ココニコのキモチ

心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ

いろどり工房ココニコ管理人(ボランティア)のキモチブログです。日常生活と本職(教育分野)の気づきのお話をしています。

空飛ぶ本棚

ノがあふれているので整理整頓を進めているところですが、あちこちに隠していた本や雑誌を引っ張り出してきて処分するものを選んでいると、作業スペースに積み上げることとなり、微々として進んでいないかのような状況です。
油断すると新規のものが増えたりということで、見た目は変化がないというか、悪化している感じ。
我ながら困ったものです。

さて、増えても減らせるように工夫はしているのですが、その工夫のひとつがこれです。

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私は週刊東洋経済とか週刊ダイヤモンドでこれを利用することが多いのですが、このシールが貼られている「空飛ぶ本棚」対象商品を買うと、クーポンコードが記載された小さな紙を一緒にもらうことができます。

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「空飛ぶ本棚」というアプリをスマホタブレットに入れて、クーポンコードを入力するとスマホタブレットで電子版を読むことができます。
1冊雑誌を買うと、デジタル版を無料で進呈しましょうというお得な仕組みです。
空飛ぶ本棚
http://www.sky.co.jp
この「空飛ぶ本棚」のシール付き雑誌は文教堂という書店で購入することができます。
このサービスがスタートしてから3年ほどたちます。
最初は10誌程度でスタートしていたましたが、今は100誌を突破しているそうです。
書店の集客力のひとつは雑誌です。定期的にやってくるお客がいないと書籍の売り上げも減少傾向となります。
文教堂に来てもらおうということではじめたサービスだそうです。
今では文教堂の呼びかけで、丸善ジュンク堂などをはじめ、けっこう大手の書店チェーンが順次、導入店を増やしてきているようです。但し、こんなサービスがなくてもお客がひっきりなしに来る規模とか場所の書店では導入されていないようです。
流通団体とかではなく、末端の書店が発想して、出版社を説得してということで始まったそうですが、お客様の動向や反応を観察していて、定期的に来るお客様の集客は雑誌にあり、購買層の特徴からデジタル化が効果ありということで、開始したのだろうと想像がつきます。
どのような企業、職種でもお客様との接点を大事にして、その肌感覚を経営戦略に吸い上げることが出来ていると効果がでるものです。顧客第一と言っていながら、そうなっていないところが山ほどあるので、ぜひ「空飛ぶ本棚」はもう一歩先へ進めて書店を活性化させてほしいものです。

雑誌の本体を捨てても、スマホタブレットに同じ内容が残るのは本当に便利です。

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月額の料金を払ってデジタル版の雑誌が読み放題というサービスはいろいろ出てきていますが、紙の現物を買うとデジタル版がついてきてずっといつでも読むことができるのはとても便利です。

過重労働の教員

朝の東京新聞。日曜版の特集はこれでした。

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「過重労働の教員」
世界と日本 大図解シリーズ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/daizukai/2017/CK2017041402100018.html

東京新聞は毎週日曜日に別刷りで「大図解シリーズ」というのがついてきます。カラー見開き2ページで、イラストや図表満載でひとつのテーマを解説しています。
私は小中学校がお客様という仕事を20年ほど経験してきています。東京のある区で教育委員会の依頼で指定された小学校、中学校に朝から勤務終了まで張り付いて、勤務の実態を分析をするということをしたことがあったのですが、その時の生の実態からすると今回の東京新聞の分析はいいところをついている部分もありますが、似ているけれどちょっと違うというところでしょうか。ちょっとおしいキモチがしましたが、これを読んだ一般の方は鵜呑みにしてしまうかもしれません。
とは言え、毎回、とても学ぶことが多いので、日曜日の東京新聞はいつも楽しみにしています。

昨今、ブラック企業とか過労死とか長時間労働が社会問題になっていますが、長〜く社会人生活をしていると長時間労働にもいろいろなタイプがあると思うようになりました。
前向きなタイプと後ろ向きなタイプと言っていいでしょうか。

長時間ワクワクドキドキ型
ベンチャー企業とか、新規事業を担当している部門などではこういう人に遭遇します。
こうしてみよう、これもやってみようというアイデアも出てくるので、時間が足りなくなるんですね。
仕事が楽しいという気持ちもあるので、ココロの様子は健全な長時間労働です。
まったく疲れも感じなかったり、感じても心地よい疲れだったりします。

長時間拘束型
やるべきことが次から次へと降ってくるので、時間が足りない状態です。
ひとつの仕事が終わると、突然仕事が増えて、いつまでも減らない。
基本的に自分の意志ではなく、降ってくるので、キモチも後ろ向きになります。
拘束されているという状況だったりするので、自分がやりたいこともできずに、降ってくる仕事をしないといけないのでキモチも不健全な長時間労働になります。

両方とも熾烈な努力をしているわけですが、
努力がつらくても、希望があるのか、希望がないかという大きな違いがあります。

長時間労働の話を誰かとしていると、いつも時間数に話が向かう傾向があります。
残業時間が50時間だ、70時間だ、100時間突破だ。。。

同じ労働でも時間数よりも、時間に対する姿勢や目的、ココロを見るべきで、見つめていると様々なタイプがあることに気づきます。
やりたいことが次々と生まれて邁進するタイプ。
やることがないのに労働をしている時間つぶしタイプ。
積極的に居残り行動をするタイプ
周りが帰らないので帰れないタイプ。
上司や管理者に起因して帰れないタイプ。
残業代目当てでのんびりやりたがるタイプ
完璧主義とか熱中するタイプ
要領が悪いとか、ふりまわされるタイプ
何でも抱え込むタイプ
仕事場にいるのが好きで、他に居場所がないタイプ
忙しいこととか、時間の長さに満足の源泉を求めるタイプ

こうしてみると時間ではなく、ココロの拘束の度合いで比較すべきではないかと思います。
純粋に人手不足や仕事量の問題というケースも確かにありますが、こうしてみると本質的な課題は案外ヒトとかココロの問題というケースが多いように思います。
残業をすることを前提に仕事があるという職場は、電通のように決めた時間が来たら帰宅せよというのは効果がありますが、同じ企業でも個別に分析しないと意味がない対策になってしまっているということがあります。
東京新聞の特集を読んでいて、あれこれ考えてしまいましたが、新聞は鵜呑みにしてはいけない。ちゃんと自分で考えることが必要だとあらためて思いました。

テスター君

が奥様に怒られないうちに家の中の自分の陣地の整理整頓を進めているのですが、閉校した狛江の秘密基地から持ち帰った私物が結構あり、どうしたものかと思案が続いています。
今日も整理整頓をしていて、こんなものが出てきました。

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テスターです。

1月か2月頃だったと思いますが、勤務先にて、埼玉県戸田市のある小学校に出向いておこなう授業の事前リハーサルに呼ばれたことがありました。
参加したところ、小3理科+プログラミング教育分野の組み合わせの授業のリハーサルでした。
言いたいことだけ言って、リハーサルの場を後にしてきましたが、どんな子供たちなのか、学校の先生方の様子もわからないと建設的な意見にならないというのもありますが、結果的に単に雑談をしに行っただけになった気がします。日本でブームになりはじめているプログラミング教育は、今、最初の一歩がおかしいまま進もうとしていると思うことが多いのですが、これはまた別の機会でどこかで話をしたいと思っているテーマのひとつです。約30年前に一時期、LOGOという教育用コンピュータ言語を広める仕事に携わっていたので、当時とは比べものにならないくらい現場の環境はよくなりましたが、油断すると変な方向に向かいかねないなと思っています。

さて、授業のリハーサルでテスターという言葉が出てきたのですが、この日の夜、私の秘密基地で何気なく小学生くんに「テスターって知っている?」と聞いたところ、知らないという答え。小3の理科で出てくることが多いので、やらなかったのか、忘れてしまったのかわかりませぬが、どうしてもテスターを見たいと言われ、アマゾン君に頼んでみると翌日到着。
キモチの高まりに即応することが教育現場では一番大切なことなので、アマゾン君には感謝しています。
アマゾン君というより、アマゾン君の要求にこたえてきていたクロネコヤマト君のがんばりですね。

ということで、翌日の夜、決められた学習が終わってから、時間延長でテスターと触れ合う時間を作りました。
何をしたのかは私の大事なノウハウの部分なので、紹介できませんが、途中で小学生君のひと言がすばらしかったのです。

「テスターで電気が見えた!」

この感想のすごさがわかるでしょうか。
電気を学ぶことのおもしろさは、目に見えないものを見えるようにして扱うことなのです。
このことが実感できずに過ぎてしまうかどうかで、未来は違ったものになります。
大げさではなく、本当に違ってきます。

もちろん電気だけでなく、いろいろな場面でこれに匹敵する学びや気づきを積み重ねていくことが大事です。
何かを発見した時、気づいた時、それをそばにいた大人がどういう反応をするか、どうあたたかく見守るかで、その子の未来は間違いなく変化します。

例えばGoogleのホームページを思い浮かべてください。
見た目はびっくりするぐらいシンプルです。
今日のGoogle君はこんな見た目でした。

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Googleは日常的に使うのが当たり前になっています。
何かあればググるという習性の方は大勢いると思いますが、Googleの裏側ではとてつもなく複雑なことが起きています。
シンプルな見た目と動作からは想像できない仕組みが構築されています。

名作星の王子さまにはこんな言葉が出てきます。
「本当に大切なものは目に見えない」
目に見えないもので大切なものにはこんなものもあります。
思いやり、感謝、感動、夢、希望。
人のココロですね。

電気
Googleの裏側
人のココロ
世の中には目に見えないものがたくさんあります。
「本当に大切なものは目に見えない」というのは大切な視点です。
目に見えない世界を追究しようという体験、経験のあるなしが、生き方や進む道の違いになっていきます。

電気を扱う授業の中で「見えない電気を見えるようにして扱う」ということが実感させられる力量のある先生に教わった子供はとても幸せです。
小3の理科では乾電池と電球をつなぎ、電球を光らせる実験をします。
エネルギーとしての電気
エネルギーの変換された光

小3では乾電池と豆電球の間にいろいろなモノを入れて、豆電球に明かりがつくかどうか調べたりということがよく行われます。
こんな授業の光景を見たこともありました。

10円玉は明かりがつく
木のものさしは明かりがつかない
紙やガラスも明かりがつかない
太い鉛筆の芯は暗いけれど明かりがつく
でも長い芯にするとつかなかった
鉄の棒だと明るい
塩水は・・・ついた!
塩だけだと・・・つかない

人の体も電気を通すことに自ら気づいたりします。

仕事柄、数多くの学校の授業ばかりを見ていた時期がありましたが、理科のステキな授業に出会うと見ているこちらも幸せなキモチになったものです。
普段の学校の授業、普段の生活の中で気づいたこと、考えること、感動したことの蓄積が問われる入試制度に大学受験では2020年から始まりますが、教育の質が問われるようになるので、差がつく課題には今までのような受験勉強が通用しなくなるので、教育の世界は大きな転換期と下克上の世界が目の前に迫っていると思います。

ちなみにある女子社員に「電気を見る方法を知っている?」と聞いたところ、「電気代の明細を見ればわかる」と即座に言われ、これはこれですごい答えだと思いました。
お片付けをしていたのに、余計なことを思いつき、書きつらねていました。
非常にまずい事態なので、お片付けに戻ります。

書く書くしかじか

く書くしかじか・・・こんなタイトルで先日、ボランティアでお話をしてきました。

相手は私立の中学、高校の国語の先生方が20人ほど。
仕事柄、学校の先生方と接することがかなりありますが、今回の先生方とは仕事のおつきあいではないので、気兼ねなく言いたいことを話してきました。

「書く書くしかじか」とは日本語だと「かくかくしかじか」、「斯々然々」と書くのが普通です。
長~い説明を省略している時に用いられる言葉です。「かくかく」はこれこれとか、こうだこうだとか、具体的な内容を省略する意味合いがあり、「しかじか」はこのようにとか、わかりきったことの説明を省くという意味合いがあります。
これこれこういう訳でという意味で、前に言ったことと同じですからここでは省力しますねということを伝える言葉です。説明が長くなるととても面倒な時に、「かくかくしかじか」といってごまかしてしまうという使い方もされます。

さて「書く書くしかじか」ですが、漢字からもわかるように「書く」がお話のメインです。
「書く」についてのいろいろな切り口での語りつくすがテーマです。

ひとつ目のお話が「パソコンで階層構造で書く」。
そもそもは私がパソコンで文章を書いている時にのぞき込まれ、「その妙なソフトは何?」と聞かれたことが今回の発端です。
ノートタイプのMacを使っているのですが、文章を書く時はエディタを利用しています。

ワープロで書かないの?
不思議なソフトですね。

ワープロは機能が豊富です。見た目の表現のためとか、印刷が目的のソフトです。
書くことに集中できるようには作られていないと思います。
ちょうどブログを書いている最中をのぞきこまれたので、隠すものでもないので、そのままご覧くださいということで、ずっとのぞき込んだままだったのが今回の依頼の主の私立高校の国語の先生。
ブログを書く時は、いつも、まずキーワードをダダダと書き出し、順番を入れ替え、キーワード毎に本文を書き出し、キーワードと本文のかたまりを入れ替えたり、切ったり、貼ったりして仕上げていきます
こういう作業に一番適しているのがエディタです。
・ソフトの起動や動きがとても軽い。
・置換や検索がすごく楽ちん。
・文字数も確認できる。
・自分の使いやすいようにカスタマイズもできる。
私が特に利用しているのがアウトラインエディタという種類のエディタです。
全体の構成がツリー表示でき、ブロック単位で階層構造を上下に移動させたりできるのです。

社会人のスタート時はプログラミングがお仕事でしたので、どうしてもエディタが身近な存在だったというのもあります。

ふたつ目のお話が「パソコンで縦書き」。

私がMacで今愛用しているのは、
ScrivenerというアウトラインエディタとHagoromoというエディタです。
HagoromoはMacでは珍しい縦書きが可能なエディタです。縦にも横にも書けます。
縦書きを使うと発想が違ってくるので、行き詰まった時はHagoromoが多いでしょうか。
ちなみに、Windowsのノートパソコンのほうが軽いので、こちらを使うことも多いですが、WindowsではMMエディタというソフトを使っています。縦書き、横書き、アウトライン全ての機能がそろっているエディタです。

縦書きの文化があるのが日本です。
縦書き、横書き、両方が浸透しているのはすばらしいことです。
例えば路線図。
小さな場所に駅名の文字を並べないといけないですが、横書きだけだと美しい路線図を作るのは難しいですが、縦書きを併用すれば一目瞭然です。

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すばらしいことです。路線図は日本語の縦書きによって美しい作品にできるのです。

みっつ目のお話が「左利きで書く」。

閉校した狛江の秘密基地には二人の左利きの生徒がいました。
いつも観察していたので、よくわかったのですが、左利きというのは筆記具を押して書くという動作になります。右利きだと押して書くということはありませんが、左利きは押して書くのです。
また、左利きは書いた文字が自分の手で隠れてしまいます。右手だと自分で書き終わった文字も確認しながら次の文字を書くことができますが、左利きはこれができません。
左利きはまっすぐ書けなかったり、鉛筆の芯の粉で手が真っ黒になったりします。
がんばって書いていても、うまく書けない、手が汚れる。

でも縦書きだと、縦書きで右から左に手が進むため、手が汚れません。
左利きの子供はもっと強く書けとか、丁寧に字を書けとか、いろいろと学校の先生から言われることが多いというのが経験上わかっていたので、国語の先生方には縦書きを指導にうまく使うことと、左利きの生徒の手の動きの特性を繰り返しお話しました。

よっつ目のお話が「手で書く、万年筆で書く」。

狛江の秘密基地を終えた日の夜、ささやかな打ち上げの会をスタート時の上司の方々が中心となり実施してくださいました。3年間続けてきて、この間に上司の方々は退職され新たな道に進まれていたのですが、最終日に来てくださいました。
感謝の気持ちでいっぱいでしたが、その場で、プレゼントも頂きました。
これです。

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万年筆です。
パイロット製の万年筆ははじめてだったのですが、Mサイズのペン先で、書き味もとてもよくて、今は毎日持ち歩いていて使っています。
イデアを練ったり、膨らましたりという時は、アウトラインエディタか、手書きが私の作法です。今回頂いた万年筆はブラックブルーのインクだったのですが、色を変えることで気分も変わり、発想も幅が広がります
パソコンで書くと、同じ大きさと形のフォントで書き続けることになりますが、万年筆のよいところは中字のサイズのMだと文字の線の太さを微妙に変化させることもでき、文字の大きさはもちろん自由、配置も自由ということで、手書きだからこそ生み出すものが違ってきます。
手のぬくもり、キモチが文字に伝わります。
思考に刺激を与えることができます。

うれしい万年筆のプレゼントでした。
こんなことも話をしながら、先ほどの左利きの子供には万年筆が威力を発揮するタイミングがあるということも伝えました。
万年筆は力がかからずに書ける道具なのです。
インクをさら~と紙の上をすべらすことで文字が書けます。
左利きの子供にとっては、画期的な道具です。
但し、子供が書くということに対するキモチが整っていないタイミングでは効果が半減します。
タイミングを間違えるといけません。
苦労して苦労して文字を書き、何とかしたいというキモチが高まっている時が最適のタイミングです。ご家庭との連携も必要です。

最後のお話が「もう一度、かくかくしかじか」。

東村アキコさんという漫画家の代表作のひとつに

かくかくしかじか 1

があります。
美大受験の高校生活、大学生活、就職、漫画家にたどり着くまでを描いた作品です。
東村アキコさんは海月姫東京タラレバ娘などの作品でも有名です。

海月という漢字、読めますか?
わからなかったら、すぐに調べてください。こういう行動が子供に身につけて欲しい小さな行動習慣のひとつです。
などと話をいろいろしてきましたが、娘が美大を卒業したこともあり、美大受験のイロハの質問も相次ぎました。基本はどれだけ手を動かしたか、どれだけ観察力を養ったか、どれだけ正しい評価のできるプロにぼろくそに言われても負けなかったか美大受験には大切です。

こんな話と質疑応答で90分。
ボランティアの会だったのですが、アウトプットをすることで自分の学びになることが多いので見えないメリットをたくさん頂きました。

受かるための試験と落ちないための試験

江で2月まで運営していた小中高校生のための秘密基地には医学部志望の生徒もいました。このブログもご家族でご覧になっているので、今日は息子の医師国家試験の記憶が鮮明なうちに医学部について記しておきたいと思います。

今年の医師国家試験の合格率は88.7%。
過去10年で最低だそうです。
全体の受験者数は9618人で、8533人が合格。
このうち新卒者は受験者数8828人で8104人が合格。

医師国家試験の実態を知るにつれ、難しい職業だとつくづく思いました。

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中学受験、高校受験、大学受験は合格するための戦いですが、医師国家試験の場合は落ちないための戦いです。
これは似ているようで、ちょっと違うというか、まるで違います。
準備や戦い方がそもそも違うことになるのですが、試験は3日間にも及び、医学に関する幅広い知識を求められるため、過酷な勉強が必要となります。大学受験が終わった後の6年間のほうが厳しい生活が待っているのです。10年もたつと医師国家試験の内容も違っているように医学は進歩をし続けているので、医師になっても勉強の連続です。

大学受験は2020年に大幅に変わり、それに合わせて中学受験や高校受験に変化が始まっているのですが、医師国家試験はかなり以前から改革が始まっていました。今年の合格率などの結果はこの影響もあるのでしょう。

2017年2月は第111回の試験でした。
今年は知識ではなく、思考力の有無によって差がつくような問題が増えてきています。
医学教育では実習が大事ですが、実習での事実把握、状況分析、即時判断、思考訓練をきちんとしているかによって試験結果に大きな差が出てきているそうです。実習での経験を元に、その場で考え、実習の経験を応用しないといけない問題とでも言えばいいでしょうか。
大学入試改革のトレンドは実は医学教育の世界で先行実施しているのではと思います。

医学部では4年修了時に5年生から臨床実習をおこなうのにふさわしい力を持っているかを判定するため、全国共通のCBTとOSCE(オスキー)を受けるように現在は仕組みが変わっています。
CBTはComputer Based Testingの略で6分野の知識についてコンピュータで試験を受けるものです。
OSCE(オスキー)は客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination)のことです。技能試験のことで、実際に問診をしたりする様子を採点者が観察するテストです。

どこの大学の医学部も毎年、留年がかなりでます。
さらに、4年終了時の全国共通のCBTとOSCE(オスキー)でふるいにかけられ、6年の秋の卒業試験も容赦ない厳しさです。
そして、最後に2月の医師国家試験。
6年間、必死の学習と試験の連続が医学部です。
偏差値で医学部を選ぶのではなく、志で選んで欲しいと切に思います。
そうでなければ、6年間で燃え尽きてしまうでしょう。

来年2018年の第112回医師国家試験は実は改革がさらに進みます。
現在は3日間で500問の試験ですが、2日間で400問になります。
次回からは基礎的な知識は4年修了時のCBT試験で能力を判断され、臨床実習を踏まえた応用問題を6年卒業時の国試でという形に変化します。
よくよく観察すると医学教育は世界の最先端のテストの作法を取り入れ、試行錯誤をしながら改革を進めてきています。大学入試改革もこの流れをくんでいると思います。
いわゆる思考力、応用力は一朝一夕では身につきません
日頃から考える習慣を付けておかなければ磨かれないものなので、時間はかかるし、力の差がつきやすいやっかいなものです。

自ら学ぶ力、思考力、未来を作る力などが重視され、中長期的に見ると、格差社会の質の変化が始まっていると思います。
貧富の差とかではなく、学び続ける力という観点での格差社会です。
学び続ける力があるなしでの格差社会
今以上に厳しい格差社会に気づいたらなっていたとなるのではないか・・・こんな気がしています。

生徒のみんなへ

年間、続けてきた狛江の秘密基地
小学生から高校生までが通ってきていました。
大学受験の浪人生がいた頃もありました。
学校の進度に合わせつつも、無学年方式で複雑怪奇?なカリキュラムを個別に作り理解度に応じた教え込みと演習の繰り返しをしていました。
AIを使った取り組みもしました。AIの限界と可能性の両方を肌で感じたことと思います。

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同じ学年、同じ中学の生徒は同じことを学んでいると思っていたようですが、実は全員のカリキュラムは異なり、取り組んでいる問題の内容も量もバラバラでした。少しずつ背伸びをするようにしていました。
保護者の方にこういう学習をしますと約束していたことはありました。今だから話せることではありますが、例えば受験生は受験の数ヶ月前からは約束とは異なる独自方式の学習に全員切り替えていました。今春の受験はこの成果もあり、結果的に全員希望する進路に決まりました。

スタートから3年。
思い切って終了にしました。
閉校です。
全員、今ここで、無理矢理、気持ちを物理的に切り替え、新しい環境の学習の場に進めることで同じ場にいるよりも効果のあるステップアップに進めるという考え方が、もっと皆を伸ばす策を考え抜いた私なりのひとつの答えでした。4年目を企業として続けるための条件がそろわなかったという大人の事情もありました。
君はここへ、あなたはここがいいと、時には競合他社の方とも密かに事前に話をし、段取りもしながら収束を進めていきました。

皆のことを考えた攻めの姿勢の収束、閉校です。

涙ながらに、なぜ終わるのかと言ってきた生徒もいました。
人生にはたくさんの出会いと別れがあります。
これもそのひとつです。

2月末に閉じてから、何度か秘密基地にお別れに行きました。
だんだん、取り壊されていきました。

その時の様子がこれです。

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たくさんの思い出をありがとうという気持ちでした。
この場所でいっぱい泣いて、いっぱい悩んで、いっぱい夢をみてきた子供たち。
優しいステキな保護者の方々にも支えてもらえた場所。
無くなってしまうのは悲しくてたまらないけど、もう一段飛躍させるために、通ってきていた生徒にはこの決断が実は必要なことだという考えをつらぬかせていただきました。

最終日、大家さんへの引き渡しの時にはすっきりとしたがらんどうの場所になりました。

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この姿になるまで、少しずつ解体し、きれいにしていく過程を何度も見に行きました。
大勢の子供たちも通ってきていた私の秘密基地にこれまでの感謝を告げることも、前に進めるためには大切なプロセスではないかと思いました。
ゆっくりと内部を見ながら過去の出来事を振り返りました。
場というのは、 思い出の箱です。
がらんどうの空間で感謝の気持ちでいっぱいでした。

家も同じだと思います。
大切なキモチのつまった箱が家です。

皆で作っていく箱です。
関わってきた生徒、保護者の皆さんには感謝と希望でいっぱいの箱をたくさん作っていってほしいと思います。

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このブログの場所を秘密基地で学んできた中高生の生徒にみつかってしまっているというのがわかったので、この場を借りて、皆に3月の私のそしてみんなの秘密基地の様子をお知らせさせて頂きました。
秘密基地の中のあちこちに貼っていたアメリカのアラン・ケイさんの言葉を忘れないで欲しいと思います。
The best way to predict future is to invent it.
(未来を予測する最善の方法は未来を発明することです)

 

皆の健闘を祈ります。

家族でお食事

庫にいる息子がドドドドと東京に戻ってきて、数日を過ごした後、またすぐさま兵庫に戻っていきました。大学を無事卒業し、医師国家試験にも合格し、4月3日からは研修医として引き続き兵庫の病院に勤務します。
もう家族4人がそろう機会もあまりないだろうということで、皆で食事に行きました。
家族で食べに行く時はいつも豆腐料理の「梅の花」というお店に行くことが多く、今回は国分寺店です。
お昼の定番メニューの花ランチです。
席に着くと、すでに準備万端。

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あけてみると、

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おとうふ
菜の花と蛸の木の芽和え
春の卯の花煮
の3点。
そして、ユキピリカの豆乳です。

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うすい豆しゅうまい

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グラタンです。

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桜香る鯛のお造り

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茶碗蒸し

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駿河湾桜海老の豆腐サラダ

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もも色生麩餅

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東寺揚げと鰆(さわら)の錦揚げ

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季節の飯物と湯葉吸物

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香の物

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デザートは豆乳ぱふぇ

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大満足でした。

会計の伝票はこんなものにはさんで席に持ってきてくださいました。

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今回は予約からメニュー選定まで娘がてきぱきとしてくれました。
娘は4月から社会人2年目になりますが、営業したり、現場に出向いたり、POPを作ったり、工場に行ったりという修行の1年が終わりました。食事会の数日前に異動の内示があり宣伝部に配属されることになりました。決まった日はとてもうれしそうな連絡がLINEで来ました。
ということで今回は子供たちのお祝いという意味合いの会になりました。
これで一応、親としての勤めはほぼ終わりです。
少しさびしくもあり、うれしくもあるという複雑で楽しい食事会でした。

恐るべし、ちぃちゃん

が秘密基地と呼んでいた東京都狛江市の個別学習の研究施設「ファミラボ」は21日に大家さんに施設の引き渡しをおこないます。小学生から高校生までと接していた時は、子供たちから学ぶことや教えられることが多かったものです。そこからどう有意義な形でアウトプットし、子供たち、保護者の皆様にお返しできるかが私の役目でした。

妙なことも教えてもらえることが多かったのですが、そのひとつが「プリプリちぃちゃん!!」小学館の小学女子向けの月刊誌ちゃおで連載されているマンガですが、3月上旬に発売された4月号の付録のちぃちゃんにはびっくりしたものです。半信半疑で予約注文しておいて、忙しくて手つかずでしたが、今日、「組み立て」をしました。
ちゃおの4月号がこれです。

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付録に「ぷりちぃおそうじロボCHI-01」というのが付いています。
本誌と同じ大きさの箱に入っていました。箱を裏返すとこんな感じです。

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スイッチを入れると机の上を自分で動いておそうじする手のひらサイズのロボットです。
机のはしにくると、方向転換。
ルンバと一緒ですね。
びっくりです。
箱をあけてみましょう。

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おそうじロボットくんがばらばらにされた状態で入っています。
組み立てに道具は不要です。
組み立て途中の状態を見てください。

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すばらしい構造です

よくぞここまで簡単な仕組みにしたものだと思います。
親子で組み立てながら、どういう仕組みなのかを一緒に考えていくだけでものすごい学習効果が生まれます。
余計なものをはぶき、仕組みを可視化しているので、学習教材としても逸品です。
完成しました。

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プリプリちぃちゃんがモーターの上にかぶさっているところなど、デザインを担当された方の心意気を感じます。
前の足に相当する部分が落下防止センサーの役目を果たしています。
すばらしいです。

箱の上で動かしてみましょう。

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箱から落ちませんね。

なぜ落ちないのか。
もう一度、ひっくり返して、考えてみましょう・・・すばらしい学習ができます。

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付録込みで580円です。
恐るべし小学館
ロボットにこんなに安価でここまで身近に接することができるなんてさすがです。
ちなみに、「プリプリちぃちゃん!!」は4月からテレビアニメとして全国放送されるそうです。「プリプリちぃちゃん!!」の活躍を期待したいと思います。
さて、問題はこの「ぷりちぃおそうじロボCHI-01」を我が奥様が見たときの反応です。
また、妙なものを持ち込んだと思われるのでしょう。

一ヶ月、お休みしました

ヶ月ほどブログをお休みさせて頂きました。
様々な出来事が連続して起きていた一ヶ月でした。

 

私が秘密基地と呼んでいる東京都狛江市の個別学習の研究施設での受験生対応
全員の受験の終了と同時に施設を閉校することになり、この対応。
大学生の息子の医師国家試験の受験と卒業式と国家試験の結果発表
我が奥様は数年かけて学んで来たことがあったのですが、無事修了し、作品の幅が広がろうとしています。

等々、この一ヶ月で様々な出来事がありました。
怒濤の日々でした。

秘密基地の受験生は最終的に本人とご家族が決心した第一志望校に全員が合格しました。

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ほっとしました。
教育はデータが大切です。
偏差値、倍率の数値だけで見ると、無謀と言われても仕方がない挑戦になっている受験生もかなりいました。
実際、通っていた学校からは偏差値、倍率で反対されていた生徒もいましたが、受験のプロの立場からはいけると判断できるだけの事実の積み重ねがあり、全員に合格したいという強いキモチがあったので、今まで蓄えてきていたノウハウを総動員しての挑戦でした。
11月に合格のための必要条件は全てそろった状態になったので、一人ひとりの緻密なステップを組み立て、ひとつずつクリアしていきました。
終わってみれば全員合格。めでたしめでたしでした。

一方で、秘密基地はいろいろな事情が複合的にあり、閉校を決めました。
一番の懸念は来年受験をする学年の生徒でしたが、安心してバトンタッチできる塾などに移っていきました。

残った懸案事項の息子も無事、先週の金曜日に医師国家試験に合格しました。

まだまだ課題は山のようにありますが、我が家を取り巻いていた大きな壁がだいぶ取り除かました。
最大の懸念は秘密基地の原状回復工事が終わったら、さて、私は次は何の仕事をするのかということなのですが、どう決心するか思案をしているところです。
だいぶ霧が晴れてきたということは間違いないので、心機一転、ブログを再開します。

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引き続き、よろしくお願いいたします。

バレンタインデーと教育委員会のおじさまと鎖国

2月14日はバレンタインデー
チョコレートを仕事にしている方々が知り合いに増えたこともあり、結構な数のチョコレートを頂きました。
頂いたチョコレートの中の一番のお気に入りは我が奥様のチョコ。味と量が私好みのものをよく理解してくれています。
2番目がこれ。

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ロボットの形をしていますが、独特の味で美味でした。

3番目がこれ。

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スターウォーズのチョコ。

仕事・・・たぶん近い将来の仕事に関連してくると思われるのですが、新たな人間関係のつながりで日本ロボット学会なるものの一員になったこともあり、この種のチョコを頂くことが今年は増えました。

 

そして、バレンタインデーの日、私が担当している次世代型教育を研究している施設を2月末に終了させるということを聞きつけたある自治体の教育委員会のおじさま集団が大挙して見学にきたのですが、バレンタインデーの差し入れですと言われチョコレートを頂きました。女子以外からバレンタインデーにチョコレートをもらったのははじめての経験でした。。。

 

同じバレンタインデーの日、文部科学省は小中学校で教える内容を定めた学習指導要領の改訂案を発表しました。
つっこみどころ満載でしたが、へぇ〜と思ったことのひとつが、小中学校の教科書で「鎖国」という表記がなくなることでした。
鎖国」ということを散々学んできた世代としてはびっくりです。
学術研究が進んで、対外的に交易の窓口があったし、通商などをおこなっていたことが明らかになってきて、そもそも「鎖国」という表現を当時の幕府は使っていなかったから教科書の「鎖国」という表記をやめて、「幕府の対外政策」という表記にするそうです。
え〜、私の受けた歴史教育は何だったの?と思いました。

バレンタインデーに教育委員会の方々と一緒に来ていた教育センターという組織のセンター長さんは「鎖国」がなくなると決まったと、届いたばかりの情報をお伝えしたところ、ものすごくびっくりした顔をされていました。

鎖国という言葉を暗記して、テストにのぞんだ者としては、鎖国という言葉が通じない世代ができるというのは、すごいものだと思ってしまいます。
試験や受験で覚えた知識は一生役に立つものではないのだということですね。

今までの常識が一気に覆ってしまうのは、私は「おもしろい出来事」、講演会などで話すネタが増えてよかったとなるのですが、教えている立場の先生からすると、やりにくい部分があってちょっとかわいそうですね。

さて、今回がいい例ですが、こういう時こそ、学校ではなく、家庭の出番なのです。
鎖国」が頻繁に使われるようになったのは、明治20年代からだそうです。明治政府が江戸時代は非文明的だと非難する際に使われ、明治40年代に尋常小学校の教科書に「鎖国」という文字が登場しています。それから約100年の長きに渡り、「鎖国」という言葉が平成29年の学習指導要領の改訂案が出るまでは使われていたという日本の教育の歴史は別の意味で子供たちに教えるべきです。
これを現実感のある言葉で伝えることができるのは学校ではなく、「鎖国」を習ってきた家庭の親御さんです。
家庭教育の大事な果たすべき役割のひとつです。

鎖国」という言葉を昔は一生懸命に教わったんだよ。
鎖国」という言葉は孤立してかたくなに外国との関わりを閉ざしていたというイメージが伝わってくるね。
明治政府が自分たちが正しかったことを知らしめるために浸透させた「鎖国」という言葉が日本では教科書で約100年間も使われ続けたんだよ。
ということを話すのは家庭教育の大事な役目ではないかと思います。

江戸時代は日本は鎖国状態にあった、だから日本は遅れてしまったのだとか習ったなぁ。
長崎の出島というところでオランダと交易をしていたんだ。
三代将軍の徳川家光によって日本人の海外渡航は制限されてね、海外貿易も厳しく幕府が管理する体制が確立されたんだ。
これが鎖国ということの実態だと習ったんだよ。
と、最初は持てる知識の伝達ができれば家庭教育としては及第点でしょうか。

話しながら、一緒に調べるという行動も大切です。

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さらに、、、
キリスト教の影響を嫌って、貿易を制限したのかな。
もし鎖国をしなかったら日本はどうなっていただろう。
でもちゃんと幕府は国際交流のルートは保っていたね。
鎖国ではなくて、幕府による利益や情報独占のためなんだね。
幕末に海外との情報網を構築できた藩がつよくなったね。
鎖国ではなかったとしたら、黒船で来たペリーさんは何をしに来たのだろう。

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こんなふうに一緒に考え、一緒に探究の力を増強させる親子コミュニケーションができればすばらしいことだと思います。

鎖国」はまだいいほうで、今の教科書で出てきて子供に馴染みがある「聖徳太子」。

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小学校では 「聖徳太子厩戸王)」 と習い
中学校では 「厩戸王聖徳太子)」 と習うそうです。
なんとめんどくさいことをするのでしょう。
ちなみに厩戸王は「うまやどのおう」と読みます。
聖徳太子」は没後に使われるようになった呼び方で、歴史学では一般的に「厩戸王」と呼ぶためだからだそうです。
でも、子供たちは伝記などで「聖徳太子」の名前に触れる機会が多いので、並列して扱うことになったそうです。
やれやれというキモチです。

東京だと2月24日が都立高校の入試日です。
今回の改訂案に出てくる「鎖国」だとか「聖徳太子」とか出てこないことを祈るばかりです。

なお、研究が進むことで、教科書の内容が変わることはよくあることではあります。
「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」と覚えた世代ですが、今の教科書では間違いです。
「いい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府が正解になっています。
日本最初の貨幣は「和同開珎」と私は習いましたが、今は富本銭」が正解です。

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教育委員会や小中学校の先生方がお客様という仕事を15年ちょっとの期間していた時期、社会科は暗記科目ではないということを出発点にして授業を変えましょうというのが私のフレーズのひとつだったのですが、理解し考える科目だというのを実感しやすい出来事でした。

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【3/20追記】

本日の報道によると、次期指導要領で「聖徳太子」と「鎖国」などが復活する方向で文科省が改定案を修正しようとしているということがわかりました。

とても面白い動きです。こういうドタバタこそ、生きた考える教材の題材になります。教わるのではなく、自ら学ぶという姿勢がないといけないということが実感させられる出来事でした。

www.sankei.com

 

 

あれ買って、これ買って

うすぐ我が家の奥様の誕生日が来ます
何が欲しいか聞いてみたところ、「マフラー」との事。
今使っているマフラーは暖かいけれど、デザインがちょっと・・・ということで所望されたのでした。今使っているものを確かめたところ、確かにちょっと暗い感じの色合いです。でも、触ってみると手触りがとてもよくてものすごく暖かいのは間違いありません。
よ〜く見てみても素材が何なのかは書いていないので、これは自分であちこち探して手触りを確認しないと手に入れられないようです。がんばって探さないといけません。

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一応、本職のひとつは教育分野なので、こういう場面でも頭の片隅で違うことを思いつき、考えこむ習性ができています。
この時、欲しいものをねだる子供の姿が思い浮かびました。
ひどい旦那様かも知れませぬが、これを飯の種のひとつにしてきているので、致し方ありません。
思い浮かんだのはスーパーで「あれ買って〜、買って~」とだだをこねて泣く子供の姿です。
注 : 決して我が奥様とは何ら関係がない話です。

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こういう時、どうすればいいのでしょう。

やってしまいがちなのが、「仕方ないなぁ、今回だけだよ」
大人は今回だけと考えて、おとなしくさせるために簡単に言ってしまいます。
買うものが安いお菓子だとなおさらですね。
でもこれは、大人の負けです。子供はこうすればうまくいくと味をしめ、これを繰り返すことにつながり、とんでもない大人に成長する原動力?になります。
相手を困らせて、要求を通すという作法を大人になってしている人に遭遇することがありますが、幼少期の親子関係が原因のひとつになることがかなりあります。

次にやってしまいがちなのが、「絶対に買いません! 駄目なものはダメだ!」
無茶苦茶な要求をしている場合とか、子供が理解する力を持っている年齢であれば、これが一番です。

最後の方法は普段の親子関係次第ですが、「今日は買わないけれど、いつか買えるようにするにはどうしたらいいかな? 今買わないといけないものなのかな」と諭すことです。粘り強くわからせるという作法ですが、子供はどうしても気持ち優先なので、親も忍耐強く接する必要があります。好きなものを買うのは簡単ですが、お金を稼ぐということの大変さにも気づかせるやり取りにつなげられたらと思います。

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三つのバターンを紹介しましたが、最初の一時しのぎで買い与えるを繰り返していると、お店に行くとだだをこねるようになります。
だだをこねると買ってもらえるということを学習したからですね。
小さな子供であればあるほどやっかいなのは、理屈ではなく、体で覚えてしまうことです。
物心ついた頃から、個人差はありますが、小学校中学年ぐらいまでのこういう場面での対応が運命を分けてしまうと言っても過言ではありません。
特に一時しのぎで買うのが度重なっていくと、この経験と学習のまま、大きくなってしまいます。こうした大人は「だだをこねる」かわりに暴力的な言葉使いや自己中心的な振る舞いをするように成長します。
一歩間違えると、暴力をふるったり、要求を無理に通そうとする気質につながり、人との接し方でおかしな行動を取るようになっていくことがあります。

教育の世界では、成績を上げる前に行動を変えるというのが大事な作法なのですが、将来に悪影響を及ぼす気質を体で学んだり、習慣化してしまうことが最も恐ろしいことなのです。

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以上、いろどり工房ココニコのホームページ管理人(ボランティア)のお話でした。
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心(ココロ)+笑顔(ニコニコ)=ココニコ
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本は本を連れてくる

う大昔になりますが、我が息子の中学の家庭訪問がありました。

教育の分野で仕事をしているので、こういう時はできるだけ仕事を休み、待ち構えることにしていたものでした。仕事に活かせる気づきが得られる場合があるからです。

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家の中の様子も見て行かれたのですが、先生がある場所で立ち止まりました。

じっと見た後で、怪訝な顔でこちらを見たのを覚えています。

これはお父さんのですか?

 

先生が見ていたのは、私の本箱。

確かに普通ではありません。

妙なタイトルの本が並べられています。

例えば、毒物とか伝染病の本。

普通の心理学の本もたくさんありましたが、その横に犯罪心理学の本。

なぜか、サンダーバードの本とか。

それぞれ理由があって買ったのですが、何でこんなに不思議な本がいろいろあるのだろうと思われたのでしょう。「これはお父様の本ですか?」と聞かれたのでした。

この後、困ったような、あきれたような顔でじっと見られたのを覚えています。

 

本箱がある家、親も本を読む姿勢を示すことは子供の教育にとても大事・・・などと話をしていた後に、最後に家の中を見ていた際に見つかったのが私の本箱。

ものすごくばつが悪かったものです。

 

あれから10年以上たちましたが、今、我が家はあの時以上に本であふれています

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妙な本もますます増えました。

 

仕事場のひとつとして運営してきていた小中高向けのEdTechの実践拠点が役割を終え今月末で終了し、3月に引き払うのですが、自宅から持ち込んでいた大量の本を少しずつ持ち帰ってきているので、自宅の本が少しずつ増えてきているのです。ちなみに、EdTechというのはEducation×Technolog(教育×テクノロジー)の造語です。 教育とテクノロジーを融合させ新しいイノベーションを起こすビジネス領域を指します。 

 

一冊の本は本を連れてくるものです。

ひとつの興味関心がきっかけで次々と広がるのです。

本は興味関心の広がりを示しています。

でも、そろそろ我が奥様の我慢が限界になる様子があります。

本の収納について、何か手をうたないといけなくなってきました。

困りました。策を練っていますが、よい案が出てきません。

困りました

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武蔵美でのひととき

月の下旬、久しぶりに武蔵野美術大学に行ってきました。

娘が武蔵美を卒業して約一年になりますが、入学と同時に武蔵美から自転車で行ける範囲に引っ越していたので、卒業後も気軽に自転車で行くことがあるのです。

今回行ったのは、卒業制作展の日です。

美大は広々とした独特の空間で、卒業制作展は卒業を目の前にした美大生のキモチにふれることができるので、得られるものがたくさんあります。

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まず、食堂でエネルギー補給。定食を頂きました。

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美大と言えば、昔はハチクロのイメージしか持っていなかったので、さりげないアートの雰囲気が漂い、クリエイティブでちょっと不思議ちゃんのいっぱいいる空間でちょっと近寄りがたいという思い込みがあったものですが、娘のおかげで何度も武蔵美にでかける機会を得てからは、毎回、元気をいただける大事な場所のひとつになっています。大学の敷地内に美術館もあるので、気軽に訪れる人も多くなっています。

 

高校1年になる直前に芸大か美大に行きたいと言われ、???となりつつも、応援してからいろいろありましたが、幸せというのは親が決めるものではなく、本人が決めるべきものだというのが今は実感を込めて語ることができます。

娘から将来の希望を言われた時は不安がよぎりましたが、結果的には今は私にとってもよかったと思っています。教育分野の仕事をしていて、娘が武蔵美を卒業したこともあり、芸術系の大学に行きたいという子供を持った親御さんから相談を受ける機会があります。

大抵は、必死で止める親VS子供という構図が多いようです。

このキモチ、よくわかります。

でも、芸術系の大学を目指す子供が本当に真剣に考え、その上で表現活動をしたいという苦難の伴う道を選ぼうとしているのであれば応援すべきだとアドバイスしています。どこまで本気で考えているか、準備をしているかは確かめることは必要ですが、それを確かめずに反対してはいけません。

芸術系の大学は、「どうやって食べていくのか」という問題がついてまわりますが、中高生で目標として考え始めた子供にそれを言って、反対するのは悲しいことだと思います。

中途半端なままで進路を考えていたら、とことん現実も考えさせた上で結論を出せばいいことです。子供が子供なりに考えた道を否定するところから始めるのは、子供にとって百害あって一理なしです。

但し、芸術の分野では進学先はよく考えないといけません。大学であれば、とことん努力をしてどうにか合格できるという大学を選ぶべきです。美大であれば、専攻する分野にもよりますが、藝大、武蔵美多摩美を筆頭に数は限られていると思います。

芸術分野を志す子供は基本的に言うことを聞きません。時間があれば自分が進みたいと考えている分野の修行なり作品作りを続けます。もう寝なさいと言っても、のっている時はやめないものです。こういうところが資質としても必要です。

今、大学は山ほどあるので、苦労しなくても合格できる芸術系の大学がたくさんあります。そういう大学は卒業制作展に行くとわかりますが、中途半端な力で入れる大学とか、誰でも入れる芸術系の大学がたくさんあります。こういう大学はよろしくないと思います。

 

さて、卒業制作展の話に戻ります。

荒削りなものも多いですが、基本的に全力で制作した作品ばかりなので、見に行く側にもとても刺激になります。楽しい心地よい時間を過ごすことができました。

武蔵美の卒業制作はレベルが一定水準を超えないと教授によって却下され、たとえ前の日であろうとも撤収を命じられます。厳しい世界ですが、悩み、苦しみながら、全力でとことん制作に取り組むという経験はとても貴重です。

芸術系以外の大学だと卒論は書くことが目的になりがちですが、藝大や美大の卒業制作はこの最後の半年ぐらいの時間をかけて、限界に挑戦し、パワーをつけることが収穫となります。作品よりもプロセスが貴重なのです。

芸術の分野は教えることが難しいそうです。

自分でつかみ取ることが大切です。

こういう意味でも卒業制作は貴重な時間の連続です。

 

卒展を見ていて、言葉以外の表現力を持つということはすごいことだと感じました。

言葉によらないコミュニケーションをここまで実践しているなんてすごいと感じた逸材の作品を見ていると、これこそグローバル人材ではないかと思ったりもしました。

娘の武蔵美生活を思い返していても、黙々と作品を作るだけの生活ではなく、考えるための思考力を鍛え、コミュニケーション力を鍛えるといったカリキュラムになっていたなと思います。

常に課題を与えられ、模範解答のない世界で鍛えられます。

普通の大学にはない悩み、成長するための要素がつまっているなとも思います。

言葉だけではなかなか伝わらないことが多いですが、言葉以外の表現力を持った美大生はとてつもなくすごいことです。その活躍の舞台を得られるかどうかが最後の難関ですが、卒業制作展には可能性がいっぱいつまっています。

最後に卒業制作展での様子を紹介してオシマイにします。

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和紙の奥深さ

紙の原料になる植物は、繊維が長くて強いのが特徴です。
この長くて強い繊維を残したまま分解し、それを固めて和紙が作られます。
和紙は薄くて軽いのに、とても丈夫で長持ちするのはこれが理由です。
ちなみに、奈良の正倉院には、約1300年前に作られた和紙が、今も残っています。
洋紙とは比べものになりません。

なぜ和紙の話をはじめたかというと、理由がこれです。

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我が奥様の作品「和紙の手提げバッグ」です。

ノートとか本とか身近で目にする紙はパルプから大量生産するため、品質は一定で安価ですが、和紙にくらべ、繊維の長さは短く、細いので破りやすくなります。
紙袋はいずれ劣化しますが、和紙でできている袋は紙ですが、紙袋というよりバッグに等しい品質と耐久性なのです。

ちなみに、実は日本人は、毎日、和紙を日常的に使っています。

お札です。
お札には、ミツマタという木の皮を原料にした和紙が使われています。
くり返し折ってもやぶれにくいにくいですし、うっかりズボンのポケットにお札を入れたまま、洗濯機で洗濯してしまっても破けたりしないのはお札が和紙だからです。
日本のお札は洗濯したくらいでは破れない。
和紙だからです。
すごいことです。

「和紙の手提げバッグ」の現物は千疋屋ギャラリーで1月10日から15日まで実施中の「TODAY’S ACTION」という展示会で見ることができます。
一階が千疋屋の京橋本店で、二階に千疋屋ギャラリーがあります。

銀座にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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ロボットとブッフェとお正月

庫で大学に通っている息子が元旦の夜遅くに帰ってきました。
2日は皆で昼食に出かけました。
三が日に予約のできる場所を探し回って、やっと見つけたのがホテルサンルートプラザ新宿のレストラン。

予約時間までしばらく間があったので、ホテルのロビーにくつろいでいたら、pepper君がフロント近くにいました。

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pepper君に近づくとこちらを見て話しかけてきます。
黒い目の奥が赤く光っていて、このセンサーで人の顔を認識しているようです。
日本のあちこちに出没しているpepper君はどちらかというと客寄せパンダのイメージがあったのですが、ホテルのロビーにいたpepper君はどちらかというと会話やゲームをして、お客さんの待ち時間のストレス緩和の役割を担っている様子です。
おもてなしですね。
pepper君はまだ新しい体験として価値があるなぁと実感したのですが、これから普通にこういったロボット君が街中にいるようになると、おもてなし担当とか待ち時間のストレス緩和担当、人寄せパンダ担当からその先の役割を担えるように進化しているかが運命の分かれ道になるでしょうね。
じっとpepper君を見ていたら、接客が苦手というか、下手な従業員の人よりはきちんと仕事をするように進化するのではないかというのがあながちそう遠くない未来にあるのではと思いました。
本職の教育分野では数十人の小中高校生を相手にして仕事をしている時間があるのですが、数十人を9つの性格に分類し、行動特性を6分野7段階で分類して今日のこの場面ではこういう態度を取るのが最適だという判断をその都度しながら実行しています。さらに学習作法のパターンが山のようにあるので、知力と体力と瞬発力が必要になります。
これにさらに保護者の考え方や家庭での様子、家族関係なども含めた情報が加わっていくと、同じ成績の子供でも私が言うことはまるで違ったりします。きっと何であの子にはあんな風に言っていたのに、私にはまるで違うことを言うのだろうと思っている子供も多いはずです。

でも、一度に10人が学習空間にいる時間帯だと瞬時にこれらを判断する能力が突如として低下してしまい、後で、あの時はこうすべきではなかったという反省をする連続になります。
きっとpepper君が高度化すれば、こんな失敗はしなくなるのでしょうね。
どんな時でも膨大なパターンを元に、瞬時に判断できるpepper君がいると、絶対に失敗しないドクターXのようなティーチャーXができるのでしょう。

今はpepper君は高いですし、維持費も高い。壊れたらメンテナンスが必要ですし、自由には動き回れないなどできることよりできないことも多い。
でもそんな遠くない未来には、pepper君ひとりで社員数十人に匹敵する力を発揮して、コスト削減、売上げ拡大などでリアルに貢献していくという世界が来るのだと思います。

さて、食事のほうはブッフェ形式でとてもおいしいものでした。
特にこれはおいしいと思ったのが、チーズリゾット。

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席のところまで来て、目の前で調理するようすもわくわく感があり、味も格別。
お正月のひとときを楽しむことができました。
2017年もよろしくお願いいたします。

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