い先日、ある小学校でプログラミング教育の授業を見学してきました。
プログラミングでロボットもどきの物体を動かすことをしていました。

f:id:kokoniko:20170618132135p:plain

「プログラミングを通して論理的な思考力を学習し、これからの時代を生きて行くのに必須となるリテラシーを身につけます。ブログラミングを学ぶと社会に出た時に有利で、子供たちの可能性を広げます」という説明が先生からはあったのですが、どう観察していてもプログラミング言語の使い方を学習しているとしか見えませんでした。

f:id:kokoniko:20170618132122p:plain

今回は、大昔に仕事でお世話になった先生に頼まれて行ってきました。
その先生も来られていて、嫌な予感がしていたのですが、終了後に授業を振り返る懇談の場で「感想を」と話をふられてしまいました。
勤務先の仕事ではなく、友人のひとりとしてなら行ってもいいですと伝えていたこともあり、「コンピュータ教育に何十年も関わってきている友人で、最近はチョコレートとロボットと宇超エレベーターになぜか興味津々の方です。今日は仕事ではなく個人として来て下さっているので勤務先はヒミツです」と紹介してくださいました。
ん〜、得体の知れない人みたいな紹介の仕方ですが、他にも知り合いの先生がいたので、くすくす笑われてしまい、妙な雰囲気です。確かに昨年のチョコレート検定でショコラアドバイザーなるものをゲットしたり、最近は日本ロボット学会宇宙エレベーター協会なるものに所属したりしていますが、変な人ですね。

f:id:kokoniko:20170618132053j:plain

こんな話をしました。

今日の授業では、たぶん大多数の子供たちがプログラミングでモノを動かすことができたというだけの印象で終わってしまっています。プログラミングは入り口として、その先のコンピュータサイエンスを学ぶ活動につなげて欲しいと思います。大事なのは楽しいかどうかですが、プログラミングの楽しさで終わらないようにして欲しいと思います。
プログラミングの技術を教えるという視点は持ちすぎないことが大切です。
例えば建築家が大工の技術はあったほうが仕事の視点は深まりますが、建築家は大工の専門家である必要はありません。プログラミングを教える時もプログラマーの先を見据えた学びにつながるかどうかの視点を持って子供たちに接して下さい。

と、ここまでは、たぶん何か話を振られるに違いないと思っていたので、準備していた話なのですが、友人の先生から「そう言えば、ロボットの分野を熱心にされているので、この観点からも話を・・・」などと言われてから妙な話を始めてしまいました。

 

子供向けのプログラミング教育というと画面上で物体を動かすとか、ゲームを作るとかから始まって、最後はロボットを動かすということになりかねないですが、ロボットは奥深い領域です。
男子はプログラミングにはまりやすい傾向があるので、ゲームを作ったり、ロボットを動かしたりがウケやすいものですが、女子はちょっと違います。関心を示しにくい傾向があると思います。
人間は感情で動く生物です。ロボットは今は命令に忠実に従う機械です。
せっかくなので、プログラミングやロボットを通して人のキモチとか、人の感情の大切さに気づく活動も取り入れるという視点を持つとよいと思います。

ちょうど読みかけのロボットの本を持ち歩いていたので、まずはそれを紹介しました。

〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション

という書籍です。

 著者は豊橋技術科学大学の岡田美智男先生。
「弱いロボット」というコンセプトを提唱し、研究を続けている方です。
自分ではゴミを拾えないロボット。
人の目を気にしながらたどたどしく話すロボット。
一緒に手をつないで歩くだけのロボット。
ひとりでは何もできない、誰かに助けてもらわないと意味が出せないロボットとのコミュニケーションを追究している方です。
自分ではゴミを拾えないロボット。その愛おしい動きを目にした人は、なぜかゴミを拾わないではいられない気持ちにさせられてしまいます。結果的にチームとして、ゴミを拾うという目標が達成されることになります。
「弱いロボット」を追究することが、人のコミュニケーションの仕組み、人間らしいコミュニケーションについての追究になっているのです。
できることを増やす、弱さをなくすロボットではなく、
弱さを残したまま、周囲を巻き込めば問題は解決するという発想です。
足し算やかけ算の発想ではなく、引き算の発想です。

21世紀は知識の量ではなく、独自性のある視点を持ち、チームで協力しながら考え、創造していく力が必要とされています。
プログラミング教育でロボットを使うとした時のヒントが詰まっている書籍です。


プロジェクタがあったので、その場でアマゾンを開き、もうひとつ書籍を紹介しました。

ロボット・イン・ザ・ガーデン 

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

 

 仕事をせず妻に愛想をつかされたイギリスに住む中年男が、庭に迷い込んで来た壊れかけのずんぐりむっくりのロボット「タング」を直そうと四苦八苦する人間とロボットの友情物語なのです。AIの発達でもう廃棄処分になるべき時代遅れのロボット「タング」と接することで、何かが彼のココロに目覚めたのです。親子のような関係の珍道中です。
2016年のベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた小説です。

表紙のイラストは酒井駒子さん。
絶妙なイラストがイメージを膨らまします。
イラストと同じで、ステキな小説です。

書籍を2冊紹介して、伝えたかったのは、無機質な形で自己満足でロボットを教育の場で中途半端に扱わないで欲しいということだったのですが、キモチが伝わったかは定かではありません。
例によって、変な人と思われたに違いありません。
やれやれです。

勉強って何?

論から言うと、勉強とは、考えることです。
単純作業とか、効率的に学ぶとは次元が違います。
自分でものを考える力をつけることが勉強の本質です。

f:id:kokoniko:20170611233145p:plain

2月に閉校した小中高校生の実験施設では、あの手この手を駆使して、考えるという行動をさせることに注力してきました。ある時、小学生の男の子が、プリントを終えて、ニコニコとして勉強っておもしろいという感想をうれしそうに話していましたが、この時は私が彼を観察していても本当の勉強をしているというのがよくわかりました。
同じプリントをしていても、考える生徒と作業をしている生徒に別れてしまうことが発生します。
指導とは本当に難しいものです。

小中学生の間に、何としても自主的に考える姿勢を身につけ、問題にじっくり取り組む姿勢を身につけることが大切です。
何よりも優先されます。
簡単なようで、自分でしっかり考えるということを身につけるのは至難の業です。

考えていますと子供が主張していたとします。
でも小中学生の場合、本人が思っているほど、考えるという行動にはなっていません。
指導者の側にも問題があるのですが、自分で考える力を身に付けるということにつなげる指導はとてつもなく難しいものです。

f:id:kokoniko:20170611233221p:plain

勉強の目的は、決して点を取らせることでもなく、偏差値をあげることでもありません。
得点力や偏差値力は考えるという勉強の結果であるべきです。

私の施設で教えてくれないということを言われたことがありましたが、勉強は教わるのではなく、勉強は考えることなのです。教えてもらうことが勉強だと勘違いすることは不幸なことです。
だから指導する側はできるだけ考える仕掛けをたくさん用意し、辛抱強く考えるということに向き合わせることが大切です。

勉強は学習時間ではありません。
考えるということにどれだけ真剣に取り組めたかの回数です。
プリントで学習していても、プリントをこなすという姿勢になっている場合は意味がありません。
こういうプリント学習は勉強ではありません。
考えるというきっかけがプリントで提供できているかが重要です。

プリントをしてマルをつけてもらうだけなら、効果はないのです。
公文式でも勉強している場合と、勉強をしていない場合があります。
我が家の子供たちも公文式に行かせようとしたことがありましたが、近くの公文式の塾を調べたところ勉強をしている公文式ではなかったのでした。私が教育を仕事にしているので、他社のものを利用する場合は我が家の場合は潜入捜査?のような意味合いがあります。
この時は潜入捜査には至りませんでしたが、潜入する前の身辺調査?で、同じ公文式でも何でこんなに違うのだろうと思ったものです。

プリントをこなすとか、うめるとかという意識で、先生も学習量だけにしか興味がなく、単純作業として学習時間と学習量に着目する公文式がある一方で、同じプリントを渡しても、考えさせる手立てを打つ公文式があります。何で公文式は教室によってこんなに違うのだろうと思ったものです。

勉強は考えることだと気づかぬまま、勉強という名の単純作業を続けていても、実は点数はある程度取れてしまいますだからやっかいなのですが、ある時、それも中学生以上になってから伸び悩み、つまずくということに直面します。
でも、本人にも保護者にも理由がわかりません。
勉強は自ら考えることなのです。

f:id:kokoniko:20170611233245p:plain

私立の中高一貫を受験するまで、もしくは公立中学から高校受験をするまでに勉強は考えることだということを体で学ぶことがとてつもなく大事なことなのです。

高校生になっら、勉強の二つ目の意味に気づくことが次のターニングポイントです。
これについては今後、かなり先になりますが、ある公の場で話す機会があるので、それを終えてからまとめとして書き起こしたいと思います。

色へのこだわり

の間、数年前まで同じ職場の同じ部門で働いていた女性とお昼に行きました。
今は転職し、まったく違う業界にいるのですが、結婚し、子供が生まれ、今は産休中です。
新宿のお店で待ち合わせをしたのですが、8ヶ月になる赤ちゃんも連れてきての食事会でした。
一緒に仕事をしていた頃の印象のまま、お母さん業もしていて、お母さんになってますますたくましくなられていました。
とても元気な赤ちゃんで、それ以上にお母さんが元気いっぱいでしたが、出産祝いも何もしていなかったので、カラフルで知的な色使いの情操教育に効果があるであろうボールをプレゼントしました。

赤ちゃんは形よりも色を認識する能力が先に発達することがわかっています。
一番最初に好きになる色は黄色です。
続いて、白。
そしてピンクや赤などの明るい色に反応するようになります。
子供の感性を刺激するにはモノトーンの雰囲気ではなく、鮮やかな色合いの中での生活が一番です。
落ち着いた色の雰囲気の洋服を好む女性もお母さんになったら、鮮やかな色合いの服装が実は赤ちゃんにとってはよいものなのです。

赤ちゃんから大きくなり、成長期になると、色の刺激も変えていくとよいのですが、例えば、学習効果があるのは緑や青などの寒色を取り入れた空間です。集中力や持続力に効果があります。
赤ちゃんの頃は感受性を育て、成長するにつれて勉学に励む必要が出てきたら集中力を高めるためといった具合に色とのつきあい方は意図的に変えていくと思わぬ効果が生まれます。
実は、教育と色に関する知識や知見を貪欲に吸収した時期があります。
今も「色」は「音」とならぶ私の大事な追究テーマのひとつです。
ある高校で先生相手に色と教育について話をさせて頂いたこともありますので、結構、本格的なのです。

f:id:kokoniko:20170611191413j:plain

我が家は今はもう色がぐちゃぐちゃで、色の統一感はまったくなくなりましたが、私の研究?の残骸がところ狭しと積まれているからではあります。結構、様々な色に触れるように我が家の子供たちにはしてきたのですが、恐らくそんなことにはまったく気づいていないだろうと思います。おもちゃ、身の回りのモノにはじまりましたが、子供の成長に連れて、教育視点での引っ越しを繰り返してきています。引っ越し先は、街の色合い、通学や生活道路の色あいにも結構気を使って選択をしてきています。家族で出かける場所も色あいは大事な選択の要素です。
色にこだわった生活をしていると、やがて、ある段階から子供は自分で色を見つけるという行動に入るものです。
娘は美大を出て、今は宣伝部でクリエイティブの仕事をしていますが、目に見えぬところで効果があったに違いないと自負しています。

色にこだわることはとても大事なことなのです。
意図的に色とつきあうことは、毎日を特別な日にすることもできます。
小中高校生の学習施設を2月末までしていた時は、施設内は白とオレンジにこだわっていましたが、勘のよい生徒はオレンジに必要以上にこだわってますよねと言っていました。

キモチが前向きになる色。
集中力が高まる色。
優しいキモチにさせる色。
勝負をするキモチにさせる色。

f:id:kokoniko:20170611191537p:plain

色にはヒミツがいっぱいあります。
色を使って、生活にいろどりと変化をつけるという意識を少しでも持つと様々な面で効果が出てくるものです。
自分のキモチ、家族のキモチと色の関係を追究することは時間がかかりますが、自分の好きな色と似合う色にこだわりを持つことにもつながり、思わぬ効果やよい変化をもたらします。
色に注意をはらって生活をすることをぜひオススメします。

トイレのタオル

曜日、社会人2年目の娘がトイレから出てくると、なにやらプンプンしています。
家内と娘の間で何やらやり取りが行われています。
何事ぞと思ったところ、トイレのタオルがローリングストーンズのライブで使った大事なマフラータオルになっていると主張しています。
家内はローリングストーンズだとは認識していなかったようですが、きれいなタオルをかけてトイレをキモチよくというつもりの様子でした。
マフラータオルはライブやスポーツ観戦で首に巻く細めのタオルですが、我が家のトイレのタオル掛けの太さにちょうどよいのです。

娘はローリングストーンズのライブがよほどよかったのでしょう。お気に入りのタオルのようです。
翌日の日曜日。今度は私のお気に入りのアーティストのマフラータオルがかかっていました。今度は私が少しえ〜と思ったのですが、娘によると、○○○○さんのは使ってもいいとの事。
ふむふむ、複雑なキモチです。

さて、これは6月4日の日曜日に使ったマフラータオルです。

f:id:kokoniko:20170604141457j:plain

今日は、家内と娘とブリトニー・スピアーズさんのライブに参戦だったのです。
16歳で「ベイビー・ワン・モア・タイム」でデビューしてから、もう35歳、二児の母になりました。波瀾万丈の日々という時期もありましたが、完全復活し、15年ぶりの来日ということで、ひとりでこっそり観に行こうかと思っていましたが、何気なく娘にブリトニー・スピアーズさんを知っているか聞いてみたら、ひと言「神の存在」。何でも息子に教えられて兄妹で一時期ぞっこんだったとのこと。ふむふむ、聞いてみるものです。ひとりで行くつもりだと察知され、急遽、家内の分も入れて3枚手配しました。
結果、満足、満足のライブでした。

f:id:kokoniko:20170604223010p:plain

f:id:kokoniko:20170604223039p:plain

f:id:kokoniko:20170604223109p:plain

f:id:kokoniko:20170604223135p:plain

f:id:kokoniko:20170604223159p:plain

さて、先ほどのタオルですが、パッケージの裏側の表示を見るとMade in Japanの表示があります。とてもキモチのよい肌触りですが、さすが日本製です。

f:id:kokoniko:20170604141820j:plain
でも、さすが日本製というのとは、さすがの度合いがちょっと違いました
何かこのタオル普通よりいい。
すごい、というのが実感でした。
それもそのはずでした。
これをご覧ください。

f:id:kokoniko:20170604141957j:plain

今治タオルの表示がついていました。
「タオルの産地"四国今治"で染めて織りました。安心してお使いください」
と記載してあります。
なるほど、だから肌触りが違ったのかと納得です。
心地よい肌触りでライブも満喫できました。

f:id:kokoniko:20170604142043j:plain

なぜブリトニー・スピアーズさんのライブのタオルが今治タオルなのかのほうがとても気になりました。どういう経緯で今治タオルになったのでしょう。サンプルを元に本人なり、スタッフの方々なりが決めたのだとは思いますが、今治タオルを選ぶとはさすがです。
いい一日でした。

名古屋、大阪で遭遇した独特の主張とこだわり

古屋で二泊したのですが、どうしても栄に泊まる必要があり、予約しようとして条件をいろいろ設定してピッと検索したら、どうしてもアパホテルしかないということになりました。
ものすごく大昔、10年以上前に違う場所でアパホテルに泊まった時はものすごく狭くて圧迫感があったので嫌だったのですが、今回は行ってみたら、満足感が高いホテルでした。

到着すると予約していたのが喫煙ルームだったとわかり、禁煙への変更をお願いすることになり、結果的に空いていたダブルベッドの部屋をシングル扱いにして宿泊することができました。
めでたし、めでたし。

エレベーターホールの手前には、新聞の朝刊が大量に積まれていて、無料で配布していました。私にはうれしいサービスでした。ちなみに新聞は読売新聞でした。

エレベータのセキュリティが独特でした。

 

エレベータのボタンのところに客室カードをかざす部分があり、ここにピッとするとエレベーターを呼ぶことができます。客室カードを持たない人はエレベータに乗れないのです。

今回は二泊したのですが、連泊する時にはアパエコメイクという取り組みをしていました。
部屋に入ると机の上に説明シートがありました。

f:id:kokoniko:20170528122808j:plain

連泊時の客室清掃はベッドリネン3点
 ・シーツ
 ・デュベカバー(布団カバー)
 ・枕カバー
のみ、同じものを使用してベッドメイクするというのが、アパエコメイクです。
これに協力するとお礼としてミネラルウォーターが1本もらえるという仕組みにもなっています。エコに協力して、ミネラルウォーターがもらえるというので、さっそく協力しました。
シーツ、カバーの洗濯が減るのでエコになりますし、何と言っても部屋の清掃をする方々の負担を減らすことができるのはよいと思いました。
翌日、ホテルに戻ってくると、部屋にミネラルウォーターがありました。

f:id:kokoniko:20170528122955j:plain

無難なデザインです。
アパのミネラルウォーターの上部の「APA」の文字はよく見ると、「JAPAN」のJとNの文字だけ薄い字になっていました。遊び心があっていいですね。
写真のような向きで置かれていたので、気づきませんでしたが、裏側を見て、愕然としました。

f:id:kokoniko:20170528123046j:plain

有名な女性社長の顔写真入りでした。
人前で飲むには勇気が入ります。

今回かなり久しぶりに宿泊してみて、アパホテルはやたらと経営者のご夫婦の主張があちこちに漂っていますが、お客様のためにやるべきことはやるという姿勢はいいと思いました。
例えば、これ。

f:id:kokoniko:20170528123222j:plain

f:id:kokoniko:20170528123156j:plain

煙ふせぐ〜んです。
ホテル火災で一番怖いのは煙ですね。
この煙ふせぐ〜んは煙を防ぎながら避難できる道具でした。
酸素を保ちながら、目を開けたまま、避難することができます。
目安は3分程度ですが、この3分が生死を分ける時間だと思いました。

アパホテルのアメニティグッズも特徴的で他のホテルに比べると品質が高いなと思いました。
T字カミソリはシェービングクリーム付きになっていました。
さらにアパホテルらしいなと思ったのが「格言入り」という点です。

f:id:kokoniko:20170528123331j:plain

T字カミソリ → 能ある鷹は爪を出せ
ヘアブラシ → 仕事を遊びに遊びを仕事に
ボディスポンジ → 男なら自分の言葉に責任を持て
ヘアバンド → 自分に見栄を張って生きろ
歯ブラシ → 勝兵は先ず勝ちて而る後に戦を求む
シャワーキャップ → 若さの源泉は好奇心にある

T字カミソリの「能ある鷹は爪を出せ」はホンダの社内で使われている言葉ですね。遠慮せずに自分のやりたいことに一生懸命取り組んでほしいという教えだとホンダの方から聞いたことがあります。
昔は「能ある鷹は爪を隠す」が美徳でしたが、今の先の見えない時代、自分で未来を作らなければいけない時代には大事な教えだと思います。
格言は英語でも表現されていて、なかなかいいアメニティグッズでした。

室内にはゴミ箱がふたつあるのも特徴的でした。

f:id:kokoniko:20170528123454j:plain

燃えるゴミと燃えないゴミを分けるという徹底したエコ姿勢はとても感じがよいと思います。
ちょっとだけ嫌だったのは、最上階に大浴場と露天風呂があるのですが、これを利用するお客さんがスリッパと寝間着の姿でエレベーターに乗っていたりする点でした。

アパホテルに泊まるとあちこちで社長さんの顔写真に遭遇するのに慣れるまでが大変でしたが、満足できる二泊ができました。
ちなみに中国から批判を受けて有名になった書籍は部屋のテーブルの引き出しの中に入っていました。

f:id:kokoniko:20170528151814j:plain

読んでみましたが、読み物としてはとても興味深いものでした。
どう解釈するかは読んだ人が自分の知識と見識で判断すればよいことだとは思いました。
ちなみについ最近一般書籍として市販が開始されたということもホテルに泊まってみて知りました。
これですね。

【増補版】理論近現代史学

【増補版】理論近現代史学

 

名古屋で二泊しましたが、名古屋での訪問先の近くで偶然遭遇したのが、これ。

f:id:kokoniko:20170528151904j:plain

「諭吉のからあげ」です。
からあげグランプリで金賞受賞しています。
訪問先の方から名古屋で有名で、ものすごくおいしいと教えて頂いたので、帰りに買って、ホテルで食べてみました。

f:id:kokoniko:20170528152011j:plain

f:id:kokoniko:20170528152035j:plain

名古屋だと味噌カツや手羽先が有名ですが、この「諭吉のからあげ」は名古屋独特のこってりした味付けとは違って私にはちょうどいいおいしさでした。
「諭吉のからあげ」を始めた方は元々は大分県中津市で住んでいた方だそうです。
大分県中津市は唐揚げがおいしい土地なのだそうですが、名古屋に引っ越してきて、からあげ専門店があまりない。だったら自分で中津の唐揚げを作ろうとはじめたのが「諭吉のからあげ」だそうです。
店舗以外に今回遭遇した移動式のお店で名古屋で有名になり、からあげグランプリでの金賞受賞がヒットのはじまりだそうです。
ちなみに福沢諭吉は中津藩の藩士だったそうです。
学問のすすめの冒頭にある言葉「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は有名ですね。この言葉は平等を訴えたとして有名ですが、実際にはこの後に続く文章を読んでいくと人の差は生まれつきにあるのではなく、学問をしたか、しなかったかによるものであるということを伝えようとしています。つまり、同じ人間であるのに、仕事や身分に違いが出るのはどうしてなのだろう、それは学ぶと学ばないとにあるのだと主張しています。
この考え方こそ、これからの時代で大事なことですね。

さて、大阪での仕事も終え、新幹線の時間を気にしながら行列に並んで買ったのがこれです。

f:id:kokoniko:20170528123936j:plain

551のマークで有名な蓬莱(ほうらい)の豚まんです。
大阪名物のひとつで新大阪の駅の売店に行くといつも長い行列ができています。
551蓬莱(ほうらい)はもちもち、こってりで独特の味が一度食べるとやみつきになります。
新幹線の発車ぎりぎりになりましたが無事に購入して帰宅の途につきました。
めでたし、めでたし。
アパホテル、諭吉のからあげ、551蓬莱
どれも独特の主張とこだわりがキモチのいいものでした。

瓢箪山でのびっくり体験

事で名古屋と大阪に行ってきました。
名古屋での目的地の最寄りの駅が名鉄瀬戸線瓢箪山駅でした。
では、問題です。
瓢箪山」って読めますか?
答えは・・・。
「ひょうたんやま」です。

電車からこの駅に降りたのは私ひとりでしたが、
この駅で降りた時、ものすごくびっくりしました。
え〜?、えぇ〜?・・・というキモチに襲われました。

命のキケンすら感じました。
写真を見て頂ければ、一目瞭然です。

f:id:kokoniko:20170527170138j:plain

ホームが狭いのです。
狭さがものすごいです。

狭すぎます。
黄色い線の内側を歩こうとしても黄色い線の内側がないに等しいのです。
え〜と思いながらも、乗ってきた電車のドアが閉まると同時にシャッターを押しているところは流石だと自画自賛しながら、改札へ向かいました。
改札の手前でまたしても、え〜?、えぇ〜?・・・という状況になりました。

写真をご覧ください。

f:id:kokoniko:20170527170236j:plain

狭いホームと同じ幅しかない。
ピッとする改札の機械が縦に二つ並んでいる?
まず手前の機械を見るとピッの場所がない。
しばし呆然としながら、どうしたらいいのだ?、と考えていたら地面にホームへ向かう赤い矢印が改札の機械にそって描かれているのに気づきました。
ん、ん、ん、手前の改札の機械はホームに入る時の機械なのか・・・、とすると奥の機械が出るときの改札・・・ということにやっと気づき、無事に改札を通過しました。
改札を通ってから、ホームを振り返った時の写真がこれです。

f:id:kokoniko:20170527170319j:plain

「出場用」という表示が改札の機械についていました。
あ〜、よかった出られた!、というキモチでした。
さてさて冷静になり、よ〜く見ると、上のほうに黄色のパネルで「出場用改札機」、緑のパネルで「入場用改札機」の表示があるのにやっと気づきました。
下と先ばかり見て、この駅はどうなっているのだ?、と悩みながらウロウロしたので、上にあった表示にはまったく気づきませんでした。
冷静になって見てみると、改札の機械に扉がありませんが、入場と出場の改札機を直列に設置しないとスペースがないからだと気づきました。
ホームも駅舎も幅が1メートルないという狭さです。
駅舎というより、完全に通路ですね。
もう一度観察してみると、出場する時にカードに残金が足りない場合は、一旦、出口用の改札機を無視して通り過ぎ!、チャージしてから、もう一度、改札機の前を引き返してピッとするというすごくよく考えられた?、構造になっていました。
これ以上、狭いホームや駅舎は作ることができないと思うので、恐らくですが、日本で一番狭〜いホームと駅舎なのではないか?と思います。
瓢箪山(ひょうたんやま)駅は名古屋駅から地下鉄を乗り継いで、20分ちょっとの場所です。名古屋で、それも名鉄瀬戸線という名古屋の比較的中心地でこんな駅舎に出会うとは思いもしませんでした。
ちなみに、無人駅でした。

無人なのでもう一度ホームへ行き写真を撮ってきました。

f:id:kokoniko:20170527165808j:plain

隣の駅は「守山自衛隊前」という名前です。

駅の名前のつけ方にもいろいろありますね。

 

さて、瓢箪山(ひょうたんやま)駅というので、てっきり山があるのかと思っていたのですが、住宅街で山は見あたりません。大昔に山があって切り開いた場所なのかなと思ったりしたのですが、後で地元の中学生に聞いたところ、駅の名前は駅から数百メートルのところにある「守山瓢箪山古墳」にちなんでいるそうです。

守山瓢箪山古墳は前方後円墳だそうです。
調べたところ全長6メートル、前方部幅58メートル、高さ4メートル、後円部の直径36メートル、高さ5メートルの前方後円墳でした。自分の目で見る時間はなかったのですが、かわいらしい大きさの前方後円墳ですね。
後円部より前方部が大きいことと、発掘調査で大型円筒埴輪や水鳥形埴輪などが見つかってので、歴史学的には6世紀前半のものと考えられているそうです。
ところで、前方後円墳というのは表記だけからだと、前が四角、後ろが円形の形のお墓のことですね。
前方後円墳というと私はこういうイメージを思い浮かべます。

f:id:kokoniko:20170527170420p:plain

そしてこのイラストのように、前方後円墳と言えば仁徳天皇陵と即座に連想してしまいます。
このイラストをじっと見ると、前が円形で後ろが 四角にしか見えません
でも前方後円墳を描いたイラストはたいてい丸の形が上、四角の形が下になっています。
以前、小学生くんたちから前方後円墳じゃなくて、前円後方墳じゃないのか?と言われ、歴史は考える学問、歴史はロマンなのだよと言いながら、答えが見いだせずに、そのままになっているのにこれを書きながら気づきました。
答えは見つかったでしょうか?

f:id:kokoniko:20170527170451j:plain

さて、今の子供は日本で最も大きい古墳は仁徳天皇陵とは習いません。10年ちょっと前から、「大仙(だいせん)古墳」などと表記されるようになっているのです。
でも、宮内庁は現在も「仁徳天皇陵」として管理しています。
そもそも宮内庁が立ち入り調査を認めていないため、発掘できないなら仁徳天皇が埋葬されているか確認できないので、通常の遺跡と同じく地名に由来する「大仙古墳」、もしくは「大仙陵古墳」と呼ぶようになっているのです。教科書も表記が代わってしまいました。
今は学校の先生の考え方にもよりますが、「誰の墓かはわからない」と教えている場合もあり、歴史のロマンを学ぶ機会が乏しいということになっています。
ちなみに、この古墳のある堺市では、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝墓陵と合わせて「世界三大墳墓」と称しています。歴史のロマンを学ぶ大事な機会になるので、教科書にはなくとも、クフ王始皇帝もからめたきっかけにして欲しいなと思います。
なぜ巨大なこんなお墓を作ったのか・・・真剣に追究していくと、歴史のロマンが漂ってきます。
何事にもロマンが必要です。
ロマンは日常の中にころがっているものです。
気づかなかったり、通り過ぎてしまうのです。
もし、ロマンを感じることがあったら、それを常に頭の片隅に置くようにする工夫をしましょう。ピピピとアンテナが動くようになったら、目標をともなったロマンに変化しようとしています。
日常生活の中でおっ!というモノ、光景、音、においといったものに気づいた時、それをどう解釈し、蓄積し、引き出せるようにするかが大事です。
あっ、お世話になった中学で実施したヒミツの講演会の内容を公開してしまうことになるので、今日はこれぐらいでオシマイです。

つくし、ツバキ、文房具

気に入りの文房具を使うと、気持ちが上向き仕事も勉強もはかどるものです。
20代の頃、勤務先の当時の社長から「モノ作りをするなら、文房具にはこだわりなさい。会社から支給してもらって当たり前と思うなかれ」と言われたのをきっかけに、それまで仕事では会社支給のペンやシャーペンを使っていたのをやめ、文房具にこだわり、自分で購入したものを使うようになりました。

言われた時は若かったからだと思いますが、経営者はケチが多いのかというキモチが多少なりともよぎったのですが、アイデアを出したり、クリエイティブな見方を提示するのを仕事にしてきているので、文房具のこだわりは大切だったと自分を恥じるようになりました。
今だとロフトとか、東急ハンズに行くと手軽にひと味ちがったもので、使い勝手のよいものを見つけやすいですが、何十年も前のことなので、こだわると言っても、インターネットもないし、こだわるものを見つける手段も情報も限られてはいました。

だからでしょうか、今でも街中でいい雰囲気の文房具のお店を見つけると時間がなくても無理に寄り道をしてきます。そのまま長くいてしまい、本来の目的地に行くのに必死に走るということはよくあります。

今のお気に入りの文房具店のひとつが「つくし文具店」です。

つくし文具店

自宅から自転車で走っているうちに道に迷い偶然遭遇したのですが、店長さんは武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業ということで、学科も同じの娘の先輩でした。店長さんと言いながら、本職はデザイン関係の仕事を別に持たれているようで、ここは地域の文化拠点にもなっている場所のようです。

 

もうひとつ今のお気に入りの文房具店はと聞かれたら「ツバキ文具店」と答えるでしょう。

ツバキ文具店
http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/

NHKのドラマです。
多部未華子さん演じる通称ポッポちゃんのお話です。
小さいころに母親に捨てられて、「ツバキ文具店」を営む祖母、雨宮カシ子(倍賞美津子)に厳しく育てられたポッポちゃん。そんな祖母に反抗して鎌倉を飛び出したのですが、祖母が亡くなったのをきっかけに、8年ぶりに鎌倉に戻り後を継ぎます。
ツバキ文具店という名前ではありますが、実は「代書屋」という仕事もしているお店です。
この代書屋の仕事にまつわる物語が中心になっています。

代書屋というのは本人に代わって手紙の代筆をする職業です。
大昔、明治時代にさかのぼると、識字率が低く、手紙を書くというのは困難という人々が結構いたそうです。そこで、その人に代わって手紙を代筆するという仕事が職業として成り立っていたそうです。
識字率が向上した時代以降も役所などへの手続書類の代書は仕事として成立していて、この仕事が現在の行政書士へと姿を変えています
現在、手紙を代筆するという代書屋なるものが生き残っているのかはよくわかりませんが、実際のところはどうなのでしょう。

ドラマは毎週金曜日の夜10時から放送されていますが、人のココロのあたたかさ、優しさをうまく描いている作品です。
久しぶりに素敵なドラマだと思って観ています。
先日、ある学校教育界の大御所の方と何気なくこのドラマの話になり、なぜか社会人2年目になる娘がはまっているという話をしたところ、このドラマのよさがわかるなんて、いい育て方をしましたねと言われました。
どちらかと言うと、勝手に育ったのですが、妙な視点でのほめられ方をされ、ちょっとうれしい思いをしました。

今放送しているテレビドラマはというと、派手なドンパチだの、殺人事件ぽっ発だの、不倫だの、ひっついたはっついただのが目立つので、そういう意味でもちょっと異色のドラマです。

子供の文字、書き方、姿勢は学力に直結するので、仕事上のアンテナが働いて、何気なく、ふ~ん代書屋?というキモチで見始めたのですが、物語には派手な演出は不要で、演じる方々、創られる方々の想いが大事なのだと気づかされました。
静かにお話が進んでいきますが、受け身で楽しむドラマが多い中、いろいろと考えさせられ、いいドラマです。能動的なキモチ、相手を想うキモチがなければ楽しめないドラマかもしれません。こういうドラマがつまらないと言われるのであれば、それは日本の学校教育、家庭教育が健全ではないということだと学校教育界の大御所の方とは意気投合しました。

光の当て方、カメラのアングル、音声、小道具、ちょっとしたコミカルな部分・・・至る所に作り手の皆さんの心意気が感じられます。
目の演技が上手な方がそろっているのもいい作品になっている理由だと思います。

なお、原作本があります。

 

ツバキ文具店

f:id:kokoniko:20170521195653j:plain

 

ツバキ文具店

ツバキ文具店

 

ドラマが終わってから、その回の部分を読むと、小説、ドラマ、それぞれのプロの仕事が感じられてまたよいものです。
この原作本もとてもよい本です。
ぜひ書店で手に取ってみてください。

新聞を購読しない家庭の増加とフルーツ魚と入国拒否

聞を購読しない家庭が増えているのは、仕事で3年間接してきたご家庭からひしひしと伝わってきていました。
私の感覚だと地域差はありますが、親世代が40代までの家庭だと5割を超えているだろうと思います。
お金がかかるし、読むのは面倒だし、スマホで十分だし、新聞はゴミになるし、余計な情報が多いしというのが理由だなというのが生徒や保護者から感じられました。

新聞はお爺さんのメディアだよと話す生徒もいました。
かっこ悪いというイメージもあるようでした。
新聞を一度やめてしまうと、実際、困らないというのはあると思います。
無料のネットで十分になってしまいます。

我が家では今、東京新聞を購読しています。
全国紙に比べるとイメージが悪いようで、東京新聞をとっていると言うと変な反応をされます。全国紙に比べると700円ぐらい安いというのもありますが、妙な記事、妙な主張の記事が多いというのが購読の理由です。

今日の東京新聞での一押しは日曜版の大図解特集「フルーツ魚」です。

f:id:kokoniko:20170514120419j:plain

フルーツ魚(フルーツさかな)はえさにフルーツを入れて育てた養殖魚のことです。
東京新聞によると魚の生臭さが少なく、さっぱりした口当たりで、魚嫌いの子供にも好評だということです。写真と図解でうまくまとめられています。

高知大学鹿児島県長島町の東町漁協が最初に開発し、2007年に販売された「柚子鰤王(ゆずぶりおう)」が日本の最初のフルーツ魚で、火付け役でした。
今は全国でブリだけでなく、カンパチ、ヒラメ、アユなどのフルーツ魚があり、果物にはゆず以外にミカン、スダチ、カボス、レモンなどが使われています。
東京新聞では日本の魚の消費量が減っていて、養殖魚の世界で「フルーツ魚」というブランド魚は注目されているということをていねいに紹介しています。

もし、今も小中高校生を対象にした塾のような場を続けていたら、一歩先に進めて、新聞をきっかけにして、もう一歩先の学びを演出して、子供の創造力をかき立てることをしたと思います。よく東京新聞の記事をぺたぺたとホワイトボードに貼っていましたが、反応の感度は成績と連動していたりしていましたね。
フルーツ魚の記事もカラフルだというのもありますが、考えさせて、新たな視点を持たせることがいろいろできると思います。

ブリは傷むのが早いのですが、傷みにくくなったというフルーツ魚の効果はすごいことです。
ゆずの香りがする魚というのは、面白いですね。
養殖魚のイメージも変えますね。
養殖魚の味が餌でコントロールできるというのは画期的です。

料理の世界に強い興味を持っていた生徒もいたので、フルーツ魚をきっかけに追究の観点も幅を広げることができたと思います。魚の切り身の調理では、下ごしらえに柑橘類をしぼると、魚の生臭さが解消することがありますので、こんな知識は持っていたでしょうから、未来の可能性も感じさせたことができると思います。

一方で、純粋な研究活動としてスタートした大学と民間との共同研究が、今ではブームに便乗しようとして売れればいいという視点で後追いしてきている輩が出現し、質が?というフルーツ魚も登場しています。養殖業は海の環境問題にも注意しないといけないので、フルーツの活用も自ずとしていいこととしていけないことがあります。このあたりは新聞には載っていないので、新聞が提供する表面的な知識に惑わされないという学びもできます。

東京新聞の毎週日曜日の日曜版を見ていると新聞のよさは一覧性だということを感じます。
見開きでの情報提示の仕方は、スマホでは困難です。
各紙面を見ても、ぱっと見て、見出しで自分の興味関心に関係なく網羅的に情報が飛び込んで来るのは意味があります。但し、よい見出しである必要があるので、その日によって質のばらつきがあるのは何とかして欲しいなと思いますし、その新聞の癖というか傾向、隔たりがあるので、注意が必要ですね。
東京新聞鵜呑みにしたらとんでもないということがありますが、妙なこだわりを持って書いている方が比較的多いように思います。

例えば、4月中旬に日本のラウドネスというバンドがアメリカのシカゴ空港で入国拒否されたニュース。ほとんどの報道がトランプ政権になり、排他的風潮、入国管理の強化が日本にも向けられたよ・・・というようなものが多かったように思いますが、東京新聞はていねいに裏事情や考え方をたくさん取り上げていました。
B5サイズぐらいの枠を使って記事が書かれていました。

f:id:kokoniko:20170514120457j:plain


まず、主催元の招待状があるとバンドは入国できていたので、ビザなしで入国しようとしていたということが紹介されていました。コンサートをするなど様々な事情を考慮されて、今回はビザが必要と空港で言われ、入国拒否をされたというのが事実です。
ラウドネスほどの有名なバンドが、そもそもビザなしでツアーをやろうとしたこと自体が信じられない・・・という有識者の話を紹介したりしていたのをはじめ、様々な視点から問題提起をしていました。んんん?、という内容の部分もあり、やっぱり新聞は鵜呑みにしてはいけないと思ったり、追加で調べたりしないと真偽のほどがわからない記事になっていたのは愛嬌ですが、記者の方の心意気は感じられるものでした。

スマホでニュースを得るのは速報性がありますが、ネットニュースは必要なところを切り出すので怖いですし、いつの間にか傾向が偏り、結果的に洗脳されることとなり狭い視点だけになりやすいものです。さらに、自分が知りたいことだけを知る傾向が強まるのは恐ろしいことです。検索機能があるので、自分の偏った観点でニュースを見たりすることも強まりますね。

新聞はお爺さんメディアになりつつあるのは、もう避けられないですが、だからこそ、賢く生きるための知恵や作法は子供に伝えないといけないですね。学校でこの学びをするのはここ数年で困難度合いが高まってきているというのが私の肌感覚なので、やっかいな世の中です。嫌な言葉ですが、格差、それも学び方の格差が急激に高まっているのは、教育分野を仕事にしている自分としてはゆゆしきことではありますが、逆にできることがいろいろあるので喜ばしいこと?なのです。

ニコッと、証明書、神秘の世界

庫県西脇市へのひとり旅のお話の続きです。西脇市がここは日本のへそだと主張していますが、この地で「日本のへそ到達証明書」なるものをゲットしてきました。

f:id:kokoniko:20170513160437j:plain


渡してくれたお姉様はニコッと笑いながら、「日付の欄は空欄にしておきますので、お好みで書き入れてください」と手渡してくれました。

その後に「100円です」と言われ、この紙が100円?とじっと見つめた後で顔をあげると、またニコッと笑顔。
しばらくして、私の後に同じように証明書をもとめた人がいましたが、その人に対する応対と比べると、たぶん私の時はものすごく暇だったのだと思いますが、ていねいに説明をしてくれました。

教わったことによれば、証明書の上部にいるのが織り姫さんです。この織り姫さんがまとっているのは播州
播州織をまとった織り姫さんがWELCOME!と歓迎しているのですね。
左下の言葉にあるように私は日本のへその地に「足跡を記した」のです。

ていねいに説明され、ニコッとされるとキモチがいいですね。
「日本のへそ到達証明書」・・・こういうのは遊び心があってよいと思います。
証明書は封筒入りで1部100円。
最初に「100円です」と言われた時は、えっ?と思ったのですが、目が合ったらすかさずニコッとされ、ていねいに説明してくださった後は何と安い!というキモチに変化していました。すばらしいおもてなしでした。

兵庫県西脇市ではこんな立て札にも遭遇しました。

f:id:kokoniko:20170513160516j:plain

こんな立て札を見るとここがマムシの多い地域かと思われるかもしれませんが、マムシは日本では北海道から沖縄まで全ての地域で生息していて、調べたところ日本では毎年3000件ほどの被害報告があるそうです。マムシに噛まれてもきちんと対処すれば死ぬことはありませんが、あまくみてはいけないので、すぐに病院にいかないといけません。

さて、西脇の街中を進みます。

f:id:kokoniko:20170513160540j:plain

f:id:kokoniko:20170513160604j:plain

f:id:kokoniko:20170513160625j:plain

こんな場所ばかりを歩き回ってきています。

こんな場所もありました。

f:id:kokoniko:20170513160732p:plain

最後の写真を見て、おっ!と思われた方は芸術通です。
西脇市で生まれ育った横尾忠則さんのひとつの原点と言われている場所です。

ということで?、西脇市を後にした後、灘へ寄ってきました。
JR灘駅から歩いて7分ぐらいのところにあるのが、横尾忠則現代美術館です。

f:id:kokoniko:20170513161136j:plain

f:id:kokoniko:20170513160805j:plain


訪れた時は「旅」をキーワードに作品を集めた企画展「ヨコオ・ワールド・ツアー」が開催されていました。
横尾忠則さんは1980年にニューヨークで見たピカソ展が、それまでのグラフィックデザイナーから画家へ転身するきっかけになったそうです。
美術館ではニューヨーク、インド、バリ島、イタリア、エジプトなどを描いた絵画やポスターを見ることができましたが、壮大でした。
見聞きしたものを変換し、自分の作品の世界に取り込むスタイルが横尾忠則さんの作品ですが、外国への旅が横尾忠則さんのイマジネーションの源であり、生き方なのだというのがよく伝わってきました。
作品からエネルギーをもらえるというのが実感でした。

1階にミュージアムショップがあり、ポストカードを買いました。
これです。

f:id:kokoniko:20170513160839j:plain

f:id:kokoniko:20170513160902j:plain

f:id:kokoniko:20170513160932j:plain

西脇市で見たY字路が題材になっています。
自分で見たY字路が横尾忠則さんにはこういう作品になるのか!というのを美術館の展示でもじっくり見てきたのですが、写真撮影NGでしたので、記憶とキモチを忘れないようにということでポストカードを買ったのでした。

Y字路以外にもう一枚買ったのがこれ。

f:id:kokoniko:20170513160956j:plain

ビートルズです。横尾忠則さんはビートルズとも親交があつく、数々のポスターを作られています。ゴールデンウィークの初日にポールマッカートニーさんのライブに行ってきたばかりでしたので、美術館でのビートルズのコーナーは感慨深いものがありました。
心地よいキモチにひたりながら、1階のミュージアムカフェでしばし珈琲タイム。

f:id:kokoniko:20170513161028j:plain

カップの模様には見入ってしまいました。

灘から、あちこち寄り道をしながら、二泊三日のひとり旅は終了。

さて、ゴールデンウイークの最終日は、町田へ行きました。
目的地は国際版画美術館です。

f:id:kokoniko:20170513161244j:plain


ここでも横尾忠則さんです。
横尾忠則さんの1960年代後半から今年制作した最新作まで、約250点の版画を展示する「HANGA JUNGLE展」です。

f:id:kokoniko:20170513161345j:plain


横尾忠則さんのほぼすべての版画作品を網羅しているという大規模なものでした。
びっくりしたのがこれです。

f:id:kokoniko:20170513161438j:plain

写真撮影OKでした。
太っ腹です。
全て撮影してきましたが、その中から少しだけご紹介。

f:id:kokoniko:20170513161523j:plain

f:id:kokoniko:20170513161552j:plain

版画というのは横尾忠則さんが創るとこんなにも表現に幅や広さ、手法の多彩さがあるというのがわかると同時に、ぐちゃぐちゃだけど芯のある世界観の奥深さを感じました。
異次元の世界です。
ご本人は「もう二度としません!」と断言している約250点の作品展示は出かけていって正解でした。
1階のショップでは神戸の時と同じようにポストカードを買いました。
これです。

f:id:kokoniko:20170513161636j:plain

f:id:kokoniko:20170513161710j:plain

神戸の灘とは違うY字路も買いました。

f:id:kokoniko:20170513161749j:plain


ゴールデンウィークはポールマットニーさんのライブからはじまり、神秘の街・・・そして最後は神秘の世界で終わったのでした。一見すると、ぶらぶらしているように見られたかもしれませんが、これから8ヶ月の期限付きであるテーマへの挑戦をするため、そのための大事な準備期間として、キモチの整理と決心のための時間にでき、大満足の日々でした。