ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

プログラミング教育とココロを刺激するロボット

い先日、ある小学校でプログラミング教育の授業を見学してきました。
プログラミングでロボットもどきの物体を動かすことをしていました。

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「プログラミングを通して論理的な思考力を学習し、これからの時代を生きて行くのに必須となるリテラシーを身につけます。ブログラミングを学ぶと社会に出た時に有利で、子供たちの可能性を広げます」という説明が先生からはあったのですが、どう観察していてもプログラミング言語の使い方を学習しているとしか見えませんでした。

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今回は、大昔に仕事でお世話になった先生に頼まれて行ってきました。
その先生も来られていて、嫌な予感がしていたのですが、終了後に授業を振り返る懇談の場で「感想を」と話をふられてしまいました。
勤務先の仕事ではなく、友人のひとりとしてなら行ってもいいですと伝えていたこともあり、「コンピュータ教育に何十年も関わってきている友人で、最近はチョコレートとロボットと宇超エレベーターになぜか興味津々の方です。今日は仕事ではなく個人として来て下さっているので勤務先はヒミツです」と紹介してくださいました。
ん〜、得体の知れない人みたいな紹介の仕方ですが、他にも知り合いの先生がいたので、くすくす笑われてしまい、妙な雰囲気です。確かに昨年のチョコレート検定でショコラアドバイザーなるものをゲットしたり、最近は日本ロボット学会宇宙エレベーター協会なるものに所属したりしていますが、変な人ですね。

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こんな話をしました。

今日の授業では、たぶん大多数の子供たちがプログラミングでモノを動かすことができたというだけの印象で終わってしまっています。プログラミングは入り口として、その先のコンピュータサイエンスを学ぶ活動につなげて欲しいと思います。大事なのは楽しいかどうかですが、プログラミングの楽しさで終わらないようにして欲しいと思います。
プログラミングの技術を教えるという視点は持ちすぎないことが大切です。
例えば建築家が大工の技術はあったほうが仕事の視点は深まりますが、建築家は大工の専門家である必要はありません。プログラミングを教える時もプログラマーの先を見据えた学びにつながるかどうかの視点を持って子供たちに接して下さい。

と、ここまでは、たぶん何か話を振られるに違いないと思っていたので、準備していた話なのですが、友人の先生から「そう言えば、ロボットの分野を熱心にされているので、この観点からも話を・・・」などと言われてから妙な話を始めてしまいました。

 

子供向けのプログラミング教育というと画面上で物体を動かすとか、ゲームを作るとかから始まって、最後はロボットを動かすということになりかねないですが、ロボットは奥深い領域です。
男子はプログラミングにはまりやすい傾向があるので、ゲームを作ったり、ロボットを動かしたりがウケやすいものですが、女子はちょっと違います。関心を示しにくい傾向があると思います。
人間は感情で動く生物です。ロボットは今は命令に忠実に従う機械です。
せっかくなので、プログラミングやロボットを通して人のキモチとか、人の感情の大切さに気づく活動も取り入れるという視点を持つとよいと思います。

ちょうど読みかけのロボットの本を持ち歩いていたので、まずはそれを紹介しました。

〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション

という書籍です。

 著者は豊橋技術科学大学の岡田美智男先生。
「弱いロボット」というコンセプトを提唱し、研究を続けている方です。
自分ではゴミを拾えないロボット。
人の目を気にしながらたどたどしく話すロボット。
一緒に手をつないで歩くだけのロボット。
ひとりでは何もできない、誰かに助けてもらわないと意味が出せないロボットとのコミュニケーションを追究している方です。
自分ではゴミを拾えないロボット。その愛おしい動きを目にした人は、なぜかゴミを拾わないではいられない気持ちにさせられてしまいます。結果的にチームとして、ゴミを拾うという目標が達成されることになります。
「弱いロボット」を追究することが、人のコミュニケーションの仕組み、人間らしいコミュニケーションについての追究になっているのです。
できることを増やす、弱さをなくすロボットではなく、
弱さを残したまま、周囲を巻き込めば問題は解決するという発想です。
足し算やかけ算の発想ではなく、引き算の発想です。

21世紀は知識の量ではなく、独自性のある視点を持ち、チームで協力しながら考え、創造していく力が必要とされています。
プログラミング教育でロボットを使うとした時のヒントが詰まっている書籍です。


プロジェクタがあったので、その場でアマゾンを開き、もうひとつ書籍を紹介しました。

ロボット・イン・ザ・ガーデン 

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

 

 仕事をせず妻に愛想をつかされたイギリスに住む中年男が、庭に迷い込んで来た壊れかけのずんぐりむっくりのロボット「タング」を直そうと四苦八苦する人間とロボットの友情物語なのです。AIの発達でもう廃棄処分になるべき時代遅れのロボット「タング」と接することで、何かが彼のココロに目覚めたのです。親子のような関係の珍道中です。
2016年のベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた小説です。

表紙のイラストは酒井駒子さん。
絶妙なイラストがイメージを膨らまします。
イラストと同じで、ステキな小説です。

書籍を2冊紹介して、伝えたかったのは、無機質な形で自己満足でロボットを教育の場で中途半端に扱わないで欲しいということだったのですが、キモチが伝わったかは定かではありません。
例によって、変な人と思われたに違いありません。
やれやれです。

勉強って何?

論から言うと、勉強とは、考えることです。
単純作業とか、効率的に学ぶとは次元が違います。
自分でものを考える力をつけることが勉強の本質です。

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2月に閉校した小中高校生の実験施設では、あの手この手を駆使して、考えるという行動をさせることに注力してきました。ある時、小学生の男の子が、プリントを終えて、ニコニコとして勉強っておもしろいという感想をうれしそうに話していましたが、この時は私が彼を観察していても本当の勉強をしているというのがよくわかりました。
同じプリントをしていても、考える生徒と作業をしている生徒に別れてしまうことが発生します。
指導とは本当に難しいものです。

小中学生の間に、何としても自主的に考える姿勢を身につけ、問題にじっくり取り組む姿勢を身につけることが大切です。
何よりも優先されます。
簡単なようで、自分でしっかり考えるということを身につけるのは至難の業です。

考えていますと子供が主張していたとします。
でも小中学生の場合、本人が思っているほど、考えるという行動にはなっていません。
指導者の側にも問題があるのですが、自分で考える力を身に付けるということにつなげる指導はとてつもなく難しいものです。

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勉強の目的は、決して点を取らせることでもなく、偏差値をあげることでもありません。
得点力や偏差値力は考えるという勉強の結果であるべきです。

私の施設で教えてくれないということを言われたことがありましたが、勉強は教わるのではなく、勉強は考えることなのです。教えてもらうことが勉強だと勘違いすることは不幸なことです。
だから指導する側はできるだけ考える仕掛けをたくさん用意し、辛抱強く考えるということに向き合わせることが大切です。

勉強は学習時間ではありません。
考えるということにどれだけ真剣に取り組めたかの回数です。
プリントで学習していても、プリントをこなすという姿勢になっている場合は意味がありません。
こういうプリント学習は勉強ではありません。
考えるというきっかけがプリントで提供できているかが重要です。

プリントをしてマルをつけてもらうだけなら、効果はないのです。
公文式でも勉強している場合と、勉強をしていない場合があります。
我が家の子供たちも公文式に行かせようとしたことがありましたが、近くの公文式の塾を調べたところ勉強をしている公文式ではなかったのでした。私が教育を仕事にしているので、他社のものを利用する場合は我が家の場合は潜入捜査?のような意味合いがあります。
この時は潜入捜査には至りませんでしたが、潜入する前の身辺調査?で、同じ公文式でも何でこんなに違うのだろうと思ったものです。

プリントをこなすとか、うめるとかという意識で、先生も学習量だけにしか興味がなく、単純作業として学習時間と学習量に着目する公文式がある一方で、同じプリントを渡しても、考えさせる手立てを打つ公文式があります。何で公文式は教室によってこんなに違うのだろうと思ったものです。

勉強は考えることだと気づかぬまま、勉強という名の単純作業を続けていても、実は点数はある程度取れてしまいますだからやっかいなのですが、ある時、それも中学生以上になってから伸び悩み、つまずくということに直面します。
でも、本人にも保護者にも理由がわかりません。
勉強は自ら考えることなのです。

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私立の中高一貫を受験するまで、もしくは公立中学から高校受験をするまでに勉強は考えることだということを体で学ぶことがとてつもなく大事なことなのです。

高校生になっら、勉強の二つ目の意味に気づくことが次のターニングポイントです。
これについては今後、かなり先になりますが、ある公の場で話す機会があるので、それを終えてからまとめとして書き起こしたいと思います。

色へのこだわり

の間、数年前まで同じ職場の同じ部門で働いていた女性とお昼に行きました。
今は転職し、まったく違う業界にいるのですが、結婚し、子供が生まれ、今は産休中です。
新宿のお店で待ち合わせをしたのですが、8ヶ月になる赤ちゃんも連れてきての食事会でした。
一緒に仕事をしていた頃の印象のまま、お母さん業もしていて、お母さんになってますますたくましくなられていました。
とても元気な赤ちゃんで、それ以上にお母さんが元気いっぱいでしたが、出産祝いも何もしていなかったので、カラフルで知的な色使いの情操教育に効果があるであろうボールをプレゼントしました。

赤ちゃんは形よりも色を認識する能力が先に発達することがわかっています。
一番最初に好きになる色は黄色です。
続いて、白。
そしてピンクや赤などの明るい色に反応するようになります。
子供の感性を刺激するにはモノトーンの雰囲気ではなく、鮮やかな色合いの中での生活が一番です。
落ち着いた色の雰囲気の洋服を好む女性もお母さんになったら、鮮やかな色合いの服装が実は赤ちゃんにとってはよいものなのです。

赤ちゃんから大きくなり、成長期になると、色の刺激も変えていくとよいのですが、例えば、学習効果があるのは緑や青などの寒色を取り入れた空間です。集中力や持続力に効果があります。
赤ちゃんの頃は感受性を育て、成長するにつれて勉学に励む必要が出てきたら集中力を高めるためといった具合に色とのつきあい方は意図的に変えていくと思わぬ効果が生まれます。
実は、教育と色に関する知識や知見を貪欲に吸収した時期があります。
今も「色」は「音」とならぶ私の大事な追究テーマのひとつです。
ある高校で先生相手に色と教育について話をさせて頂いたこともありますので、結構、本格的なのです。

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我が家は今はもう色がぐちゃぐちゃで、色の統一感はまったくなくなりましたが、私の研究?の残骸がところ狭しと積まれているからではあります。結構、様々な色に触れるように我が家の子供たちにはしてきたのですが、恐らくそんなことにはまったく気づいていないだろうと思います。おもちゃ、身の回りのモノにはじまりましたが、子供の成長に連れて、教育視点での引っ越しを繰り返してきています。引っ越し先は、街の色合い、通学や生活道路の色あいにも結構気を使って選択をしてきています。家族で出かける場所も色あいは大事な選択の要素です。
色にこだわった生活をしていると、やがて、ある段階から子供は自分で色を見つけるという行動に入るものです。
娘は美大を出て、今は宣伝部でクリエイティブの仕事をしていますが、目に見えぬところで効果があったに違いないと自負しています。

色にこだわることはとても大事なことなのです。
意図的に色とつきあうことは、毎日を特別な日にすることもできます。
小中高校生の学習施設を2月末までしていた時は、施設内は白とオレンジにこだわっていましたが、勘のよい生徒はオレンジに必要以上にこだわってますよねと言っていました。

キモチが前向きになる色。
集中力が高まる色。
優しいキモチにさせる色。
勝負をするキモチにさせる色。

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色にはヒミツがいっぱいあります。
色を使って、生活にいろどりと変化をつけるという意識を少しでも持つと様々な面で効果が出てくるものです。
自分のキモチ、家族のキモチと色の関係を追究することは時間がかかりますが、自分の好きな色と似合う色にこだわりを持つことにもつながり、思わぬ効果やよい変化をもたらします。
色に注意をはらって生活をすることをぜひオススメします。

トイレのタオル

曜日、社会人2年目の娘がトイレから出てくると、なにやらプンプンしています。
家内と娘の間で何やらやり取りが行われています。
何事ぞと思ったところ、トイレのタオルがローリングストーンズのライブで使った大事なマフラータオルになっていると主張しています。
家内はローリングストーンズだとは認識していなかったようですが、きれいなタオルをかけてトイレをキモチよくというつもりの様子でした。
マフラータオルはライブやスポーツ観戦で首に巻く細めのタオルですが、我が家のトイレのタオル掛けの太さにちょうどよいのです。

娘はローリングストーンズのライブがよほどよかったのでしょう。お気に入りのタオルのようです。
翌日の日曜日。今度は私のお気に入りのアーティストのマフラータオルがかかっていました。今度は私が少しえ〜と思ったのですが、娘によると、○○○○さんのは使ってもいいとの事。
ふむふむ、複雑なキモチです。

さて、これは6月4日の日曜日に使ったマフラータオルです。

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今日は、家内と娘とブリトニー・スピアーズさんのライブに参戦だったのです。
16歳で「ベイビー・ワン・モア・タイム」でデビューしてから、もう35歳、二児の母になりました。波瀾万丈の日々という時期もありましたが、完全復活し、15年ぶりの来日ということで、ひとりでこっそり観に行こうかと思っていましたが、何気なく娘にブリトニー・スピアーズさんを知っているか聞いてみたら、ひと言「神の存在」。何でも息子に教えられて兄妹で一時期ぞっこんだったとのこと。ふむふむ、聞いてみるものです。ひとりで行くつもりだと察知され、急遽、家内の分も入れて3枚手配しました。
結果、満足、満足のライブでした。

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さて、先ほどのタオルですが、パッケージの裏側の表示を見るとMade in Japanの表示があります。とてもキモチのよい肌触りですが、さすが日本製です。

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でも、さすが日本製というのとは、さすがの度合いがちょっと違いました
何かこのタオル普通よりいい。
すごい、というのが実感でした。
それもそのはずでした。
これをご覧ください。

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今治タオルの表示がついていました。
「タオルの産地"四国今治"で染めて織りました。安心してお使いください」
と記載してあります。
なるほど、だから肌触りが違ったのかと納得です。
心地よい肌触りでライブも満喫できました。

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なぜブリトニー・スピアーズさんのライブのタオルが今治タオルなのかのほうがとても気になりました。どういう経緯で今治タオルになったのでしょう。サンプルを元に本人なり、スタッフの方々なりが決めたのだとは思いますが、今治タオルを選ぶとはさすがです。
いい一日でした。

名古屋、大阪で遭遇した独特の主張とこだわり

古屋で二泊したのですが、どうしても栄に泊まる必要があり、予約しようとして条件をいろいろ設定してピッと検索したら、どうしてもアパホテルしかないということになりました。
ものすごく大昔、10年以上前に違う場所でアパホテルに泊まった時はものすごく狭くて圧迫感があったので嫌だったのですが、今回は行ってみたら、満足感が高いホテルでした。

到着すると予約していたのが喫煙ルームだったとわかり、禁煙への変更をお願いすることになり、結果的に空いていたダブルベッドの部屋をシングル扱いにして宿泊することができました。
めでたし、めでたし。

エレベーターホールの手前には、新聞の朝刊が大量に積まれていて、無料で配布していました。私にはうれしいサービスでした。ちなみに新聞は読売新聞でした。

エレベータのセキュリティが独特でした。

 

エレベータのボタンのところに客室カードをかざす部分があり、ここにピッとするとエレベーターを呼ぶことができます。客室カードを持たない人はエレベータに乗れないのです。

今回は二泊したのですが、連泊する時にはアパエコメイクという取り組みをしていました。
部屋に入ると机の上に説明シートがありました。

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連泊時の客室清掃はベッドリネン3点
 ・シーツ
 ・デュベカバー(布団カバー)
 ・枕カバー
のみ、同じものを使用してベッドメイクするというのが、アパエコメイクです。
これに協力するとお礼としてミネラルウォーターが1本もらえるという仕組みにもなっています。エコに協力して、ミネラルウォーターがもらえるというので、さっそく協力しました。
シーツ、カバーの洗濯が減るのでエコになりますし、何と言っても部屋の清掃をする方々の負担を減らすことができるのはよいと思いました。
翌日、ホテルに戻ってくると、部屋にミネラルウォーターがありました。

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無難なデザインです。
アパのミネラルウォーターの上部の「APA」の文字はよく見ると、「JAPAN」のJとNの文字だけ薄い字になっていました。遊び心があっていいですね。
写真のような向きで置かれていたので、気づきませんでしたが、裏側を見て、愕然としました。

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有名な女性社長の顔写真入りでした。
人前で飲むには勇気が入ります。

今回かなり久しぶりに宿泊してみて、アパホテルはやたらと経営者のご夫婦の主張があちこちに漂っていますが、お客様のためにやるべきことはやるという姿勢はいいと思いました。
例えば、これ。

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煙ふせぐ〜んです。
ホテル火災で一番怖いのは煙ですね。
この煙ふせぐ〜んは煙を防ぎながら避難できる道具でした。
酸素を保ちながら、目を開けたまま、避難することができます。
目安は3分程度ですが、この3分が生死を分ける時間だと思いました。

アパホテルのアメニティグッズも特徴的で他のホテルに比べると品質が高いなと思いました。
T字カミソリはシェービングクリーム付きになっていました。
さらにアパホテルらしいなと思ったのが「格言入り」という点です。

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T字カミソリ → 能ある鷹は爪を出せ
ヘアブラシ → 仕事を遊びに遊びを仕事に
ボディスポンジ → 男なら自分の言葉に責任を持て
ヘアバンド → 自分に見栄を張って生きろ
歯ブラシ → 勝兵は先ず勝ちて而る後に戦を求む
シャワーキャップ → 若さの源泉は好奇心にある

T字カミソリの「能ある鷹は爪を出せ」はホンダの社内で使われている言葉ですね。遠慮せずに自分のやりたいことに一生懸命取り組んでほしいという教えだとホンダの方から聞いたことがあります。
昔は「能ある鷹は爪を隠す」が美徳でしたが、今の先の見えない時代、自分で未来を作らなければいけない時代には大事な教えだと思います。
格言は英語でも表現されていて、なかなかいいアメニティグッズでした。

室内にはゴミ箱がふたつあるのも特徴的でした。

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燃えるゴミと燃えないゴミを分けるという徹底したエコ姿勢はとても感じがよいと思います。
ちょっとだけ嫌だったのは、最上階に大浴場と露天風呂があるのですが、これを利用するお客さんがスリッパと寝間着の姿でエレベーターに乗っていたりする点でした。

アパホテルに泊まるとあちこちで社長さんの顔写真に遭遇するのに慣れるまでが大変でしたが、満足できる二泊ができました。
ちなみに中国から批判を受けて有名になった書籍は部屋のテーブルの引き出しの中に入っていました。

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読んでみましたが、読み物としてはとても興味深いものでした。
どう解釈するかは読んだ人が自分の知識と見識で判断すればよいことだとは思いました。
ちなみについ最近一般書籍として市販が開始されたということもホテルに泊まってみて知りました。
これですね。

【増補版】理論近現代史学

【増補版】理論近現代史学

 

名古屋で二泊しましたが、名古屋での訪問先の近くで偶然遭遇したのが、これ。

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「諭吉のからあげ」です。
からあげグランプリで金賞受賞しています。
訪問先の方から名古屋で有名で、ものすごくおいしいと教えて頂いたので、帰りに買って、ホテルで食べてみました。

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名古屋だと味噌カツや手羽先が有名ですが、この「諭吉のからあげ」は名古屋独特のこってりした味付けとは違って私にはちょうどいいおいしさでした。
「諭吉のからあげ」を始めた方は元々は大分県中津市で住んでいた方だそうです。
大分県中津市は唐揚げがおいしい土地なのだそうですが、名古屋に引っ越してきて、からあげ専門店があまりない。だったら自分で中津の唐揚げを作ろうとはじめたのが「諭吉のからあげ」だそうです。
店舗以外に今回遭遇した移動式のお店で名古屋で有名になり、からあげグランプリでの金賞受賞がヒットのはじまりだそうです。
ちなみに福沢諭吉は中津藩の藩士だったそうです。
学問のすすめの冒頭にある言葉「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は有名ですね。この言葉は平等を訴えたとして有名ですが、実際にはこの後に続く文章を読んでいくと人の差は生まれつきにあるのではなく、学問をしたか、しなかったかによるものであるということを伝えようとしています。つまり、同じ人間であるのに、仕事や身分に違いが出るのはどうしてなのだろう、それは学ぶと学ばないとにあるのだと主張しています。
この考え方こそ、これからの時代で大事なことですね。

さて、大阪での仕事も終え、新幹線の時間を気にしながら行列に並んで買ったのがこれです。

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551のマークで有名な蓬莱(ほうらい)の豚まんです。
大阪名物のひとつで新大阪の駅の売店に行くといつも長い行列ができています。
551蓬莱(ほうらい)はもちもち、こってりで独特の味が一度食べるとやみつきになります。
新幹線の発車ぎりぎりになりましたが無事に購入して帰宅の途につきました。
めでたし、めでたし。
アパホテル、諭吉のからあげ、551蓬莱
どれも独特の主張とこだわりがキモチのいいものでした。

瓢箪山でのびっくり体験

事で名古屋と大阪に行ってきました。
名古屋での目的地の最寄りの駅が名鉄瀬戸線瓢箪山駅でした。
では、問題です。
瓢箪山」って読めますか?
答えは・・・。
「ひょうたんやま」です。

電車からこの駅に降りたのは私ひとりでしたが、
この駅で降りた時、ものすごくびっくりしました。
え〜?、えぇ〜?・・・というキモチに襲われました。

命のキケンすら感じました。
写真を見て頂ければ、一目瞭然です。

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ホームが狭いのです。
狭さがものすごいです。

狭すぎます。
黄色い線の内側を歩こうとしても黄色い線の内側がないに等しいのです。
え〜と思いながらも、乗ってきた電車のドアが閉まると同時にシャッターを押しているところは流石だと自画自賛しながら、改札へ向かいました。
改札の手前でまたしても、え〜?、えぇ〜?・・・という状況になりました。

写真をご覧ください。

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狭いホームと同じ幅しかない。
ピッとする改札の機械が縦に二つ並んでいる?
まず手前の機械を見るとピッの場所がない。
しばし呆然としながら、どうしたらいいのだ?、と考えていたら地面にホームへ向かう赤い矢印が改札の機械にそって描かれているのに気づきました。
ん、ん、ん、手前の改札の機械はホームに入る時の機械なのか・・・、とすると奥の機械が出るときの改札・・・ということにやっと気づき、無事に改札を通過しました。
改札を通ってから、ホームを振り返った時の写真がこれです。

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「出場用」という表示が改札の機械についていました。
あ〜、よかった出られた!、というキモチでした。
さてさて冷静になり、よ〜く見ると、上のほうに黄色のパネルで「出場用改札機」、緑のパネルで「入場用改札機」の表示があるのにやっと気づきました。
下と先ばかり見て、この駅はどうなっているのだ?、と悩みながらウロウロしたので、上にあった表示にはまったく気づきませんでした。
冷静になって見てみると、改札の機械に扉がありませんが、入場と出場の改札機を直列に設置しないとスペースがないからだと気づきました。
ホームも駅舎も幅が1メートルないという狭さです。
駅舎というより、完全に通路ですね。
もう一度観察してみると、出場する時にカードに残金が足りない場合は、一旦、出口用の改札機を無視して通り過ぎ!、チャージしてから、もう一度、改札機の前を引き返してピッとするというすごくよく考えられた?、構造になっていました。
これ以上、狭いホームや駅舎は作ることができないと思うので、恐らくですが、日本で一番狭〜いホームと駅舎なのではないか?と思います。
瓢箪山(ひょうたんやま)駅は名古屋駅から地下鉄を乗り継いで、20分ちょっとの場所です。名古屋で、それも名鉄瀬戸線という名古屋の比較的中心地でこんな駅舎に出会うとは思いもしませんでした。
ちなみに、無人駅でした。

無人なのでもう一度ホームへ行き写真を撮ってきました。

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隣の駅は「守山自衛隊前」という名前です。

駅の名前のつけ方にもいろいろありますね。

 

さて、瓢箪山(ひょうたんやま)駅というので、てっきり山があるのかと思っていたのですが、住宅街で山は見あたりません。大昔に山があって切り開いた場所なのかなと思ったりしたのですが、後で地元の中学生に聞いたところ、駅の名前は駅から数百メートルのところにある「守山瓢箪山古墳」にちなんでいるそうです。

守山瓢箪山古墳は前方後円墳だそうです。
調べたところ全長6メートル、前方部幅58メートル、高さ4メートル、後円部の直径36メートル、高さ5メートルの前方後円墳でした。自分の目で見る時間はなかったのですが、かわいらしい大きさの前方後円墳ですね。
後円部より前方部が大きいことと、発掘調査で大型円筒埴輪や水鳥形埴輪などが見つかってので、歴史学的には6世紀前半のものと考えられているそうです。
ところで、前方後円墳というのは表記だけからだと、前が四角、後ろが円形の形のお墓のことですね。
前方後円墳というと私はこういうイメージを思い浮かべます。

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そしてこのイラストのように、前方後円墳と言えば仁徳天皇陵と即座に連想してしまいます。
このイラストをじっと見ると、前が円形で後ろが 四角にしか見えません
でも前方後円墳を描いたイラストはたいてい丸の形が上、四角の形が下になっています。
以前、小学生くんたちから前方後円墳じゃなくて、前円後方墳じゃないのか?と言われ、歴史は考える学問、歴史はロマンなのだよと言いながら、答えが見いだせずに、そのままになっているのにこれを書きながら気づきました。
答えは見つかったでしょうか?

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さて、今の子供は日本で最も大きい古墳は仁徳天皇陵とは習いません。10年ちょっと前から、「大仙(だいせん)古墳」などと表記されるようになっているのです。
でも、宮内庁は現在も「仁徳天皇陵」として管理しています。
そもそも宮内庁が立ち入り調査を認めていないため、発掘できないなら仁徳天皇が埋葬されているか確認できないので、通常の遺跡と同じく地名に由来する「大仙古墳」、もしくは「大仙陵古墳」と呼ぶようになっているのです。教科書も表記が代わってしまいました。
今は学校の先生の考え方にもよりますが、「誰の墓かはわからない」と教えている場合もあり、歴史のロマンを学ぶ機会が乏しいということになっています。
ちなみに、この古墳のある堺市では、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝墓陵と合わせて「世界三大墳墓」と称しています。歴史のロマンを学ぶ大事な機会になるので、教科書にはなくとも、クフ王始皇帝もからめたきっかけにして欲しいなと思います。
なぜ巨大なこんなお墓を作ったのか・・・真剣に追究していくと、歴史のロマンが漂ってきます。
何事にもロマンが必要です。
ロマンは日常の中にころがっているものです。
気づかなかったり、通り過ぎてしまうのです。
もし、ロマンを感じることがあったら、それを常に頭の片隅に置くようにする工夫をしましょう。ピピピとアンテナが動くようになったら、目標をともなったロマンに変化しようとしています。
日常生活の中でおっ!というモノ、光景、音、においといったものに気づいた時、それをどう解釈し、蓄積し、引き出せるようにするかが大事です。
あっ、お世話になった中学で実施したヒミツの講演会の内容を公開してしまうことになるので、今日はこれぐらいでオシマイです。

つくし、ツバキ、文房具

気に入りの文房具を使うと、気持ちが上向き仕事も勉強もはかどるものです。
20代の頃、勤務先の当時の社長から「モノ作りをするなら、文房具にはこだわりなさい。会社から支給してもらって当たり前と思うなかれ」と言われたのをきっかけに、それまで仕事では会社支給のペンやシャーペンを使っていたのをやめ、文房具にこだわり、自分で購入したものを使うようになりました。

言われた時は若かったからだと思いますが、経営者はケチが多いのかというキモチが多少なりともよぎったのですが、アイデアを出したり、クリエイティブな見方を提示するのを仕事にしてきているので、文房具のこだわりは大切だったと自分を恥じるようになりました。
今だとロフトとか、東急ハンズに行くと手軽にひと味ちがったもので、使い勝手のよいものを見つけやすいですが、何十年も前のことなので、こだわると言っても、インターネットもないし、こだわるものを見つける手段も情報も限られてはいました。

だからでしょうか、今でも街中でいい雰囲気の文房具のお店を見つけると時間がなくても無理に寄り道をしてきます。そのまま長くいてしまい、本来の目的地に行くのに必死に走るということはよくあります。

今のお気に入りの文房具店のひとつが「つくし文具店」です。

つくし文具店

自宅から自転車で走っているうちに道に迷い偶然遭遇したのですが、店長さんは武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業ということで、学科も同じの娘の先輩でした。店長さんと言いながら、本職はデザイン関係の仕事を別に持たれているようで、ここは地域の文化拠点にもなっている場所のようです。

 

もうひとつ今のお気に入りの文房具店はと聞かれたら「ツバキ文具店」と答えるでしょう。

ツバキ文具店
http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/

NHKのドラマです。
多部未華子さん演じる通称ポッポちゃんのお話です。
小さいころに母親に捨てられて、「ツバキ文具店」を営む祖母、雨宮カシ子(倍賞美津子)に厳しく育てられたポッポちゃん。そんな祖母に反抗して鎌倉を飛び出したのですが、祖母が亡くなったのをきっかけに、8年ぶりに鎌倉に戻り後を継ぎます。
ツバキ文具店という名前ではありますが、実は「代書屋」という仕事もしているお店です。
この代書屋の仕事にまつわる物語が中心になっています。

代書屋というのは本人に代わって手紙の代筆をする職業です。
大昔、明治時代にさかのぼると、識字率が低く、手紙を書くというのは困難という人々が結構いたそうです。そこで、その人に代わって手紙を代筆するという仕事が職業として成り立っていたそうです。
識字率が向上した時代以降も役所などへの手続書類の代書は仕事として成立していて、この仕事が現在の行政書士へと姿を変えています
現在、手紙を代筆するという代書屋なるものが生き残っているのかはよくわかりませんが、実際のところはどうなのでしょう。

ドラマは毎週金曜日の夜10時から放送されていますが、人のココロのあたたかさ、優しさをうまく描いている作品です。
久しぶりに素敵なドラマだと思って観ています。
先日、ある学校教育界の大御所の方と何気なくこのドラマの話になり、なぜか社会人2年目になる娘がはまっているという話をしたところ、このドラマのよさがわかるなんて、いい育て方をしましたねと言われました。
どちらかと言うと、勝手に育ったのですが、妙な視点でのほめられ方をされ、ちょっとうれしい思いをしました。

今放送しているテレビドラマはというと、派手なドンパチだの、殺人事件ぽっ発だの、不倫だの、ひっついたはっついただのが目立つので、そういう意味でもちょっと異色のドラマです。

子供の文字、書き方、姿勢は学力に直結するので、仕事上のアンテナが働いて、何気なく、ふ~ん代書屋?というキモチで見始めたのですが、物語には派手な演出は不要で、演じる方々、創られる方々の想いが大事なのだと気づかされました。
静かにお話が進んでいきますが、受け身で楽しむドラマが多い中、いろいろと考えさせられ、いいドラマです。能動的なキモチ、相手を想うキモチがなければ楽しめないドラマかもしれません。こういうドラマがつまらないと言われるのであれば、それは日本の学校教育、家庭教育が健全ではないということだと学校教育界の大御所の方とは意気投合しました。

光の当て方、カメラのアングル、音声、小道具、ちょっとしたコミカルな部分・・・至る所に作り手の皆さんの心意気が感じられます。
目の演技が上手な方がそろっているのもいい作品になっている理由だと思います。

なお、原作本があります。

 

ツバキ文具店

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ツバキ文具店

ツバキ文具店

 

ドラマが終わってから、その回の部分を読むと、小説、ドラマ、それぞれのプロの仕事が感じられてまたよいものです。
この原作本もとてもよい本です。
ぜひ書店で手に取ってみてください。

新聞を購読しない家庭の増加とフルーツ魚と入国拒否

聞を購読しない家庭が増えているのは、仕事で3年間接してきたご家庭からひしひしと伝わってきていました。
私の感覚だと地域差はありますが、親世代が40代までの家庭だと5割を超えているだろうと思います。
お金がかかるし、読むのは面倒だし、スマホで十分だし、新聞はゴミになるし、余計な情報が多いしというのが理由だなというのが生徒や保護者から感じられました。

新聞はお爺さんのメディアだよと話す生徒もいました。
かっこ悪いというイメージもあるようでした。
新聞を一度やめてしまうと、実際、困らないというのはあると思います。
無料のネットで十分になってしまいます。

我が家では今、東京新聞を購読しています。
全国紙に比べるとイメージが悪いようで、東京新聞をとっていると言うと変な反応をされます。全国紙に比べると700円ぐらい安いというのもありますが、妙な記事、妙な主張の記事が多いというのが購読の理由です。

今日の東京新聞での一押しは日曜版の大図解特集「フルーツ魚」です。

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フルーツ魚(フルーツさかな)はえさにフルーツを入れて育てた養殖魚のことです。
東京新聞によると魚の生臭さが少なく、さっぱりした口当たりで、魚嫌いの子供にも好評だということです。写真と図解でうまくまとめられています。

高知大学鹿児島県長島町の東町漁協が最初に開発し、2007年に販売された「柚子鰤王(ゆずぶりおう)」が日本の最初のフルーツ魚で、火付け役でした。
今は全国でブリだけでなく、カンパチ、ヒラメ、アユなどのフルーツ魚があり、果物にはゆず以外にミカン、スダチ、カボス、レモンなどが使われています。
東京新聞では日本の魚の消費量が減っていて、養殖魚の世界で「フルーツ魚」というブランド魚は注目されているということをていねいに紹介しています。

もし、今も小中高校生を対象にした塾のような場を続けていたら、一歩先に進めて、新聞をきっかけにして、もう一歩先の学びを演出して、子供の創造力をかき立てることをしたと思います。よく東京新聞の記事をぺたぺたとホワイトボードに貼っていましたが、反応の感度は成績と連動していたりしていましたね。
フルーツ魚の記事もカラフルだというのもありますが、考えさせて、新たな視点を持たせることがいろいろできると思います。

ブリは傷むのが早いのですが、傷みにくくなったというフルーツ魚の効果はすごいことです。
ゆずの香りがする魚というのは、面白いですね。
養殖魚のイメージも変えますね。
養殖魚の味が餌でコントロールできるというのは画期的です。

料理の世界に強い興味を持っていた生徒もいたので、フルーツ魚をきっかけに追究の観点も幅を広げることができたと思います。魚の切り身の調理では、下ごしらえに柑橘類をしぼると、魚の生臭さが解消することがありますので、こんな知識は持っていたでしょうから、未来の可能性も感じさせたことができると思います。

一方で、純粋な研究活動としてスタートした大学と民間との共同研究が、今ではブームに便乗しようとして売れればいいという視点で後追いしてきている輩が出現し、質が?というフルーツ魚も登場しています。養殖業は海の環境問題にも注意しないといけないので、フルーツの活用も自ずとしていいこととしていけないことがあります。このあたりは新聞には載っていないので、新聞が提供する表面的な知識に惑わされないという学びもできます。

東京新聞の毎週日曜日の日曜版を見ていると新聞のよさは一覧性だということを感じます。
見開きでの情報提示の仕方は、スマホでは困難です。
各紙面を見ても、ぱっと見て、見出しで自分の興味関心に関係なく網羅的に情報が飛び込んで来るのは意味があります。但し、よい見出しである必要があるので、その日によって質のばらつきがあるのは何とかして欲しいなと思いますし、その新聞の癖というか傾向、隔たりがあるので、注意が必要ですね。
東京新聞鵜呑みにしたらとんでもないということがありますが、妙なこだわりを持って書いている方が比較的多いように思います。

例えば、4月中旬に日本のラウドネスというバンドがアメリカのシカゴ空港で入国拒否されたニュース。ほとんどの報道がトランプ政権になり、排他的風潮、入国管理の強化が日本にも向けられたよ・・・というようなものが多かったように思いますが、東京新聞はていねいに裏事情や考え方をたくさん取り上げていました。
B5サイズぐらいの枠を使って記事が書かれていました。

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まず、主催元の招待状があるとバンドは入国できていたので、ビザなしで入国しようとしていたということが紹介されていました。コンサートをするなど様々な事情を考慮されて、今回はビザが必要と空港で言われ、入国拒否をされたというのが事実です。
ラウドネスほどの有名なバンドが、そもそもビザなしでツアーをやろうとしたこと自体が信じられない・・・という有識者の話を紹介したりしていたのをはじめ、様々な視点から問題提起をしていました。んんん?、という内容の部分もあり、やっぱり新聞は鵜呑みにしてはいけないと思ったり、追加で調べたりしないと真偽のほどがわからない記事になっていたのは愛嬌ですが、記者の方の心意気は感じられるものでした。

スマホでニュースを得るのは速報性がありますが、ネットニュースは必要なところを切り出すので怖いですし、いつの間にか傾向が偏り、結果的に洗脳されることとなり狭い視点だけになりやすいものです。さらに、自分が知りたいことだけを知る傾向が強まるのは恐ろしいことです。検索機能があるので、自分の偏った観点でニュースを見たりすることも強まりますね。

新聞はお爺さんメディアになりつつあるのは、もう避けられないですが、だからこそ、賢く生きるための知恵や作法は子供に伝えないといけないですね。学校でこの学びをするのはここ数年で困難度合いが高まってきているというのが私の肌感覚なので、やっかいな世の中です。嫌な言葉ですが、格差、それも学び方の格差が急激に高まっているのは、教育分野を仕事にしている自分としてはゆゆしきことではありますが、逆にできることがいろいろあるので喜ばしいこと?なのです。

ニコッと、証明書、神秘の世界

庫県西脇市へのひとり旅のお話の続きです。西脇市がここは日本のへそだと主張していますが、この地で「日本のへそ到達証明書」なるものをゲットしてきました。

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渡してくれたお姉様はニコッと笑いながら、「日付の欄は空欄にしておきますので、お好みで書き入れてください」と手渡してくれました。

その後に「100円です」と言われ、この紙が100円?とじっと見つめた後で顔をあげると、またニコッと笑顔。
しばらくして、私の後に同じように証明書をもとめた人がいましたが、その人に対する応対と比べると、たぶん私の時はものすごく暇だったのだと思いますが、ていねいに説明をしてくれました。

教わったことによれば、証明書の上部にいるのが織り姫さんです。この織り姫さんがまとっているのは播州
播州織をまとった織り姫さんがWELCOME!と歓迎しているのですね。
左下の言葉にあるように私は日本のへその地に「足跡を記した」のです。

ていねいに説明され、ニコッとされるとキモチがいいですね。
「日本のへそ到達証明書」・・・こういうのは遊び心があってよいと思います。
証明書は封筒入りで1部100円。
最初に「100円です」と言われた時は、えっ?と思ったのですが、目が合ったらすかさずニコッとされ、ていねいに説明してくださった後は何と安い!というキモチに変化していました。すばらしいおもてなしでした。

兵庫県西脇市ではこんな立て札にも遭遇しました。

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こんな立て札を見るとここがマムシの多い地域かと思われるかもしれませんが、マムシは日本では北海道から沖縄まで全ての地域で生息していて、調べたところ日本では毎年3000件ほどの被害報告があるそうです。マムシに噛まれてもきちんと対処すれば死ぬことはありませんが、あまくみてはいけないので、すぐに病院にいかないといけません。

さて、西脇の街中を進みます。

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こんな場所ばかりを歩き回ってきています。

こんな場所もありました。

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最後の写真を見て、おっ!と思われた方は芸術通です。
西脇市で生まれ育った横尾忠則さんのひとつの原点と言われている場所です。

ということで?、西脇市を後にした後、灘へ寄ってきました。
JR灘駅から歩いて7分ぐらいのところにあるのが、横尾忠則現代美術館です。

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訪れた時は「旅」をキーワードに作品を集めた企画展「ヨコオ・ワールド・ツアー」が開催されていました。
横尾忠則さんは1980年にニューヨークで見たピカソ展が、それまでのグラフィックデザイナーから画家へ転身するきっかけになったそうです。
美術館ではニューヨーク、インド、バリ島、イタリア、エジプトなどを描いた絵画やポスターを見ることができましたが、壮大でした。
見聞きしたものを変換し、自分の作品の世界に取り込むスタイルが横尾忠則さんの作品ですが、外国への旅が横尾忠則さんのイマジネーションの源であり、生き方なのだというのがよく伝わってきました。
作品からエネルギーをもらえるというのが実感でした。

1階にミュージアムショップがあり、ポストカードを買いました。
これです。

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西脇市で見たY字路が題材になっています。
自分で見たY字路が横尾忠則さんにはこういう作品になるのか!というのを美術館の展示でもじっくり見てきたのですが、写真撮影NGでしたので、記憶とキモチを忘れないようにということでポストカードを買ったのでした。

Y字路以外にもう一枚買ったのがこれ。

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ビートルズです。横尾忠則さんはビートルズとも親交があつく、数々のポスターを作られています。ゴールデンウィークの初日にポールマッカートニーさんのライブに行ってきたばかりでしたので、美術館でのビートルズのコーナーは感慨深いものがありました。
心地よいキモチにひたりながら、1階のミュージアムカフェでしばし珈琲タイム。

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カップの模様には見入ってしまいました。

灘から、あちこち寄り道をしながら、二泊三日のひとり旅は終了。

さて、ゴールデンウイークの最終日は、町田へ行きました。
目的地は国際版画美術館です。

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ここでも横尾忠則さんです。
横尾忠則さんの1960年代後半から今年制作した最新作まで、約250点の版画を展示する「HANGA JUNGLE展」です。

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横尾忠則さんのほぼすべての版画作品を網羅しているという大規模なものでした。
びっくりしたのがこれです。

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写真撮影OKでした。
太っ腹です。
全て撮影してきましたが、その中から少しだけご紹介。

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版画というのは横尾忠則さんが創るとこんなにも表現に幅や広さ、手法の多彩さがあるというのがわかると同時に、ぐちゃぐちゃだけど芯のある世界観の奥深さを感じました。
異次元の世界です。
ご本人は「もう二度としません!」と断言している約250点の作品展示は出かけていって正解でした。
1階のショップでは神戸の時と同じようにポストカードを買いました。
これです。

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神戸の灘とは違うY字路も買いました。

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ゴールデンウィークはポールマットニーさんのライブからはじまり、神秘の街・・・そして最後は神秘の世界で終わったのでした。一見すると、ぶらぶらしているように見られたかもしれませんが、これから8ヶ月の期限付きであるテーマへの挑戦をするため、そのための大事な準備期間として、キモチの整理と決心のための時間にでき、大満足の日々でした。

神秘の職と食

ールデンウィークのひとり旅のお話の続きです。
西脇市はかつて播州織(ばんしゅうおり)が有名だった繊維産業の街でした。
江戸時代、11代将軍徳川家斉の時代の寛政4(1792)年に宮大工飛田安兵衛が京都西陣から織物の技術を持ち帰ったのが起源と伝えられています。西脇市周辺は温暖な気候を生かした綿花栽培が行われていたことや、加古川、杉原川などもあり、水資源が豊富なことから染色にも適していたことで次第に織物が盛んになり、明治時代後期に播州織」と呼ばれるようになりました。

播州織」は、糸を先に染め、染めあがった糸で織る手法の織物で、手触りがよく、色使いも鮮やかなのが特徴です。
昭和30年代になると全国各地から多くの女子労働者が集団就職西脇市にやってきました。多くは中学を卒業したばかりの女子で、数万人が織物工場で働いていたそうです。

・・・ということを無人日本へそ公園駅で30分の電車待ちの間にベンチに座っていたおじいさんに教わりました。ちゃんと後でファクトチェックはして、書いています。話を聞いていて興味を持ってしまったのですが、後で無意識に市役所に電話をして事実確認をしているところは、長年の職業柄のなせるワザでしょうか。

そして、ファクトチェックの中で教わったのが播州ラーメン(ばんしゅうラーメン)です。
兵庫県西脇市の名物の醤油ラーメンです。
醤油味ですが、甘さが強いのが特徴です。
元祖は西脇大橋ラーメンというお店で、集団就職で働く女子の口に合わせて工夫を続けながら、たどり着いたのが甘口のスープだそうです。

ということで、寄ってきました。
播州ラーメンの元祖、西脇大橋ラーメンです。
夜8時ぐらいに行ったのですが、車が次々と止まり、お客さんでいっぱいでした。

注文したのは並サイズの特製ラーメン680円です。

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見た目は普通のラーメンですが、食べてみると本当に甘い。
思っていた以上に甘いです。
甘いという言葉の表現だと、チョコレートの甘さを想像されるかもしれませんが、美味しい甘さです。
甘さにはこういう甘さもあるのか、というのが実感です。
おいしいです。
はじめて経験する甘さ、おいしさです。
醤油に甘さを加えるとこうなるのかというのはびっくりでした。
ていねいな仕事のラーメンでした。

西脇大橋ラーメンで頂いたチラシの表面がこれ

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裏面には方言の解説がありました。

こういうチラシはうれしいですね。全面をご紹介するのは問題あると思いますので、裏面の一部をご紹介します。

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自分で調べてみてくださいね。

 

来てよかったです。
ごちそうさまでした。

 

ちょっと残念だったのは、芸術家・横尾忠則さんの母校で伝統ある建築物として有名な西脇小学校のすぐそばに西脇大橋ラーメンがあったにもかかわらず夜だったため、ぼんやりとしか西脇小学校の建物が見えなかったことです。神秘的な小学校でした。

神秘の街

ールデンウィークは自分のキモチの羅針盤にまかせて、動き回ってきました。一応、目的のある行動にはなっているのですが、言葉で説明しても理解しがたいと思うので、持ち歩いていてパチパチ撮影した写真の数々で様子をご紹介します。

まったく意味不明な行動だと思われるかもしれませんが、ご覧ください。

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↑東京から新幹線とJRの在来線を乗り継いでたどり着いたのが、兵庫県加古川駅です。

ここから加古川線に乗り、兵庫の奥地に向かいます。

加古川駅についてから、奥地に向かう電車が出るまで約1時間あったので、事前にコンタクトをとっていた同業他社の方と駅前でお茶をしました。

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西脇市駅に到着です。

ここでも1時間の待ち時間。駅には、ほとんど人がいませんでした。

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西脇市駅はこんな駅です。

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↑約1時間待って、さらに奥地に向かう列車が来ました。

一両編成です。

乗客はほとんどいませんでした。

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↑比延(ひえ)という駅で下車。

無人の駅です。ここに来るまで約7時間かかりました。

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↑電車の本数が少ないですね。

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↑落ち着いた雰囲気の駅です。

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↑味がありますね。

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↑素敵な駅でした。誰もいなかったですが。。。

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↑好きな雰囲気の光景です。

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↑暗くなってきてしまいました。

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↑ここでしばし立ち止まって、メモ書きをしていたら30分もたってしまいました。

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↑ちゃんとローソンがありました。品揃えも東京とほぼ同じ。たいしたものです。

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↑1時間ぐらいかけてぶらぶらしながら歩いていたら、大きな病院に遭遇しました。

病院の周りにお店も集中している感じでした。

病院は地域にとっては大事ですね。

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↑病院の近くの宿泊場所から翌朝に眺めた景色です。

低い山並みが続く風景が神秘的です。

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↑歩いていたら神社があったので、寄ってみます。

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↑落ち着いた雰囲気です。

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↑赤い舞台?がありました。何をするのでしょう。

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↑広々とした神社です。

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↑ひたすらのどかです。

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↑1時間ほど目的地まで歩きます。

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↑目的地が見えてきました。

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↑目的地周辺です。

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日本へそ公園駅という駅です。西脇市に来ているのですが、西脇市は「日本のへそ」を宣言しています。
日本のへそだと言う根拠は大正時代に陸軍が東経135度、北緯35度にある西脇町を日本の中心と確認したことに始まるようです。
日本のへそだと宣言はしていますが、あくまでも自称です。

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↑駅の前に美術館があります。

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西脇市出身の芸術家横尾忠則さんの壁画です。美術館は岡之山美術館といい、横尾忠則さんの作品が保管されています。

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↑いい感じです。

美術館の中に入ると瞑想の間なるものもあり、天井は三角屋根です。
静かな落ち着ける空間でした。瞑想の間で、30分ほど考え事をしながら過ごしてきました。考え事をして、メモを書いていたら、途中から瞑想ではなく、迷走しはじめたので、外へ出ました。

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↑おっ、ちょうど電車が来ました。

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日本へそ公園の中を歩いて行くと不思議な建物があります。
にしわき経緯度地球科学館です。
国内最大級の81cm大型反射望遠鏡を備えた天文台があり、プラネタリウムもあります。

科学館の近くに看板がありました。

なぜここが日本のへそなのかについての解説が書いてあります。

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↑ん~、手元に教科書がないので、わかりませんが、私が教わった日本の東西南北の場所とはちょっとずれているようです。
まぁ、あくまでも自称なので、かたいことはなしでよいかもしれません。

ちなみに、群馬県渋川市も日本のへそを自称しています。
日本の北端の岬の北海道の宗谷岬と南端の鹿児島県佐多岬を直線で結び、その中間点にあるからというのが根拠だそうです。

しばし周辺を探索してから、また列車に乗って、奥地へ進みます。

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↑奥地の終点です。

谷川駅です。

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↑ここで約1時間散策。

また西脇市の中心へ戻ります。

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新西脇駅です。やっぱり無人の駅です。

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↑小さなかわいい駅です。

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加古川です。

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↑橋にはこんなプレートがつけられていました。

日本のへそという表示は市内のあちらこちらで見ることができました。

この日はこの後も市内の散策が続きます。

横尾忠則さんが生まれ育った場所が西脇市なのです。

最初は別のいくつかの目的があって兵庫の奥地に向かったのですが、今回は途中から横尾忠則さんにゆかりのある場所を歩きまわることが中心の動きになりました。

まだまだ続くのですが、もう今日は時間切れなので、次の機会に。。。

東京ドームと英語4技能とその先にある第5の技能

ールデンウィークの初日、4月29日の土曜日に東京ドームへ行ってきました。
ポールマッカートニーのライブです。

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今回は私と娘と私の妹の三人組です。
我が奥様は仕事で参加できずということで、急遽、妹を呼びました。
テレビ業界の仕事をしている妹は27日の東京ドームも行ってきたと言っていたので、何と2回目。とてもうれしそうでしたが、担当している番組のホームページを見たら、つい最近ビートルズをテーマにして放送している日がありましたので、どうもお仕事つながりで27日は行ってきたようです。
ずるい。

娘と妹と水道橋駅で合流したら、すでにポールマッカートニーのTシャツを着て登場。

さすがです。
私もグッズを購入。

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準備万端。
・・・
拍手喝采の中、ポールマッカートニー登場です。

1曲目。
A Hard Day’s Night

この曲は、映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」のテーマ曲です。
映画の原題は「A Hard Day's Night」でしたので、曲名も映画発表当時から「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」でしたが、10年ぐらい前から曲の名前が原題と同じ「A Hard Day's Night」として日本でも親しまれています。

歌詞を少しだけ紹介しましょう。

It's been a hard day's night
大変だった日の夜だ

キモチとしては、
今日はしんどかったなぁと思う夜
というニュアンスがあると思います。

And I've been working like a dog
まるで犬のように働いた

大変な1日だったんですね。
犬のように働きっぱなしだったんですね。

It's been a hard day's night
大変だった日の夜だ

もう一度同じフレーズを繰り返してキモチを強調しています。

I should be sleeping like a log
まるで丸太みたいに眠るんだろうな

ものすごくキモチがわかります。
丸太みたいにぐっすりと眠りたいのですね。
私にもそんな日がいっぱいありました。
などという想いでいっぱいになってしまいました。

But when I get home to you
でも、キミが待っている家に戻ったら

ますますものすごくキモチがわかります。
2月まで実施していた秘密基地でも保護者の方には、子供が帰りたくなる家にすることが大事な役割ということを何度も繰り返し伝えてきたつもりですが、家というのは苦しいときこそ帰りたくなる場所であることが何よりも大切です。

I find the things that you do
僕はあなたがすることを見つける
Will make me feel all right
僕を元気にしてくれるんだろう

 

僕とあなたの間の強い信頼感が感じられます。

いい関係なんですね。

 

いい歌詞です。
いい曲です。
A Hard Day’s Night
訳すと「疲れた日の夜」です。

この後もすばらしい歌詞と曲が続くのですが、著作権上、問題があるので、引用はこれくらいで終わりにします。

It's been a hard day's night
And I've been working like a dog
It's been a hard day's night
I should be sleeping like a log
But when I get home to you
I find the things that you do
Will make me feel all right

いい曲です。
ぜひ本物の曲を聴き、歌詞を味わって欲しいと思います。
英語力は今までの文法力や英単語力、読む力を重視した受験英語から4技能(聞く、話す、読む、書く)の時代に変わろうとしていて、大学入試でもGTEC CBTTOEICなどの4技能を測定する資格・検定試験の結果を合否に採用する動きに急激に変わろうとしています。

A Hard Day’s Night
の歌詞をちょっとだけ紹介したのは、4技能ではなく、第5の力「感じる」も大切にして欲しいというのもあったからです。「感じる」の先には「想像する」があります。相手の事を想って行動することにつながって欲しいと切に思います。

さて、今回のライブでは、ビートルズのデビュー曲「Love Me Do、レノン&マッカートニーがローリング・ストーンズに提供した「I Wanna Be Your Man」ビートルズの初レコーディング曲「In Spite Of All The Danger」なども聴くことができ、満足、満足でした。

Let It Be
Hey Jude
等々、ビートルズの曲の数々はやっぱりいいです。
3時間近くのライブでしたが、いつも水分補給を一切しないのはすごいと思います。
水を飲むと声の調子が変わるというのが理由だったかと思いますが、プロです。

「マタアイマショウ!」の言葉を残して去っていきましたが、毎回、これが最後かもと思いながら日本に来てくれるので、次回を楽しみに待ちたいと思います。

空飛ぶ本棚

ノがあふれているので整理整頓を進めているところですが、あちこちに隠していた本や雑誌を引っ張り出してきて処分するものを選んでいると、作業スペースに積み上げることとなり、微々として進んでいないかのような状況です。
油断すると新規のものが増えたりということで、見た目は変化がないというか、悪化している感じ。
我ながら困ったものです。

さて、増えても減らせるように工夫はしているのですが、その工夫のひとつがこれです。

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私は週刊東洋経済とか週刊ダイヤモンドでこれを利用することが多いのですが、このシールが貼られている「空飛ぶ本棚」対象商品を買うと、クーポンコードが記載された小さな紙を一緒にもらうことができます。

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「空飛ぶ本棚」というアプリをスマホタブレットに入れて、クーポンコードを入力するとスマホタブレットで電子版を読むことができます。
1冊雑誌を買うと、デジタル版を無料で進呈しましょうというお得な仕組みです。
空飛ぶ本棚
http://www.sky.co.jp
この「空飛ぶ本棚」のシール付き雑誌は文教堂という書店で購入することができます。
このサービスがスタートしてから3年ほどたちます。
最初は10誌程度でスタートしていたましたが、今は100誌を突破しているそうです。
書店の集客力のひとつは雑誌です。定期的にやってくるお客がいないと書籍の売り上げも減少傾向となります。
文教堂に来てもらおうということではじめたサービスだそうです。
今では文教堂の呼びかけで、丸善ジュンク堂などをはじめ、けっこう大手の書店チェーンが順次、導入店を増やしてきているようです。但し、こんなサービスがなくてもお客がひっきりなしに来る規模とか場所の書店では導入されていないようです。
流通団体とかではなく、末端の書店が発想して、出版社を説得してということで始まったそうですが、お客様の動向や反応を観察していて、定期的に来るお客様の集客は雑誌にあり、購買層の特徴からデジタル化が効果ありということで、開始したのだろうと想像がつきます。
どのような企業、職種でもお客様との接点を大事にして、その肌感覚を経営戦略に吸い上げることが出来ていると効果がでるものです。顧客第一と言っていながら、そうなっていないところが山ほどあるので、ぜひ「空飛ぶ本棚」はもう一歩先へ進めて書店を活性化させてほしいものです。

雑誌の本体を捨てても、スマホタブレットに同じ内容が残るのは本当に便利です。

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月額の料金を払ってデジタル版の雑誌が読み放題というサービスはいろいろ出てきていますが、紙の現物を買うとデジタル版がついてきてずっといつでも読むことができるのはとても便利です。

過重労働の教員

朝の東京新聞。日曜版の特集はこれでした。

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「過重労働の教員」
世界と日本 大図解シリーズ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/daizukai/2017/CK2017041402100018.html

東京新聞は毎週日曜日に別刷りで「大図解シリーズ」というのがついてきます。カラー見開き2ページで、イラストや図表満載でひとつのテーマを解説しています。
私は小中学校がお客様という仕事を20年ほど経験してきています。東京のある区で教育委員会の依頼で指定された小学校、中学校に朝から勤務終了まで張り付いて、勤務の実態を分析をするということをしたことがあったのですが、その時の生の実態からすると今回の東京新聞の分析はいいところをついている部分もありますが、似ているけれどちょっと違うというところでしょうか。ちょっとおしいキモチがしましたが、これを読んだ一般の方は鵜呑みにしてしまうかもしれません。
とは言え、毎回、とても学ぶことが多いので、日曜日の東京新聞はいつも楽しみにしています。

昨今、ブラック企業とか過労死とか長時間労働が社会問題になっていますが、長〜く社会人生活をしていると長時間労働にもいろいろなタイプがあると思うようになりました。
前向きなタイプと後ろ向きなタイプと言っていいでしょうか。

長時間ワクワクドキドキ型
ベンチャー企業とか、新規事業を担当している部門などではこういう人に遭遇します。
こうしてみよう、これもやってみようというアイデアも出てくるので、時間が足りなくなるんですね。
仕事が楽しいという気持ちもあるので、ココロの様子は健全な長時間労働です。
まったく疲れも感じなかったり、感じても心地よい疲れだったりします。

長時間拘束型
やるべきことが次から次へと降ってくるので、時間が足りない状態です。
ひとつの仕事が終わると、突然仕事が増えて、いつまでも減らない。
基本的に自分の意志ではなく、降ってくるので、キモチも後ろ向きになります。
拘束されているという状況だったりするので、自分がやりたいこともできずに、降ってくる仕事をしないといけないのでキモチも不健全な長時間労働になります。

両方とも熾烈な努力をしているわけですが、
努力がつらくても、希望があるのか、希望がないかという大きな違いがあります。

長時間労働の話を誰かとしていると、いつも時間数に話が向かう傾向があります。
残業時間が50時間だ、70時間だ、100時間突破だ。。。

同じ労働でも時間数よりも、時間に対する姿勢や目的、ココロを見るべきで、見つめていると様々なタイプがあることに気づきます。
やりたいことが次々と生まれて邁進するタイプ。
やることがないのに労働をしている時間つぶしタイプ。
積極的に居残り行動をするタイプ
周りが帰らないので帰れないタイプ。
上司や管理者に起因して帰れないタイプ。
残業代目当てでのんびりやりたがるタイプ
完璧主義とか熱中するタイプ
要領が悪いとか、ふりまわされるタイプ
何でも抱え込むタイプ
仕事場にいるのが好きで、他に居場所がないタイプ
忙しいこととか、時間の長さに満足の源泉を求めるタイプ

こうしてみると時間ではなく、ココロの拘束の度合いで比較すべきではないかと思います。
純粋に人手不足や仕事量の問題というケースも確かにありますが、こうしてみると本質的な課題は案外ヒトとかココロの問題というケースが多いように思います。
残業をすることを前提に仕事があるという職場は、電通のように決めた時間が来たら帰宅せよというのは効果がありますが、同じ企業でも個別に分析しないと意味がない対策になってしまっているということがあります。
東京新聞の特集を読んでいて、あれこれ考えてしまいましたが、新聞は鵜呑みにしてはいけない。ちゃんと自分で考えることが必要だとあらためて思いました。

テスター君

が奥様に怒られないうちに家の中の自分の陣地の整理整頓を進めているのですが、閉校した狛江の秘密基地から持ち帰った私物が結構あり、どうしたものかと思案が続いています。
今日も整理整頓をしていて、こんなものが出てきました。

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テスターです。

1月か2月頃だったと思いますが、勤務先にて、埼玉県戸田市のある小学校に出向いておこなう授業の事前リハーサルに呼ばれたことがありました。
参加したところ、小3理科+プログラミング教育分野の組み合わせの授業のリハーサルでした。
言いたいことだけ言って、リハーサルの場を後にしてきましたが、どんな子供たちなのか、学校の先生方の様子もわからないと建設的な意見にならないというのもありますが、結果的に単に雑談をしに行っただけになった気がします。日本でブームになりはじめているプログラミング教育は、今、最初の一歩がおかしいまま進もうとしていると思うことが多いのですが、これはまた別の機会でどこかで話をしたいと思っているテーマのひとつです。約30年前に一時期、LOGOという教育用コンピュータ言語を広める仕事に携わっていたので、当時とは比べものにならないくらい現場の環境はよくなりましたが、油断すると変な方向に向かいかねないなと思っています。

さて、授業のリハーサルでテスターという言葉が出てきたのですが、この日の夜、私の秘密基地で何気なく小学生くんに「テスターって知っている?」と聞いたところ、知らないという答え。小3の理科で出てくることが多いので、やらなかったのか、忘れてしまったのかわかりませぬが、どうしてもテスターを見たいと言われ、アマゾン君に頼んでみると翌日到着。
キモチの高まりに即応することが教育現場では一番大切なことなので、アマゾン君には感謝しています。
アマゾン君というより、アマゾン君の要求にこたえてきていたクロネコヤマト君のがんばりですね。

ということで、翌日の夜、決められた学習が終わってから、時間延長でテスターと触れ合う時間を作りました。
何をしたのかは私の大事なノウハウの部分なので、紹介できませんが、途中で小学生君のひと言がすばらしかったのです。

「テスターで電気が見えた!」

この感想のすごさがわかるでしょうか。
電気を学ぶことのおもしろさは、目に見えないものを見えるようにして扱うことなのです。
このことが実感できずに過ぎてしまうかどうかで、未来は違ったものになります。
大げさではなく、本当に違ってきます。

もちろん電気だけでなく、いろいろな場面でこれに匹敵する学びや気づきを積み重ねていくことが大事です。
何かを発見した時、気づいた時、それをそばにいた大人がどういう反応をするか、どうあたたかく見守るかで、その子の未来は間違いなく変化します。

例えばGoogleのホームページを思い浮かべてください。
見た目はびっくりするぐらいシンプルです。
今日のGoogle君はこんな見た目でした。

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Googleは日常的に使うのが当たり前になっています。
何かあればググるという習性の方は大勢いると思いますが、Googleの裏側ではとてつもなく複雑なことが起きています。
シンプルな見た目と動作からは想像できない仕組みが構築されています。

名作星の王子さまにはこんな言葉が出てきます。
「本当に大切なものは目に見えない」
目に見えないもので大切なものにはこんなものもあります。
思いやり、感謝、感動、夢、希望。
人のココロですね。

電気
Googleの裏側
人のココロ
世の中には目に見えないものがたくさんあります。
「本当に大切なものは目に見えない」というのは大切な視点です。
目に見えない世界を追究しようという体験、経験のあるなしが、生き方や進む道の違いになっていきます。

電気を扱う授業の中で「見えない電気を見えるようにして扱う」ということが実感させられる力量のある先生に教わった子供はとても幸せです。
小3の理科では乾電池と電球をつなぎ、電球を光らせる実験をします。
エネルギーとしての電気
エネルギーの変換された光

小3では乾電池と豆電球の間にいろいろなモノを入れて、豆電球に明かりがつくかどうか調べたりということがよく行われます。
こんな授業の光景を見たこともありました。

10円玉は明かりがつく
木のものさしは明かりがつかない
紙やガラスも明かりがつかない
太い鉛筆の芯は暗いけれど明かりがつく
でも長い芯にするとつかなかった
鉄の棒だと明るい
塩水は・・・ついた!
塩だけだと・・・つかない

人の体も電気を通すことに自ら気づいたりします。

仕事柄、数多くの学校の授業ばかりを見ていた時期がありましたが、理科のステキな授業に出会うと見ているこちらも幸せなキモチになったものです。
普段の学校の授業、普段の生活の中で気づいたこと、考えること、感動したことの蓄積が問われる入試制度に大学受験では2020年から始まりますが、教育の質が問われるようになるので、差がつく課題には今までのような受験勉強が通用しなくなるので、教育の世界は大きな転換期と下克上の世界が目の前に迫っていると思います。

ちなみにある女子社員に「電気を見る方法を知っている?」と聞いたところ、「電気代の明細を見ればわかる」と即座に言われ、これはこれですごい答えだと思いました。
お片付けをしていたのに、余計なことを思いつき、書きつらねていました。
非常にまずい事態なので、お片付けに戻ります。